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22、歓楽街に行こう!
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歓楽街は綺麗な妖たちが客を誘い、怪しい雰囲気が漂う―――わけではない。
「昼間のここは閑散としてるよね~」
「そうですね」
「? なんかあるのここ」
「一応娼館通りです!」
「え!?」
今俺と黒、そして織部は歓楽街にいる。九条の牛耳る街だ。
なぜこんなところにいるかというと、人の都に行く計画準備をするためである。
娼館と聞くと悪いイメージを持ちがちだが、ここの通りの娼館は色というより技術を売っている人ばかりだ。お金もそれなりにかかるし紹介が無ければ入ることすらできない。俺は門番に顔パスなのですんなり入れた。昼間来たことはあるが、夜は門限の都合上行ったことがない。まあ、良いんだけど。
さて、では具体的にここに来た理由を話そう。
ここには俺のイメチェンの為に来た。頭緩そうなエロい感じの狐に仕上げてもらう為参考に色々教えてもらおうと思って!
そう言うと、黒がどう仕上がるのか心配だから一緒に行ってもいい?と言い出したので一緒に来ている。織部の理由は、まあ、以下同分って感じで察しておくれ?
化粧とか、服とかに詳しいのは実は鳩羽である。なので、鳩羽に会いにここに来たのだ。鳩羽も手紙には今日空いてるって言ってたし。多分大丈夫である。
手土産には昨日の夜に竈たちと作ったクッキーだ。竈がうますぎて俺は包丁で切ったぐらいだ。相変わらず竈料理チート。家族にも使用人たちにも好評だったので大丈夫だろう。全部食べられそうだったので皆の分は一人一人布に包んでリボンでとめて保管した。織部がそれが入った籠を持ってくれている。
ふらふらと一番奥のおっきな和屋敷まで歩くと、玄関の門では鳩羽が待っていた。
「ごめん、待った?」
「いいえ。言われたとおりに準備してきましたのでどうぞ中に」
「うん!土産持ってきたから後で皆と食べて」
「ありがとうございます。良い匂いがしますね。お菓子ですか?しかも丁寧に一人ずつ用意していただいて……。大変だったでしょう?」
「ううん。みんな喜ぶかなぁって思ったら楽しくなっちゃって。それにお菓子好きなのかいっつも取り合いになってるでしょ?だから一人ずつにすればいいかなって。一応九条の分もあるよ」
「ご配慮感謝します。それでは行きましょう」
鳩羽は織部から籠を受け取ってから俺の手を取って中に案内する。皆俺の手を取ってエスコートしてくれるけどここは西洋文化も根付いてるの?いいけど。ここは九条の根城でもある場所だ。九条は今日いないのだろうか。それは好都合でいいのだが……。
そんな事を思いながらのんびりと歩いていると、「銀様!!」っと変わったことに俺をそう呼ぶ声がした。其方を向くと完全に人型になり切れていない土蜘蛛がいる。ぎょろぎょろと目玉が六つついてあり、涙を流しながら俺に駆け寄ってきた。しかし、その前に織部が俺の前に立って構えた。
すると、先ほどまで駆け寄ってきた子はびくっと体を震わせてその場で止まる。
「あ、あああ、ごめんなさいごめんなさい銀様ごめんなさい!!助けて!助けてください!!お願い助けて!!」
「??」
そう言って彼は土下座をする。俺はえーっとと首を傾げながら織部の肩を叩いて後ろに控えさせる。
「えーっと、ごめんね。俺君のこと覚えていないんだけど……」
「あ、あの、あの俺は……っ!!」
「おい」
「あ、九条」
すると、九条が煙管をふかしながらやってきた。土下座をしているため、彼の表情は分からないがぶるぶると体が震えている。
「それはこっちの預かりだ」
「……でも……」
「お前は自分を殺そうとした友達を許せるのか?」
「え?」
なんでいきなりそんな話になるんだ?だって俺の友達はそんな事しないもん。
とはいえ、九条がじっと俺を見つめて答えを促すのでえーっと、と真剣に答えることにする。
「んー、何か理由があるなら……」
「理由?例えば?」
「家族が人質に取られてるとか?」
「ほー?なら、自分の名声や地位欲しさに殺そうとしたら?」
「それは友達じゃないよ!」
もー!俺の友達にそんな子いないもん!失礼だな九条は!!
そう言ったら九条はふっと笑った。あっと、気づいた時には土下座をしていた子の首が跳ねあがった。
あー……。
「早急過ぎない?」
「決定権は俺にある」
九条はゴロゴロと足元に転がってきた首を持ちあげた。
あ、まずい。
そう思ったが、九条は目玉をえぐり取って口に含んだ。ゴリゴリと音を立てながら咀嚼して飲み込んだ。
ねえええ!!
背後で、うっと具合悪そうな声を出す黒。織部に黒を別のところに避難させるように指示をして、ずかすか九条のところに歩いていく。
「ちょっと!!黒の前でそういうことしないで!!」
「俺の家で何しようと勝手だろう」
「もー!ていうか、なんでさっきの子殺したのさ!」
もう少し話をすれば中央に保護を移せたかもしれないのにっ!!
この世界は、強い者は弱い者に何をしてもいい。それは殺し、強姦、盗み、人の道徳に外れる行い全てである。
しかし、だからといって弱いものが強い者に搾取される世界ではない。
中央保護申請を出せば中央の預かりとなり、中央の保護がある妖となる。そうなった妖に下手に手を出せば御館様率いるつよーい妖の報復(拷問からの死)が待っている。中央とは、そういう機能のある場所なのだ。
そして、同じくここ歓楽街にもその保護が適用される。歓楽街保護として九条預かりとなる。つまりは九条の支配下にあるということだ。
九条のところは質が悪い。九条保護になった者は九条の気分次第で今のように殺されたり暴行されたりする。そして、彼預かりなのでこちら中央は何も言えないのだ。そういう協定がある。
なので、こういうことをされても九条の保護の妖なのでどうにもできない。
庇うこと自体が規約違反で俺が罰せられる。知り合いだったらまだしも知らない子を庇うほど俺は主人公気質じゃないし……。確か、九条預かりになる主人公は知らない子を助けるんだよね~。その代わりにお前は何を差し出す?って感じの。
ぼんやりとそう考えていると、九条の血濡れた手が伸びた。さっとその手から逃れながらじろっと睨む。
「触んないでよ」
「……」
「おい無言で食べるのやめろよ!」
妖の中では共食いして自分の養分にする奴はいる。なのでおれは九条の行動に何も思わないが黒にはショッキングすぎるだろう。前世思い出したとはいえ、こっちに順応してるなぁ。普通の人だったら吐き気を催すよ。
「本当に覚えてないんだな」
「は?なに?どういうこと?」
「まあいい。そら」
九条が血を自分の着物で拭ってから懐に入っている何かを取りだす。それを俺は慌てて手にすると、なんかすごい刺繍の入った定触りの良い布に何かが入ってる。俺は紐を解いて中身を確認するとかんざしが入っていた。
え?
「おや、良いもの貰いましたね琥珀様」
「……君、これを俺に渡すためにわざわざ来たの?ありがとう」
「ふん」
「でも、黒の前で殺しはやめてくれる?」
「考えておく」
そう言ってずるずると蜘蛛の糸を括りつけた顔以下の体を引きずり奥に帰った。血だまりと血の跡が続いてる。これ良くあるホラーゲームでありそうなグラフィックだ。掃除大変そう。
「こちらです琥珀様」
そんな事を思っていると鳩羽が俺の横に立って手を取った。俺は鳩羽にそのままエスコートされながら黒の様子を伺う。
「黒は大丈夫そう?」
「そうですね。まだ大丈夫とは……」
「だよね。一先ず織部に任せて俺は鳩羽にイメチェンしてもらおう!」
「いめちぇん?」
「イメージチェンジの略で~、うーん、今のぼやぼや~って雰囲気から頭緩そうな感じにしてほしいってこと!」
「そうでしたか」
鳩羽は俺の手を引きながらどこかの部屋に連れて行く。その部屋の襖にはもう先客がいた。
「きゃー!琥珀様が来たー!!」
「ほんと!?」
「こっちこっち!お化粧と服用意してますよ~っ!」
「あー、うん、ありがとう」
俺てっきり鳩羽だけに教えてもらおうと思ってたんだけど。
その部屋には従業員の子が沢山いました。
「昼間のここは閑散としてるよね~」
「そうですね」
「? なんかあるのここ」
「一応娼館通りです!」
「え!?」
今俺と黒、そして織部は歓楽街にいる。九条の牛耳る街だ。
なぜこんなところにいるかというと、人の都に行く計画準備をするためである。
娼館と聞くと悪いイメージを持ちがちだが、ここの通りの娼館は色というより技術を売っている人ばかりだ。お金もそれなりにかかるし紹介が無ければ入ることすらできない。俺は門番に顔パスなのですんなり入れた。昼間来たことはあるが、夜は門限の都合上行ったことがない。まあ、良いんだけど。
さて、では具体的にここに来た理由を話そう。
ここには俺のイメチェンの為に来た。頭緩そうなエロい感じの狐に仕上げてもらう為参考に色々教えてもらおうと思って!
そう言うと、黒がどう仕上がるのか心配だから一緒に行ってもいい?と言い出したので一緒に来ている。織部の理由は、まあ、以下同分って感じで察しておくれ?
化粧とか、服とかに詳しいのは実は鳩羽である。なので、鳩羽に会いにここに来たのだ。鳩羽も手紙には今日空いてるって言ってたし。多分大丈夫である。
手土産には昨日の夜に竈たちと作ったクッキーだ。竈がうますぎて俺は包丁で切ったぐらいだ。相変わらず竈料理チート。家族にも使用人たちにも好評だったので大丈夫だろう。全部食べられそうだったので皆の分は一人一人布に包んでリボンでとめて保管した。織部がそれが入った籠を持ってくれている。
ふらふらと一番奥のおっきな和屋敷まで歩くと、玄関の門では鳩羽が待っていた。
「ごめん、待った?」
「いいえ。言われたとおりに準備してきましたのでどうぞ中に」
「うん!土産持ってきたから後で皆と食べて」
「ありがとうございます。良い匂いがしますね。お菓子ですか?しかも丁寧に一人ずつ用意していただいて……。大変だったでしょう?」
「ううん。みんな喜ぶかなぁって思ったら楽しくなっちゃって。それにお菓子好きなのかいっつも取り合いになってるでしょ?だから一人ずつにすればいいかなって。一応九条の分もあるよ」
「ご配慮感謝します。それでは行きましょう」
鳩羽は織部から籠を受け取ってから俺の手を取って中に案内する。皆俺の手を取ってエスコートしてくれるけどここは西洋文化も根付いてるの?いいけど。ここは九条の根城でもある場所だ。九条は今日いないのだろうか。それは好都合でいいのだが……。
そんな事を思いながらのんびりと歩いていると、「銀様!!」っと変わったことに俺をそう呼ぶ声がした。其方を向くと完全に人型になり切れていない土蜘蛛がいる。ぎょろぎょろと目玉が六つついてあり、涙を流しながら俺に駆け寄ってきた。しかし、その前に織部が俺の前に立って構えた。
すると、先ほどまで駆け寄ってきた子はびくっと体を震わせてその場で止まる。
「あ、あああ、ごめんなさいごめんなさい銀様ごめんなさい!!助けて!助けてください!!お願い助けて!!」
「??」
そう言って彼は土下座をする。俺はえーっとと首を傾げながら織部の肩を叩いて後ろに控えさせる。
「えーっと、ごめんね。俺君のこと覚えていないんだけど……」
「あ、あの、あの俺は……っ!!」
「おい」
「あ、九条」
すると、九条が煙管をふかしながらやってきた。土下座をしているため、彼の表情は分からないがぶるぶると体が震えている。
「それはこっちの預かりだ」
「……でも……」
「お前は自分を殺そうとした友達を許せるのか?」
「え?」
なんでいきなりそんな話になるんだ?だって俺の友達はそんな事しないもん。
とはいえ、九条がじっと俺を見つめて答えを促すのでえーっと、と真剣に答えることにする。
「んー、何か理由があるなら……」
「理由?例えば?」
「家族が人質に取られてるとか?」
「ほー?なら、自分の名声や地位欲しさに殺そうとしたら?」
「それは友達じゃないよ!」
もー!俺の友達にそんな子いないもん!失礼だな九条は!!
そう言ったら九条はふっと笑った。あっと、気づいた時には土下座をしていた子の首が跳ねあがった。
あー……。
「早急過ぎない?」
「決定権は俺にある」
九条はゴロゴロと足元に転がってきた首を持ちあげた。
あ、まずい。
そう思ったが、九条は目玉をえぐり取って口に含んだ。ゴリゴリと音を立てながら咀嚼して飲み込んだ。
ねえええ!!
背後で、うっと具合悪そうな声を出す黒。織部に黒を別のところに避難させるように指示をして、ずかすか九条のところに歩いていく。
「ちょっと!!黒の前でそういうことしないで!!」
「俺の家で何しようと勝手だろう」
「もー!ていうか、なんでさっきの子殺したのさ!」
もう少し話をすれば中央に保護を移せたかもしれないのにっ!!
この世界は、強い者は弱い者に何をしてもいい。それは殺し、強姦、盗み、人の道徳に外れる行い全てである。
しかし、だからといって弱いものが強い者に搾取される世界ではない。
中央保護申請を出せば中央の預かりとなり、中央の保護がある妖となる。そうなった妖に下手に手を出せば御館様率いるつよーい妖の報復(拷問からの死)が待っている。中央とは、そういう機能のある場所なのだ。
そして、同じくここ歓楽街にもその保護が適用される。歓楽街保護として九条預かりとなる。つまりは九条の支配下にあるということだ。
九条のところは質が悪い。九条保護になった者は九条の気分次第で今のように殺されたり暴行されたりする。そして、彼預かりなのでこちら中央は何も言えないのだ。そういう協定がある。
なので、こういうことをされても九条の保護の妖なのでどうにもできない。
庇うこと自体が規約違反で俺が罰せられる。知り合いだったらまだしも知らない子を庇うほど俺は主人公気質じゃないし……。確か、九条預かりになる主人公は知らない子を助けるんだよね~。その代わりにお前は何を差し出す?って感じの。
ぼんやりとそう考えていると、九条の血濡れた手が伸びた。さっとその手から逃れながらじろっと睨む。
「触んないでよ」
「……」
「おい無言で食べるのやめろよ!」
妖の中では共食いして自分の養分にする奴はいる。なのでおれは九条の行動に何も思わないが黒にはショッキングすぎるだろう。前世思い出したとはいえ、こっちに順応してるなぁ。普通の人だったら吐き気を催すよ。
「本当に覚えてないんだな」
「は?なに?どういうこと?」
「まあいい。そら」
九条が血を自分の着物で拭ってから懐に入っている何かを取りだす。それを俺は慌てて手にすると、なんかすごい刺繍の入った定触りの良い布に何かが入ってる。俺は紐を解いて中身を確認するとかんざしが入っていた。
え?
「おや、良いもの貰いましたね琥珀様」
「……君、これを俺に渡すためにわざわざ来たの?ありがとう」
「ふん」
「でも、黒の前で殺しはやめてくれる?」
「考えておく」
そう言ってずるずると蜘蛛の糸を括りつけた顔以下の体を引きずり奥に帰った。血だまりと血の跡が続いてる。これ良くあるホラーゲームでありそうなグラフィックだ。掃除大変そう。
「こちらです琥珀様」
そんな事を思っていると鳩羽が俺の横に立って手を取った。俺は鳩羽にそのままエスコートされながら黒の様子を伺う。
「黒は大丈夫そう?」
「そうですね。まだ大丈夫とは……」
「だよね。一先ず織部に任せて俺は鳩羽にイメチェンしてもらおう!」
「いめちぇん?」
「イメージチェンジの略で~、うーん、今のぼやぼや~って雰囲気から頭緩そうな感じにしてほしいってこと!」
「そうでしたか」
鳩羽は俺の手を引きながらどこかの部屋に連れて行く。その部屋の襖にはもう先客がいた。
「きゃー!琥珀様が来たー!!」
「ほんと!?」
「こっちこっち!お化粧と服用意してますよ~っ!」
「あー、うん、ありがとう」
俺てっきり鳩羽だけに教えてもらおうと思ってたんだけど。
その部屋には従業員の子が沢山いました。
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