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2、協奏のキャストライト
103、ミストドラゴンと白い死霊
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音楽祭の準備に追われる紅都ミスティカに雨が降る。
「姫様、青王陛下からのお手紙が届きましたよ!」
迎賓館『ローズウッド・マナー』でハープの練習をしていたフィロシュネーに、侍女ジーナが手紙を置いたトレイを差し出す。
フィロシュネーは手紙を手に取り、手紙を読み始めた。手紙には、アーサーが紅都ミスティカにやってくるという驚きの言葉がつづられていた。
「お兄様がこちらにいらっしゃるわ。ふ、ふむ……待って。一回読んだだけでは、頭がおいつかないかも。ええと……『空国と一緒に頑張るぞ、シュネーも協力するんだぞ』? アルブレヒト陛下といっしょにいらっしゃるの?」
道理で外交官が忙しそうにしているわけだ。
音楽祭が迫る中、予定になかった二人の王の訪問は紅国側もびっくりだろう。
フィロシュネーが手紙を読み返して内容を咀嚼していると、サイラスが訪ねてきた。
「メアリーが脱獄して、インロップ伯爵が必死に捜索しています。周辺のドラゴンの動きも不穏とあって、音楽祭の実施をするか検討中です」
ギネスも一緒だ。今日は私服で、どことなく浮ついている。
「第二師団はドラゴンの石を回収したいと考えています。元に戻して仲間のもとに返したいのですが、数も多いので。あと個人的なお知らせですが実は昨日、恋人ができました!!」
「ギネス。最後のは無駄な情報ですね」
サイラスがしらっとした顔でコメントしている。
「ギネスさんはおめでとう」
フィロシュネーは心からのお祝いを捧げた。
「聖女殿下はそう仰ってくださると思ってましたよ」
嬉しそうなギネスの隣で、サイラスが微妙な顔になっている。
「俺はどちらかといえば『身分をわきまえなさい、おだまり』と仰る方が姫らしいと思っていましたがね」
「サイラス、わたくしは変わったの。成長したのよ」
(身分を笠に着る態度だと、あなたは不快でしょう? 身分なんて気にしないわって態度のわたくしのほうが、好みなのではないの?)
そんな思いを胸にしまいつつ、フィロシュネーは二人をもてなした。
「わたくしからは、お兄様からお手紙が届いたお話をしましょうか。空王陛下と一緒に音楽祭を観覧にいらっしゃるのですって。お兄様ったら、予定にないことを急にお決めになって……気分屋なのね」
「そういえば外交官が忙しそうにしていましたね」
サイラスはそう言いながら窓辺に誘い、騎乗してきた魔法生物を見せてくれた。
身体の上に半透明の傘がぷかぷかしている、愛嬌のある顔をした魚だ。
「今日はお魚さん?」
「グライダーフィッシュといいます。こいつは水を好むのです」
「あんまり他の子に乗っていると、ゴールドシッターが嫉妬したりはしないかしら?」
「あいつは雨があまり好きではないので」
言い訳みたいに言う。フィロシュネーはゴールドシッターへのお土産ににんじんを手配した。
「ノイエスタル卿は珍しい生き物をお見せしたかったんですよ」
ギネスがにやにやと解説するので、フィロシュネーは納得した。
「それなら、素直にそうおっしゃい。珍しい生き物を見せてくださって、ありがとう。わたくし、わくわくしましたわ」
お茶とお菓子でもてなすと、サイラスはリボンのついた箱をテーブルに置いた。
「愛の女神アム・ラァレの信徒が用いる神聖な爪飾りです」
「し、神聖な爪飾り……」
箱の中身は、ローズクォーツを溶かしたような色の液体入り小瓶だった。
「要するに女神の加護がもらえるご利益つきの爪先のおしゃれです。お試しになりますか?」
「試してみたいわ」
手袋を取ると、指先に色が乗る。サイラスは真剣な顔つきで爪ひとつひとつに爪飾りを塗り、聖句めいた言葉を小さく唱えた。
「あなた本当に信徒なの」
に、似合わない……。フィロシュネーは驚きつつ、自分の爪がローズクォーツのように愛らしい煌めきを見せるのを楽しんだ。
雨が上がると、サイラスは雨上がりの空の散歩に誘ってくれた。グライダーフィッシュはツルツルしていて、ちょっと頼りない乗り心地。速度も結構出ている。でも、しっかりと抱えてもらっているので落ちる心配はない。
「わたくし、空を飛ぶのにも慣れてきましたわ。ひとりでも乗れそう」
「危ないですから、おひとりでは乗らないでください?」
(街を離れて、どこに行くのかしら)
霧で守られた紅都の外には、森があり、小高い丘がある。山といってもいいだろうか。
「メクシ山といいます」
「山なのね」
速度を落としてゆっくりと上空を飛びながら、サイラスが下を指す。
「姫、ご覧ください。ミストドラゴンと白い死霊です」
「ん……死霊?」
真っ白な雲のような、霧のような。そんなモヤモヤが地表にわだかまっている。
「あれは元々は真っ黒な死霊だったのですが、白く浄化されたのです」
「浄化されているからかしら。あんまり怖い感じがありませんわね」
おっとりと感想を告げたフィロシュネーは、気付いた。
(あら)
モヤモヤした影のいくつかが、こちらに気付いたようにモソモソと追いかけてくる。
「サイラス、ちょっと止めてみてくださる?」
「御意に」
こちらが動きを止めると、追いかけてきた白い死霊は。
(あれ、なにをしているのかしら)
――わさわさ、うごうごしている。
ひょろんと伸びて。ぺしゃんと前に倒れて。ふわふわ起き上がる。
同じ動作を繰り返している……。
(わたくし、どこかであんな動きを見た記憶が……どこだったかしらぁ……)
記憶を探るフィロシュネーの隣で、サイラスが解説してくれている。
「ミストドラゴンはこの世に未練を残して彷徨う死霊を浄化し、あのように無害な状態にしてくれます。そして、少しずつ食べるのです」
「ミストドラゴンって、死霊を食べるの?」
「食べられた死霊は体内でさらに浄化されて、他のものと一緒になって排泄物になり、自然にかえると言われています。そのあとは清められて軽くなった魂が月にのぼっていくとか、神々の園にいくとか紅国では信仰されているようですね」
戻りましょうか、とサイラスがグライダーフィッシュの頭を紅都ミスティカの方向に返すと、白い死霊たちがふわんふわんと地上で飛び跳ねる。
「またね」
フィロシュネーは思わず手を振った。
「姫、あれらは自然にかえるので、『また』はありません」
「あら、寂しい」
「よいことです。おそらく」
サイラスは小声で付け足した。
「死者の気持ちはわかりませんが、……妹は姫に感謝していました」
フィロシュネーは上目にサイラスを見て、神妙な気持ちになった。
「それなら、よかったわ」
* * *
紅都ミスティカに戻ると、相変わらずの霧が立ち込めている。
魔法薬屋の近く、ゴルムの店付近が賑やかだ。
ドワーフのゴルムが店の前で怒鳴っている……。
「帰れ、帰れ。帰れぇ!」
「どうしたのかしら。あれはエルなんとかじゃないの? ねえ、近くに寄れます?」
白金の髪に緑色の瞳をした青年は、耳が少し長くて先端が尖った形状をしているエルフ族だ。お供らしきエルフ族を数人連れている。ゴルムのそばには、カントループ商会もいた。
フィロシュネーはクイクイとサイラスの袖を引いた。
「サイラス、エルよ。エル」
「ええ。エルフですね。あれは森に生きる不老長寿の妖精の一族で、自分たちが人間よりも知的で優れた生き物だと思っている貴族のような気質です。姫、騒乱に近づこうとなさる癖は直した方がよいのではないでしょうか」
フィロシュネーはサイラスの顔色をうかがった。
「その口ぶりでは、サイラスはエルがお好みではないのかしら。優雅で、美しい姿をしているわ。わたくしは興味があります」
「喧嘩なさらないでくださいね。エルフ族は森の中の木の枝を折っただけで機嫌を悪くするのですよ」
「わたくしをなんだと思っているの」
フィロシュネーは上を見た。グライダーフィッシュの半透明な傘がある。
「これでは筒杖を撃って挨拶するわけにいかないですわね。傘に穴が空いてしまいますもの」
「撃たないでください」
「姫様、青王陛下からのお手紙が届きましたよ!」
迎賓館『ローズウッド・マナー』でハープの練習をしていたフィロシュネーに、侍女ジーナが手紙を置いたトレイを差し出す。
フィロシュネーは手紙を手に取り、手紙を読み始めた。手紙には、アーサーが紅都ミスティカにやってくるという驚きの言葉がつづられていた。
「お兄様がこちらにいらっしゃるわ。ふ、ふむ……待って。一回読んだだけでは、頭がおいつかないかも。ええと……『空国と一緒に頑張るぞ、シュネーも協力するんだぞ』? アルブレヒト陛下といっしょにいらっしゃるの?」
道理で外交官が忙しそうにしているわけだ。
音楽祭が迫る中、予定になかった二人の王の訪問は紅国側もびっくりだろう。
フィロシュネーが手紙を読み返して内容を咀嚼していると、サイラスが訪ねてきた。
「メアリーが脱獄して、インロップ伯爵が必死に捜索しています。周辺のドラゴンの動きも不穏とあって、音楽祭の実施をするか検討中です」
ギネスも一緒だ。今日は私服で、どことなく浮ついている。
「第二師団はドラゴンの石を回収したいと考えています。元に戻して仲間のもとに返したいのですが、数も多いので。あと個人的なお知らせですが実は昨日、恋人ができました!!」
「ギネス。最後のは無駄な情報ですね」
サイラスがしらっとした顔でコメントしている。
「ギネスさんはおめでとう」
フィロシュネーは心からのお祝いを捧げた。
「聖女殿下はそう仰ってくださると思ってましたよ」
嬉しそうなギネスの隣で、サイラスが微妙な顔になっている。
「俺はどちらかといえば『身分をわきまえなさい、おだまり』と仰る方が姫らしいと思っていましたがね」
「サイラス、わたくしは変わったの。成長したのよ」
(身分を笠に着る態度だと、あなたは不快でしょう? 身分なんて気にしないわって態度のわたくしのほうが、好みなのではないの?)
そんな思いを胸にしまいつつ、フィロシュネーは二人をもてなした。
「わたくしからは、お兄様からお手紙が届いたお話をしましょうか。空王陛下と一緒に音楽祭を観覧にいらっしゃるのですって。お兄様ったら、予定にないことを急にお決めになって……気分屋なのね」
「そういえば外交官が忙しそうにしていましたね」
サイラスはそう言いながら窓辺に誘い、騎乗してきた魔法生物を見せてくれた。
身体の上に半透明の傘がぷかぷかしている、愛嬌のある顔をした魚だ。
「今日はお魚さん?」
「グライダーフィッシュといいます。こいつは水を好むのです」
「あんまり他の子に乗っていると、ゴールドシッターが嫉妬したりはしないかしら?」
「あいつは雨があまり好きではないので」
言い訳みたいに言う。フィロシュネーはゴールドシッターへのお土産ににんじんを手配した。
「ノイエスタル卿は珍しい生き物をお見せしたかったんですよ」
ギネスがにやにやと解説するので、フィロシュネーは納得した。
「それなら、素直にそうおっしゃい。珍しい生き物を見せてくださって、ありがとう。わたくし、わくわくしましたわ」
お茶とお菓子でもてなすと、サイラスはリボンのついた箱をテーブルに置いた。
「愛の女神アム・ラァレの信徒が用いる神聖な爪飾りです」
「し、神聖な爪飾り……」
箱の中身は、ローズクォーツを溶かしたような色の液体入り小瓶だった。
「要するに女神の加護がもらえるご利益つきの爪先のおしゃれです。お試しになりますか?」
「試してみたいわ」
手袋を取ると、指先に色が乗る。サイラスは真剣な顔つきで爪ひとつひとつに爪飾りを塗り、聖句めいた言葉を小さく唱えた。
「あなた本当に信徒なの」
に、似合わない……。フィロシュネーは驚きつつ、自分の爪がローズクォーツのように愛らしい煌めきを見せるのを楽しんだ。
雨が上がると、サイラスは雨上がりの空の散歩に誘ってくれた。グライダーフィッシュはツルツルしていて、ちょっと頼りない乗り心地。速度も結構出ている。でも、しっかりと抱えてもらっているので落ちる心配はない。
「わたくし、空を飛ぶのにも慣れてきましたわ。ひとりでも乗れそう」
「危ないですから、おひとりでは乗らないでください?」
(街を離れて、どこに行くのかしら)
霧で守られた紅都の外には、森があり、小高い丘がある。山といってもいいだろうか。
「メクシ山といいます」
「山なのね」
速度を落としてゆっくりと上空を飛びながら、サイラスが下を指す。
「姫、ご覧ください。ミストドラゴンと白い死霊です」
「ん……死霊?」
真っ白な雲のような、霧のような。そんなモヤモヤが地表にわだかまっている。
「あれは元々は真っ黒な死霊だったのですが、白く浄化されたのです」
「浄化されているからかしら。あんまり怖い感じがありませんわね」
おっとりと感想を告げたフィロシュネーは、気付いた。
(あら)
モヤモヤした影のいくつかが、こちらに気付いたようにモソモソと追いかけてくる。
「サイラス、ちょっと止めてみてくださる?」
「御意に」
こちらが動きを止めると、追いかけてきた白い死霊は。
(あれ、なにをしているのかしら)
――わさわさ、うごうごしている。
ひょろんと伸びて。ぺしゃんと前に倒れて。ふわふわ起き上がる。
同じ動作を繰り返している……。
(わたくし、どこかであんな動きを見た記憶が……どこだったかしらぁ……)
記憶を探るフィロシュネーの隣で、サイラスが解説してくれている。
「ミストドラゴンはこの世に未練を残して彷徨う死霊を浄化し、あのように無害な状態にしてくれます。そして、少しずつ食べるのです」
「ミストドラゴンって、死霊を食べるの?」
「食べられた死霊は体内でさらに浄化されて、他のものと一緒になって排泄物になり、自然にかえると言われています。そのあとは清められて軽くなった魂が月にのぼっていくとか、神々の園にいくとか紅国では信仰されているようですね」
戻りましょうか、とサイラスがグライダーフィッシュの頭を紅都ミスティカの方向に返すと、白い死霊たちがふわんふわんと地上で飛び跳ねる。
「またね」
フィロシュネーは思わず手を振った。
「姫、あれらは自然にかえるので、『また』はありません」
「あら、寂しい」
「よいことです。おそらく」
サイラスは小声で付け足した。
「死者の気持ちはわかりませんが、……妹は姫に感謝していました」
フィロシュネーは上目にサイラスを見て、神妙な気持ちになった。
「それなら、よかったわ」
* * *
紅都ミスティカに戻ると、相変わらずの霧が立ち込めている。
魔法薬屋の近く、ゴルムの店付近が賑やかだ。
ドワーフのゴルムが店の前で怒鳴っている……。
「帰れ、帰れ。帰れぇ!」
「どうしたのかしら。あれはエルなんとかじゃないの? ねえ、近くに寄れます?」
白金の髪に緑色の瞳をした青年は、耳が少し長くて先端が尖った形状をしているエルフ族だ。お供らしきエルフ族を数人連れている。ゴルムのそばには、カントループ商会もいた。
フィロシュネーはクイクイとサイラスの袖を引いた。
「サイラス、エルよ。エル」
「ええ。エルフですね。あれは森に生きる不老長寿の妖精の一族で、自分たちが人間よりも知的で優れた生き物だと思っている貴族のような気質です。姫、騒乱に近づこうとなさる癖は直した方がよいのではないでしょうか」
フィロシュネーはサイラスの顔色をうかがった。
「その口ぶりでは、サイラスはエルがお好みではないのかしら。優雅で、美しい姿をしているわ。わたくしは興味があります」
「喧嘩なさらないでくださいね。エルフ族は森の中の木の枝を折っただけで機嫌を悪くするのですよ」
「わたくしをなんだと思っているの」
フィロシュネーは上を見た。グライダーフィッシュの半透明な傘がある。
「これでは筒杖を撃って挨拶するわけにいかないですわね。傘に穴が空いてしまいますもの」
「撃たないでください」
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