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2、協奏のキャストライト
96、歓迎交流会3~私だって青国貴族なんだ/立派な青国騎士です
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紅国の騎士と青国の騎士の決闘はつづいている。
青国のセリーナ・メリーファクトは用意してきた実家からの証書を封筒に入れて、戦いを見守った。
歓迎交流会の会場で感じられるのは、好奇心いっぱいの大人たちの視線とささやきだ。
「セリーナ嬢はクリストファー公子の婚約者だそうだ」
「嫌がらせをしたという噂をきいたぞ」
「言いがかりだろう? 彼女は被害者なのでは?」
「クリストファー公子の愛を取り戻すために紅国までやってきたのか?」
純粋な好奇心、興味の声と。
「よくあんなに堂々としていられるものだ」
「私なら恥ずかしくて社交の場に出られませんわ」
悪意と。
セリーナの名誉のために戦う青国の騎士シューエンは、紅国の女王の騎士に翻弄されている。劣勢だ。ボロボロで、背中から倒れ込んで。けれど、その手は剣を握ったまま、眼差しは決闘相手を見据えたまま、「まだまだ!」と立ち上がって、息を切らして剣を振る。
声がきこえた。
「女王の騎士が相手ではな」
――かなわないんだ。
剣術に詳しくないセリーナにも、実力の差がはっきりわかった。勝負は見えている。
……でも。
(私のことを馬鹿にするのはいいけど、戦ってくださる騎士様の名誉を貶める発言はやめてほしい……っ)
セリーナが勇気を出して口をひらきかけたとき。
ぽん、と肩に手がおかれた。
(あ……)
フィロシュネー姫だ。セリーナのために魔法チェスを練習して、戦ってくれた姫様だ。
その愛らしい花の唇が、「ありのままの気持ちを思わず言ってしまいました」という声を響かせる。
「やだぁ、なんですの? この決闘は友好のために行う交流イベントなのでしょう? どうして悪意的なささやきを交わす方々がいるのかしらぁ……。シュネーは悲しい気持ちになりました」
可憐な横顔に見惚れていると、指先にオリヴィアの手が触れる。きゅっと握ってくれた指先は、励ましてくれるようだった。
「そ、そうです。騎士道にのっとって公平かつ誠実に戦っていらっしゃる騎士様の名誉を汚すような発言は、おやめくださいっ」
セリーナは懸命に声を出した。
最初のひとことを出すと、勇気が出てくる。
(ううん、違う。私に味方してくれる人たちがいるから、勇気が出るんだ)
すうっと息を吸って、言葉をつづける。
「私は、婚約者のクリストファー様に夢を見ていたときもありました。政治的な意図による婚約や結婚でも、あたたかい関係を築いていけたらと思っていました。彼の心が私にないとわかったときは、悲しかったです」
鼻の奥がつんとする。私、好きになってもらえなかった。
(……私、ほんとうは、自分を好きになってほしかった)
自分に婚約者がいるのが嬉しくて、自分が特別だと思って浮かれて、どきどきした。恋愛物語を読みながら、クリストファー様と自分の恋愛を想像してきゅんきゅんしていた。
(恥ずかしい。悔しい。でも……)
セリーナは顔をあげた。
(でも、私は泣かない)
私は純粋な由緒ある血統の貴族令嬢ではないけれど、お父様もお母様も貴族社会で恥ずかしくないようにと先生を探してお勉強させてくださったから。
お父様とお母様の娘だという矜持があるから。
みっともない姿を見せてたまるものか。
――私だって、青国貴族なんだ。
「でも、私が紅国に参ったのは、愛を取り戻すためではありません。嫌がらせするためでもありません、誓って嫌がらせなどしていません! 私が敬愛するフィロシュネー姫様のお供をしたかったから、姫様について参ったのです。……クリストファー様の愛なんて、いりません!」
「よく言ったわ、セリーナ!」
オリヴィアがうなずいてくれる。セリーナは涙をこぼしてしまいそうになった。
「わたくしたちはあくまでも外交団なのですわ。お忘れなく!」
強気な声が、気持ちいい。安心する。
フィロシュネー姫は、セリーナとオリヴィアを見て優しい声を寄り添わせた。
「彼女たちは、わたくしの大好きなお友達なのですわ。戦っている騎士様たちもです。お友達だと思っているから、お友達のためになにかしたいと思うから、胸を張って堂々と頑張れるのです」
姫様は、お友達と呼んでくれるのだ。
オリヴィアがつないだ手を軽く揺らす。顔を見ると、誇らしげな顔をしている。セリーナは胸の奥がじんとして泣いてしまいそうになった。
「わたくしは、無神経な方々がお友達を傷つけるのを許しません。覚えておいてくださいませね」
フィロシュネー姫の愛らしいかんばせが、勇ましい。このお姫様は、可憐なだけではないのだ。
* * *
悪意のささやきを黙らせてから、数分。
フィロシュネーの目には、決闘の結末が見えた。
剣を落としたシューエンの喉元にサイラスが剣の切っ先をつきつけて、勝利宣言をしている……。
「ふぅ~、さすがはノイエスタル卿。きっちりと勝利なさいましたね。友好のためのイベントですから、ね。魔法チェスで青国が勝ち、決闘で紅国が勝つ。どちらもにっこりです」
紅国貴族たちがホッと安心したように拍手している。自分が戦ったわけでもないのに、ドヤ顔だ。
「それではこちらの商品はお下げします」
「はい、どうぞ」
少し離れた場所では、カーリズ公爵がカントループ商会に合図して魔法チェスを下げさせていた。
「こちらは当商品に問題がないかをご確認いただき、保証くださったことへの謝礼金でございます、カーリズ公爵様」
ミランダが謝礼金を渡している。
「こちらの商品を選んだアルメイダ侯爵夫人はさすがお目が高い! ひと眼見たときからピンときましたよ、これは呪術師対策だなと。ねえ、アルメイダ侯爵夫人?」
カーリズ公爵は謝礼金を受け取り、アルメイダ侯爵夫妻に笑顔を向けた。
「当然ですわ」
決闘が終わったシューエンが戻ってくる。
「ち、力及ばず、面目ございません」
疲労をにじませて謝るシューエンを、セリーナとオリヴィアが労わった。
「シューエン様はご立派でしたわ」
「格好よかったですよ!」
フィロシュネーは治癒魔法を使い、シューエンの目をのぞきこんだ。
「シューエン、わたくし、負けたからと謝る必要はないと思いますの」
シューエンの明るい緑色の瞳は、「僕、格好悪いですね」と気にしている。思わず頭を撫でたくなる衝動を、フィロシュネーはこらえた。
(だって、シューエンは立派な青国騎士ですものね)
敗北した今、子供みたいに扱ってはプライドが傷ついてしまうに違いない。
「わたくし、あなたの格好よいところを三つ言えます。ひとつめは、セリーナのために決闘を申し込んだこと。ふたつめは、見世物みたいに面白がられている中で、外野を気にしないで騎士としての勝負に集中したこと。みっつめは、自分より強い相手でも、諦めたりズルしたりしないで正々堂々と頑張ったこと」
汗をハンカチでぬぐってあげると、シューエンはくすぐったそうに眼を細めた。
「まるで自分がとっても立派で格好良い騎士になったみたいな気分でございます」
「ふふっ。正義感があって、素敵だと思いましたわ。誰かのために一生懸命に頑張れる人間って、素敵よ。あなたは立派な青国騎士ですっ!」
セリーナとオリヴィアも、同じような気持ちをそれぞれの言葉で重ねてくれている。そんな友達の輪を心地よく思いながら、フィロシュネーは言葉を選んだ。
「わたくしね、自分以外の誰かに『姫は可愛い』と言われたら、言われる前よりも自分が可愛くなった気分になるの。『姫は可愛くない』と言われたら、可愛くない自分って気分になるわ」
「姫様は、とても可愛い方だと思います」
シューエンが頬を赤くしながら褒めてくれる。
「あなたはわたくしをよい気分にしてくださるから、わたくしもあなたをよい気分にしたくなるの。あなたはわたくしにとって、大切な仲間よ――シューエンは、格好良いですっ」
シューエンの手を取れば、日頃から鍛錬を重ねているのがわかる騎士の手をしている。フィロシュネーはそれが自分のことのように誇らしく思えた。
「あなたはとっても努力をしている騎士様です。そんなあなたがわたくしを可愛いとおっしゃってくださるのが、わたくしは誇らしいですわ」
心からの言葉を伝えると、シューエンはこの日一番の輝く笑顔を咲かせてくれた。
「フィロシュネー姫殿下のお言葉で、僕は元気いっぱいになりましたよ……っ!」
「よかった。あなたが元気いっぱいに笑ってくださると、わたくしも元気いっぱいになれますわ」
顔を見合わせて笑っていると、セリーナとオリヴィアも混ざってくる。
「私も元気いっぱいになりました!」
「わたくしもです~!」
……ところでサイラスは?
フィロシュネーはチラッと紅国側の様子をうかがった。
青国のセリーナ・メリーファクトは用意してきた実家からの証書を封筒に入れて、戦いを見守った。
歓迎交流会の会場で感じられるのは、好奇心いっぱいの大人たちの視線とささやきだ。
「セリーナ嬢はクリストファー公子の婚約者だそうだ」
「嫌がらせをしたという噂をきいたぞ」
「言いがかりだろう? 彼女は被害者なのでは?」
「クリストファー公子の愛を取り戻すために紅国までやってきたのか?」
純粋な好奇心、興味の声と。
「よくあんなに堂々としていられるものだ」
「私なら恥ずかしくて社交の場に出られませんわ」
悪意と。
セリーナの名誉のために戦う青国の騎士シューエンは、紅国の女王の騎士に翻弄されている。劣勢だ。ボロボロで、背中から倒れ込んで。けれど、その手は剣を握ったまま、眼差しは決闘相手を見据えたまま、「まだまだ!」と立ち上がって、息を切らして剣を振る。
声がきこえた。
「女王の騎士が相手ではな」
――かなわないんだ。
剣術に詳しくないセリーナにも、実力の差がはっきりわかった。勝負は見えている。
……でも。
(私のことを馬鹿にするのはいいけど、戦ってくださる騎士様の名誉を貶める発言はやめてほしい……っ)
セリーナが勇気を出して口をひらきかけたとき。
ぽん、と肩に手がおかれた。
(あ……)
フィロシュネー姫だ。セリーナのために魔法チェスを練習して、戦ってくれた姫様だ。
その愛らしい花の唇が、「ありのままの気持ちを思わず言ってしまいました」という声を響かせる。
「やだぁ、なんですの? この決闘は友好のために行う交流イベントなのでしょう? どうして悪意的なささやきを交わす方々がいるのかしらぁ……。シュネーは悲しい気持ちになりました」
可憐な横顔に見惚れていると、指先にオリヴィアの手が触れる。きゅっと握ってくれた指先は、励ましてくれるようだった。
「そ、そうです。騎士道にのっとって公平かつ誠実に戦っていらっしゃる騎士様の名誉を汚すような発言は、おやめくださいっ」
セリーナは懸命に声を出した。
最初のひとことを出すと、勇気が出てくる。
(ううん、違う。私に味方してくれる人たちがいるから、勇気が出るんだ)
すうっと息を吸って、言葉をつづける。
「私は、婚約者のクリストファー様に夢を見ていたときもありました。政治的な意図による婚約や結婚でも、あたたかい関係を築いていけたらと思っていました。彼の心が私にないとわかったときは、悲しかったです」
鼻の奥がつんとする。私、好きになってもらえなかった。
(……私、ほんとうは、自分を好きになってほしかった)
自分に婚約者がいるのが嬉しくて、自分が特別だと思って浮かれて、どきどきした。恋愛物語を読みながら、クリストファー様と自分の恋愛を想像してきゅんきゅんしていた。
(恥ずかしい。悔しい。でも……)
セリーナは顔をあげた。
(でも、私は泣かない)
私は純粋な由緒ある血統の貴族令嬢ではないけれど、お父様もお母様も貴族社会で恥ずかしくないようにと先生を探してお勉強させてくださったから。
お父様とお母様の娘だという矜持があるから。
みっともない姿を見せてたまるものか。
――私だって、青国貴族なんだ。
「でも、私が紅国に参ったのは、愛を取り戻すためではありません。嫌がらせするためでもありません、誓って嫌がらせなどしていません! 私が敬愛するフィロシュネー姫様のお供をしたかったから、姫様について参ったのです。……クリストファー様の愛なんて、いりません!」
「よく言ったわ、セリーナ!」
オリヴィアがうなずいてくれる。セリーナは涙をこぼしてしまいそうになった。
「わたくしたちはあくまでも外交団なのですわ。お忘れなく!」
強気な声が、気持ちいい。安心する。
フィロシュネー姫は、セリーナとオリヴィアを見て優しい声を寄り添わせた。
「彼女たちは、わたくしの大好きなお友達なのですわ。戦っている騎士様たちもです。お友達だと思っているから、お友達のためになにかしたいと思うから、胸を張って堂々と頑張れるのです」
姫様は、お友達と呼んでくれるのだ。
オリヴィアがつないだ手を軽く揺らす。顔を見ると、誇らしげな顔をしている。セリーナは胸の奥がじんとして泣いてしまいそうになった。
「わたくしは、無神経な方々がお友達を傷つけるのを許しません。覚えておいてくださいませね」
フィロシュネー姫の愛らしいかんばせが、勇ましい。このお姫様は、可憐なだけではないのだ。
* * *
悪意のささやきを黙らせてから、数分。
フィロシュネーの目には、決闘の結末が見えた。
剣を落としたシューエンの喉元にサイラスが剣の切っ先をつきつけて、勝利宣言をしている……。
「ふぅ~、さすがはノイエスタル卿。きっちりと勝利なさいましたね。友好のためのイベントですから、ね。魔法チェスで青国が勝ち、決闘で紅国が勝つ。どちらもにっこりです」
紅国貴族たちがホッと安心したように拍手している。自分が戦ったわけでもないのに、ドヤ顔だ。
「それではこちらの商品はお下げします」
「はい、どうぞ」
少し離れた場所では、カーリズ公爵がカントループ商会に合図して魔法チェスを下げさせていた。
「こちらは当商品に問題がないかをご確認いただき、保証くださったことへの謝礼金でございます、カーリズ公爵様」
ミランダが謝礼金を渡している。
「こちらの商品を選んだアルメイダ侯爵夫人はさすがお目が高い! ひと眼見たときからピンときましたよ、これは呪術師対策だなと。ねえ、アルメイダ侯爵夫人?」
カーリズ公爵は謝礼金を受け取り、アルメイダ侯爵夫妻に笑顔を向けた。
「当然ですわ」
決闘が終わったシューエンが戻ってくる。
「ち、力及ばず、面目ございません」
疲労をにじませて謝るシューエンを、セリーナとオリヴィアが労わった。
「シューエン様はご立派でしたわ」
「格好よかったですよ!」
フィロシュネーは治癒魔法を使い、シューエンの目をのぞきこんだ。
「シューエン、わたくし、負けたからと謝る必要はないと思いますの」
シューエンの明るい緑色の瞳は、「僕、格好悪いですね」と気にしている。思わず頭を撫でたくなる衝動を、フィロシュネーはこらえた。
(だって、シューエンは立派な青国騎士ですものね)
敗北した今、子供みたいに扱ってはプライドが傷ついてしまうに違いない。
「わたくし、あなたの格好よいところを三つ言えます。ひとつめは、セリーナのために決闘を申し込んだこと。ふたつめは、見世物みたいに面白がられている中で、外野を気にしないで騎士としての勝負に集中したこと。みっつめは、自分より強い相手でも、諦めたりズルしたりしないで正々堂々と頑張ったこと」
汗をハンカチでぬぐってあげると、シューエンはくすぐったそうに眼を細めた。
「まるで自分がとっても立派で格好良い騎士になったみたいな気分でございます」
「ふふっ。正義感があって、素敵だと思いましたわ。誰かのために一生懸命に頑張れる人間って、素敵よ。あなたは立派な青国騎士ですっ!」
セリーナとオリヴィアも、同じような気持ちをそれぞれの言葉で重ねてくれている。そんな友達の輪を心地よく思いながら、フィロシュネーは言葉を選んだ。
「わたくしね、自分以外の誰かに『姫は可愛い』と言われたら、言われる前よりも自分が可愛くなった気分になるの。『姫は可愛くない』と言われたら、可愛くない自分って気分になるわ」
「姫様は、とても可愛い方だと思います」
シューエンが頬を赤くしながら褒めてくれる。
「あなたはわたくしをよい気分にしてくださるから、わたくしもあなたをよい気分にしたくなるの。あなたはわたくしにとって、大切な仲間よ――シューエンは、格好良いですっ」
シューエンの手を取れば、日頃から鍛錬を重ねているのがわかる騎士の手をしている。フィロシュネーはそれが自分のことのように誇らしく思えた。
「あなたはとっても努力をしている騎士様です。そんなあなたがわたくしを可愛いとおっしゃってくださるのが、わたくしは誇らしいですわ」
心からの言葉を伝えると、シューエンはこの日一番の輝く笑顔を咲かせてくれた。
「フィロシュネー姫殿下のお言葉で、僕は元気いっぱいになりましたよ……っ!」
「よかった。あなたが元気いっぱいに笑ってくださると、わたくしも元気いっぱいになれますわ」
顔を見合わせて笑っていると、セリーナとオリヴィアも混ざってくる。
「私も元気いっぱいになりました!」
「わたくしもです~!」
……ところでサイラスは?
フィロシュネーはチラッと紅国側の様子をうかがった。
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