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女子ーず合流
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そしてベティについての話だが……。一身上の都合により割愛させて頂きます。
(どっか行ったと思ったら急に戻ってきて、いきなり分けわかんないこと言わないで?)
某所で聞いたお祖父様の戦時中のアダ名とかが、何というか凄かったです。
(どう凄かったのか聞きたかったけど、その様子だといつも通り教えてくれないんでしょうね)
ミリーは仲間内でたった一人っきり、それでも相変わらずでした。
(それ早く言え! あああ一人っきりなの忘れてた!)
喪女さんはそう言うと、まだ疲れてる体に鞭打ってミリーを探しに走りだす。そして目的の人物を見つけると、がばぁ! とばかりに抱きついたのだった。ばっちぃ。
(ばっちぃって何だよ!? いやそれより……)
「ミリー!」
「ほわぁあああ!? ななな、一体何なんですの!?」
「一人っきりで寂しい思いさせて御免ねぇ?」
「ふえええぇえ!?」
「あらフローラ様? ミランダさんは一人っきりだったわけではありませんよ?」
「そうそう一人っきりでは……? って、あれ? アメリア様?」
「(クスクス)はい、アメリアですわ。魔法兵科にてご一緒させて頂きましたの」
「あ、そうなんだ」
「は、はへぇ……」
そろそろ離してやれよ。ろくに汗も拭かずに抱きつきよってからに。ばっちぃ喪女め。
(あ゛……ばっちぃってそゆこと? もちょい早く正確に言ってぇ?)
「ごめーん、ミリー。一人ぼっちにしちゃったって思い込んで、ろくに身奇麗にせずに抱きついちゃった」
「は、はひぇ? ……!? ふ ろ ー ら さ ま ?」
「てへぺろ?」
「何分けわからないこと仰ってますの! 早く着替えてらっしゃいませ! ……いえ、一緒に参りますわ! 私も着替える必要ができましたしね! ええ、ええ! そうですとも!」
「……面目無い」
「んもう! んもう! フローラ様ったら!」
「……本当に仲が良いですわねぇ」
「あ、はい。親友ですから。ね?」
「うひゃぁ!? ははは、はひ」
「あらあらウフフ。では私はこれで失礼しますわねぇ」
「はひ……はっ!? で、ではアメリア様、ごきげんよう」
(アメリア様? なぜウィンクしたし……?)
「ではアメリア様またー。って、あ、忘れてた! これからもミリーをよろしくです」
「ええ、それはもう」
「あ、もう! フローラ様! 私子供じゃありませんわよ!?」
だって年季が違うもんね。中身の色々含めて四捨五入すると5……
(そのネタやめろや!? 最初の頃こそ、フローレンシアの記憶がまだはっきりしなかったから文句言えたけど、今はかなり私の記憶になりつつあるから文句が言い難い!)
じゃあ受け入れりゃいいじゃんと思うの。
それからフローラはミランダに連れられて着替えやら汗を拭いたりやら、甲斐甲斐しく世話されたのだった。少しは自分でやれよな、おばさん。
(だぁってぇ。ミリーが『フローラ様に任せると疎かになりそうですわ!』って逃がしてくれなかったんだもん)
何がだぁってか、だもんか。もう要介護者なんですね。残念な喪女さんですこと。
(言い方にもほどがあるって事を、てめえもそろそろ学習しやがれ?)
またまたご冗談を。
(え? 今の何処に冗談の要素が……)
ミランダも着替えを済ませて戻ってくると、またしても喪女さんのてを掴んで教室まで誘導するのだった。もう完全に要介護度最高レベルなんじゃないですかね。
(ちょ、おま)
教室に戻ると、いつものメンバーが揃うのだった。
「あ、フローラ、ちゃー」
「ちゃー」
「もう! お二人共そんなおふざけの様な挨拶して! こんにちはベティ様、メイリア様」
「あはは。ミリー、こんにちは」
「あ、私を変態共に押し付けて見捨てて行った薄情なメイリアだ」
「へへへ、変態共!? どどど、どういうことですの!? メイリア様!」
「ちょ! 言い方! 誤解誘う言い方するなんて酷いよ!」
フローラの悪魔の羽と尻尾が見え隠れする悪意たっぷりのフィルターがかかった言葉に、ミリーが食いつき、メイリアが反論する。
「で? なにがあったん?」
そこを無感情に問い質すベティ、そこに痺れる憧れるぅ!
(何言うだー、ってちょっとひねって乗っかってみる)
「あー、例の私刑事件覚えてる?」
「うん」
「え? ちょ、話が分かりませんのよ?」
「ミリー、少し黙って待っててね」
「あう……」
冷静にちゃんと話を聞いてるのはベティだけだったため、話の腰を折るなと注意されれば素直に引くミリーだった。癒やしやね。
(否定しないってか大いに同意する)
「で、あの時私が蹴り潰していった中に変態が居たの覚えてる?」
「ああ、居たね。恍惚の表情してたやっばいのが。アレって首謀者と一緒にメアラ先生に連行されていったんじゃなかったっけ?」
「アレ以外も個人的にボコられてはいたようよ。後日呼びだされる事に応じるか、それか退学かって二択だったみたい。ま、それは置いといて、アレが騎士科の指導員として出てきたのよ」
「「……は?」」
綺麗な2ハモリでございます。ネタがあのド変態じゃなきゃよかったのにね。
(そうねえ……それは心の底から同意するわ)
「アレの言葉によれば、そもそも騎士科に所属した大元の理由が、傷めつけられる快感の為……なんだってさ」
「「「…………は?」」」
3ハモリに増えました。先程より嫌悪感が際立ってまいりました。
(アレの話してる私の体は全身ずっと鳥肌なんだけどね)
「うちに突撃してきた時は本気で殺してやろうと思ったけど、普通に強くなってて対処に困ったわ。私も鍛えないとダメかしらね」
「ちょちょ、待って、フローラ? 痛みが快感になった変態さん? がフローラの家に突撃してきたの?」
「正門から堂々と客人として、だけどね」
「その時は一体何しに来たんですの?」
「謝罪とお礼だって言ってたわね。シルバって首謀者はシルビアと名前を変えて美人になってたよ」
「え? それはどういう……?」
「シルビアの方は先生に両方潰されてるから、生まれ変わったって所じゃない? 元がイケメンだったからってのもあるけど、それはもう絶世の美女だったよ? 絶壁の美女でもあるけど。
んで、問題のもう一匹の変態の方は私が蹴り潰したのは片方だったらしく、苦痛が快感になった困った変態故か、残ったもう片方を私に潰される最後の楽しみとして来たらしいの」
「「「………………は?」」」
喪女さんの持ち出してきたカオスな話に、友人ずの混乱極まる。つか、もうちょい言葉選んだげなよ。
(それは無理。私のこの気持ち悪さをお裾分けしたい)
勘弁してあげてくれませんか? うら若き乙女達なのよ? 喪女さんと違って。
(おばさんでスミマセンでしたぁ!? ……ったく)
「勿論と嫌っていうか思いっきり拒否したら、今度はお父様とお祖父様に狙いを変えちゃってね。一度は撃退したものの、復活してからの二度目は焦ったわぁ」
「は? 何その不遜なゴミクズは? 鬼将軍と右腕に迫った? ……ねえフローラ? 代わりにプチッとやってきちゃっても良いよね? ねぇ!?」
「はいはいベティ、気持ちは私も同じだけどやっちゃダメだからね。そもそもお母様とお祖母様が撃退したから大丈夫よ」
そうだよな。お前も殺る気満々だったもんな。
(惜しい機会を喪ったわ)
いや、潰した後どうなったか分からんじゃん? 悪化したかも?
(それはない)
「え? ちょっと待ってくださいませ……あのお優しそうなお二人が、フローラ様でさえ手こずる変態さんを撃退しちゃったんですの!?」
倒しちゃったのよ。
(倒しちゃったのよぉ)
「私もびっくりだったけど、それはもう凄かったよ。お母様があの変態を何度も投げ飛ばす様は芸術的だったわね。でもお母様は相手を傷付けるのを好まないので、状況は膠着しちゃってたのだけど、そこをお祖母様がパィインってあの変態を一瞬で昏倒させたのよね。今思えば、アレは習っておきたいわね」
「何それ詳しく!」
ベティがベティしてるな。
(それは仕方ない。お祖父様方の奥方の武勇伝なんてあると聞いた日には、ね)
「あー、今度うちに来た時にゆっくり話してもらったら良いと思うよ。二人共ベティの事、黙ってる分にはお人形さんみたいだって言ってたし。お祖父様達とのカオスな対話の後、好感度も持ち直してたっぽいから、今なら色々聞けるんじゃない? ベティが話を聞きたがってたって言っとこうか?」
「おなしゃす!」
……この娘大丈夫だろうか?
(私は少しだけ将来を心配しちゃうわ)
大きな子供やな。
(そうねぇ……って子供を持った経験なんて今まで一度も無いわ!)
(どっか行ったと思ったら急に戻ってきて、いきなり分けわかんないこと言わないで?)
某所で聞いたお祖父様の戦時中のアダ名とかが、何というか凄かったです。
(どう凄かったのか聞きたかったけど、その様子だといつも通り教えてくれないんでしょうね)
ミリーは仲間内でたった一人っきり、それでも相変わらずでした。
(それ早く言え! あああ一人っきりなの忘れてた!)
喪女さんはそう言うと、まだ疲れてる体に鞭打ってミリーを探しに走りだす。そして目的の人物を見つけると、がばぁ! とばかりに抱きついたのだった。ばっちぃ。
(ばっちぃって何だよ!? いやそれより……)
「ミリー!」
「ほわぁあああ!? ななな、一体何なんですの!?」
「一人っきりで寂しい思いさせて御免ねぇ?」
「ふえええぇえ!?」
「あらフローラ様? ミランダさんは一人っきりだったわけではありませんよ?」
「そうそう一人っきりでは……? って、あれ? アメリア様?」
「(クスクス)はい、アメリアですわ。魔法兵科にてご一緒させて頂きましたの」
「あ、そうなんだ」
「は、はへぇ……」
そろそろ離してやれよ。ろくに汗も拭かずに抱きつきよってからに。ばっちぃ喪女め。
(あ゛……ばっちぃってそゆこと? もちょい早く正確に言ってぇ?)
「ごめーん、ミリー。一人ぼっちにしちゃったって思い込んで、ろくに身奇麗にせずに抱きついちゃった」
「は、はひぇ? ……!? ふ ろ ー ら さ ま ?」
「てへぺろ?」
「何分けわからないこと仰ってますの! 早く着替えてらっしゃいませ! ……いえ、一緒に参りますわ! 私も着替える必要ができましたしね! ええ、ええ! そうですとも!」
「……面目無い」
「んもう! んもう! フローラ様ったら!」
「……本当に仲が良いですわねぇ」
「あ、はい。親友ですから。ね?」
「うひゃぁ!? ははは、はひ」
「あらあらウフフ。では私はこれで失礼しますわねぇ」
「はひ……はっ!? で、ではアメリア様、ごきげんよう」
(アメリア様? なぜウィンクしたし……?)
「ではアメリア様またー。って、あ、忘れてた! これからもミリーをよろしくです」
「ええ、それはもう」
「あ、もう! フローラ様! 私子供じゃありませんわよ!?」
だって年季が違うもんね。中身の色々含めて四捨五入すると5……
(そのネタやめろや!? 最初の頃こそ、フローレンシアの記憶がまだはっきりしなかったから文句言えたけど、今はかなり私の記憶になりつつあるから文句が言い難い!)
じゃあ受け入れりゃいいじゃんと思うの。
それからフローラはミランダに連れられて着替えやら汗を拭いたりやら、甲斐甲斐しく世話されたのだった。少しは自分でやれよな、おばさん。
(だぁってぇ。ミリーが『フローラ様に任せると疎かになりそうですわ!』って逃がしてくれなかったんだもん)
何がだぁってか、だもんか。もう要介護者なんですね。残念な喪女さんですこと。
(言い方にもほどがあるって事を、てめえもそろそろ学習しやがれ?)
またまたご冗談を。
(え? 今の何処に冗談の要素が……)
ミランダも着替えを済ませて戻ってくると、またしても喪女さんのてを掴んで教室まで誘導するのだった。もう完全に要介護度最高レベルなんじゃないですかね。
(ちょ、おま)
教室に戻ると、いつものメンバーが揃うのだった。
「あ、フローラ、ちゃー」
「ちゃー」
「もう! お二人共そんなおふざけの様な挨拶して! こんにちはベティ様、メイリア様」
「あはは。ミリー、こんにちは」
「あ、私を変態共に押し付けて見捨てて行った薄情なメイリアだ」
「へへへ、変態共!? どどど、どういうことですの!? メイリア様!」
「ちょ! 言い方! 誤解誘う言い方するなんて酷いよ!」
フローラの悪魔の羽と尻尾が見え隠れする悪意たっぷりのフィルターがかかった言葉に、ミリーが食いつき、メイリアが反論する。
「で? なにがあったん?」
そこを無感情に問い質すベティ、そこに痺れる憧れるぅ!
(何言うだー、ってちょっとひねって乗っかってみる)
「あー、例の私刑事件覚えてる?」
「うん」
「え? ちょ、話が分かりませんのよ?」
「ミリー、少し黙って待っててね」
「あう……」
冷静にちゃんと話を聞いてるのはベティだけだったため、話の腰を折るなと注意されれば素直に引くミリーだった。癒やしやね。
(否定しないってか大いに同意する)
「で、あの時私が蹴り潰していった中に変態が居たの覚えてる?」
「ああ、居たね。恍惚の表情してたやっばいのが。アレって首謀者と一緒にメアラ先生に連行されていったんじゃなかったっけ?」
「アレ以外も個人的にボコられてはいたようよ。後日呼びだされる事に応じるか、それか退学かって二択だったみたい。ま、それは置いといて、アレが騎士科の指導員として出てきたのよ」
「「……は?」」
綺麗な2ハモリでございます。ネタがあのド変態じゃなきゃよかったのにね。
(そうねえ……それは心の底から同意するわ)
「アレの言葉によれば、そもそも騎士科に所属した大元の理由が、傷めつけられる快感の為……なんだってさ」
「「「…………は?」」」
3ハモリに増えました。先程より嫌悪感が際立ってまいりました。
(アレの話してる私の体は全身ずっと鳥肌なんだけどね)
「うちに突撃してきた時は本気で殺してやろうと思ったけど、普通に強くなってて対処に困ったわ。私も鍛えないとダメかしらね」
「ちょちょ、待って、フローラ? 痛みが快感になった変態さん? がフローラの家に突撃してきたの?」
「正門から堂々と客人として、だけどね」
「その時は一体何しに来たんですの?」
「謝罪とお礼だって言ってたわね。シルバって首謀者はシルビアと名前を変えて美人になってたよ」
「え? それはどういう……?」
「シルビアの方は先生に両方潰されてるから、生まれ変わったって所じゃない? 元がイケメンだったからってのもあるけど、それはもう絶世の美女だったよ? 絶壁の美女でもあるけど。
んで、問題のもう一匹の変態の方は私が蹴り潰したのは片方だったらしく、苦痛が快感になった困った変態故か、残ったもう片方を私に潰される最後の楽しみとして来たらしいの」
「「「………………は?」」」
喪女さんの持ち出してきたカオスな話に、友人ずの混乱極まる。つか、もうちょい言葉選んだげなよ。
(それは無理。私のこの気持ち悪さをお裾分けしたい)
勘弁してあげてくれませんか? うら若き乙女達なのよ? 喪女さんと違って。
(おばさんでスミマセンでしたぁ!? ……ったく)
「勿論と嫌っていうか思いっきり拒否したら、今度はお父様とお祖父様に狙いを変えちゃってね。一度は撃退したものの、復活してからの二度目は焦ったわぁ」
「は? 何その不遜なゴミクズは? 鬼将軍と右腕に迫った? ……ねえフローラ? 代わりにプチッとやってきちゃっても良いよね? ねぇ!?」
「はいはいベティ、気持ちは私も同じだけどやっちゃダメだからね。そもそもお母様とお祖母様が撃退したから大丈夫よ」
そうだよな。お前も殺る気満々だったもんな。
(惜しい機会を喪ったわ)
いや、潰した後どうなったか分からんじゃん? 悪化したかも?
(それはない)
「え? ちょっと待ってくださいませ……あのお優しそうなお二人が、フローラ様でさえ手こずる変態さんを撃退しちゃったんですの!?」
倒しちゃったのよ。
(倒しちゃったのよぉ)
「私もびっくりだったけど、それはもう凄かったよ。お母様があの変態を何度も投げ飛ばす様は芸術的だったわね。でもお母様は相手を傷付けるのを好まないので、状況は膠着しちゃってたのだけど、そこをお祖母様がパィインってあの変態を一瞬で昏倒させたのよね。今思えば、アレは習っておきたいわね」
「何それ詳しく!」
ベティがベティしてるな。
(それは仕方ない。お祖父様方の奥方の武勇伝なんてあると聞いた日には、ね)
「あー、今度うちに来た時にゆっくり話してもらったら良いと思うよ。二人共ベティの事、黙ってる分にはお人形さんみたいだって言ってたし。お祖父様達とのカオスな対話の後、好感度も持ち直してたっぽいから、今なら色々聞けるんじゃない? ベティが話を聞きたがってたって言っとこうか?」
「おなしゃす!」
……この娘大丈夫だろうか?
(私は少しだけ将来を心配しちゃうわ)
大きな子供やな。
(そうねぇ……って子供を持った経験なんて今まで一度も無いわ!)
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