163 / 170
後日譚:金木犀の咲く頃に
163:金木犀の咲く庭
しおりを挟む
蒼穹をかざる雲が、うろこを並べたように薄くたなびいている。夏に見た積乱雲が姿を消し、いつのまにか空の様子が様変わりしていた。
王宮で午前中の面会と執務を終え、ルカは庭園に出ていた。王宮の敷地内には大小さまざまな庭がある。休日には一般にも公開され、秋薔薇の華麗な様子や香りに賑わう広場をこえて、ルカはさらに続く石畳の道をすすんだ。
秋薔薇の爽やかな香りが、少しずつ甘くおっとりとしたものに変化していく。
この時期は往来でも至るところで橙の花が見られる。小さな花の集合が塊となって、樹木の緑をオーナメントのように彩っていた。
大輪の薔薇のような華やかさはないが、オレンジの可憐な花は、辺りに甘く優しい香りをまとわせる。
石畳の先に現れた白いアーチをくぐると、ますます香りが深くなった。
金木犀の庭。
ルカの母であるユリアが、秋になると足繁く通っていた場所だった。
母を失ってから近づくことを避けていたが、思い出の風景と変わることなく金木犀がルカを迎える。道にそって植えられた木々は、あと数日で満開を迎えるという風情で咲き誇っていた。
秋の日差しを、緑の葉がゆるく照り返す。目を閉じると、まるで一面の花畑へ放りこまれたように、甘い香りだけがルカをつつみこんだ。
(ルカ。お父様は、とても優しい方なのよ)
過去の情景が咲き誇る木々に重なって、ついさっき耳元で語られたかのように蘇る。幸せそうな母の笑顔が浮かんだ。
(出会ったばかりのころ、お父様はお母様から金木犀の優しい香りがすると仰ってくださったの)
無邪気な母。
今ごろになって、なぜ幸せそうな母を思い出せたのだろう。
思い起こせば、彼女が一心に父を慕っていた時期はあった。
けれど、この庭に閉じ込められていた思い出は、本当にそんなに美しい情景だっただろうか。
暗い過去をたどりそうになって、ルカはわざと意識をそらした。あらためて辺りの金木犀に目を向ける。
ほんのりと涼やかな風が頬をなでる。
梢がざわめき、オレンジの小さな花弁が陽射しにかがやいた。黄金の光が弾ける。
優しく甘い香りで満ちた庭。
母の面影が重なる。
父であるカリグラが、かつて母に語った印象は、ルカの中にもある感想だった。
金木犀のおっとりとした香りは、いつも母を想起させた。
「殿下」
独りきりだと思っていたのに、いつのまにか背後にルキアが立っていた。
「おまえ、いつのまに」
「珍しい場所においでだったので、後をついて参りました」
彼は何かを危惧する様子もなくほほ笑む。逆光の影を帯びながら、癖のない銀髪が陽光に輝いていた。メガネの奥に見える紫の瞳には、もうルカを案じるような光はない。純粋な好奇心だけが見てとれた。
「何年ぶりですか。殿下がこの庭園においでになったのは」
「前に来たのは母の生前だ」
「そうでしたね。……ずっと避けておられたのに、何か心境の変化が?」
ルキアには見抜かれている気がしたが、ルカは素直に答えた。
「私の記憶では、母はいつも淋しそうだった。この庭と一緒に思い出すのは、悲しげな母の笑顔だ」
「はい」
ルカは身近な金木犀に歩みよって、橙の花に触れる。
「ずっと母はここで私の不遇を嘆いていたのだと思っていたが、すこし違う想像をするようになった」
「違う想像ですか?」
「そうだ。母は父を思って嘆いていたのかもしれない」
ルキアが返答に困っているのがわかる。いつも明確な答えをだす側近の様子に、ルカはおかしくなった。
「久しぶりにここに来て思い出せた。母が父を慕っていた頃のことを」
「殿下」
「私は母の父への想いを考えようとしていなかった。いや、もし考えていても理解することは難しかっただろうな」
「今は理解できるようになったと」
「……わからない。でも想像はできるようになった」
一心に誰かを慕うということが、どういうことなのか。
母の想い。
彼女が父に心の全てを向けていた時期があった。
思い出の中で無邪気に笑う母には、父の愛を信じる絶対の信頼があったのだろう。
一度でもその境地を手に入れたのなら、母が父を見捨ててしまうことは難しかったはずだ。
育まれた絆。
いまならルカにもわかる。
それはすぐに移ろい、形もなく消えてしまうような想いではないことを。
「殿下のその想像は……」
ルキアが神妙な顔をして、真っ直ぐにこちらを見ている。
「殿下が内に抱えている荷を、軽くしてくれる想像なのでしょうか」
やはりルキアは的確だった。彼は抱える荷がさらに重くなるだけだと知っているのだ。
母の気持ちをたどることは、二人を殺めたルカの罪をより深くするだけだった。
「そうだな。私はこれからも考えてしまうだろうな。もっと他に方法があったのではないかと」
「殿下、それは――」
「でも、ルキア。私はもう独りで抱えていくつもりはない」
はっきりと表明すると、無表情になりかけていたルキアの顔がふっとゆるむ。
ルカは金木犀の庭の先につづく道を視線でたどってから、彼を振りかえった。
「おまえが両親の命日に、私の予定を空けていることは知っている」
「はい」
「できればその日はスーと過ごしたい」
「はい。絶対にスー様もお喜びになるでしょう」
「絶対に」と強調してくるあたりに、ルカは含みを感じた。ルキアはまた姉のヘレナから何か情報を仕入れているのかもしれない。侮れない兄妹である。
「そこで、おまえに相談がある」
「もちろん、よろこんでお伺いします」
「いまスーを海へ連れだすのは、やはり避けるべきだろうか」
ルキアが顎に手をあてて「たしかにそうですね」と模索する。
「スー様はあと二月もすれば出産が控えております。外出には細心の注意を払うべきとは思いますが」
「やはりそうか。今年は諦めた方が良さそうだな」
「いえ、殿下。だからと言ってどこにもおいでになれないわけではありませんし、担当医の話では邸でじっとしているのもよくないと」
「それはそうだが」
「たまには外出も必要でしょう。船を使うことはせず、海岸線をたどる程度であればよろしいのではありませんか」
「だが、べつに今年にこだわる必要もない」
「来年に万全の体調で? しかし、殿下。もし来年も御子を授かっておられたら同じことになりますが」
「………………」
たしかに否定できない。十分あり得ることだった。ルカが黙ってしまうとルキアが小さく笑う。
「殿下、あまり負担のないように考えてみましょう」
「そうだな。ありがとう、ルキア」
王宮で午前中の面会と執務を終え、ルカは庭園に出ていた。王宮の敷地内には大小さまざまな庭がある。休日には一般にも公開され、秋薔薇の華麗な様子や香りに賑わう広場をこえて、ルカはさらに続く石畳の道をすすんだ。
秋薔薇の爽やかな香りが、少しずつ甘くおっとりとしたものに変化していく。
この時期は往来でも至るところで橙の花が見られる。小さな花の集合が塊となって、樹木の緑をオーナメントのように彩っていた。
大輪の薔薇のような華やかさはないが、オレンジの可憐な花は、辺りに甘く優しい香りをまとわせる。
石畳の先に現れた白いアーチをくぐると、ますます香りが深くなった。
金木犀の庭。
ルカの母であるユリアが、秋になると足繁く通っていた場所だった。
母を失ってから近づくことを避けていたが、思い出の風景と変わることなく金木犀がルカを迎える。道にそって植えられた木々は、あと数日で満開を迎えるという風情で咲き誇っていた。
秋の日差しを、緑の葉がゆるく照り返す。目を閉じると、まるで一面の花畑へ放りこまれたように、甘い香りだけがルカをつつみこんだ。
(ルカ。お父様は、とても優しい方なのよ)
過去の情景が咲き誇る木々に重なって、ついさっき耳元で語られたかのように蘇る。幸せそうな母の笑顔が浮かんだ。
(出会ったばかりのころ、お父様はお母様から金木犀の優しい香りがすると仰ってくださったの)
無邪気な母。
今ごろになって、なぜ幸せそうな母を思い出せたのだろう。
思い起こせば、彼女が一心に父を慕っていた時期はあった。
けれど、この庭に閉じ込められていた思い出は、本当にそんなに美しい情景だっただろうか。
暗い過去をたどりそうになって、ルカはわざと意識をそらした。あらためて辺りの金木犀に目を向ける。
ほんのりと涼やかな風が頬をなでる。
梢がざわめき、オレンジの小さな花弁が陽射しにかがやいた。黄金の光が弾ける。
優しく甘い香りで満ちた庭。
母の面影が重なる。
父であるカリグラが、かつて母に語った印象は、ルカの中にもある感想だった。
金木犀のおっとりとした香りは、いつも母を想起させた。
「殿下」
独りきりだと思っていたのに、いつのまにか背後にルキアが立っていた。
「おまえ、いつのまに」
「珍しい場所においでだったので、後をついて参りました」
彼は何かを危惧する様子もなくほほ笑む。逆光の影を帯びながら、癖のない銀髪が陽光に輝いていた。メガネの奥に見える紫の瞳には、もうルカを案じるような光はない。純粋な好奇心だけが見てとれた。
「何年ぶりですか。殿下がこの庭園においでになったのは」
「前に来たのは母の生前だ」
「そうでしたね。……ずっと避けておられたのに、何か心境の変化が?」
ルキアには見抜かれている気がしたが、ルカは素直に答えた。
「私の記憶では、母はいつも淋しそうだった。この庭と一緒に思い出すのは、悲しげな母の笑顔だ」
「はい」
ルカは身近な金木犀に歩みよって、橙の花に触れる。
「ずっと母はここで私の不遇を嘆いていたのだと思っていたが、すこし違う想像をするようになった」
「違う想像ですか?」
「そうだ。母は父を思って嘆いていたのかもしれない」
ルキアが返答に困っているのがわかる。いつも明確な答えをだす側近の様子に、ルカはおかしくなった。
「久しぶりにここに来て思い出せた。母が父を慕っていた頃のことを」
「殿下」
「私は母の父への想いを考えようとしていなかった。いや、もし考えていても理解することは難しかっただろうな」
「今は理解できるようになったと」
「……わからない。でも想像はできるようになった」
一心に誰かを慕うということが、どういうことなのか。
母の想い。
彼女が父に心の全てを向けていた時期があった。
思い出の中で無邪気に笑う母には、父の愛を信じる絶対の信頼があったのだろう。
一度でもその境地を手に入れたのなら、母が父を見捨ててしまうことは難しかったはずだ。
育まれた絆。
いまならルカにもわかる。
それはすぐに移ろい、形もなく消えてしまうような想いではないことを。
「殿下のその想像は……」
ルキアが神妙な顔をして、真っ直ぐにこちらを見ている。
「殿下が内に抱えている荷を、軽くしてくれる想像なのでしょうか」
やはりルキアは的確だった。彼は抱える荷がさらに重くなるだけだと知っているのだ。
母の気持ちをたどることは、二人を殺めたルカの罪をより深くするだけだった。
「そうだな。私はこれからも考えてしまうだろうな。もっと他に方法があったのではないかと」
「殿下、それは――」
「でも、ルキア。私はもう独りで抱えていくつもりはない」
はっきりと表明すると、無表情になりかけていたルキアの顔がふっとゆるむ。
ルカは金木犀の庭の先につづく道を視線でたどってから、彼を振りかえった。
「おまえが両親の命日に、私の予定を空けていることは知っている」
「はい」
「できればその日はスーと過ごしたい」
「はい。絶対にスー様もお喜びになるでしょう」
「絶対に」と強調してくるあたりに、ルカは含みを感じた。ルキアはまた姉のヘレナから何か情報を仕入れているのかもしれない。侮れない兄妹である。
「そこで、おまえに相談がある」
「もちろん、よろこんでお伺いします」
「いまスーを海へ連れだすのは、やはり避けるべきだろうか」
ルキアが顎に手をあてて「たしかにそうですね」と模索する。
「スー様はあと二月もすれば出産が控えております。外出には細心の注意を払うべきとは思いますが」
「やはりそうか。今年は諦めた方が良さそうだな」
「いえ、殿下。だからと言ってどこにもおいでになれないわけではありませんし、担当医の話では邸でじっとしているのもよくないと」
「それはそうだが」
「たまには外出も必要でしょう。船を使うことはせず、海岸線をたどる程度であればよろしいのではありませんか」
「だが、べつに今年にこだわる必要もない」
「来年に万全の体調で? しかし、殿下。もし来年も御子を授かっておられたら同じことになりますが」
「………………」
たしかに否定できない。十分あり得ることだった。ルカが黙ってしまうとルキアが小さく笑う。
「殿下、あまり負担のないように考えてみましょう」
「そうだな。ありがとう、ルキア」
0
お気に入りに追加
511
あなたにおすすめの小説
虐げられた令嬢は、姉の代わりに王子へ嫁ぐ――たとえお飾りの妃だとしても
千堂みくま
恋愛
「この卑しい娘め、おまえはただの身代わりだろうが!」 ケルホーン伯爵家に生まれたシーナは、ある理由から義理の家族に虐げられていた。シーナは姉のルターナと瓜二つの顔を持ち、背格好もよく似ている。姉は病弱なため、義父はシーナに「ルターナの代わりに、婚約者のレクオン王子と面会しろ」と強要してきた。二人はなんとか支えあって生きてきたが、とうとうある冬の日にルターナは帰らぬ人となってしまう。「このお金を持って、逃げて――」ルターナは最後の力で屋敷から妹を逃がし、シーナは名前を捨てて別人として暮らしはじめたが、レクオン王子が迎えにやってきて……。○第15回恋愛小説大賞に参加しています。もしよろしければ応援お願いいたします。
【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。
銀杏鹿
恋愛
次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。
しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。
しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい……
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
とある虐げられた侯爵令嬢の華麗なる後ろ楯~拾い人したら溺愛された件
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵令嬢リリアーヌは、10歳で母が他界し、その後義母と義妹に虐げられ、
屋敷ではメイド仕事をして過ごす日々。
そんな中で、このままでは一生虐げられたままだと思い、一念発起。
母の遺言を受け、自分で自分を幸せにするために行動を起こすことに。
そんな中、偶然訳ありの男性を拾ってしまう。
しかし、その男性がリリアーヌの未来を作る救世主でーーーー。
メイド仕事の傍らで隠れて淑女教育を完璧に終了させ、語学、経営、経済を学び、
財産を築くために屋敷のメイド姿で見聞きした貴族社会のことを小説に書いて出版し、それが大ヒット御礼!
学んだことを生かし、商会を設立。
孤児院から人材を引き取り育成もスタート。
出版部門、観劇部門、版権部門、商品部門など次々と商いを展開。
そこに隣国の王子も参戦してきて?!
本作品は虐げられた環境の中でも懸命に前を向いて頑張る
とある侯爵令嬢が幸せを掴むまでの溺愛×サクセスストーリーです♡
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
聖女よ、我に血を捧げよ 〜異世界に召喚されて望まれたのは、生贄のキスでした〜
長月京子
恋愛
マスティア王国に来て、もうどのくらい経ったのだろう。
ミアを召喚したのは、銀髪紫眼の美貌を持った男――シルファ。
彼に振り回されながら、元の世界に帰してくれるという約束を信じている。
ある日、具合が悪そうな様子で帰宅したシルファに襲いかかられたミア。偶然の天罰に救われたけれど、その時に見た真紅に染まったシルファの瞳が気にかかる。
王直轄の外部機関、呪術対策局の局長でもあるシルファは、魔女への嫌悪と崇拝を解体することが役割。
いったい彼は何のために、自分を召喚したのだろう。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる