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第二十二章:皇太子と王女の関係
137:意味がわからない
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「いえ、以前は頑なにサイオンの王女との婚姻はいずれ白紙に戻すと言い張っておられたので……。歪な政略結婚だと」
「たしかに言っていたな」
投げやりに頷くと、ルキアはさらに意味ありげに笑う。
「ですが、私は一連の成り行きから、殿下はスー様を深く愛しておられると察しますが、それは思い違いでしょうか」
「――おまえは私に何を言わせたいんだ?」
自分が何のためにサイオンの真実を打ち明け、パルミラに乗り込んだのか。今さらルキアにスーへの想いを説明する必要はないはずである。
彼はガウスからパルミラでの状況もすべて聞いているだろう。
スーの安否を思うあまり、ルカは皇太子としての立場を放棄した瞬間があった。後先をかんがえず、ガウスに途轍もないわがままを通した。
危険をかえりみずスーの元へ走ったことについてはまったく後悔していないが、職責を放棄したことについては反省している。
目覚めたルカを見てはばかることなく男泣きしたガウスの様子が、つよく印象に残っていた。改めて自分の無責任さを痛感するきっかけにもなった。
「殿下が瀕死の状態でお戻りになった時は、私は目の前が真っ暗になりました。パルミラへ送り出したことを後悔するほどに。殿下が職責を放棄して火災に飛び込むなど、正直信じられませんでしたので」
「また説教か」
ルカが目覚めてから、ルキアにはいく度も無謀さと無責任さをチクチクと責められている。
「いえ、殿下が我を忘れるほど取り乱していた姿は見てみたかった気がします」
「あの時、隣にいたのがおまえでなくて良かった」
ルキアは小さく声をたてて笑う。
「スー様は殿下がご自身を見失うほどの女性です。わかっておりますが、今一度、殿下のスー様への気持ちを確認しておこうかと」
「なんのために?」
「私はスー様から殿下との婚約を白紙に戻したいと相談をもちかけられました」
「…………」
とんでもないところから爆弾がとんできたような気がしたが、ルカは聞き間違えたのかと、何も答えられずルキアの顔を眺めてしまう。
「スー様は殿下との婚約破棄をお望みのようですよ」
「――悪いがルキア、私には意味がわからない。なぜそんな話になったんだ」
「さすがに私も耳を疑いましたが、本人は真面目にお考えのようです。殿下の妃としてではなくお側でお仕えするにはどうすれば良いのかと、切実なご様子でした」
「だから、なぜそんな発想になったんだ」
「――これは姉のヘレナがスー様から伺ったことですが、率直にまとめるとご自身の出自を気になさっているようです。特殊な出自に殿下が嫌悪感をお待ちであれば、殿下の責任感にすがって妃として寄り添うことは諦めた方が良いのではと」
「そんなふうに思ったことはないが。……スーは考えすぎだな」
「ヘレナもそのようなことで殿下は人を差別する方ではないと説得したようです。ただ、そこまで思い込んでいるのは、これまでの殿下の振る舞いに原因があるのではないかと」
「私の振る舞い?」
スーを天女の複製だと知ったのは、彼女を愛しく思いはじめた後である。ルカには心当たりがなかったが、何か決定的なことがあったのだろうか。
(いや、待てよ……)
たしかに出会ったばかりの頃は、彼女に同情していた。サイオンの王女という肩書を意識していたのだ。帝国のための生贄。ただ無邪気な王女に、そんな哀れみを感じていた。
「やはり、何か心当たりが?」
おそらくルキアはヘレナを通して答えを知っているのだろう。
「――そうだな。ないとは言えない」
「ご自覚があるのなら良かったですが、今回ばかりは殿下の誠実さが裏目に出たようですね」
「誠実さが裏目に出た?」
自分の思い当たる理由とはかけ離れている気がして、ルカは再びルキアの顔をじっくりと眺める。
「私がスーに同情していたことが理由ではないのか?」
打ち明けると、ルキアは可笑しそうに笑った。
「殿下らしいですね。やはりスー様の屈託には思い至らないですか」
ルカは懸命に考えてみる。
スーに他とは異なる特別な目を向けていたのだとすれば、それは愛しさからの態度だったが、彼女には違った意味に見えていたのだろうか。
あるいは。
(私が、ずっとスーの気持ちを躱してきたから……)
思いを伝えても、届かなくなっていた。
嫌悪感を向けたことはないが、スーがルカの好意を皇太子としての責任感だと受け止めるのは当然だった。
(スーと話をしなければ)
何が原因なのかを思い悩んでいても仕方がない。
「まぁ、わからないのでしたら、ご本人に聞くのが一番早いでしょう」
ルカには反論の余地がない。退院してから二人の時間を設ければよいと悠長にかまえていたが、スーの気持ちを思えば、一刻も早く伝えるべきなのだろう。
ルカが考え込んでいると、病室にガウスが入ってきた。
「殿下、退屈しておられませんか?」
ルカが目覚めた時は男泣きしていたが、今はいつもどおりの陽気な調子である。
「今日は面白いお話をもってきましたぞ!」
ルキアと一緒に興味を示すと、ガウスが面白そうに笑う。
「スー王女が女性が軍職につくことは可能なのかと」
「スー様が?」
ルキアがわざとらしく話をあおるが、ルカにもなんとなく話の先行きが予想できた。
「はい。面白い発想をされる方ですな! もしわたしがガウス様のように元帥閣下をお傍でお支えしたいと思った場合、何が必要しょうか?と。とても熱のこもった眼差しで聞いてこられるので、私はそれほど四六時中殿下とご一緒にいたいのかと微笑ましくなりましたな」
ガウスは冗談だと思っているようだが、きっとスーは本気だろう。
本気でルカとの婚約を白紙に戻し、そのうえでルカの側で仕える方法を模索しはじめているのだ。
「おまえはその質問になんて答えたんだ?」
嫌な予感を抱きながら問うと、ガウスは満面の笑みで答える。
「とりあえず身体を鍛えて筋肉をつけられてはいかがかとオススメしておきました」
ルキアが隣で吹き出しているが、ルカには笑えない。
すでに身体を鍛え始めているスーの様子が脳裏をよぎる。
(これは早急にスーと話をする必要があるな)
もう何もためらうことはない。彼女との未来に影をおとしていた障害は失われた。
ルカはいつのまにか胸の内で芽生え、大きく育ったスーへの想いを、ただ前向きに見つめていた。
「たしかに言っていたな」
投げやりに頷くと、ルキアはさらに意味ありげに笑う。
「ですが、私は一連の成り行きから、殿下はスー様を深く愛しておられると察しますが、それは思い違いでしょうか」
「――おまえは私に何を言わせたいんだ?」
自分が何のためにサイオンの真実を打ち明け、パルミラに乗り込んだのか。今さらルキアにスーへの想いを説明する必要はないはずである。
彼はガウスからパルミラでの状況もすべて聞いているだろう。
スーの安否を思うあまり、ルカは皇太子としての立場を放棄した瞬間があった。後先をかんがえず、ガウスに途轍もないわがままを通した。
危険をかえりみずスーの元へ走ったことについてはまったく後悔していないが、職責を放棄したことについては反省している。
目覚めたルカを見てはばかることなく男泣きしたガウスの様子が、つよく印象に残っていた。改めて自分の無責任さを痛感するきっかけにもなった。
「殿下が瀕死の状態でお戻りになった時は、私は目の前が真っ暗になりました。パルミラへ送り出したことを後悔するほどに。殿下が職責を放棄して火災に飛び込むなど、正直信じられませんでしたので」
「また説教か」
ルカが目覚めてから、ルキアにはいく度も無謀さと無責任さをチクチクと責められている。
「いえ、殿下が我を忘れるほど取り乱していた姿は見てみたかった気がします」
「あの時、隣にいたのがおまえでなくて良かった」
ルキアは小さく声をたてて笑う。
「スー様は殿下がご自身を見失うほどの女性です。わかっておりますが、今一度、殿下のスー様への気持ちを確認しておこうかと」
「なんのために?」
「私はスー様から殿下との婚約を白紙に戻したいと相談をもちかけられました」
「…………」
とんでもないところから爆弾がとんできたような気がしたが、ルカは聞き間違えたのかと、何も答えられずルキアの顔を眺めてしまう。
「スー様は殿下との婚約破棄をお望みのようですよ」
「――悪いがルキア、私には意味がわからない。なぜそんな話になったんだ」
「さすがに私も耳を疑いましたが、本人は真面目にお考えのようです。殿下の妃としてではなくお側でお仕えするにはどうすれば良いのかと、切実なご様子でした」
「だから、なぜそんな発想になったんだ」
「――これは姉のヘレナがスー様から伺ったことですが、率直にまとめるとご自身の出自を気になさっているようです。特殊な出自に殿下が嫌悪感をお待ちであれば、殿下の責任感にすがって妃として寄り添うことは諦めた方が良いのではと」
「そんなふうに思ったことはないが。……スーは考えすぎだな」
「ヘレナもそのようなことで殿下は人を差別する方ではないと説得したようです。ただ、そこまで思い込んでいるのは、これまでの殿下の振る舞いに原因があるのではないかと」
「私の振る舞い?」
スーを天女の複製だと知ったのは、彼女を愛しく思いはじめた後である。ルカには心当たりがなかったが、何か決定的なことがあったのだろうか。
(いや、待てよ……)
たしかに出会ったばかりの頃は、彼女に同情していた。サイオンの王女という肩書を意識していたのだ。帝国のための生贄。ただ無邪気な王女に、そんな哀れみを感じていた。
「やはり、何か心当たりが?」
おそらくルキアはヘレナを通して答えを知っているのだろう。
「――そうだな。ないとは言えない」
「ご自覚があるのなら良かったですが、今回ばかりは殿下の誠実さが裏目に出たようですね」
「誠実さが裏目に出た?」
自分の思い当たる理由とはかけ離れている気がして、ルカは再びルキアの顔をじっくりと眺める。
「私がスーに同情していたことが理由ではないのか?」
打ち明けると、ルキアは可笑しそうに笑った。
「殿下らしいですね。やはりスー様の屈託には思い至らないですか」
ルカは懸命に考えてみる。
スーに他とは異なる特別な目を向けていたのだとすれば、それは愛しさからの態度だったが、彼女には違った意味に見えていたのだろうか。
あるいは。
(私が、ずっとスーの気持ちを躱してきたから……)
思いを伝えても、届かなくなっていた。
嫌悪感を向けたことはないが、スーがルカの好意を皇太子としての責任感だと受け止めるのは当然だった。
(スーと話をしなければ)
何が原因なのかを思い悩んでいても仕方がない。
「まぁ、わからないのでしたら、ご本人に聞くのが一番早いでしょう」
ルカには反論の余地がない。退院してから二人の時間を設ければよいと悠長にかまえていたが、スーの気持ちを思えば、一刻も早く伝えるべきなのだろう。
ルカが考え込んでいると、病室にガウスが入ってきた。
「殿下、退屈しておられませんか?」
ルカが目覚めた時は男泣きしていたが、今はいつもどおりの陽気な調子である。
「今日は面白いお話をもってきましたぞ!」
ルキアと一緒に興味を示すと、ガウスが面白そうに笑う。
「スー王女が女性が軍職につくことは可能なのかと」
「スー様が?」
ルキアがわざとらしく話をあおるが、ルカにもなんとなく話の先行きが予想できた。
「はい。面白い発想をされる方ですな! もしわたしがガウス様のように元帥閣下をお傍でお支えしたいと思った場合、何が必要しょうか?と。とても熱のこもった眼差しで聞いてこられるので、私はそれほど四六時中殿下とご一緒にいたいのかと微笑ましくなりましたな」
ガウスは冗談だと思っているようだが、きっとスーは本気だろう。
本気でルカとの婚約を白紙に戻し、そのうえでルカの側で仕える方法を模索しはじめているのだ。
「おまえはその質問になんて答えたんだ?」
嫌な予感を抱きながら問うと、ガウスは満面の笑みで答える。
「とりあえず身体を鍛えて筋肉をつけられてはいかがかとオススメしておきました」
ルキアが隣で吹き出しているが、ルカには笑えない。
すでに身体を鍛え始めているスーの様子が脳裏をよぎる。
(これは早急にスーと話をする必要があるな)
もう何もためらうことはない。彼女との未来に影をおとしていた障害は失われた。
ルカはいつのまにか胸の内で芽生え、大きく育ったスーへの想いを、ただ前向きに見つめていた。
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