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第五章:遺跡と王女
24:先走る乙女心
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休養はいつまで続くのだろう。
目覚めた当日と翌日は寝台から出ることを禁じられていたが、三日目になって、スーはようやく自室で寛いで過ごすことが許された。
寝台から出られない二日間は、手元でできる刺繍に励んだ。新しい麗眼布が幾つか完成して、よい時間潰しにはなったが、スーは皇太子妃としての勉強が遅れることが気になった。
休養することが大切との医師の助言どおり、皇太子妃の教育も止められている。刺繍は楽しいが、こんなに悠長に時間を過ごしている場合だろうか。
今でもルカとのデート中に気絶したことは信じられないが、周りの丁重すぎる様子から疑う余地もない。
寝台から出られても、自室でゆったりとした一日を過ごすだけの毎日は変わらない。
スーは結局、今日も本を読んだり、娯楽的な通信映像を見たり、音楽を聞きながら刺繍に励んで過ごした。
夕食もしっかりと完食して、休む準備を整えて寝台に入ると、ユエンが新しく作った麗眼布を差しだしてくれる。
毎日を穏やかに過ごして、麗眼布で安眠しているのだ。
スーの気持ちとしては、外を走り回りたいくらいに元気がありあまっている。
「殿下はお忙しそうなのに……」
寝台で上体を起こして、手元にある麗眼布の美しい意匠を眺めながら、スーはルカの微笑みを思い返す。
彼が私邸に戻ってこない日々が続いている。多忙であることは知っていたが、顔を見られないのは素直に寂しい。
「私より殿下……、ルカ様の方が過労で倒れるんじゃないかしら?」
「たしかにご多忙な方のようですね」
「――そんな殿……、ルカ様がわたしのために割いてくださった貴重な一日の途中で気絶するなんて」
悔やんでも悔やみきれないが、次にルカに会った時にきっちりと謝罪するしかない。
「ルカ様のためにも、そろそろわたしは個人授業を再開してもらっても良いと思うのだけど」
「そうですね。私も姫様はもう大丈夫だと思いますが――、でも突然気を失ったのですから、オト様も慎重になってしまうでしょう」
「そうね。わたしのわがままでオトを困らせたくないし……」
スーはため息をつく。しばらくは養生を続けようと諦めた。
「今日も、もう休むわ」
「はい、姫様」
眠るには早いが、病み上がりな扱いが終わらない限り、仕方がない。
麗眼布をして横になろうとすると、寝室にオトが訪れた。
「お休みになるところ、申し訳ございません。ルカ様がお戻りになりました」
「ルカ様が!」
スーは寝台から身を乗り出しそうになる。飛び出していきたい衝動にかられたが、寝支度をした格好で会えるわけがないと思い直す。
(でも、一目だけでも見たい!)
「あの、オト。ちょっとだけ物陰からルカ様を拝見するっていうのは駄目かしら? 後ろ姿でも良いから、一瞬だけ!」
ユエンが傍らで呆れた眼をしているが、スーは「ほんの一目! 一瞬だけ!」と手を合わせて懇願する。オトがクスッと笑った。
「ルカ様もスー様のお顔を見たいと。もし、スー様がよろしければこちらにお通しいたしますが?」
「こちらに!?」
スーはあたふたと飾り気のない夜着を纏っただけの自分を見る。ルカには会いたくてたまらない。でも、全く何の支度もしていない素の状態を披露して大丈夫だろうか。だらしないと幻滅されるかもしれない。
「では、わたしは着替えたほうがよくないかしら?」
縋るような眼をユエンに向けると、彼女は薄い上着をそっと肩に羽織らせてくれる。
「これで充分です」
「え? でも、ルカ様がおいでになるのに」
「大丈夫ですよ。姫様はそのままでも充分お綺麗です。この状態で綺麗に整えている方が不自然ですよ」
「でも、だらしなくないかしら?」
「こんな時刻です。ルカ殿下も状況はわかっていらっしゃるでしょう。しかもスー様は休養中の身です」
「そ、それもそうね」
体調の回復に努めて休んでいるのに、小綺麗にしているのは逆にわざとらしくて、不自然に見えそうである。でも、久しぶりに会うなら綺麗な自分を見せたいという乙女心も捨てきれない。
「でも、やっぱり――」
「姫様はルカ殿下の妃になるんですよ。本来であれば、殿下が寝室にいらっしゃることに姫様の了解など必要ないのです」
「じゃあ、わたしは、もっと夜のおめかしをしておかないといけないんじゃないかしら? もっとこうヒラヒラしたものを着たり」
「今はルカ殿下にお色気作戦をしている場合ではありません」
「でも、きちんと女性らしくしているところを見せないと」
「そういうことは休養が明けてからお考えください」
「こんなにぼさっとした格好なのよ?」
「姫様はお綺麗です」
優秀な侍女は、スーの乙女心を慮ることもなく飄々としている。
「オト様、どうぞ、ルカ様をご案内してください」
ユエンがあっさりと話を進めてしまう。
(もっと可愛い夜着を選んでおけば良かった!)
スーは心の中で後悔にのたうち回る。寛ぎ感や快適さよりも、女性としてもっと夜の装いにも気を配っておくべきだった。
(明日からは気を抜かないわ!)
独りで見当違いな決意を固めていると、オトに案内されてルカが寝室に現れた。
帰宅後なので軍装のままかと予想していたが、すでに着替えていたようだ。くつろいだ装いをしている。スーと目が合うと、ルカはいつもの柔らかな笑みを浮かべた。
「おかえりなさいませ、殿下」
久しぶりに彼を目の前にして、スーは声が裏返る。
「ただいま戻りました。スー、休む前なのに申し訳ありません」
ルカの青く美しい瞳がこちらを見ている。スーは一瞬で心が吸い込まれてしまう。鼓動が高鳴り、緊張で肩に力が入る。笑うと表情が歪んでしまう気がして、咄嗟に殊勝な様子でごまかそうと、視線を伏せた。
「いえ、わたしこそ、このような状態でのお迎えになってしまい申し訳ありません。それに、先日はせっかくお誘いいただいたのに、とんだ失態をお見せしてしまい、ご心配もおかけして――」
反省していますという印象を演じようとしているのに、ルカを目の前にした喜びで、声が不自然に揺れる。スーは盛り上がる気持ちをグッと抑え、喜色がもれでないように顔面に神経を集中する。
寝室でまで幼稚な女だと思われたくないのだ。できるだけ大人っぽく振る舞いたい。
スーは甲高くなりそうな声を、精一杯低く押さえた。
「本当に申し訳ありませんでした」
目覚めた当日と翌日は寝台から出ることを禁じられていたが、三日目になって、スーはようやく自室で寛いで過ごすことが許された。
寝台から出られない二日間は、手元でできる刺繍に励んだ。新しい麗眼布が幾つか完成して、よい時間潰しにはなったが、スーは皇太子妃としての勉強が遅れることが気になった。
休養することが大切との医師の助言どおり、皇太子妃の教育も止められている。刺繍は楽しいが、こんなに悠長に時間を過ごしている場合だろうか。
今でもルカとのデート中に気絶したことは信じられないが、周りの丁重すぎる様子から疑う余地もない。
寝台から出られても、自室でゆったりとした一日を過ごすだけの毎日は変わらない。
スーは結局、今日も本を読んだり、娯楽的な通信映像を見たり、音楽を聞きながら刺繍に励んで過ごした。
夕食もしっかりと完食して、休む準備を整えて寝台に入ると、ユエンが新しく作った麗眼布を差しだしてくれる。
毎日を穏やかに過ごして、麗眼布で安眠しているのだ。
スーの気持ちとしては、外を走り回りたいくらいに元気がありあまっている。
「殿下はお忙しそうなのに……」
寝台で上体を起こして、手元にある麗眼布の美しい意匠を眺めながら、スーはルカの微笑みを思い返す。
彼が私邸に戻ってこない日々が続いている。多忙であることは知っていたが、顔を見られないのは素直に寂しい。
「私より殿下……、ルカ様の方が過労で倒れるんじゃないかしら?」
「たしかにご多忙な方のようですね」
「――そんな殿……、ルカ様がわたしのために割いてくださった貴重な一日の途中で気絶するなんて」
悔やんでも悔やみきれないが、次にルカに会った時にきっちりと謝罪するしかない。
「ルカ様のためにも、そろそろわたしは個人授業を再開してもらっても良いと思うのだけど」
「そうですね。私も姫様はもう大丈夫だと思いますが――、でも突然気を失ったのですから、オト様も慎重になってしまうでしょう」
「そうね。わたしのわがままでオトを困らせたくないし……」
スーはため息をつく。しばらくは養生を続けようと諦めた。
「今日も、もう休むわ」
「はい、姫様」
眠るには早いが、病み上がりな扱いが終わらない限り、仕方がない。
麗眼布をして横になろうとすると、寝室にオトが訪れた。
「お休みになるところ、申し訳ございません。ルカ様がお戻りになりました」
「ルカ様が!」
スーは寝台から身を乗り出しそうになる。飛び出していきたい衝動にかられたが、寝支度をした格好で会えるわけがないと思い直す。
(でも、一目だけでも見たい!)
「あの、オト。ちょっとだけ物陰からルカ様を拝見するっていうのは駄目かしら? 後ろ姿でも良いから、一瞬だけ!」
ユエンが傍らで呆れた眼をしているが、スーは「ほんの一目! 一瞬だけ!」と手を合わせて懇願する。オトがクスッと笑った。
「ルカ様もスー様のお顔を見たいと。もし、スー様がよろしければこちらにお通しいたしますが?」
「こちらに!?」
スーはあたふたと飾り気のない夜着を纏っただけの自分を見る。ルカには会いたくてたまらない。でも、全く何の支度もしていない素の状態を披露して大丈夫だろうか。だらしないと幻滅されるかもしれない。
「では、わたしは着替えたほうがよくないかしら?」
縋るような眼をユエンに向けると、彼女は薄い上着をそっと肩に羽織らせてくれる。
「これで充分です」
「え? でも、ルカ様がおいでになるのに」
「大丈夫ですよ。姫様はそのままでも充分お綺麗です。この状態で綺麗に整えている方が不自然ですよ」
「でも、だらしなくないかしら?」
「こんな時刻です。ルカ殿下も状況はわかっていらっしゃるでしょう。しかもスー様は休養中の身です」
「そ、それもそうね」
体調の回復に努めて休んでいるのに、小綺麗にしているのは逆にわざとらしくて、不自然に見えそうである。でも、久しぶりに会うなら綺麗な自分を見せたいという乙女心も捨てきれない。
「でも、やっぱり――」
「姫様はルカ殿下の妃になるんですよ。本来であれば、殿下が寝室にいらっしゃることに姫様の了解など必要ないのです」
「じゃあ、わたしは、もっと夜のおめかしをしておかないといけないんじゃないかしら? もっとこうヒラヒラしたものを着たり」
「今はルカ殿下にお色気作戦をしている場合ではありません」
「でも、きちんと女性らしくしているところを見せないと」
「そういうことは休養が明けてからお考えください」
「こんなにぼさっとした格好なのよ?」
「姫様はお綺麗です」
優秀な侍女は、スーの乙女心を慮ることもなく飄々としている。
「オト様、どうぞ、ルカ様をご案内してください」
ユエンがあっさりと話を進めてしまう。
(もっと可愛い夜着を選んでおけば良かった!)
スーは心の中で後悔にのたうち回る。寛ぎ感や快適さよりも、女性としてもっと夜の装いにも気を配っておくべきだった。
(明日からは気を抜かないわ!)
独りで見当違いな決意を固めていると、オトに案内されてルカが寝室に現れた。
帰宅後なので軍装のままかと予想していたが、すでに着替えていたようだ。くつろいだ装いをしている。スーと目が合うと、ルカはいつもの柔らかな笑みを浮かべた。
「おかえりなさいませ、殿下」
久しぶりに彼を目の前にして、スーは声が裏返る。
「ただいま戻りました。スー、休む前なのに申し訳ありません」
ルカの青く美しい瞳がこちらを見ている。スーは一瞬で心が吸い込まれてしまう。鼓動が高鳴り、緊張で肩に力が入る。笑うと表情が歪んでしまう気がして、咄嗟に殊勝な様子でごまかそうと、視線を伏せた。
「いえ、わたしこそ、このような状態でのお迎えになってしまい申し訳ありません。それに、先日はせっかくお誘いいただいたのに、とんだ失態をお見せしてしまい、ご心配もおかけして――」
反省していますという印象を演じようとしているのに、ルカを目の前にした喜びで、声が不自然に揺れる。スーは盛り上がる気持ちをグッと抑え、喜色がもれでないように顔面に神経を集中する。
寝室でまで幼稚な女だと思われたくないのだ。できるだけ大人っぽく振る舞いたい。
スーは甲高くなりそうな声を、精一杯低く押さえた。
「本当に申し訳ありませんでした」
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