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第1章 幼少期(7歳)
75 ★???視点
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神って奴は残酷だ。
だってソイツはきっと、こうなると分かっていて眺めていただけで。
人はソイツに救いを求めるけれど。多分、無意味。
ソイツは見ているだけで、何もしてくれない。
――――――だから今、ひとつの国が終わる。
あるじを認めなかった国。
見捨てて放り出して、上に立ったつもりでいたけど。実際のところ見切りをつけて捨てたのはあるじの方だった。
…………そのまま二度と関わってこなければ、こんなことにはならなかったのに。
これからあるじが作っていく国は、一体どうなっていくんだろう。
壊れてしまったあるじには、国なんてまとめられるわけがない。
まあ、……どうでもいいや。
わたしはただあるじの傍に居続けるだけ。
あのこと違って大したこともできないわたしは、ほんの少しでもあるじの心が軽くなるようにチカラを使うだけよ。
だから。
だから……泣かないで、いとしいあなた。
わたしはずっと、あなたの傍にいるから。
…………あなたがもう、わたしを分からなくても。
――――――鳥が羽ばたく音で目が覚めた。
何か、夢を見ていた気がする。
けれど何も思い出せない。
だからきっとその程度の内容だったのでしょう。
ドアの向こうで人が動く音。
覚醒した意識に溢れる音、音、音。
微かに聞こえた鳥の羽ばたきなんて、すぐに掻き消されてしまった。
だってソイツはきっと、こうなると分かっていて眺めていただけで。
人はソイツに救いを求めるけれど。多分、無意味。
ソイツは見ているだけで、何もしてくれない。
――――――だから今、ひとつの国が終わる。
あるじを認めなかった国。
見捨てて放り出して、上に立ったつもりでいたけど。実際のところ見切りをつけて捨てたのはあるじの方だった。
…………そのまま二度と関わってこなければ、こんなことにはならなかったのに。
これからあるじが作っていく国は、一体どうなっていくんだろう。
壊れてしまったあるじには、国なんてまとめられるわけがない。
まあ、……どうでもいいや。
わたしはただあるじの傍に居続けるだけ。
あのこと違って大したこともできないわたしは、ほんの少しでもあるじの心が軽くなるようにチカラを使うだけよ。
だから。
だから……泣かないで、いとしいあなた。
わたしはずっと、あなたの傍にいるから。
…………あなたがもう、わたしを分からなくても。
――――――鳥が羽ばたく音で目が覚めた。
何か、夢を見ていた気がする。
けれど何も思い出せない。
だからきっとその程度の内容だったのでしょう。
ドアの向こうで人が動く音。
覚醒した意識に溢れる音、音、音。
微かに聞こえた鳥の羽ばたきなんて、すぐに掻き消されてしまった。
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