131 / 132
勇者と冥王のママは暁を魔王様と
第十二章・次代を告げる暁を15
しおりを挟む
「ランディ、これでいいでしょうか。あなたの許しが必要です」
そう言葉をかけた途端、ランディが奥歯を噛み締めました。ぅぐっと小さく呻いて嗚咽を耐えて、ゆっくりと跪いて頭を下げる。
「っ、許しなど……畏れ多い事ですっ。王妃様の御心に、感謝いたします……! 必ずや、御恩に報いたくっ……、ぅっ」
万感を込めた返事は嗚咽に飲み込まれてしまいました。
ランディとメルディナの許しを得られたなら、もう大丈夫ですね。
私は玉座の間に整列する魔族たちを見回しました。
困惑、期待、戸惑い、希望、怒り、喜び、好奇心、あらゆる感情が入り組んでいました。今すぐ全員に納得してもらえるとは思っていません。それで良いのです。表面上だけの納得もいりません。
でも私は決めています。歩きださねば前には進めません。
「皆、心して聞きなさい! クロードはハウストと私の子ども、しかし出自を隠すことはしません! クロード自身にも伝え、その上で私たちは親子になります!」
玉座の間に私の声だけが響きました。
皆が固唾を飲むなか、私は朗々と続けます。
「これについて意見ある者は私に申しでるように! 正当なものなら咎めることはしません、お茶を囲んでお話ししましょう。しかし、邪な心をもってクロードに近づく者は許しません!」
私はそう言うと、また皆を見回しました。
ひとりひとりと目を合わせ、膝を折ってお辞儀します。
「皆の善意と良心、魔界を思う心を信じます。人間の男である私を受け入れてくれた方々ならば、きっと分かってくれると信じています」
私はゆっくり顔をあげました。
まだ困惑している魔族が多いけれど、その中でも一番気になる方を見つめます。
それはダニエラ。背筋をピンッと伸ばし、厳しい面差しで私を見ています。
……怒っていますよね。また勝手なことをしたと、呆れているでしょうか。
いくら魔王であるハウストの許可を得ているとはいえ、古くから魔王に仕える方々からすれば身勝手な行為に映るでしょう。
しかし、だからこそ目を逸らしません。身勝手と思われていたとしても多くの方々の協力を必要とします。
「ダニエラ、怒っていますよね。つい最近も四大公爵夫人会議の一件であなたに迷惑をかけました。そして今回もそうだと思います」
四大公爵夫人会議後のお茶会は上級貴族だけが参加を許されたものでしたが、私は王都を訪れた全ての貴族の婦女子に参加を許したのです。それについて上級貴族のなかで賛否がありました。
ダニエラは反対した貴族の一人、彼女は秩序の乱れを心配しているのです。
そんなダニエラにとって今回のことも身勝手なことと映るでしょう。
「王妃様のお決めになることに臣下が口を出すなど有り得ません。お好きになさいませ」
ダニエラは静かな面差しで返事をしました。
丁寧な口調ですが突き放すようなそれ。
私は怖気づきそうになりましたが、ここで怯んではいけません。私はダニエラを手離したくないのです。
「私は、あなたに嫌われてしまいましたか? 私はあなたを困らせてばかりです。苦言の一つや二つでは足りないほどに迷惑をかけています」
私がそう言うとダニエラが僅かに表情を変えました。
少しの沈黙の後、ゆっくりと私に問いかけます。
「それは、……それは王妃様の方ではありませんか?」
「え?」
予想外の言葉でした。
驚いた私にダニエラが複雑な顔で続けます。
「私は古い魔族です。秩序を尊ぶことに誇りを持って生きておりますが、王妃様からすれば私は因習に囚われた哀れな魔族と映っていることでしょう」
ダニエラはそう言ってメルディナを見つめました。
その眼差しは同格の四大公爵夫人を見るものではなく、もっと、もっと深いもので。
「私は、そこにおりますメルディナを、……いいえ、メルディナ様を娘のように思ってお世話をしていた時期がございます」
「聞いたことがあります。先代魔王の時代、幼いメルディナを北の大公爵家が預かっていたと」
ハウストから聞いたことがありました。
先代魔王時代、ハウストは遠征続きで王都を留守にすることが多かった為、まだ幼かったメルディナを北の大公爵家に預けていたのです。そのこともあって、とても勝ち気で生意気なメルディナもダニエラの前では大人しくなるほど。
「私はクロード様の出自を伏せることは当然のことと思っています。それが魔界の平和の為。その為なら、どんな身分の方も耐えるべき事は耐える必要がある。それは魔界の姫であるメルディナ様も例外ではありません。だからメルディナ様も伏せると決めていたのです。しかし、……しかし、それは新しい選択肢を考えることを放棄していただけ。私の存在は、メルディナ様に辛い決意を強いただけだったのかもしれません……」
「ダニエラ……」
言葉が出てきませんでした。
ダニエラの言葉の端々に滲むのは後悔の色。
まさか先ほどのメルディナとのやり取りをそんな気持ちで見ていたなんて、思ってもいませんでした。
……いけませんね。私はもしかしたらひどい思い込みをして、大事なことを見落としていたのかもしれません。
信じているという言葉を中身のないものにしてしまうところでした。
「そんなこと言わないでください。あなたの秩序を守ろうとする鋼の心は、それが必要な時代があったからです。それによって守られたものがあったから今も根付いているのです。それを悪しきものと思ってはいけません。少なくとも私に欠けているものでしょう?」
私にはこれからも多くの選択と決定が迫られます。
最善の答えを選択する為に必要なのは、きっと言葉を尽くすこと。自分の物差しだけで測ってしまわないように道しるべとなる方々にもっと力を借りること。
四大公爵夫人会議後の茶会の件も、本当はもっと言葉を尽くすべきだったのです。ダニエラが何を思っていたのか、私が何を思ってそれを実行したのか、もっと話すべきでした。
「ダニエラ、私は風が止まることを恐ろしいと考えます」
思い出すのは教団地下最深部。陽も風も届かぬ場所で、女性たちが盲目に偽りの希望に縋っていました。その光景は私自身を戒めます。
風が通らなければ皆の声が聞こえない。皆の声が聞こえなければ、私はやがて偽りの城の主となることでしょう。
「私は誰かと言葉を交わす時、顔を見て、目を見て、声を聞かなければ不安なのです。風の通りが良ければ遠くからの言葉も正確に届きます。だから、どうしても皆を茶会に呼びたいと考えました」
ダニエラは静かに話しを聞いてくれました。
話しを聞いて、口元に微かな笑みを浮かべて納得してくれます。
「王妃様の御考え、理解しましょう」
「ありがとうございます」
私は頷いて、ダニエラに一つお願いをする。彼女でなければ出来ないことです。
「私はまだ知らないことや分からないことがたくさんあります。そんな私が立派な王妃になるには、あなたのような方が必要です。私が度を越さないよう、しっかり見張りを頼みます」
「王妃様……。はい、承知いたしました」
ダニエラが深々とお辞儀しました。
その光景に魔族たちのざわめきが大きくなる。北の大公爵家は四大公爵筆頭、大公爵家夫人ダニエラが受け入れたことは大きな意味があること。
北の大公爵夫人が受け入れてくれたことで、困惑していた魔族たちも徐々に表情を和らげだします。
硬質的だった玉座の間の雰囲気も柔らかくなって、そして。
――――パチパチ、パチパチパチパチッ!!
一人から始まった拍手に、多くの拍手が重なっていく。
ワッと歓声が上がって拍手の音が更に大きくなりました。
割れんばかりの拍手に、私は一人ひとりを見回して、腕の中のクロードを見つめました。
好意的に受け入れられたことはクロードにとって大きな意味のあることです。
「皆、ありがとうございます。どうか、今は見守っていてください。そして当代から次代へと王位継承の時は、皆との約束を果たした姿をお見せいたします」
皆に約束し、深々とお辞儀しました。
この約束がどれほどの重責か、気を抜くと体が震えだしてしまいそう。
でもゆっくりと顔を上げて玉座のハウストを見つめます。
目が合うと彼は頷いてくれました。
そう、私一人ではありません。ハウストもイスラもゼロスもいます。他にもメルディナやダニエラ、多くの方々がいてくれます。
まだ始まったばかりだけど、すべての方々に受け入れられたわけではないけれど、今は充分でした。
今日は魔界にとって特別な日。
間違えないように、踏み外さないように、時間がかかってもいつか辿り着くように、最初の一歩を踏みだしましょう。
そう言葉をかけた途端、ランディが奥歯を噛み締めました。ぅぐっと小さく呻いて嗚咽を耐えて、ゆっくりと跪いて頭を下げる。
「っ、許しなど……畏れ多い事ですっ。王妃様の御心に、感謝いたします……! 必ずや、御恩に報いたくっ……、ぅっ」
万感を込めた返事は嗚咽に飲み込まれてしまいました。
ランディとメルディナの許しを得られたなら、もう大丈夫ですね。
私は玉座の間に整列する魔族たちを見回しました。
困惑、期待、戸惑い、希望、怒り、喜び、好奇心、あらゆる感情が入り組んでいました。今すぐ全員に納得してもらえるとは思っていません。それで良いのです。表面上だけの納得もいりません。
でも私は決めています。歩きださねば前には進めません。
「皆、心して聞きなさい! クロードはハウストと私の子ども、しかし出自を隠すことはしません! クロード自身にも伝え、その上で私たちは親子になります!」
玉座の間に私の声だけが響きました。
皆が固唾を飲むなか、私は朗々と続けます。
「これについて意見ある者は私に申しでるように! 正当なものなら咎めることはしません、お茶を囲んでお話ししましょう。しかし、邪な心をもってクロードに近づく者は許しません!」
私はそう言うと、また皆を見回しました。
ひとりひとりと目を合わせ、膝を折ってお辞儀します。
「皆の善意と良心、魔界を思う心を信じます。人間の男である私を受け入れてくれた方々ならば、きっと分かってくれると信じています」
私はゆっくり顔をあげました。
まだ困惑している魔族が多いけれど、その中でも一番気になる方を見つめます。
それはダニエラ。背筋をピンッと伸ばし、厳しい面差しで私を見ています。
……怒っていますよね。また勝手なことをしたと、呆れているでしょうか。
いくら魔王であるハウストの許可を得ているとはいえ、古くから魔王に仕える方々からすれば身勝手な行為に映るでしょう。
しかし、だからこそ目を逸らしません。身勝手と思われていたとしても多くの方々の協力を必要とします。
「ダニエラ、怒っていますよね。つい最近も四大公爵夫人会議の一件であなたに迷惑をかけました。そして今回もそうだと思います」
四大公爵夫人会議後のお茶会は上級貴族だけが参加を許されたものでしたが、私は王都を訪れた全ての貴族の婦女子に参加を許したのです。それについて上級貴族のなかで賛否がありました。
ダニエラは反対した貴族の一人、彼女は秩序の乱れを心配しているのです。
そんなダニエラにとって今回のことも身勝手なことと映るでしょう。
「王妃様のお決めになることに臣下が口を出すなど有り得ません。お好きになさいませ」
ダニエラは静かな面差しで返事をしました。
丁寧な口調ですが突き放すようなそれ。
私は怖気づきそうになりましたが、ここで怯んではいけません。私はダニエラを手離したくないのです。
「私は、あなたに嫌われてしまいましたか? 私はあなたを困らせてばかりです。苦言の一つや二つでは足りないほどに迷惑をかけています」
私がそう言うとダニエラが僅かに表情を変えました。
少しの沈黙の後、ゆっくりと私に問いかけます。
「それは、……それは王妃様の方ではありませんか?」
「え?」
予想外の言葉でした。
驚いた私にダニエラが複雑な顔で続けます。
「私は古い魔族です。秩序を尊ぶことに誇りを持って生きておりますが、王妃様からすれば私は因習に囚われた哀れな魔族と映っていることでしょう」
ダニエラはそう言ってメルディナを見つめました。
その眼差しは同格の四大公爵夫人を見るものではなく、もっと、もっと深いもので。
「私は、そこにおりますメルディナを、……いいえ、メルディナ様を娘のように思ってお世話をしていた時期がございます」
「聞いたことがあります。先代魔王の時代、幼いメルディナを北の大公爵家が預かっていたと」
ハウストから聞いたことがありました。
先代魔王時代、ハウストは遠征続きで王都を留守にすることが多かった為、まだ幼かったメルディナを北の大公爵家に預けていたのです。そのこともあって、とても勝ち気で生意気なメルディナもダニエラの前では大人しくなるほど。
「私はクロード様の出自を伏せることは当然のことと思っています。それが魔界の平和の為。その為なら、どんな身分の方も耐えるべき事は耐える必要がある。それは魔界の姫であるメルディナ様も例外ではありません。だからメルディナ様も伏せると決めていたのです。しかし、……しかし、それは新しい選択肢を考えることを放棄していただけ。私の存在は、メルディナ様に辛い決意を強いただけだったのかもしれません……」
「ダニエラ……」
言葉が出てきませんでした。
ダニエラの言葉の端々に滲むのは後悔の色。
まさか先ほどのメルディナとのやり取りをそんな気持ちで見ていたなんて、思ってもいませんでした。
……いけませんね。私はもしかしたらひどい思い込みをして、大事なことを見落としていたのかもしれません。
信じているという言葉を中身のないものにしてしまうところでした。
「そんなこと言わないでください。あなたの秩序を守ろうとする鋼の心は、それが必要な時代があったからです。それによって守られたものがあったから今も根付いているのです。それを悪しきものと思ってはいけません。少なくとも私に欠けているものでしょう?」
私にはこれからも多くの選択と決定が迫られます。
最善の答えを選択する為に必要なのは、きっと言葉を尽くすこと。自分の物差しだけで測ってしまわないように道しるべとなる方々にもっと力を借りること。
四大公爵夫人会議後の茶会の件も、本当はもっと言葉を尽くすべきだったのです。ダニエラが何を思っていたのか、私が何を思ってそれを実行したのか、もっと話すべきでした。
「ダニエラ、私は風が止まることを恐ろしいと考えます」
思い出すのは教団地下最深部。陽も風も届かぬ場所で、女性たちが盲目に偽りの希望に縋っていました。その光景は私自身を戒めます。
風が通らなければ皆の声が聞こえない。皆の声が聞こえなければ、私はやがて偽りの城の主となることでしょう。
「私は誰かと言葉を交わす時、顔を見て、目を見て、声を聞かなければ不安なのです。風の通りが良ければ遠くからの言葉も正確に届きます。だから、どうしても皆を茶会に呼びたいと考えました」
ダニエラは静かに話しを聞いてくれました。
話しを聞いて、口元に微かな笑みを浮かべて納得してくれます。
「王妃様の御考え、理解しましょう」
「ありがとうございます」
私は頷いて、ダニエラに一つお願いをする。彼女でなければ出来ないことです。
「私はまだ知らないことや分からないことがたくさんあります。そんな私が立派な王妃になるには、あなたのような方が必要です。私が度を越さないよう、しっかり見張りを頼みます」
「王妃様……。はい、承知いたしました」
ダニエラが深々とお辞儀しました。
その光景に魔族たちのざわめきが大きくなる。北の大公爵家は四大公爵筆頭、大公爵家夫人ダニエラが受け入れたことは大きな意味があること。
北の大公爵夫人が受け入れてくれたことで、困惑していた魔族たちも徐々に表情を和らげだします。
硬質的だった玉座の間の雰囲気も柔らかくなって、そして。
――――パチパチ、パチパチパチパチッ!!
一人から始まった拍手に、多くの拍手が重なっていく。
ワッと歓声が上がって拍手の音が更に大きくなりました。
割れんばかりの拍手に、私は一人ひとりを見回して、腕の中のクロードを見つめました。
好意的に受け入れられたことはクロードにとって大きな意味のあることです。
「皆、ありがとうございます。どうか、今は見守っていてください。そして当代から次代へと王位継承の時は、皆との約束を果たした姿をお見せいたします」
皆に約束し、深々とお辞儀しました。
この約束がどれほどの重責か、気を抜くと体が震えだしてしまいそう。
でもゆっくりと顔を上げて玉座のハウストを見つめます。
目が合うと彼は頷いてくれました。
そう、私一人ではありません。ハウストもイスラもゼロスもいます。他にもメルディナやダニエラ、多くの方々がいてくれます。
まだ始まったばかりだけど、すべての方々に受け入れられたわけではないけれど、今は充分でした。
今日は魔界にとって特別な日。
間違えないように、踏み外さないように、時間がかかってもいつか辿り着くように、最初の一歩を踏みだしましょう。
20
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる