111 / 132
勇者と冥王のママは暁を魔王様と
第十一章・人間の王10
しおりを挟む
「ゼロス、次はあなたの番です! 私たちに登ってイスラの腕を取ってください! 出来ますか?!」
「できる~~!!」
ゼロスは「はーい!」とお利口なお返事をすると、さっそく登り始めました。
まずはハウストの足にしがみ付いて上手によじ登っていきます。
「ちちうえのあし、よいしょ、よいしょ♪ ちちうえのせなか、よいしょ、よいしょ♪」
上手です。ひょいひょいっととても身軽。
背中に到着すると、「おんぶー!」とハウストの広い背中にしがみついてニコニコです。……完全に遊んでいますね。
ハウストは少しイラッとしているようですがそれでも見守っています。
「ゼロス、さっさと登れ。早くしろ」
「はーい!」
ゼロスはごそごそ動いてハウストの腕にぶら下がったと思ったら、次はハウストの肩へ登って「かたぐるまー!」とご機嫌にちょこんと座りました。とても楽しそう。きっと父上に遊んでもらっている気分なのでしょう。
普段、同じ魔界の城にいてもハウストは多忙なのです。政務の合間を縫って一緒に過ごす時間を作ってくれますが、一緒に何かをして遊ぶことはほとんどありませんから。
こんな時だというのに私は微笑ましい気持ちになりましたが。
「っ、おい蹴るな。足が当たったぞ」
「あ、ごめんなさい~! でもしかたないの。ぼく、よいしょってがんばってるから、しかたないの!」
「なにが仕方ないだ。っ、今度は髪を引っ張るな」
「しかたないの~!」
ゼロスは申し訳なさそうに言っていますが、……ゼロス、あなたという子は……。ちらりと見下ろしたゼロスの姿にため息を一つ。
コツンコツン、グイグイッ。ゼロスはハウストの反応を見ながら満面笑顔。今の状況を全力で楽しんでいます。きっと家族で遊んでいる気分なのでしょうね。
ゼロスは「よいしょ、よいしょ♪」とイスラに辿りつきます。
「つぎはあにうえ~! おやま、あにうえのおやま、よいしょ、よいしょ♪」
「ぐッ、おい、服を引っ張るな!」
「ごめんなさい~! でもしかたないの。ぼく、がんばってるからしかたないの~!」
ゼロスは謝りながらも、「しかたない~、しかたないの~♪」と自作の歌まで口ずさみだしました。どうやら楽しすぎて申し訳なさを装うのも忘れてしまったようです。
フンフンと鼻歌をうたいながらイスラの背中にしがみ付いて「お・ん・ぶ!」とおおはしゃぎ。
「ゼロス、遊ぶなっ」
イスラが苛々した低い声で言いました。
ゼロスは「はーい!」と素直なお返事をしますが、もちろんお返事だけ。
ゼロスは登りながらぎゅっとイスラの髪を掴みました。
「痛いぞっ、髪を掴むな!」
「ごめんなさい~! でも、しかたないから! よいしょって、のぼってるから!」
ゼロスは楽しそうに言いながら、するすると登ってイスラの肩の上まで到達しました。そう、私と並んでイスラの肩に立ったのです。
ゼロスが私の足にぎゅっと抱き着いて見上げてきます。
「ブレイラのとこ、ついた~!」
「よくここまで来てくれましたね」
「うん、ぼく、じょうずにのぼれた!」
ゼロスは笑顔で答えると、そこからの見晴らしに興奮します。
しかし興奮しすぎたようで。
「すごーい、たかーい、ぴょんぴょんしたい~!」
「一度でも跳んでみろっ。どうなるか分かってるだろうな!」
足元からイスラの鋭い声が上がりました。
見下ろすと、イスラが勇者とは思えぬ形相でゼロスを睨み上げています。
「あ、あにうえ、おこってる……」
ゼロスがみるみる青褪めました。今まで楽しすぎて気付いていなかったようですが、そうです、イスラの苛々は限界に達していましたよ。
「し、しし、しかたないの! よいしょってのぼってるから、しかたないの~!」
「何が仕方ないだっ。剣の素振り千回にするぞ!」
イスラが怒りの形相と迫力で声を上げました。
ゼロスは「せんかい……?」と首を傾げます。しかし。
「五百回が二回だ!」
「ごひゃくが……にかい……? せ、せせ、せんかい、やだあああ! せんかい、やだあああああ~~!!」
「お前が悪いんだろ! 遊ぶなって何度言えば分かるんだ!」
「やだやだ、せんかい、やだあ! う、うぅっ、うわああああああん!!」
「泣くな! 泣くなら魔界に帰れ!!」
「うえええぇぇぇん! あにうえが、かえれっていった~! うええぇぇぇぇん!!」
ゼロスが大きな声で泣き出してしまいました。
泣きじゃくりながら私の足にしがみ付きます。
「うええぇぇぇん! ブレイラ~っ、あにうえが~!」
「ち、ちょっと、ゼロスっ……」
今はそんな場合ではないというのに、怒られたゼロスが「あにうえが~!」と盛大に泣いて訴えてきます。
「あにうえが、かえれっていうの~! せんかいっていうの~! うわあああん!!」
「だから泣くなって言ってるだろ! あとで覚えてろっ。その甘ったれた根性を叩き直してやる!!」
「うわああああん! あにうえが、こわいこといってる! あとで、こらーってされるのやだ~!! うわああぁぁぁん!! こんじょーなおされる~! やだああああっ、わあああああん!!」
兄弟で激しく言い合っています。
ああもう……、ため息が出てしまいました。普段は喧嘩もしない仲良し兄弟ですが時々こういうことがあるので困りものです。
しかもゼロスは大泣きしながら「うわああん! こんじょーって、なあに~?!」と言っています……。
でも今はそんなことしている場合ではないのです。だって。
「…………お前ら、そこがどこか分かっているのか」
イスラの更に下から地底から響いてきたような低い声。
そう、ハウストです。今、私たち三人をハウストが一人で支えている状態です。
「いい加減にしろ、俺を怒らせたいかっ」
そう言ってハウストが頭上の二人をギロリッと睨みあげました。
その怒気に、イスラとゼロスがぴたりっと固まります。
二人は思い出したのです。今の状況を。
「……悪い。そうだった」
イスラがばつが悪そうに言いました。
よかった、イスラが落ち着いてくれました。
でも。
「ち、ちちうえ、おこってるっ……。うっ、うぅ、ブレイラ~っ……!」
青褪めたゼロスが私の足にしがみ付いて泣き伏してしまいました。
ゼロスはハウストにまで怒られてびっくりしてしまったのです。
「ゼロス、落ち着いてください。泣いてはいけません」
「でもでも、ちちうえと、あにうえが~っ」
泣き伏すゼロスに苦笑してしまいました。
どうやら二人を怒らせた自覚はあるようです。
「泣かないでください。父上と兄上だって、…………た、たしかに怒ってますね」
さすがに怒ってないとは言えませんね。
実際ハウストとイスラが怒る気持ちも分かるというもの。
私は少し考えて、ゼロスに優しく語り掛けます。
「ゼロス、ハウストとイスラに登るのは楽しかったですか?」
「うん、たのしかったっ。……うぅっ、ぼく、おもしろくて、うれしくて、わーいってなったの。……グスッ」
「そうですか、嬉しかったのですね。でも今は遊ぶ時ではなかったのですよ。父上も兄上も遊んでいなかったですよね?」
「…………。ああっ!」
ゼロスがハッとした顔になりました。
よかった、ゼロスも今の状況を思い出してくれたようです。
「ブレイラ、ごめんなさい~っ。ぼく、ぼくっ……」
「ごめんなさいが出来て、お利口ですね」
「うん、うん。ぼく、おりこうさんだからっ。グスンッ」
ゼロスがグスグスと鼻を啜りながら頷いています。
足元では「まず俺に謝れ」「俺にも謝れ」とハウストとイスラが呆れていますが、残念ながらゼロスは気付いていません。
「で、でもっ、ちちうえとあにうえ。おこってるっ……、うぅっ」
「では、あとで父上と兄上にごめんなさいしましょう。私も一緒に謝ってあげますから今は元気をだしてください」
「……ほんと?」
「はい」
「わかった。それなら、げんきだす。……グスンッ」
ゼロスが鼻を啜って涙を拭いました。
ほんとうはハンカチで涙と鼻水を拭いてあげたいけれど……。
「あの、ゼロス、そろそろお願いしますっ……」
私もそろそろ手足が限界です。ここはとても高くて、少しでも動けば転落してしまうのでハンカチを取り出す余裕もないのです。
頭上のイスラの腕まであともう少し。きっとゼロスが私の肩に乗れば届くはずっ。
「わかった! よいしょってして、あにうえのうで、とってくる!」
ゼロスは気合いを入れると私を登り始めました。
登っている最中も、「ブレイラ、だいじょうぶ?」「おもい?」「いたくない?」ととても気遣ってくれます。肩に乗る時なんて、「ほんとにいいの? だいじょうぶ? ごめんね、のるね?」と何度も確認してくれました。大丈夫ですよ、ゼロスの身体能力はとても高いですが体重はまだ三歳ですから。
…………足元では「まず俺に確認しろ」「俺にも確認しろ」とハウストとイスラが目を据わらせましたが、残念ながらゼロスは都合が悪いことは聞こえないようです。
でもこうしてゼロスは見事にハウストとイスラと私をよじ登ってくれました。
さあ、これで私たち家族四人の縦列肩乗り合体は完成です! これならイスラの腕に届きそう!
「できる~~!!」
ゼロスは「はーい!」とお利口なお返事をすると、さっそく登り始めました。
まずはハウストの足にしがみ付いて上手によじ登っていきます。
「ちちうえのあし、よいしょ、よいしょ♪ ちちうえのせなか、よいしょ、よいしょ♪」
上手です。ひょいひょいっととても身軽。
背中に到着すると、「おんぶー!」とハウストの広い背中にしがみついてニコニコです。……完全に遊んでいますね。
ハウストは少しイラッとしているようですがそれでも見守っています。
「ゼロス、さっさと登れ。早くしろ」
「はーい!」
ゼロスはごそごそ動いてハウストの腕にぶら下がったと思ったら、次はハウストの肩へ登って「かたぐるまー!」とご機嫌にちょこんと座りました。とても楽しそう。きっと父上に遊んでもらっている気分なのでしょう。
普段、同じ魔界の城にいてもハウストは多忙なのです。政務の合間を縫って一緒に過ごす時間を作ってくれますが、一緒に何かをして遊ぶことはほとんどありませんから。
こんな時だというのに私は微笑ましい気持ちになりましたが。
「っ、おい蹴るな。足が当たったぞ」
「あ、ごめんなさい~! でもしかたないの。ぼく、よいしょってがんばってるから、しかたないの!」
「なにが仕方ないだ。っ、今度は髪を引っ張るな」
「しかたないの~!」
ゼロスは申し訳なさそうに言っていますが、……ゼロス、あなたという子は……。ちらりと見下ろしたゼロスの姿にため息を一つ。
コツンコツン、グイグイッ。ゼロスはハウストの反応を見ながら満面笑顔。今の状況を全力で楽しんでいます。きっと家族で遊んでいる気分なのでしょうね。
ゼロスは「よいしょ、よいしょ♪」とイスラに辿りつきます。
「つぎはあにうえ~! おやま、あにうえのおやま、よいしょ、よいしょ♪」
「ぐッ、おい、服を引っ張るな!」
「ごめんなさい~! でもしかたないの。ぼく、がんばってるからしかたないの~!」
ゼロスは謝りながらも、「しかたない~、しかたないの~♪」と自作の歌まで口ずさみだしました。どうやら楽しすぎて申し訳なさを装うのも忘れてしまったようです。
フンフンと鼻歌をうたいながらイスラの背中にしがみ付いて「お・ん・ぶ!」とおおはしゃぎ。
「ゼロス、遊ぶなっ」
イスラが苛々した低い声で言いました。
ゼロスは「はーい!」と素直なお返事をしますが、もちろんお返事だけ。
ゼロスは登りながらぎゅっとイスラの髪を掴みました。
「痛いぞっ、髪を掴むな!」
「ごめんなさい~! でも、しかたないから! よいしょって、のぼってるから!」
ゼロスは楽しそうに言いながら、するすると登ってイスラの肩の上まで到達しました。そう、私と並んでイスラの肩に立ったのです。
ゼロスが私の足にぎゅっと抱き着いて見上げてきます。
「ブレイラのとこ、ついた~!」
「よくここまで来てくれましたね」
「うん、ぼく、じょうずにのぼれた!」
ゼロスは笑顔で答えると、そこからの見晴らしに興奮します。
しかし興奮しすぎたようで。
「すごーい、たかーい、ぴょんぴょんしたい~!」
「一度でも跳んでみろっ。どうなるか分かってるだろうな!」
足元からイスラの鋭い声が上がりました。
見下ろすと、イスラが勇者とは思えぬ形相でゼロスを睨み上げています。
「あ、あにうえ、おこってる……」
ゼロスがみるみる青褪めました。今まで楽しすぎて気付いていなかったようですが、そうです、イスラの苛々は限界に達していましたよ。
「し、しし、しかたないの! よいしょってのぼってるから、しかたないの~!」
「何が仕方ないだっ。剣の素振り千回にするぞ!」
イスラが怒りの形相と迫力で声を上げました。
ゼロスは「せんかい……?」と首を傾げます。しかし。
「五百回が二回だ!」
「ごひゃくが……にかい……? せ、せせ、せんかい、やだあああ! せんかい、やだあああああ~~!!」
「お前が悪いんだろ! 遊ぶなって何度言えば分かるんだ!」
「やだやだ、せんかい、やだあ! う、うぅっ、うわああああああん!!」
「泣くな! 泣くなら魔界に帰れ!!」
「うえええぇぇぇん! あにうえが、かえれっていった~! うええぇぇぇぇん!!」
ゼロスが大きな声で泣き出してしまいました。
泣きじゃくりながら私の足にしがみ付きます。
「うええぇぇぇん! ブレイラ~っ、あにうえが~!」
「ち、ちょっと、ゼロスっ……」
今はそんな場合ではないというのに、怒られたゼロスが「あにうえが~!」と盛大に泣いて訴えてきます。
「あにうえが、かえれっていうの~! せんかいっていうの~! うわあああん!!」
「だから泣くなって言ってるだろ! あとで覚えてろっ。その甘ったれた根性を叩き直してやる!!」
「うわああああん! あにうえが、こわいこといってる! あとで、こらーってされるのやだ~!! うわああぁぁぁん!! こんじょーなおされる~! やだああああっ、わあああああん!!」
兄弟で激しく言い合っています。
ああもう……、ため息が出てしまいました。普段は喧嘩もしない仲良し兄弟ですが時々こういうことがあるので困りものです。
しかもゼロスは大泣きしながら「うわああん! こんじょーって、なあに~?!」と言っています……。
でも今はそんなことしている場合ではないのです。だって。
「…………お前ら、そこがどこか分かっているのか」
イスラの更に下から地底から響いてきたような低い声。
そう、ハウストです。今、私たち三人をハウストが一人で支えている状態です。
「いい加減にしろ、俺を怒らせたいかっ」
そう言ってハウストが頭上の二人をギロリッと睨みあげました。
その怒気に、イスラとゼロスがぴたりっと固まります。
二人は思い出したのです。今の状況を。
「……悪い。そうだった」
イスラがばつが悪そうに言いました。
よかった、イスラが落ち着いてくれました。
でも。
「ち、ちちうえ、おこってるっ……。うっ、うぅ、ブレイラ~っ……!」
青褪めたゼロスが私の足にしがみ付いて泣き伏してしまいました。
ゼロスはハウストにまで怒られてびっくりしてしまったのです。
「ゼロス、落ち着いてください。泣いてはいけません」
「でもでも、ちちうえと、あにうえが~っ」
泣き伏すゼロスに苦笑してしまいました。
どうやら二人を怒らせた自覚はあるようです。
「泣かないでください。父上と兄上だって、…………た、たしかに怒ってますね」
さすがに怒ってないとは言えませんね。
実際ハウストとイスラが怒る気持ちも分かるというもの。
私は少し考えて、ゼロスに優しく語り掛けます。
「ゼロス、ハウストとイスラに登るのは楽しかったですか?」
「うん、たのしかったっ。……うぅっ、ぼく、おもしろくて、うれしくて、わーいってなったの。……グスッ」
「そうですか、嬉しかったのですね。でも今は遊ぶ時ではなかったのですよ。父上も兄上も遊んでいなかったですよね?」
「…………。ああっ!」
ゼロスがハッとした顔になりました。
よかった、ゼロスも今の状況を思い出してくれたようです。
「ブレイラ、ごめんなさい~っ。ぼく、ぼくっ……」
「ごめんなさいが出来て、お利口ですね」
「うん、うん。ぼく、おりこうさんだからっ。グスンッ」
ゼロスがグスグスと鼻を啜りながら頷いています。
足元では「まず俺に謝れ」「俺にも謝れ」とハウストとイスラが呆れていますが、残念ながらゼロスは気付いていません。
「で、でもっ、ちちうえとあにうえ。おこってるっ……、うぅっ」
「では、あとで父上と兄上にごめんなさいしましょう。私も一緒に謝ってあげますから今は元気をだしてください」
「……ほんと?」
「はい」
「わかった。それなら、げんきだす。……グスンッ」
ゼロスが鼻を啜って涙を拭いました。
ほんとうはハンカチで涙と鼻水を拭いてあげたいけれど……。
「あの、ゼロス、そろそろお願いしますっ……」
私もそろそろ手足が限界です。ここはとても高くて、少しでも動けば転落してしまうのでハンカチを取り出す余裕もないのです。
頭上のイスラの腕まであともう少し。きっとゼロスが私の肩に乗れば届くはずっ。
「わかった! よいしょってして、あにうえのうで、とってくる!」
ゼロスは気合いを入れると私を登り始めました。
登っている最中も、「ブレイラ、だいじょうぶ?」「おもい?」「いたくない?」ととても気遣ってくれます。肩に乗る時なんて、「ほんとにいいの? だいじょうぶ? ごめんね、のるね?」と何度も確認してくれました。大丈夫ですよ、ゼロスの身体能力はとても高いですが体重はまだ三歳ですから。
…………足元では「まず俺に確認しろ」「俺にも確認しろ」とハウストとイスラが目を据わらせましたが、残念ながらゼロスは都合が悪いことは聞こえないようです。
でもこうしてゼロスは見事にハウストとイスラと私をよじ登ってくれました。
さあ、これで私たち家族四人の縦列肩乗り合体は完成です! これならイスラの腕に届きそう!
20
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる