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勇者と冥王のママは暁を魔王様と
第九章・二つの星の輝きを2
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「ぼく、いいこ……。いいこ、いいこ……」
ゼロスが小声でぶつぶつ呟いた。
マアヤが「ゼロス様?」と首を傾げるが、ゼロスの耳に入っていない。
だって、とてもいい子だ。言いつけを守れるなんて、とてもいい子。ブレイラも喜ぶに違いない。きっと帰ってきたら、『ゼロス、なんてステキな冥王さまなんでしょうか。私と結婚しましょうね』と喜んでくれるに決まっている。もちろんゼロスは『いいよ!』と答えて、フェリクトールに用意してもらっている婚礼衣装をプレゼントするのだ。父上と兄上も『おめでとう!』とパチパチ拍手して祝福してくれるはず。
ゼロスはこれからのことを考えて前向きな気持ちになってきた。
だけど、バタバタバタバタ!!
向かいの回廊を士官や女官が忙しなく行き来している。すれ違う女官も、すれ違う時は立ち止まって丁寧にお辞儀するがゼロスが立ち去ると忙しない様子で足早に歩いていく。明らかに城内はいつもと違っていた。
…………どうしてだろうか。ゼロスはなんだか情けない気持ちになってきた。
父上のハウストは大怪我をして魔界に帰ってきた。ブレイラはどこかに閉じ込められている。兄上のイスラもどこかに戦いに行ったまま帰ってこない。
ゼロスはまだよく分からないけれど、三人がとても大変なことに巻き込まれているのだと察していた。でも、ゼロスは何も出来ていない。きっと今、とてもとても大変なことが起きているのに、父上もブレイラも兄上も皆が困っているはずなのに……。
ふとその時、ゼロスの頭にブレイラの言葉が蘇った。
それは以前、ゼロスが冥界の玉座に座りに行った時のことだ。
『冥界が強いと、魔界も人間界も精霊界も安心なんです。空は繋がっていますから』
ブレイラが教えてくれた。
冥界が強いと、魔界と人間界と精霊界が安心するのだと。
そして冥界を強くする方法は一つ、ゼロスが玉座に座ることだと。
「うーん、うーん……」
ゼロスは頭を悩ませる。
もしかしてそれは今、必要なことじゃないだろうか。
父上はいつも通りでいろと言ったけれど、ブレイラはいい子で留守番するようにと言ったけれど…………。
「ゼロス様、どうされました?」
急に立ち止まって「うーん、うーん」と悩みだしたゼロスにマアヤは首を傾げる。
でも少ししてゼロスが顔を上げた。
「よしっ、きめた! マアヤ、それかして!」
「え、剣でございますか?」
「そう!」
「ど、どうぞ……」
マアヤは更に首を傾げながらも訓練用の剣を渡す。
剣術の稽古があまり好きでないゼロスが自分から武具を持つなど珍しいことなのである。しかも。
「ぼく、ひとりでおけいこいってくる! マアヤはもどってて!」
「えええっ、ゼロス様がお一人で行くのですか?! いつも強気なのに、訓練場には緊張して一人で入れないゼロス様がお一人で?! 訓練中でも目を離すと北離宮に逃走するゼロス様がお一人で?! ちょっと疲れただけですぐに休憩したいと駄々をこねるゼロス様がお一人でええ?!」
マアヤが引っ繰り返る勢いで驚いた。
世話役ながら随分うっかりな物言いである。彼女も彼女でいろいろ精神的に積み重なっているのだ。
「マアヤ、そんなことおもってたの?!」
「と、とんでもないっ。ゼロス様の御立派な御言葉に感動して……」
「もうっ、マアヤは~」
腰に手を当ててプンプン怒りだしたゼロスに、マアヤは慌てて首を横に振った。
相手は三歳児ほどの子どもでも冥王である。畏れ多い相手だ。
「それじゃあ、いってきます!」
ゼロスは訓練用の剣を掲げてみせると勢いよく駆けだす。
マアヤは珍しいこともあるものだとゼロスを見送ったのだった。
ゼロスは一人で城を飛び出すと、訓練場へは行かず、いつも遊び場にしている森へ来ていた。
そう、ゼロスは最初から訓練場に行くつもりなどさらさらなかったのだ。
息せき切らせて走ってきたゼロスは森の奥の開けた場所で立ち止まる。
「ここでいいかな」
周囲を見回して誰もいないことを確かめた。
誰かに見られては作戦が台無しなのだ。
そう、作戦である。ゼロスは今から冥界へ行き、玉座に座って冥界を強くすることにした。
今、父上もブレイラも兄上も戦っている。とても大変そうだ。ゼロスはよく分からないけれど、冥界を強くすると役に立てる気がしたのだ。
ゼロスは訓練用の剣を背中に結び付けて気合いを入れる。
でも、ふいにブレイラの姿が思い浮かんだ。
冥界に行くということは、いい子で留守番ができないということ。それはブレイラとの結婚の約束が守れないということなのだ。
せっかく結婚の約束をしたのに、帰ってきたら結婚式をするはずだったのに、ブレイラと結婚できないっ……。
「うぅっ、ブレイラ、ごめんね……。けっこん、やくそくしたのに……、けっこんしてあげられなくて、ごめんね……」
ブレイラはきっと『ゼロスと結婚できないなんて』と悲しんでしまう。
ブレイラを悲しませたくないけれど、でも時にはそういうのを振り切ってもやらねばならない事があると、ちょっと難しめの絵本に描いてあった。
こうして、ゼロスはこみあげる涙と未練を振り切って、転移魔法陣を一人で発動させたのだった。
魔界・魔王の城の執務室。
魔界に戻ったハウストがフェリクトールから留守中の報告をうけている時だった。
「…………ゼロスか」
ふと気配を感じて顔を上げた。
ゼロスが城の近くの森で転移魔法陣を発動させたようだ。行き先を辿ってハウストはなんとも複雑な顔になる。
行き先は冥界。あれほど普段通りにしていろと言ったのに、ゼロスは冥界へ転移した。
「あいつめ……」
頭が痛い……とハウストが眉間に皺を作る。
その様子にフェリクトールも呆れた顔になった。
「冥王か」
「ああ、あいつは人の話しを聞かない」
「そっくりだな」
「何か言ったか」
「別に。さてどうする、冥王を連れ戻すかね」
「そうだな……」
ハウストは顎に手を当てて考える。
何をしにゼロスは冥界へ行ったのか……。……確信はないが、同じ四界の王としてなら分かる。今、冥界を守る為に必要なことは冥王が玉座に座ること。
おそらくゼロスは玉座に座りに行ったのだろう。
「…………構わん、放っておけ」
「いいのか?」
「大丈夫だろ、幼くとも冥王だ。あそこはゼロスの世界だからな」
ハウストはゼロスを魔王の第二子として扱うが、同格の王としても見ている。いずれゼロスも、魔王や勇者や精霊王と並び立つ冥王にならなくてはならない。
それにしても、まさかあの甘えたがりで臆病なところがあるゼロスが一人で冥界に行くとは思わなかった。
まだまだ未熟なゼロスが一人で冥界に行って、果たして……。
ハウストは思い悩んだが、……考えるのは止めた。今は人間界の混乱から自分の世界を守らなくてはならない。教団が勇者の力を使っている以上、他の世界に影響が及ぶ可能性は充分考えられる。冥界を守れるのは冥王ゼロスだけなのだ。
だが。
「おい、フェリクトール」
「なんだね」
「…………ブレイラには黙っておけよ」
「まさか、君っ……」
フェリクトールがギョッとしてハウストを見た。
痛すぎるフェリクトールの凝視にハウストは不快そうな顔をする。
だがハウストとしてはブレイラの耳には入れたくない。なぜなら。
「俺が怒られるだろ」
「魔王が聞いて呆れるよ……」
フェリクトールが心底嫌そうに言った。
魔王は勇者や冥王を息子としながらも、同格の王として厳しく接することがある。しかし、……王妃には弱かった……。
ゼロスが小声でぶつぶつ呟いた。
マアヤが「ゼロス様?」と首を傾げるが、ゼロスの耳に入っていない。
だって、とてもいい子だ。言いつけを守れるなんて、とてもいい子。ブレイラも喜ぶに違いない。きっと帰ってきたら、『ゼロス、なんてステキな冥王さまなんでしょうか。私と結婚しましょうね』と喜んでくれるに決まっている。もちろんゼロスは『いいよ!』と答えて、フェリクトールに用意してもらっている婚礼衣装をプレゼントするのだ。父上と兄上も『おめでとう!』とパチパチ拍手して祝福してくれるはず。
ゼロスはこれからのことを考えて前向きな気持ちになってきた。
だけど、バタバタバタバタ!!
向かいの回廊を士官や女官が忙しなく行き来している。すれ違う女官も、すれ違う時は立ち止まって丁寧にお辞儀するがゼロスが立ち去ると忙しない様子で足早に歩いていく。明らかに城内はいつもと違っていた。
…………どうしてだろうか。ゼロスはなんだか情けない気持ちになってきた。
父上のハウストは大怪我をして魔界に帰ってきた。ブレイラはどこかに閉じ込められている。兄上のイスラもどこかに戦いに行ったまま帰ってこない。
ゼロスはまだよく分からないけれど、三人がとても大変なことに巻き込まれているのだと察していた。でも、ゼロスは何も出来ていない。きっと今、とてもとても大変なことが起きているのに、父上もブレイラも兄上も皆が困っているはずなのに……。
ふとその時、ゼロスの頭にブレイラの言葉が蘇った。
それは以前、ゼロスが冥界の玉座に座りに行った時のことだ。
『冥界が強いと、魔界も人間界も精霊界も安心なんです。空は繋がっていますから』
ブレイラが教えてくれた。
冥界が強いと、魔界と人間界と精霊界が安心するのだと。
そして冥界を強くする方法は一つ、ゼロスが玉座に座ることだと。
「うーん、うーん……」
ゼロスは頭を悩ませる。
もしかしてそれは今、必要なことじゃないだろうか。
父上はいつも通りでいろと言ったけれど、ブレイラはいい子で留守番するようにと言ったけれど…………。
「ゼロス様、どうされました?」
急に立ち止まって「うーん、うーん」と悩みだしたゼロスにマアヤは首を傾げる。
でも少ししてゼロスが顔を上げた。
「よしっ、きめた! マアヤ、それかして!」
「え、剣でございますか?」
「そう!」
「ど、どうぞ……」
マアヤは更に首を傾げながらも訓練用の剣を渡す。
剣術の稽古があまり好きでないゼロスが自分から武具を持つなど珍しいことなのである。しかも。
「ぼく、ひとりでおけいこいってくる! マアヤはもどってて!」
「えええっ、ゼロス様がお一人で行くのですか?! いつも強気なのに、訓練場には緊張して一人で入れないゼロス様がお一人で?! 訓練中でも目を離すと北離宮に逃走するゼロス様がお一人で?! ちょっと疲れただけですぐに休憩したいと駄々をこねるゼロス様がお一人でええ?!」
マアヤが引っ繰り返る勢いで驚いた。
世話役ながら随分うっかりな物言いである。彼女も彼女でいろいろ精神的に積み重なっているのだ。
「マアヤ、そんなことおもってたの?!」
「と、とんでもないっ。ゼロス様の御立派な御言葉に感動して……」
「もうっ、マアヤは~」
腰に手を当ててプンプン怒りだしたゼロスに、マアヤは慌てて首を横に振った。
相手は三歳児ほどの子どもでも冥王である。畏れ多い相手だ。
「それじゃあ、いってきます!」
ゼロスは訓練用の剣を掲げてみせると勢いよく駆けだす。
マアヤは珍しいこともあるものだとゼロスを見送ったのだった。
ゼロスは一人で城を飛び出すと、訓練場へは行かず、いつも遊び場にしている森へ来ていた。
そう、ゼロスは最初から訓練場に行くつもりなどさらさらなかったのだ。
息せき切らせて走ってきたゼロスは森の奥の開けた場所で立ち止まる。
「ここでいいかな」
周囲を見回して誰もいないことを確かめた。
誰かに見られては作戦が台無しなのだ。
そう、作戦である。ゼロスは今から冥界へ行き、玉座に座って冥界を強くすることにした。
今、父上もブレイラも兄上も戦っている。とても大変そうだ。ゼロスはよく分からないけれど、冥界を強くすると役に立てる気がしたのだ。
ゼロスは訓練用の剣を背中に結び付けて気合いを入れる。
でも、ふいにブレイラの姿が思い浮かんだ。
冥界に行くということは、いい子で留守番ができないということ。それはブレイラとの結婚の約束が守れないということなのだ。
せっかく結婚の約束をしたのに、帰ってきたら結婚式をするはずだったのに、ブレイラと結婚できないっ……。
「うぅっ、ブレイラ、ごめんね……。けっこん、やくそくしたのに……、けっこんしてあげられなくて、ごめんね……」
ブレイラはきっと『ゼロスと結婚できないなんて』と悲しんでしまう。
ブレイラを悲しませたくないけれど、でも時にはそういうのを振り切ってもやらねばならない事があると、ちょっと難しめの絵本に描いてあった。
こうして、ゼロスはこみあげる涙と未練を振り切って、転移魔法陣を一人で発動させたのだった。
魔界・魔王の城の執務室。
魔界に戻ったハウストがフェリクトールから留守中の報告をうけている時だった。
「…………ゼロスか」
ふと気配を感じて顔を上げた。
ゼロスが城の近くの森で転移魔法陣を発動させたようだ。行き先を辿ってハウストはなんとも複雑な顔になる。
行き先は冥界。あれほど普段通りにしていろと言ったのに、ゼロスは冥界へ転移した。
「あいつめ……」
頭が痛い……とハウストが眉間に皺を作る。
その様子にフェリクトールも呆れた顔になった。
「冥王か」
「ああ、あいつは人の話しを聞かない」
「そっくりだな」
「何か言ったか」
「別に。さてどうする、冥王を連れ戻すかね」
「そうだな……」
ハウストは顎に手を当てて考える。
何をしにゼロスは冥界へ行ったのか……。……確信はないが、同じ四界の王としてなら分かる。今、冥界を守る為に必要なことは冥王が玉座に座ること。
おそらくゼロスは玉座に座りに行ったのだろう。
「…………構わん、放っておけ」
「いいのか?」
「大丈夫だろ、幼くとも冥王だ。あそこはゼロスの世界だからな」
ハウストはゼロスを魔王の第二子として扱うが、同格の王としても見ている。いずれゼロスも、魔王や勇者や精霊王と並び立つ冥王にならなくてはならない。
それにしても、まさかあの甘えたがりで臆病なところがあるゼロスが一人で冥界に行くとは思わなかった。
まだまだ未熟なゼロスが一人で冥界に行って、果たして……。
ハウストは思い悩んだが、……考えるのは止めた。今は人間界の混乱から自分の世界を守らなくてはならない。教団が勇者の力を使っている以上、他の世界に影響が及ぶ可能性は充分考えられる。冥界を守れるのは冥王ゼロスだけなのだ。
だが。
「おい、フェリクトール」
「なんだね」
「…………ブレイラには黙っておけよ」
「まさか、君っ……」
フェリクトールがギョッとしてハウストを見た。
痛すぎるフェリクトールの凝視にハウストは不快そうな顔をする。
だがハウストとしてはブレイラの耳には入れたくない。なぜなら。
「俺が怒られるだろ」
「魔王が聞いて呆れるよ……」
フェリクトールが心底嫌そうに言った。
魔王は勇者や冥王を息子としながらも、同格の王として厳しく接することがある。しかし、……王妃には弱かった……。
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