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勇者と冥王のママは暁を魔王様と
第七章・勇者の左腕奪還大作戦5
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朝。窓から差し込む朝陽が強くなって、カーテン越しにも青空が広がっていることが分かります。
「王妃様、おはようございます。朝でございます。失礼しても宜しいでしょうか」
「おはようございます。どうぞ入ってください」
扉の外から聞こえたのは起床を求める女官の声でした。
入室を許可すると、しずしずと複数の女官と侍女が入ってきました。
入ってきた女官の中で計画を知っている方は一人だけ、あとの方々は知りません。教団側の女官や侍女もいるので朝から気が抜けませんね。
「王妃様、お召し物を用意してございます」
「ありがとうございます」
手を差しだされてベッドから降りると、私の周りに目隠しの衝立が立てかけられます。
女官に手伝われながら今日の衣装に着替えて、支度が終わると一人掛けの大型のチェアに座らされました。
爽やかな朝に似合いのハーブティーを用意してもらい、今日の予定を聞きながら朝食までひと心地つきます。
同じ部屋には教団側の女官や侍女もいるので気は抜けませんが、心はふわふわと浮足立っていました。
それというのも昨夜ハウストが部屋に来てくれたからです。
彼はこっそり私の部屋を訪れて、お願いしたとおり朝までいてくれました。突然の計画変更で昨夜は会えないと思っていたのに、彼と一緒に過ごすことができて幸せな時間を過ごせました。
ハウストは早朝に部屋を去りましたが、別れ際も誰にも見つからないように二人でこそこそして、声を潜めて言葉を交わして、暗闇に紛れて触れ合って、それはもう新鮮な体験でした。これはこれで、まあ、……たまには悪くないシチュエーションというか。ハウストとこんなふうに接しあうのは初めてなのでときめいたというか。
昨夜のことを思い出すと気持ちが昂揚して、顔が緩んでしまいそうで、……コホンッ。誤魔化すように咳払いしました。
ここには計画を知らない女官や侍女の方が多いのです、気は抜けません。
でも。
「……ん?」
違和感に気が付きました。
含みのある視線でちらちら見られているような……。
表面上は普段通りに見えますが僅かな違和感を覚えるのです。
不思議に思っていると、しばらくして部屋に計画を知っている女官だけが残されるタイミングがきました。
それを見逃さず、すかさず聞きます。
「ちょっとお聞きしたいのですが、……皆さんの様子がいつもと違いませんか? よそよそしいというか、ちらちら私を見ているというか……」
「そ、それは……」
女官は困ったような顔になりました。
やはり何かあるようです。
「教えてください。まさか計画がばれたとか……」
「いいえ、それはございません。そうではなく、その、実は、……王妃様と近衛兵が密通しているのではないかと、今朝から噂が」
「えええっ、密通っ?! こ、近衛兵って、まさかっ」
「……はい。昨夜、王妃様が近衛兵の手を引いて寝所に連れ込んだ姿を目撃した侍女がおりまして……」
「つ、連れ込んだって……」
眩暈がしました。
近衛兵とはもちろんハウストのことです。
相手はハウストなので正確には密通ではないのですが、第三者には立派な密通に見えていたのです。
「しかも昨日の昼、王妃様が訓練場を熱心に見ていた姿がまるで近衛兵団の兵士たちを物色しているようだったと……、それで噂に信憑性が……」
「わ、わわ、わ、私が兵士を物色っ……!」
卒倒しそうでした。
密通疑惑だけでなく、私が兵士たちを物色……。
人聞きが悪すぎます。なんという破廉恥なっ……。それではまるで、私がお、おお、お、おお男漁りをしているようではないですかっ。だいたい私も男ですっ。
「そんな馬鹿なっ。誤解です!」
「もちろん計画を知っている者は誤解だということも、お相手が魔王様だということも存じております。ですが……」
「……でも、大多数は知らないということですよね」
そう、大多数は知らないのです。
そして噂というのは大多数の者によって作られてしまうもの。今、この噂に多くの魔界の女官や侍女が困惑していることでしょう。
「迂闊でした。いったいどうすれば……」
「この一件について、近衛兵団団長と上級士官の方々が話し合いを持ちたいとのことです。他にも計画を知っている女官の方々もこれからのことを確認しておきたいと」
「ご尤もです。ハウストやジェノキスはそのことを知っていますか?」
「はい。この話し合いは魔王様が提案したものでございます。それを表向きは近衛兵団団長が取り仕切る手筈です。魔王様やジェノキス様も護衛として参加されることになっています」
「分かりました、ではそのようにいたしましょう。私の予定も調整してください」
「畏まりました。午前中には話し合いを開始できるようにいたします」
女官はそう言うと恭しく一礼しました。
しばらくして他の女官も部屋に戻ってきました。これ以上は計画の話しはできません。
やっぱり女官たちの視線に含みのようなものを感じます。気にならない訳ではありませんが、こういったものは声を荒げても仕方ありません。他人の気持ちも発言も一方的に制御できるものではないのですから。こういうのは自然消滅を待てば良いのです。なにより私とハウストは心から愛しあっているので、噂など取るに足らないもので……。
その時、外の庭園に侍女たちの気配が。
「王妃様の愛人の近衛兵ってどんな方かしら~」
「魔界の王妃様って貞淑な麗人って言われていたけど、分からないものね~」
「やっぱり実物を見ないと分からないこともあるのね。人って見かけによらないわ」
「今回は王妃様だけの外遊だから羽目を外してらっしゃるのよ。王妃様って、実は常に男をはべらせていたい好色な方だったりして」
「キャーッ、ありえるーっ!」
窓の外から聞こえてきた教団側の侍女たちの会話。
きっと庭園のお掃除をしているのでしょうね。お掃除中でもとても楽しそう。ですが、――――シンッ。私の部屋は静まり返っています。
しかも部屋にいた女官や侍女が、私からいっせいに目を逸らしました。
…………。
………………。
…………………………前言撤回、自然消滅なんて待てませんっ。
偽りは偽り。たとえ噂であっても許されません。絶対にっ……!
朝食を終えると奥の院を出ました。
向かっているのは神殿にある応接間。今から近衛兵団団長や上級士官たちとこれからのことを話し合うのです。
しかし。
「…………」
……見られています。女官を従えて回廊を歩いているだけなのに、とても見られています。
すれ違う女官や侍女は立ち止まってお辞儀してくれますが、頭を下げる間際にちらりと私を見るのです。
こうして長い回廊を歩き、応接間に着きました。
予定より早い時間に着いたのでまだ応接間は誰もいません。
「間もなく近衛兵団団長と上級士官の方々が到着します」
「分かりました」
私は応接間に並んでいる一人掛けの大型ソファに腰を下ろしました。
柔らかなソファに腰を下ろすと、ほっと安堵の息をつく。応接間には計画を知っている女官しか入室しておらず、あとは扉の外で待機してもらっているのです。
しばらくすると応接間の扉がノックされました。
「王妃様、失礼いたします」
「どうぞ入ってください」
入室を許可すると、近衛兵団団長と上級士官の方々が入ってきます。
「王妃様、お待たせしました。大変申し訳ありません」
「気にしないでください。私が早く来ただけですから」
「ありがとうございます」
近衛兵団団長や上級士官が最敬礼しました。
こうして応接間には団長や上級士官だけでなく、計画を知る他の士官たちも入ってきます。そして最後に、護衛として二人の近衛兵が入ってきて、パタリと扉が閉じられました。
その瞬間、――――ザッ。
近衛兵団団長や上級士官、士官や女官など、応接間にいる全ての者達が跪きました。もちろん最後に入ってきた二人の近衛兵を除いて。
私はゆっくり立ち上がり、二人の近衛兵に向かってお辞儀します。
「お待ちしていました」
「ああ、待たせたな」
近衛兵はそう言うと兜を脱ぎました。
顕わになる端正な容貌。乱れた黒髪を片手で後ろに撫でつける仕種は昨夜と同じもの。そう、ハウストです。もう一人の近衛兵はもちろんジェノキス。
この応接間に入るまでの二人は普通の近衛兵を装いますが、扉を閉じて外と遮断されれば正体を隠さなくて良いのです。
兜を脱ぐとハウストとジェノキスは肩から力が抜けた様子。
ハウストは私の側まで来ると、隣のソファに腰を下ろして背凭れに背を預けました。ほっと一息つく様子に口元が綻びます。
「王妃様、おはようございます。朝でございます。失礼しても宜しいでしょうか」
「おはようございます。どうぞ入ってください」
扉の外から聞こえたのは起床を求める女官の声でした。
入室を許可すると、しずしずと複数の女官と侍女が入ってきました。
入ってきた女官の中で計画を知っている方は一人だけ、あとの方々は知りません。教団側の女官や侍女もいるので朝から気が抜けませんね。
「王妃様、お召し物を用意してございます」
「ありがとうございます」
手を差しだされてベッドから降りると、私の周りに目隠しの衝立が立てかけられます。
女官に手伝われながら今日の衣装に着替えて、支度が終わると一人掛けの大型のチェアに座らされました。
爽やかな朝に似合いのハーブティーを用意してもらい、今日の予定を聞きながら朝食までひと心地つきます。
同じ部屋には教団側の女官や侍女もいるので気は抜けませんが、心はふわふわと浮足立っていました。
それというのも昨夜ハウストが部屋に来てくれたからです。
彼はこっそり私の部屋を訪れて、お願いしたとおり朝までいてくれました。突然の計画変更で昨夜は会えないと思っていたのに、彼と一緒に過ごすことができて幸せな時間を過ごせました。
ハウストは早朝に部屋を去りましたが、別れ際も誰にも見つからないように二人でこそこそして、声を潜めて言葉を交わして、暗闇に紛れて触れ合って、それはもう新鮮な体験でした。これはこれで、まあ、……たまには悪くないシチュエーションというか。ハウストとこんなふうに接しあうのは初めてなのでときめいたというか。
昨夜のことを思い出すと気持ちが昂揚して、顔が緩んでしまいそうで、……コホンッ。誤魔化すように咳払いしました。
ここには計画を知らない女官や侍女の方が多いのです、気は抜けません。
でも。
「……ん?」
違和感に気が付きました。
含みのある視線でちらちら見られているような……。
表面上は普段通りに見えますが僅かな違和感を覚えるのです。
不思議に思っていると、しばらくして部屋に計画を知っている女官だけが残されるタイミングがきました。
それを見逃さず、すかさず聞きます。
「ちょっとお聞きしたいのですが、……皆さんの様子がいつもと違いませんか? よそよそしいというか、ちらちら私を見ているというか……」
「そ、それは……」
女官は困ったような顔になりました。
やはり何かあるようです。
「教えてください。まさか計画がばれたとか……」
「いいえ、それはございません。そうではなく、その、実は、……王妃様と近衛兵が密通しているのではないかと、今朝から噂が」
「えええっ、密通っ?! こ、近衛兵って、まさかっ」
「……はい。昨夜、王妃様が近衛兵の手を引いて寝所に連れ込んだ姿を目撃した侍女がおりまして……」
「つ、連れ込んだって……」
眩暈がしました。
近衛兵とはもちろんハウストのことです。
相手はハウストなので正確には密通ではないのですが、第三者には立派な密通に見えていたのです。
「しかも昨日の昼、王妃様が訓練場を熱心に見ていた姿がまるで近衛兵団の兵士たちを物色しているようだったと……、それで噂に信憑性が……」
「わ、わわ、わ、私が兵士を物色っ……!」
卒倒しそうでした。
密通疑惑だけでなく、私が兵士たちを物色……。
人聞きが悪すぎます。なんという破廉恥なっ……。それではまるで、私がお、おお、お、おお男漁りをしているようではないですかっ。だいたい私も男ですっ。
「そんな馬鹿なっ。誤解です!」
「もちろん計画を知っている者は誤解だということも、お相手が魔王様だということも存じております。ですが……」
「……でも、大多数は知らないということですよね」
そう、大多数は知らないのです。
そして噂というのは大多数の者によって作られてしまうもの。今、この噂に多くの魔界の女官や侍女が困惑していることでしょう。
「迂闊でした。いったいどうすれば……」
「この一件について、近衛兵団団長と上級士官の方々が話し合いを持ちたいとのことです。他にも計画を知っている女官の方々もこれからのことを確認しておきたいと」
「ご尤もです。ハウストやジェノキスはそのことを知っていますか?」
「はい。この話し合いは魔王様が提案したものでございます。それを表向きは近衛兵団団長が取り仕切る手筈です。魔王様やジェノキス様も護衛として参加されることになっています」
「分かりました、ではそのようにいたしましょう。私の予定も調整してください」
「畏まりました。午前中には話し合いを開始できるようにいたします」
女官はそう言うと恭しく一礼しました。
しばらくして他の女官も部屋に戻ってきました。これ以上は計画の話しはできません。
やっぱり女官たちの視線に含みのようなものを感じます。気にならない訳ではありませんが、こういったものは声を荒げても仕方ありません。他人の気持ちも発言も一方的に制御できるものではないのですから。こういうのは自然消滅を待てば良いのです。なにより私とハウストは心から愛しあっているので、噂など取るに足らないもので……。
その時、外の庭園に侍女たちの気配が。
「王妃様の愛人の近衛兵ってどんな方かしら~」
「魔界の王妃様って貞淑な麗人って言われていたけど、分からないものね~」
「やっぱり実物を見ないと分からないこともあるのね。人って見かけによらないわ」
「今回は王妃様だけの外遊だから羽目を外してらっしゃるのよ。王妃様って、実は常に男をはべらせていたい好色な方だったりして」
「キャーッ、ありえるーっ!」
窓の外から聞こえてきた教団側の侍女たちの会話。
きっと庭園のお掃除をしているのでしょうね。お掃除中でもとても楽しそう。ですが、――――シンッ。私の部屋は静まり返っています。
しかも部屋にいた女官や侍女が、私からいっせいに目を逸らしました。
…………。
………………。
…………………………前言撤回、自然消滅なんて待てませんっ。
偽りは偽り。たとえ噂であっても許されません。絶対にっ……!
朝食を終えると奥の院を出ました。
向かっているのは神殿にある応接間。今から近衛兵団団長や上級士官たちとこれからのことを話し合うのです。
しかし。
「…………」
……見られています。女官を従えて回廊を歩いているだけなのに、とても見られています。
すれ違う女官や侍女は立ち止まってお辞儀してくれますが、頭を下げる間際にちらりと私を見るのです。
こうして長い回廊を歩き、応接間に着きました。
予定より早い時間に着いたのでまだ応接間は誰もいません。
「間もなく近衛兵団団長と上級士官の方々が到着します」
「分かりました」
私は応接間に並んでいる一人掛けの大型ソファに腰を下ろしました。
柔らかなソファに腰を下ろすと、ほっと安堵の息をつく。応接間には計画を知っている女官しか入室しておらず、あとは扉の外で待機してもらっているのです。
しばらくすると応接間の扉がノックされました。
「王妃様、失礼いたします」
「どうぞ入ってください」
入室を許可すると、近衛兵団団長と上級士官の方々が入ってきます。
「王妃様、お待たせしました。大変申し訳ありません」
「気にしないでください。私が早く来ただけですから」
「ありがとうございます」
近衛兵団団長や上級士官が最敬礼しました。
こうして応接間には団長や上級士官だけでなく、計画を知る他の士官たちも入ってきます。そして最後に、護衛として二人の近衛兵が入ってきて、パタリと扉が閉じられました。
その瞬間、――――ザッ。
近衛兵団団長や上級士官、士官や女官など、応接間にいる全ての者達が跪きました。もちろん最後に入ってきた二人の近衛兵を除いて。
私はゆっくり立ち上がり、二人の近衛兵に向かってお辞儀します。
「お待ちしていました」
「ああ、待たせたな」
近衛兵はそう言うと兜を脱ぎました。
顕わになる端正な容貌。乱れた黒髪を片手で後ろに撫でつける仕種は昨夜と同じもの。そう、ハウストです。もう一人の近衛兵はもちろんジェノキス。
この応接間に入るまでの二人は普通の近衛兵を装いますが、扉を閉じて外と遮断されれば正体を隠さなくて良いのです。
兜を脱ぐとハウストとジェノキスは肩から力が抜けた様子。
ハウストは私の側まで来ると、隣のソファに腰を下ろして背凭れに背を預けました。ほっと一息つく様子に口元が綻びます。
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