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勇者と冥王のママは暁を魔王様と
第一章・次代の王3
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「あの、ほんとうに、ほんとうに、び、……び、び媚薬を混ぜたんですか?」
「どう思う? だが王都の若い魔族は楽しんでいるようだ」
「楽しんでいるってっ……」
何を楽しんでいるかなんて考えたくありません。
羞恥に顔を背けるも、首筋を這っていたハウストの唇が下へと降りていく。
寝衣の薄い布越しにハウストの唇が胸に寄せられ、胸の突起がある場所を舐められる。
「あ……」
思わず声が漏れて慌てて唇を引き結びました。
でもハウストの耳には届いて、今度は甘く噛まれてジンッと痺れが走る。
「っ、う……」
痺れとともにじわじわと体に熱が灯ります。
突起を甘噛みされ、舌先で嬲るように舐められて、その感覚だけで腰が重くなっていく。
気が付けば掴まれていた腕はとっくに離されていて、彼の手が寝衣のローブを乱していきます。
「あ、まって、……ぅっ」
ローブの裾がするすると足元から捲られて、素足が露わにされてしまう。
素足を掴まれたかと思うと、そのままソファに引き倒されました。
「わあっ!」
突然のことに驚くもハウストの体が足の間に割り込んできました。
彼の下で足を開く格好になって、なんともいえない羞恥に襲われます。
「み、みないでくださいっ……」
「何度も見た」
「そういう問題ではっ、あッ……ぅ」
足の付け根にそっと手を這わされる。
羽根が触れるような感触にふるりと内股が震えると、ハウストが目を細めました。
「いつもより反応がいいな」
「そんなことありませんっ」
「そうか? 勃ってるぞ」
「そ、そんな筈ありませんっ。私を舐めないでください!」
まだ性器にも触れられていないのに、たったこれだけの愛撫で反応してしまうなんて嘘です。
たしかに気持ちいいけれど私だっていつまでも何も知らない訳ではありません。今まで何度ハウストに抱かれたと思っているんでしょうか。
「そうでもないぞ。ほら」
「絶対違いますから。っ、ええっ?!」
視線を下げて確認し、目を丸める。
ハウストの言う通り、私の性器はふるふると立ち上がって先端からは透明な雫を垂らしていたのです。
「う、うそですっ。だって、こんなっ……」
嘘と言いながらも気持ちが騒めく。
まさか、まさかという気持ちが大きくなっていく。
「……それじゃあ、ほんとうに、媚薬を?」
「答えは自分が一番よく知っているだろう」
「えっ、あ、ンンッ!」
いきなり性器を握られて喉が仰け反りました。
そのまま性器を扱かれて、先端から零れる雫がクチュクチュと卑猥な音を響かせだす。
腰に甘く痺れるような熱が集中して身を捩るも、ハウストが手淫を止めてくれることはありません。
そして彼の濡れた指が私のお尻の割れ目をなぞり、奥にある後孔に触れます。
「あっ……」
思わず漏れ出てしまった声。
そこに触れられるだけで無意識の期待に背筋が震える。
挿入される悦びを教えられた体は、そこが気持ちよくなれる場所だと知っているのです。
「ぅ、ハウスト……」
「ああ、ここが好きだったな」
「あッ、ん……ッ」
指がゆっくりと挿入されました。
前を扱かれたまま、後孔には指の異物感。その複雑な感覚に太腿をぎゅっと閉じようとしてもハウストの体を足で挟んでしまうだけ。
「ん、ぅ……あッ」
指が奥へと挿入されて弱い場所を掠めました。
うっと息を詰めてやり過ごそうとしても、そこを知るハウストが集中的に攻めだしてしまう。
「ああ、ハウスト……!」
咄嗟にハウストの腕を掴む。
でも振り払うことはできず、ぎゅっと握り締めてしまう。
抵抗も出来ずにされるがままで、指が一本から二本へと増やされました。
「あ、んん……ッ、ぅ、あ、あ」
内壁を擦られ快感が高められました。
同時に前の性器も扱かれて、前と後ろからの快感に昂ぶりが限界に近づいていく。
「ンンッ、ああ……ッ!」
ひと際高い声。
呆気ないほど簡単に達せさせられて、私の体はくたりとソファに崩れました。
「やはりいつもより早いな」
「し、仕方ないじゃないですかっ。だってっ……」
恨みがましくハウストを睨んでしまう。
でも荒い呼吸と目尻に滲んだ涙の所為で迫力なんてありません。
しかしやっぱりハウストの所為です。私はそんなつもりなかったのに、あなたが。
「特に何も使ってないんだが」
「えっ?」
唖然とハウストを凝視します。
そんな私にハウストは少し居心地悪そうに目を逸らす。
「……その、言ってみただけだ。俺は何も使ってないぞ」
「なっ、なんですかそれ! 私は、てっきりっ……!」
てっきり媚薬を盛られたのかと……!
だから、こんなっ、こんな!!
「し、信じられません! 私を騙してたんですか?!」
「こら、騙すなんて人聞きの悪いことを言うな。ちょっと言ってみただけだ」
「それを騙すと言うんです!」
あなたのせいです。
あなたのせいで、私はこんなっ……。
悔しさと羞恥で視界がじわりと滲む。
感情が昂る私を、ハウストが慌てたように宥めてくれます。
「俺が悪かった。ほんとに悪かったっ」
そう言ってハウストが私の目尻に唇を寄せる。
もちろんそれくらいで誤魔化されてあげる訳がありません。私にも意地というものがあります。
顔を背けると、ハウストが「お、おいっ」と焦りだします。
「ブレイラ、俺が悪かった。顔を見せろ」
「……知りません」
逃げるように体の向きまで変えて彼に背中を向けました。
完全に拒絶の体勢になると、背後の彼は更に焦りだす。
「ブレイラ、頼むから顔を見せてくれ。俺が悪かった。本当に悪かったと思っている」
弱りきったハウストの声。
強引に暴くこともできるのに、「俺が悪かった」と一生懸命私を宥めようとしてくれる。
そんなふうにされたら……許すしかないじゃないですか。
ちらりと背後のハウストを見る。
「……反省してますか?」
「もちろんだ! 心から反省している!」
意気込んで言われて、……どうしましょう。なんだかおかしい。
でもまだ怒っている振りをして、呆れたような顔をつくります。
「……仕方ないですね」
「許してくれるのかっ」
ハウストの顔がぱっと変わります。
ほっと安心したような嬉しそうな顔に、やっぱりおかしくなって私も顔を綻ばせました。
「悪いと思っているなら責任とってくださいね」
「ああ、喜んで」
ハウストは私の手を取って恭しく唇を寄せてくれる。
そしてそのまま手を引いて、私の背中と膝に手を回して抱き上げました。
横抱きにされて私もハウストの首に両腕を回す。
彼はすっかり上機嫌で、ベッドに向かう足取りが軽いです。
「どう思う? だが王都の若い魔族は楽しんでいるようだ」
「楽しんでいるってっ……」
何を楽しんでいるかなんて考えたくありません。
羞恥に顔を背けるも、首筋を這っていたハウストの唇が下へと降りていく。
寝衣の薄い布越しにハウストの唇が胸に寄せられ、胸の突起がある場所を舐められる。
「あ……」
思わず声が漏れて慌てて唇を引き結びました。
でもハウストの耳には届いて、今度は甘く噛まれてジンッと痺れが走る。
「っ、う……」
痺れとともにじわじわと体に熱が灯ります。
突起を甘噛みされ、舌先で嬲るように舐められて、その感覚だけで腰が重くなっていく。
気が付けば掴まれていた腕はとっくに離されていて、彼の手が寝衣のローブを乱していきます。
「あ、まって、……ぅっ」
ローブの裾がするすると足元から捲られて、素足が露わにされてしまう。
素足を掴まれたかと思うと、そのままソファに引き倒されました。
「わあっ!」
突然のことに驚くもハウストの体が足の間に割り込んできました。
彼の下で足を開く格好になって、なんともいえない羞恥に襲われます。
「み、みないでくださいっ……」
「何度も見た」
「そういう問題ではっ、あッ……ぅ」
足の付け根にそっと手を這わされる。
羽根が触れるような感触にふるりと内股が震えると、ハウストが目を細めました。
「いつもより反応がいいな」
「そんなことありませんっ」
「そうか? 勃ってるぞ」
「そ、そんな筈ありませんっ。私を舐めないでください!」
まだ性器にも触れられていないのに、たったこれだけの愛撫で反応してしまうなんて嘘です。
たしかに気持ちいいけれど私だっていつまでも何も知らない訳ではありません。今まで何度ハウストに抱かれたと思っているんでしょうか。
「そうでもないぞ。ほら」
「絶対違いますから。っ、ええっ?!」
視線を下げて確認し、目を丸める。
ハウストの言う通り、私の性器はふるふると立ち上がって先端からは透明な雫を垂らしていたのです。
「う、うそですっ。だって、こんなっ……」
嘘と言いながらも気持ちが騒めく。
まさか、まさかという気持ちが大きくなっていく。
「……それじゃあ、ほんとうに、媚薬を?」
「答えは自分が一番よく知っているだろう」
「えっ、あ、ンンッ!」
いきなり性器を握られて喉が仰け反りました。
そのまま性器を扱かれて、先端から零れる雫がクチュクチュと卑猥な音を響かせだす。
腰に甘く痺れるような熱が集中して身を捩るも、ハウストが手淫を止めてくれることはありません。
そして彼の濡れた指が私のお尻の割れ目をなぞり、奥にある後孔に触れます。
「あっ……」
思わず漏れ出てしまった声。
そこに触れられるだけで無意識の期待に背筋が震える。
挿入される悦びを教えられた体は、そこが気持ちよくなれる場所だと知っているのです。
「ぅ、ハウスト……」
「ああ、ここが好きだったな」
「あッ、ん……ッ」
指がゆっくりと挿入されました。
前を扱かれたまま、後孔には指の異物感。その複雑な感覚に太腿をぎゅっと閉じようとしてもハウストの体を足で挟んでしまうだけ。
「ん、ぅ……あッ」
指が奥へと挿入されて弱い場所を掠めました。
うっと息を詰めてやり過ごそうとしても、そこを知るハウストが集中的に攻めだしてしまう。
「ああ、ハウスト……!」
咄嗟にハウストの腕を掴む。
でも振り払うことはできず、ぎゅっと握り締めてしまう。
抵抗も出来ずにされるがままで、指が一本から二本へと増やされました。
「あ、んん……ッ、ぅ、あ、あ」
内壁を擦られ快感が高められました。
同時に前の性器も扱かれて、前と後ろからの快感に昂ぶりが限界に近づいていく。
「ンンッ、ああ……ッ!」
ひと際高い声。
呆気ないほど簡単に達せさせられて、私の体はくたりとソファに崩れました。
「やはりいつもより早いな」
「し、仕方ないじゃないですかっ。だってっ……」
恨みがましくハウストを睨んでしまう。
でも荒い呼吸と目尻に滲んだ涙の所為で迫力なんてありません。
しかしやっぱりハウストの所為です。私はそんなつもりなかったのに、あなたが。
「特に何も使ってないんだが」
「えっ?」
唖然とハウストを凝視します。
そんな私にハウストは少し居心地悪そうに目を逸らす。
「……その、言ってみただけだ。俺は何も使ってないぞ」
「なっ、なんですかそれ! 私は、てっきりっ……!」
てっきり媚薬を盛られたのかと……!
だから、こんなっ、こんな!!
「し、信じられません! 私を騙してたんですか?!」
「こら、騙すなんて人聞きの悪いことを言うな。ちょっと言ってみただけだ」
「それを騙すと言うんです!」
あなたのせいです。
あなたのせいで、私はこんなっ……。
悔しさと羞恥で視界がじわりと滲む。
感情が昂る私を、ハウストが慌てたように宥めてくれます。
「俺が悪かった。ほんとに悪かったっ」
そう言ってハウストが私の目尻に唇を寄せる。
もちろんそれくらいで誤魔化されてあげる訳がありません。私にも意地というものがあります。
顔を背けると、ハウストが「お、おいっ」と焦りだします。
「ブレイラ、俺が悪かった。顔を見せろ」
「……知りません」
逃げるように体の向きまで変えて彼に背中を向けました。
完全に拒絶の体勢になると、背後の彼は更に焦りだす。
「ブレイラ、頼むから顔を見せてくれ。俺が悪かった。本当に悪かったと思っている」
弱りきったハウストの声。
強引に暴くこともできるのに、「俺が悪かった」と一生懸命私を宥めようとしてくれる。
そんなふうにされたら……許すしかないじゃないですか。
ちらりと背後のハウストを見る。
「……反省してますか?」
「もちろんだ! 心から反省している!」
意気込んで言われて、……どうしましょう。なんだかおかしい。
でもまだ怒っている振りをして、呆れたような顔をつくります。
「……仕方ないですね」
「許してくれるのかっ」
ハウストの顔がぱっと変わります。
ほっと安心したような嬉しそうな顔に、やっぱりおかしくなって私も顔を綻ばせました。
「悪いと思っているなら責任とってくださいね」
「ああ、喜んで」
ハウストは私の手を取って恭しく唇を寄せてくれる。
そしてそのまま手を引いて、私の背中と膝に手を回して抱き上げました。
横抱きにされて私もハウストの首に両腕を回す。
彼はすっかり上機嫌で、ベッドに向かう足取りが軽いです。
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