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Season1-Archive
戦術指南書
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駆け出しの戦士ほど自身の体のみを鍛えがちだが、戦いの基本はどこまでいっても『心・技・体』であり、このうちどれが欠けても優秀な戦士にはなり得ない。
『体』を鍛えるのはもちろん単純な筋力の増強を見込める。だがそれを単にパワーに変えるだけでは三流である。熟練された『技』に力を込めてこそ本物の戦士と言えよう。また、『体』を鍛えることで自分に自信がつき結果的に『心』まで鍛えられるという効果も狙える。
『技』は先人の達人たちが己の生涯の経験を体系化したものであり一朝一夜に身につく物ではない。日々の地道な修練が結果的に自身の身を救うだろう。また『技』を熟練すればいずれ自身の『技』を生み出す日が来るかもしれない。
『心』とは精神の安定性、それは魔力のコントロールに繋がる。剣を持ったことが無いものはよく、戦士は魔力とは無縁と思いがちだがこれは大きな誤りである。むしろ優秀な戦士にとって魔力は切っても切れない関係にある。魔力は魔法に用いるだけでなく、体中にうまく巡らせることができれば身体の大幅な強化を可能とする。これが三流と二流の境界とも言えよう。また魔力量が多ければ多いほどより絶大な力を生み出せる。魔力量は生まれながらの素質で決まるが訓練で増長することも可能である。しかし、大きな魔力はより繊細な魔力コントロールを必要とし、これが少しでも狂うと身体強化の弱体化や魔力容量の減少が起こる。また魔力量の多いものは精神が大きく乱れると魔力が暴走し、廃人に近い状態となる危険性も持つ。何はともあれ『心』を鍛え、魔力を安定させることが優秀な戦士への道とも言える。
『戦士ギルドの指南書』より
『体』を鍛えるのはもちろん単純な筋力の増強を見込める。だがそれを単にパワーに変えるだけでは三流である。熟練された『技』に力を込めてこそ本物の戦士と言えよう。また、『体』を鍛えることで自分に自信がつき結果的に『心』まで鍛えられるという効果も狙える。
『技』は先人の達人たちが己の生涯の経験を体系化したものであり一朝一夜に身につく物ではない。日々の地道な修練が結果的に自身の身を救うだろう。また『技』を熟練すればいずれ自身の『技』を生み出す日が来るかもしれない。
『心』とは精神の安定性、それは魔力のコントロールに繋がる。剣を持ったことが無いものはよく、戦士は魔力とは無縁と思いがちだがこれは大きな誤りである。むしろ優秀な戦士にとって魔力は切っても切れない関係にある。魔力は魔法に用いるだけでなく、体中にうまく巡らせることができれば身体の大幅な強化を可能とする。これが三流と二流の境界とも言えよう。また魔力量が多ければ多いほどより絶大な力を生み出せる。魔力量は生まれながらの素質で決まるが訓練で増長することも可能である。しかし、大きな魔力はより繊細な魔力コントロールを必要とし、これが少しでも狂うと身体強化の弱体化や魔力容量の減少が起こる。また魔力量の多いものは精神が大きく乱れると魔力が暴走し、廃人に近い状態となる危険性も持つ。何はともあれ『心』を鍛え、魔力を安定させることが優秀な戦士への道とも言える。
『戦士ギルドの指南書』より
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