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23.心の内
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「結局、ビアードにとって何が良い選択なんでしょうね。シルバー王女様」
私は、アリーゼ第一王子とマリス第二皇子の所に向かう途中バニ様に話し掛けられた。
「と、申しますと?」
私はバニ様に返す。
「…ビアードはミュウ王女が好きで、ミュウ王女を救う為に神父である私の所へ来た…と思うのですが、本当はビアードは王権側に付きたかったんだと思います。しかし、彼はそう出来ない理由があるのです」
「え?」
私は彼の言うことを疑った。
「そうできない理由?」
「ええ。一つは彼がユルク村出身の者だからです。ユルク村の人は、やはりミュウ皇女の出身地であり、ミュウ皇女の出自は王妃と王の不和で生まれた子なので、その出身地であるユルク村は、やはり王権から嫌悪されてる部分があります。神権はそうでもないのですが」
「…ビアード達は迫害されているってことでしょうか?」
「はい。王は許していますが、やはり周りの家臣は許しておりません。だから、ビアードはそれを薄々気付いているのでその心の隙をつかれてしまったのでしょう」
「そうなのね…」
「王が完璧ではないからこそ、このような出来事が起こってしまうのですよ」
すると、バニ様は何か思い当たる事があるような言い方で言った。
「…指導者が完璧であっても起こるとは思いますわ。私は」
「…そうですね」
バニ様は、私に返事をした。
「本人達はしがらみとか関係なく、只一緒に居たいだけなのに、…権力に振り回されなければいけないのは悲しい」
すると、悲しそうにバニ様は言った。
「そういや、バニ様は王権側ではないのですか?」
「私は神権と王権、二つを繋ぐような立ち回りをする役目です。ですが、王権寄りだとは自分では思っています」
「成る程」
すると、彼は後ろについているマークを見た。
そして、彼はヒソヒソと私にだけ話す。
「…突然ですが、シルバー王女にだけの話をしてもいいですか?なので、マークさんに席を外して欲しいのです」
と、バニ様は言った。
私と二人だけ?もしやミルシルド王国の立場として対話するのを望んでいるのかしら。
私はそう思うと、バニ様に頷き、マークにその事を伝えると、では先に二人の元にいきます。と言ってマークはそのまま先にいってしまった。
(そういや、神権側の事は何も分かっていないわ)
私はそう思うとバニ様に向き合った。
王権側は、今は、王が支配しており、その、子息にアリーゼ第一皇子、マリス第二皇子、ミュウ皇女がおり、ミルシルド王国と同盟を組んでいるけれど、神権側は、そこまで詳しく知らずミルシルド王国にいる時は教皇が支配しているとだけ。
神聖カリーテナ帝国にとって、神権は謎多き存在なのだ。すると、バニ様はマークが居なくなったことを確認すると私と向き合った。
「…お願いを聞いていただき、有り難うございます。このことは、私の信頼できる人しか打ち明けることができませんので、護衛の方を交えての話では嫌だったのです」
「マークには聞かれたくないってこと?」
「ええ。…実はというと、私は教皇の正統な息子です。つまり時期後継者候補です。しかし、私は彼から逃げたくて、アリーゼ第一皇子様に匿ってもらっているのです」
「ええっ!?」
まさか、バニ様がそんな高い位の身分だとは…。と、いうことは、バニ様は位があるお方なのかしら?
「おや?びっくりしましたか?大国のお姫様ですのに?」
「あ、いや…」
「じゃあ、やはり知られていなかったのですね。ミルシルド王国ですらも」
…ちょっとまずったわ。私はバニ様のいうことに冷や汗を掻く。
「…はぁ。カマかけられましたわね。私」
「いえ、私はそんなつもりでは。貴女を騙すつもりなんてさらさらないです」
すると、バニ様は本当に驚いたようで焦っていた。
「…では、私を騙すつもりはないと約束して貰えますか?」
「ええ。勿論です。シルバー王女様。…しかし、この話は真実ですし、この話は特定の人にしかお話ししていないので他言無用でお願いします。教皇側も隠されている情報なのですよ」
「え、そ、そうなのですか?」
「ええ。私の両親とアリーゼ第一皇子ぐらいですから。貴女で四人目です。それぐらい誰も知り得ない情報です。教皇も隠しているので。」
「そうなのですか…。どうして、私に、重大なお話ししたのですか」
「貴女に裏切って欲しくないから」
バニ様はそういい切った。
(…裏切って欲しくない?バニ様も何か事情があるのかしら)
「確かに知る人物が少ないと裏切った時、誰が流したかは予想がつきますね」
「ええ。そしてここから更に大事な話です。今後の神聖カリーテナ帝国について」
バニ様は真剣な表情をして言った。
「私は二つの勢力が争いあったら、後は破滅しかないと思ってます。だから私は何かしら一つに、神聖カリーテナ帝国はなるべきだと思ってます。でもそれは、何かしら第三勢力が支配するのではなく、王権と神権が、いまのまま溶け込むのがベストだと思うのです」
「今のまま、溶け込む?」
「…私は免罪符の事件が起きて、正直ほっとしているのです。やはり神権も万能ではないと思い知りましたし
。やはり神権の方も確実に腐敗が進んでいると確信しましたし」
「神権も万能ではない…あの、免罪符ってどんな役割があるのですか?」
「あの免罪符は、教皇や私、神権側が発行するものでそれを購入することで罪を赦すことができるようなものです。つまり、あの男は、免罪符を信者に高額で売り付け巻き上げて、詐欺をして金儲けを企んでいたのです。そして自らも売り付け同業者に布教してもらおうとしていたのでしょう」
「成る程…」
「教会の力がなくなっているので、そのようなものを抑えこむ力がなくなっている。だから、私はこれからの神権のことを考えなければなりません」
と、バニ様は言った。私はその様子に苦しくなる。
私はバニ様と話す時、彼はいつも飄々と何でもこなせそうな姿勢を示すが、今の彼はなにか少し苦しそうなそのようなものが見えた。何だか私が前に言ったとき、戸惑いみたいなものを見せてたし。何かしら迷いを抱えているようなそんな気がした。
「…バニ様って色んなものを抱えていらっしゃるんですね。大丈夫。一人で抱え込まないで。私も出来ることがあれば協力します」
私がそう言うと、バニ様は眉を下に下げ、困った表情をしていた。
「…シルバー王女は不思議な人ですね。何だか私の気付けなかった事を気付かせてくれる」
「そうでしょうか?」
「…貴女を見ていると重りがとれて、軽い気持ちになれます」
バニ様はそう言った。
「それは嬉しいですわ。バニ様々。でも、焦りは禁物です。きっと、今の王権も神権もお互い睨み合っている状態だと思ってます。だから、私はそれを間違った方向にいかないように、見ておこうと思います」
「ええ」
そこで私とバニ様の会話はなくなった。
私は、アリーゼ第一王子とマリス第二皇子の所に向かう途中バニ様に話し掛けられた。
「と、申しますと?」
私はバニ様に返す。
「…ビアードはミュウ王女が好きで、ミュウ王女を救う為に神父である私の所へ来た…と思うのですが、本当はビアードは王権側に付きたかったんだと思います。しかし、彼はそう出来ない理由があるのです」
「え?」
私は彼の言うことを疑った。
「そうできない理由?」
「ええ。一つは彼がユルク村出身の者だからです。ユルク村の人は、やはりミュウ皇女の出身地であり、ミュウ皇女の出自は王妃と王の不和で生まれた子なので、その出身地であるユルク村は、やはり王権から嫌悪されてる部分があります。神権はそうでもないのですが」
「…ビアード達は迫害されているってことでしょうか?」
「はい。王は許していますが、やはり周りの家臣は許しておりません。だから、ビアードはそれを薄々気付いているのでその心の隙をつかれてしまったのでしょう」
「そうなのね…」
「王が完璧ではないからこそ、このような出来事が起こってしまうのですよ」
すると、バニ様は何か思い当たる事があるような言い方で言った。
「…指導者が完璧であっても起こるとは思いますわ。私は」
「…そうですね」
バニ様は、私に返事をした。
「本人達はしがらみとか関係なく、只一緒に居たいだけなのに、…権力に振り回されなければいけないのは悲しい」
すると、悲しそうにバニ様は言った。
「そういや、バニ様は王権側ではないのですか?」
「私は神権と王権、二つを繋ぐような立ち回りをする役目です。ですが、王権寄りだとは自分では思っています」
「成る程」
すると、彼は後ろについているマークを見た。
そして、彼はヒソヒソと私にだけ話す。
「…突然ですが、シルバー王女にだけの話をしてもいいですか?なので、マークさんに席を外して欲しいのです」
と、バニ様は言った。
私と二人だけ?もしやミルシルド王国の立場として対話するのを望んでいるのかしら。
私はそう思うと、バニ様に頷き、マークにその事を伝えると、では先に二人の元にいきます。と言ってマークはそのまま先にいってしまった。
(そういや、神権側の事は何も分かっていないわ)
私はそう思うとバニ様に向き合った。
王権側は、今は、王が支配しており、その、子息にアリーゼ第一皇子、マリス第二皇子、ミュウ皇女がおり、ミルシルド王国と同盟を組んでいるけれど、神権側は、そこまで詳しく知らずミルシルド王国にいる時は教皇が支配しているとだけ。
神聖カリーテナ帝国にとって、神権は謎多き存在なのだ。すると、バニ様はマークが居なくなったことを確認すると私と向き合った。
「…お願いを聞いていただき、有り難うございます。このことは、私の信頼できる人しか打ち明けることができませんので、護衛の方を交えての話では嫌だったのです」
「マークには聞かれたくないってこと?」
「ええ。…実はというと、私は教皇の正統な息子です。つまり時期後継者候補です。しかし、私は彼から逃げたくて、アリーゼ第一皇子様に匿ってもらっているのです」
「ええっ!?」
まさか、バニ様がそんな高い位の身分だとは…。と、いうことは、バニ様は位があるお方なのかしら?
「おや?びっくりしましたか?大国のお姫様ですのに?」
「あ、いや…」
「じゃあ、やはり知られていなかったのですね。ミルシルド王国ですらも」
…ちょっとまずったわ。私はバニ様のいうことに冷や汗を掻く。
「…はぁ。カマかけられましたわね。私」
「いえ、私はそんなつもりでは。貴女を騙すつもりなんてさらさらないです」
すると、バニ様は本当に驚いたようで焦っていた。
「…では、私を騙すつもりはないと約束して貰えますか?」
「ええ。勿論です。シルバー王女様。…しかし、この話は真実ですし、この話は特定の人にしかお話ししていないので他言無用でお願いします。教皇側も隠されている情報なのですよ」
「え、そ、そうなのですか?」
「ええ。私の両親とアリーゼ第一皇子ぐらいですから。貴女で四人目です。それぐらい誰も知り得ない情報です。教皇も隠しているので。」
「そうなのですか…。どうして、私に、重大なお話ししたのですか」
「貴女に裏切って欲しくないから」
バニ様はそういい切った。
(…裏切って欲しくない?バニ様も何か事情があるのかしら)
「確かに知る人物が少ないと裏切った時、誰が流したかは予想がつきますね」
「ええ。そしてここから更に大事な話です。今後の神聖カリーテナ帝国について」
バニ様は真剣な表情をして言った。
「私は二つの勢力が争いあったら、後は破滅しかないと思ってます。だから私は何かしら一つに、神聖カリーテナ帝国はなるべきだと思ってます。でもそれは、何かしら第三勢力が支配するのではなく、王権と神権が、いまのまま溶け込むのがベストだと思うのです」
「今のまま、溶け込む?」
「…私は免罪符の事件が起きて、正直ほっとしているのです。やはり神権も万能ではないと思い知りましたし
。やはり神権の方も確実に腐敗が進んでいると確信しましたし」
「神権も万能ではない…あの、免罪符ってどんな役割があるのですか?」
「あの免罪符は、教皇や私、神権側が発行するものでそれを購入することで罪を赦すことができるようなものです。つまり、あの男は、免罪符を信者に高額で売り付け巻き上げて、詐欺をして金儲けを企んでいたのです。そして自らも売り付け同業者に布教してもらおうとしていたのでしょう」
「成る程…」
「教会の力がなくなっているので、そのようなものを抑えこむ力がなくなっている。だから、私はこれからの神権のことを考えなければなりません」
と、バニ様は言った。私はその様子に苦しくなる。
私はバニ様と話す時、彼はいつも飄々と何でもこなせそうな姿勢を示すが、今の彼はなにか少し苦しそうなそのようなものが見えた。何だか私が前に言ったとき、戸惑いみたいなものを見せてたし。何かしら迷いを抱えているようなそんな気がした。
「…バニ様って色んなものを抱えていらっしゃるんですね。大丈夫。一人で抱え込まないで。私も出来ることがあれば協力します」
私がそう言うと、バニ様は眉を下に下げ、困った表情をしていた。
「…シルバー王女は不思議な人ですね。何だか私の気付けなかった事を気付かせてくれる」
「そうでしょうか?」
「…貴女を見ていると重りがとれて、軽い気持ちになれます」
バニ様はそう言った。
「それは嬉しいですわ。バニ様々。でも、焦りは禁物です。きっと、今の王権も神権もお互い睨み合っている状態だと思ってます。だから、私はそれを間違った方向にいかないように、見ておこうと思います」
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