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08[ラブコメ?短編]捨てられた元伯爵夫人と殺し屋の子育て恋愛~捨てられた赤ん坊を拾ったら王族の子だと判明しました~
4.
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黒いマントの男は、顔があまり見えない状態だった。それに、アリアダは正直、不気味に感じる。
「…いや、見てないが、何の用だ?」
と、アリアダはつい嘘をついた。何かこの黒いマントの男から死臭のようなものを嗅ぎ取ったからだ。
すると、おぎゃあ!おぎゃあ!と、部屋の奥の方から赤ん坊の声がする。
(不味い)
アリアダは、とっさについた嘘がバレると思った。
「…こんな森の奥で赤ん坊を、育てているのか?」
黒いマントの男に、案の定不審に思われた。
すると、黒いマントの男は写真を取り出した。
「…この赤ん坊だ。見覚えは?」
「…」
この赤ん坊は、確かに拾った赤ん坊に似ていた。
「…知らない。あれは俺の子だ。今、別居中の妻から預かってるんだ」
「…ふん。嘘を付くな。誘拐でお前を近衛隊に突き出すぞ?早く赤ん坊を渡しな?俺に。…俺は、その赤ん坊の親から赤ん坊を、連れ戻すよう頼まれているんだ」
すると、さっきまで公で使う話し方だった、黒いマントの男がチンピラ風の話し方に戻る。
しかし、アリアダは、疑問に思った。
ーなら、何故森の奥に赤ん坊が置き去りになっているの?
この黒いマントの男の言うことがおかしいことは、すぐアリアダは、わかった。
「…森の奥に置き去りにしている両親なんかの元に、やすやすと返そうなんて思う馬鹿がどこにいる」
アリアダが直球に言うと、黒いマントの男は、口の端を釣り上げ笑った。一体何がおかしいのかわからなかった。
「…何が目的かわからないが、あんたから、死の匂いがするんだ」
と、アリアダは言う。すると、
「ふん。良く気付いたな。…お前からは男の匂いが全くしないけどな。だが、その赤ん坊を此方は意地でも連れて帰らなければ俺の命が危ういんでね」
「……この子をどうするつもりだ」
「ちゃんと、厚遇するさ。少なくともここでの暮らしよりマシだと思うが。ほら、ついでに王直属から勅命である、書類も持っている」
と、男は書類も出した。
「…これでも、足りないなら、お前に金品も渡そう。ここまで、保護し世話してくれたからな」
と、男は続けて言った。
「…そうだろうが、この子は俺が病院と警備隊に連れて行くから良い」
「…そうしたって、その赤ん坊の行く末は同じだ」
「じゃあ、俺と一緒に、警備隊に行ってくれるか?この子の元の両親に一緒に連れていこう」
すると、あまりにもアリアダの頑固な態度に黒いマントの男は溜息をついた。
「下手な散策は火傷するぜ?元伯爵夫人さん」
「………」
「何故それを。って顔だな。俺は情報通な人間なんでね。…元旦那や家族に、バラされたくなかったらその赤ん坊を渡しな」
「…私はもう、死んでるようなものだからどうとでも言えばいいわ」
すると、アリアダは、普段喋る口調で話した。
黒いマントの男は、更に嫌そうにはあーっと深いため息をついた。
「…頑固だな。お前も。じゃあ、それなら、赤ん坊の正体バラしてやろうか?その赤ん坊は王族の血を引く人間なんだよ。…王家の不和で出来た赤ん坊だ。だから、俺は王家から散策命令が出てる。…これで分かっただろう。その赤ん坊の事を思うなら、俺に渡して、その赤子の将来を憂れうんだな」
と、黒いマントの男はそう言った。
しかし、アリアダはそれでも首を縦に振らなかった。
「…これでも、意地でも、渡さないのか?」
すると、黒いマントの男の眼光が光り、アリアダを見た。
「いい加減にしろ。俺は、暇じゃないんだ。…これ以上は待てない」
と、ドス黒い声で黒いマントの男は言った。
「…それが貴方の本性かしら?…殺し屋さん」
アリアダがそう言うと、男は目を見開いた。
そして、疑念を向けるような表情を、アリアダに向けた。
「…だから、なら一緒に警備隊へ行きましょう。別に寝床がないならここで泊まったらいいわ。その代わり宿代として、金品は貰うけど」
はぁ?という何を、言ってるか分からないという表情をする男。
すると、
「じゃあ、お前を誘拐犯として警備隊に、通報する方が、余っ程良いかもな」
と、返事をした。それに、アリアダは黙った。
「もういい。明日来る。それまでに考えといてくれ。…それでも渡さなかったら、強行手段に出る。それだけは考えておくんだな」
と言うと、じゃあ、明日な。と言って、黒いマントの男は何処か行った。
(…あの人、何処で泊まるのかしら?ここらへん宿なんてないのに)
と、アリアダはそう思った。しかし、男が居なくなり内心ホッとした。
(…でも、厚遇するなら何故、こんな森の中に捨てられるの?)
と、アリアダは、やはりこの事が気になる。
母親が赤ん坊を必死に守る為に、赤ん坊を捨てたか
、要らなくなって森の中に捨てられたのか。見当がつかなかった。
(…一体、この国では何が起こっているのかしら?)
山の麓の町に滅多に行かない為、王族関係の事情が一切わからない。
「おぎゃあ、おぎゃあ」
すると、再び赤ん坊の声が聞こえた。
アリアダは、赤ん坊の元に行く。
「要らない命なんてないって、…言いたいわ」
赤ん坊を見て、アリアダは、悲しそうに呟いた。
個人的にはやはりあの男は、殺し屋で間違いないだろう。という思いがある。
生気が感じられない眼に、死臭の匂いが纏わりついて、あれでは赤ん坊に良い利益をもたらさない雰囲気が出ているのだ。
森の中にいるせいか、アリアダは、直感と嗅覚が鋭くなっていた。
しかし、あの男が赤ん坊を求めているのは本当のことだろう。
(さて、どうしようか…)
しかし、このまま、アリアダがこの子を育てるにせよ、なんにせよ、赤ん坊のこれからを考えなければならない。それが関わってしまったものの運命なのだ。
本当の両親に引き渡すのが良いとは思うが…本当の両親がこの子にとって良い親なのか。
でも、母親の正体だけは調べて置いた方が良いし、そして、こんな森の奥にどうやって置いたのか。女性ひとりがここまで、一人で来て置けるのだろうか?
…もしかして、あの男が、母親を殺したのか?
疑念が沸くが、一度下町に行った方が良いだろうと
アリアダは思った。
「…いや、見てないが、何の用だ?」
と、アリアダはつい嘘をついた。何かこの黒いマントの男から死臭のようなものを嗅ぎ取ったからだ。
すると、おぎゃあ!おぎゃあ!と、部屋の奥の方から赤ん坊の声がする。
(不味い)
アリアダは、とっさについた嘘がバレると思った。
「…こんな森の奥で赤ん坊を、育てているのか?」
黒いマントの男に、案の定不審に思われた。
すると、黒いマントの男は写真を取り出した。
「…この赤ん坊だ。見覚えは?」
「…」
この赤ん坊は、確かに拾った赤ん坊に似ていた。
「…知らない。あれは俺の子だ。今、別居中の妻から預かってるんだ」
「…ふん。嘘を付くな。誘拐でお前を近衛隊に突き出すぞ?早く赤ん坊を渡しな?俺に。…俺は、その赤ん坊の親から赤ん坊を、連れ戻すよう頼まれているんだ」
すると、さっきまで公で使う話し方だった、黒いマントの男がチンピラ風の話し方に戻る。
しかし、アリアダは、疑問に思った。
ーなら、何故森の奥に赤ん坊が置き去りになっているの?
この黒いマントの男の言うことがおかしいことは、すぐアリアダは、わかった。
「…森の奥に置き去りにしている両親なんかの元に、やすやすと返そうなんて思う馬鹿がどこにいる」
アリアダが直球に言うと、黒いマントの男は、口の端を釣り上げ笑った。一体何がおかしいのかわからなかった。
「…何が目的かわからないが、あんたから、死の匂いがするんだ」
と、アリアダは言う。すると、
「ふん。良く気付いたな。…お前からは男の匂いが全くしないけどな。だが、その赤ん坊を此方は意地でも連れて帰らなければ俺の命が危ういんでね」
「……この子をどうするつもりだ」
「ちゃんと、厚遇するさ。少なくともここでの暮らしよりマシだと思うが。ほら、ついでに王直属から勅命である、書類も持っている」
と、男は書類も出した。
「…これでも、足りないなら、お前に金品も渡そう。ここまで、保護し世話してくれたからな」
と、男は続けて言った。
「…そうだろうが、この子は俺が病院と警備隊に連れて行くから良い」
「…そうしたって、その赤ん坊の行く末は同じだ」
「じゃあ、俺と一緒に、警備隊に行ってくれるか?この子の元の両親に一緒に連れていこう」
すると、あまりにもアリアダの頑固な態度に黒いマントの男は溜息をついた。
「下手な散策は火傷するぜ?元伯爵夫人さん」
「………」
「何故それを。って顔だな。俺は情報通な人間なんでね。…元旦那や家族に、バラされたくなかったらその赤ん坊を渡しな」
「…私はもう、死んでるようなものだからどうとでも言えばいいわ」
すると、アリアダは、普段喋る口調で話した。
黒いマントの男は、更に嫌そうにはあーっと深いため息をついた。
「…頑固だな。お前も。じゃあ、それなら、赤ん坊の正体バラしてやろうか?その赤ん坊は王族の血を引く人間なんだよ。…王家の不和で出来た赤ん坊だ。だから、俺は王家から散策命令が出てる。…これで分かっただろう。その赤ん坊の事を思うなら、俺に渡して、その赤子の将来を憂れうんだな」
と、黒いマントの男はそう言った。
しかし、アリアダはそれでも首を縦に振らなかった。
「…これでも、意地でも、渡さないのか?」
すると、黒いマントの男の眼光が光り、アリアダを見た。
「いい加減にしろ。俺は、暇じゃないんだ。…これ以上は待てない」
と、ドス黒い声で黒いマントの男は言った。
「…それが貴方の本性かしら?…殺し屋さん」
アリアダがそう言うと、男は目を見開いた。
そして、疑念を向けるような表情を、アリアダに向けた。
「…だから、なら一緒に警備隊へ行きましょう。別に寝床がないならここで泊まったらいいわ。その代わり宿代として、金品は貰うけど」
はぁ?という何を、言ってるか分からないという表情をする男。
すると、
「じゃあ、お前を誘拐犯として警備隊に、通報する方が、余っ程良いかもな」
と、返事をした。それに、アリアダは黙った。
「もういい。明日来る。それまでに考えといてくれ。…それでも渡さなかったら、強行手段に出る。それだけは考えておくんだな」
と言うと、じゃあ、明日な。と言って、黒いマントの男は何処か行った。
(…あの人、何処で泊まるのかしら?ここらへん宿なんてないのに)
と、アリアダはそう思った。しかし、男が居なくなり内心ホッとした。
(…でも、厚遇するなら何故、こんな森の中に捨てられるの?)
と、アリアダは、やはりこの事が気になる。
母親が赤ん坊を必死に守る為に、赤ん坊を捨てたか
、要らなくなって森の中に捨てられたのか。見当がつかなかった。
(…一体、この国では何が起こっているのかしら?)
山の麓の町に滅多に行かない為、王族関係の事情が一切わからない。
「おぎゃあ、おぎゃあ」
すると、再び赤ん坊の声が聞こえた。
アリアダは、赤ん坊の元に行く。
「要らない命なんてないって、…言いたいわ」
赤ん坊を見て、アリアダは、悲しそうに呟いた。
個人的にはやはりあの男は、殺し屋で間違いないだろう。という思いがある。
生気が感じられない眼に、死臭の匂いが纏わりついて、あれでは赤ん坊に良い利益をもたらさない雰囲気が出ているのだ。
森の中にいるせいか、アリアダは、直感と嗅覚が鋭くなっていた。
しかし、あの男が赤ん坊を求めているのは本当のことだろう。
(さて、どうしようか…)
しかし、このまま、アリアダがこの子を育てるにせよ、なんにせよ、赤ん坊のこれからを考えなければならない。それが関わってしまったものの運命なのだ。
本当の両親に引き渡すのが良いとは思うが…本当の両親がこの子にとって良い親なのか。
でも、母親の正体だけは調べて置いた方が良いし、そして、こんな森の奥にどうやって置いたのか。女性ひとりがここまで、一人で来て置けるのだろうか?
…もしかして、あの男が、母親を殺したのか?
疑念が沸くが、一度下町に行った方が良いだろうと
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