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03[ざまぁ短編]蔑ろにされた王妃様
[短編]
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「バルコニー王様ぁ。ユースマン家が販売しているあのブランドのバッグ買ってえ」
「勿論だよミセス。君の為なら何でもするよ」
「やったあ」
ユーミアが、王宮の廊下を渡り執務室に向かう最中に、二人の成人済みの男女二人の声が聞こえてくる。ユーミアはそんな二人の様子を数メートル離れた所で見ていると、買ってえと女の方が気付きあ。と声を出した。
「あ。ユーミア王妃様じゃないですかぁ」
「えっユーミア?」
すると、二人ー20歳くらいの女性、ミセスと25歳くらいの男性でこの国の王であるバルコニー王はユーミアを見た。するとバルコニー王は気まずそうな顔をした。
「な、何しているんだ、ユーミア」
と、バルコニー王はユーミアに聞いた。
「…今からラビア宰相と会議ですわ」
「そうか、いつも悪いなユーミア」
バルコニー王は申し訳なさそうに言うと、ユーミア王妃は眉間に皺を寄せた。そして彼女は、はぁとため息をつくとバルコニー王に向き合った。
「…バルコニー王様、貴方、いつも私に重要なことは任せてませんか?先週も先先週も貴方は行ってなかったじゃないですか?」
「そ、それは…」
ユーミアが追求すると、バルコニー王はどもった。すると、横からミセスが沸いてきた。
「なに言ってるんですか~ユーミア王妃様。愛人とバルコニー王がお話するという大事なバルコニー王のお仕事なのですよ??」
「ミセス」
ミセスは怒りながらユーミアに食い付く。
「ユーミア王妃は王妃なのにそれぐらいも分からないのですか?」
ミセスはユーミアのことを見下しながら言った。バルコニー王は二人の様子にしどろもどろとしていた。ユーミアはその様子に冷ややかな顔で見ていると、
「そう、それは失礼しましたわ。では急ぎますので、二人ともご機嫌よう」
と、ユーミア王妃は去っていった。しかし、その去り際
「正妃だからって調子乗らないでよ」
と、どす黒い女性の声が聞こえたが、ユーミア王妃はそれを無視した。
(愛人を作って、喋ってばっかりいるのが仕事ね…)
と、ユーミア王妃はミセスが言う事に呆れていた。
✕✕✕
「いつも有り難うございます。ユーミア王妃はお仕事が早いので助かります」
「いえ…」
ユーミアの目の前に居るラビア宰相はご機嫌な様子でユーミアに言った。
「どうしました。なにか気になることでも?」
「…この会議は私だけがする仕事じゃないと思うんですよね」
ユーミアはラビア宰相にそう言うと、ラビアは思い当たることがあるのか苦笑いした。
「…なにか相談があるなら乗りますが?」
ラビア宰相はユーミアにそう言った。
(…いっていいものかしら)
ユーミアはラビア宰相の様子に渋る。しかし、こうやってずるずるとバルコニー王の事を放置しているのは良くないと思っていた。
「バルコニー王のことなのですが、ミセス様に入り浸りすぎかと。確かに愛人と関わるのは仕事の一部かもしれませんが度が過ぎているのでは?」
「やはり、その事ですよね」
ラビア宰相は苦笑いした。しかし、
「確かに、ユーミア王妃の言うこともわかります。でもそれはミセス様の仕事ですし、それを奪ってしまうのは良くないと思うのですよ」
と、ラビア宰相は言った。ユーミアはその事にがっかりする。
(やはり、この人もそうか)
ユーミアは彼に対してそう思った。
「でも、それで、ユーミア王妃が悲観することはないのです。一時期の感情だと思いますし、いつかバルコニー王も見てくれますよ」
ユーミアはラビア宰相の言うことに黙ったままだった。すると彼女は、
「…わかりましたわ。お時間とって頂き有り難うございます。それでは」
と、ラビア宰相に言い、ユーミアは部屋から出ていった。
✕✕✕
ユーミアは自室に戻ったが気分が悪かった。
(当たり触らずって感じだろうラビア宰相は。それとも彼もミセスのことを気に入っているのかも。)
ユーミアはそのように思っていた。
ユーミアは自室のベットで寝そべる。
じゃあ自分の存在は何なのだろう。
確かに自分は王妃だ。だから率先して国のことを考えるのは当たり前である。
しかし、肝心のバルコニー王は王としての仕事を果たしていないし。これでは意味がないような気がするが、あの現状では誰もミセスとバルコニー王を追求することはないだろう。
(でもなんだかあの女は引っ掛かるわ)
正直ユーミアはミセスとバルコニー王、二人の関係に嫉妬というものはしなかった。もうユーミア王妃はバルコニー王との関係は破綻していると冷めており、諦めているからだ。しかし、本当にそれでいいのか。歯痒いものがあった。そして、彼女は王妃の仕事もあるから、放棄し辞めるわけにはいかない。そのような葛藤も持っている。
ユーミアはふとバルコニー王に貰ったものを思い出す。ユーミアは、自室の引き出しの中にそれを入れていて、ベッドから起き上がると引き出しを開けてバルコニー王が貰ったものを取り出す。それは、綺麗なネックレスだった。
(昔はそうでもなかったけれど)
これでも、ユーミア王妃とバルコニー王は恋愛結婚だ。
ユーミアはバルコニー王から告白を受け、彼はあれでも昔は真面目だったのでユーミアを大事にはしていた。
このネックレスはその時貰ったネックレスだ。付ければいいものの、ユーミアはデザインを気に入っていたしそれなりにネックレスが高く、失くしたくなかったのでしまっておいたのだ。
(もうこんなもの、忘れてしまっているんでしょうね)
ユーミアはそう思うと悲しくなってくる。しかし、彼女はふと思った。
(いや、でも、もうそうなら、…私が、ここにいる意味がないような気がするの)
ユーミアはなんだかもやもやしている心に終止符を打ちたいと思っていた。
(しかし、私が消えたら国がどうなるかは分からなくなるのは事実だし、だけどこのままで良いわけない。しかし、あれでもバルコニー王は王だから、…この国じゃあ王の言うことを優先させられるわ)
ユーミアはそう考えた。そして、
(じゃあ私が一旦この国から居なくなれば良いのでは?)
彼女はそう決断を下すと侍女を呼び、その準備を開始した。
✕✕✕
そうして、ユーミアはバルコニー王とミセスとラビア宰相に、王妃を辞める事を話した。
すると、バルコニー王は激昂したが、ユーミアはもう決意が固まっていた為、バルコニー王は引き下がった。
そうしてユーミアが居なくなり暫く立った後だ。
ついに国はバルコニー王とミセスの散財により、国が崩壊するようになった。
すると、ユーミア王妃を戻す声が民衆から高まり、ユーミアは又王妃を務めることになったが、バルコニー王とミセス、そしてラビア宰相は追放され落ちぶれることになった。
その後、ユーミアの所にバルコニー王が来ると
「すまない。ユーミア」
何もかも失った、バルコニー王はボロボロの格好でユーミアの所に来た。ユーミアは彼との面会を許したのだ。
「…謝られても私を蔑ろにした事実は変えられませんわ」
ユーミアがバルコニー王にそう言うとバルコニー王は黙った。
「でも、そうやって悪いことは素直に謝れるようなバルコニー王様は、立ち直ることができる。そう思いますわ」
「ユーミア…」
「しかし、もし反省しているなら、もう二度と私の前に現れないで欲しいの。それがお互いのためだと思うわ」
「…そうだな」
すると、ユーミアはバルコニー王に返したいものがあったので、その持ってきたものを彼に見せた。
「これは、俺がユーミアにあげたネックレス?」
「ええ。…お金に困っているのならこれを売るなりなんなりして生計を立て直されればいいと思いますわ」
「…その為にこれをずっと持っていたのか?」
「…私がそんなことすると思いますか?」
ユーミアはどす黒い声で返すとバルコニー王はい、いや…と萎縮した。すると、
「ありがとう。もう間違えない。そして二度と会わない」
バルコニー王はそう言うとユーミアにお礼を言った。
ユーミアとバルコニー王二度と会うことはなかった。
「勿論だよミセス。君の為なら何でもするよ」
「やったあ」
ユーミアが、王宮の廊下を渡り執務室に向かう最中に、二人の成人済みの男女二人の声が聞こえてくる。ユーミアはそんな二人の様子を数メートル離れた所で見ていると、買ってえと女の方が気付きあ。と声を出した。
「あ。ユーミア王妃様じゃないですかぁ」
「えっユーミア?」
すると、二人ー20歳くらいの女性、ミセスと25歳くらいの男性でこの国の王であるバルコニー王はユーミアを見た。するとバルコニー王は気まずそうな顔をした。
「な、何しているんだ、ユーミア」
と、バルコニー王はユーミアに聞いた。
「…今からラビア宰相と会議ですわ」
「そうか、いつも悪いなユーミア」
バルコニー王は申し訳なさそうに言うと、ユーミア王妃は眉間に皺を寄せた。そして彼女は、はぁとため息をつくとバルコニー王に向き合った。
「…バルコニー王様、貴方、いつも私に重要なことは任せてませんか?先週も先先週も貴方は行ってなかったじゃないですか?」
「そ、それは…」
ユーミアが追求すると、バルコニー王はどもった。すると、横からミセスが沸いてきた。
「なに言ってるんですか~ユーミア王妃様。愛人とバルコニー王がお話するという大事なバルコニー王のお仕事なのですよ??」
「ミセス」
ミセスは怒りながらユーミアに食い付く。
「ユーミア王妃は王妃なのにそれぐらいも分からないのですか?」
ミセスはユーミアのことを見下しながら言った。バルコニー王は二人の様子にしどろもどろとしていた。ユーミアはその様子に冷ややかな顔で見ていると、
「そう、それは失礼しましたわ。では急ぎますので、二人ともご機嫌よう」
と、ユーミア王妃は去っていった。しかし、その去り際
「正妃だからって調子乗らないでよ」
と、どす黒い女性の声が聞こえたが、ユーミア王妃はそれを無視した。
(愛人を作って、喋ってばっかりいるのが仕事ね…)
と、ユーミア王妃はミセスが言う事に呆れていた。
✕✕✕
「いつも有り難うございます。ユーミア王妃はお仕事が早いので助かります」
「いえ…」
ユーミアの目の前に居るラビア宰相はご機嫌な様子でユーミアに言った。
「どうしました。なにか気になることでも?」
「…この会議は私だけがする仕事じゃないと思うんですよね」
ユーミアはラビア宰相にそう言うと、ラビアは思い当たることがあるのか苦笑いした。
「…なにか相談があるなら乗りますが?」
ラビア宰相はユーミアにそう言った。
(…いっていいものかしら)
ユーミアはラビア宰相の様子に渋る。しかし、こうやってずるずるとバルコニー王の事を放置しているのは良くないと思っていた。
「バルコニー王のことなのですが、ミセス様に入り浸りすぎかと。確かに愛人と関わるのは仕事の一部かもしれませんが度が過ぎているのでは?」
「やはり、その事ですよね」
ラビア宰相は苦笑いした。しかし、
「確かに、ユーミア王妃の言うこともわかります。でもそれはミセス様の仕事ですし、それを奪ってしまうのは良くないと思うのですよ」
と、ラビア宰相は言った。ユーミアはその事にがっかりする。
(やはり、この人もそうか)
ユーミアは彼に対してそう思った。
「でも、それで、ユーミア王妃が悲観することはないのです。一時期の感情だと思いますし、いつかバルコニー王も見てくれますよ」
ユーミアはラビア宰相の言うことに黙ったままだった。すると彼女は、
「…わかりましたわ。お時間とって頂き有り難うございます。それでは」
と、ラビア宰相に言い、ユーミアは部屋から出ていった。
✕✕✕
ユーミアは自室に戻ったが気分が悪かった。
(当たり触らずって感じだろうラビア宰相は。それとも彼もミセスのことを気に入っているのかも。)
ユーミアはそのように思っていた。
ユーミアは自室のベットで寝そべる。
じゃあ自分の存在は何なのだろう。
確かに自分は王妃だ。だから率先して国のことを考えるのは当たり前である。
しかし、肝心のバルコニー王は王としての仕事を果たしていないし。これでは意味がないような気がするが、あの現状では誰もミセスとバルコニー王を追求することはないだろう。
(でもなんだかあの女は引っ掛かるわ)
正直ユーミアはミセスとバルコニー王、二人の関係に嫉妬というものはしなかった。もうユーミア王妃はバルコニー王との関係は破綻していると冷めており、諦めているからだ。しかし、本当にそれでいいのか。歯痒いものがあった。そして、彼女は王妃の仕事もあるから、放棄し辞めるわけにはいかない。そのような葛藤も持っている。
ユーミアはふとバルコニー王に貰ったものを思い出す。ユーミアは、自室の引き出しの中にそれを入れていて、ベッドから起き上がると引き出しを開けてバルコニー王が貰ったものを取り出す。それは、綺麗なネックレスだった。
(昔はそうでもなかったけれど)
これでも、ユーミア王妃とバルコニー王は恋愛結婚だ。
ユーミアはバルコニー王から告白を受け、彼はあれでも昔は真面目だったのでユーミアを大事にはしていた。
このネックレスはその時貰ったネックレスだ。付ければいいものの、ユーミアはデザインを気に入っていたしそれなりにネックレスが高く、失くしたくなかったのでしまっておいたのだ。
(もうこんなもの、忘れてしまっているんでしょうね)
ユーミアはそう思うと悲しくなってくる。しかし、彼女はふと思った。
(いや、でも、もうそうなら、…私が、ここにいる意味がないような気がするの)
ユーミアはなんだかもやもやしている心に終止符を打ちたいと思っていた。
(しかし、私が消えたら国がどうなるかは分からなくなるのは事実だし、だけどこのままで良いわけない。しかし、あれでもバルコニー王は王だから、…この国じゃあ王の言うことを優先させられるわ)
ユーミアはそう考えた。そして、
(じゃあ私が一旦この国から居なくなれば良いのでは?)
彼女はそう決断を下すと侍女を呼び、その準備を開始した。
✕✕✕
そうして、ユーミアはバルコニー王とミセスとラビア宰相に、王妃を辞める事を話した。
すると、バルコニー王は激昂したが、ユーミアはもう決意が固まっていた為、バルコニー王は引き下がった。
そうしてユーミアが居なくなり暫く立った後だ。
ついに国はバルコニー王とミセスの散財により、国が崩壊するようになった。
すると、ユーミア王妃を戻す声が民衆から高まり、ユーミアは又王妃を務めることになったが、バルコニー王とミセス、そしてラビア宰相は追放され落ちぶれることになった。
その後、ユーミアの所にバルコニー王が来ると
「すまない。ユーミア」
何もかも失った、バルコニー王はボロボロの格好でユーミアの所に来た。ユーミアは彼との面会を許したのだ。
「…謝られても私を蔑ろにした事実は変えられませんわ」
ユーミアがバルコニー王にそう言うとバルコニー王は黙った。
「でも、そうやって悪いことは素直に謝れるようなバルコニー王様は、立ち直ることができる。そう思いますわ」
「ユーミア…」
「しかし、もし反省しているなら、もう二度と私の前に現れないで欲しいの。それがお互いのためだと思うわ」
「…そうだな」
すると、ユーミアはバルコニー王に返したいものがあったので、その持ってきたものを彼に見せた。
「これは、俺がユーミアにあげたネックレス?」
「ええ。…お金に困っているのならこれを売るなりなんなりして生計を立て直されればいいと思いますわ」
「…その為にこれをずっと持っていたのか?」
「…私がそんなことすると思いますか?」
ユーミアはどす黒い声で返すとバルコニー王はい、いや…と萎縮した。すると、
「ありがとう。もう間違えない。そして二度と会わない」
バルコニー王はそう言うとユーミアにお礼を言った。
ユーミアとバルコニー王二度と会うことはなかった。
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