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デコピンアタックとホンノウテキジガイ
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「逆に矢部先生はどんなのなんですかね?」
「ちょっと待ちな、調べてやる」
サウラさんは機械を取り出しおもむろに俺の体に何やらセンサーを当てた。ピコン、と音が鳴ると宙に何かが写し出された。
「…デコピンアタックと…ホンノウテキジガイ…?はぁ!?自害!?」
俺は自害という言葉に目を白黒させた。
本能寺で自害した織田信長にかけて本能的自害ってか…即死技かよ!?
「…どうやらピンチの時に自害する事で皆のHPとMP回復するそうだ。敵を即死させれるそうだ」
サウラさんが面白い魔法だと笑いながら言った。
「ね、矢部先生、両方やってみてくださいよ」
「はぁ!?今ですか!?俺に死ねと!?」
松本先生がにやりとしながら俺に近寄って囁いた。いやいやいや松本先生、俺に死ねって言ってんのか。ピンチでもあるまいのに死ねってか!すると、タイミングを見計らっていたのかのように、地面が揺れる程の呻き声が聞こえた。急に当たりが暗くなったので俺達は上を見上げると、そこには超絶でかいモンスターがいた。
「…あ、あはは、タイミングばっちりですね」
「笑ってる場合じゃ無いぞ松本先生!」
「人間の本能的行動だ!許せっ!」
モンスターは上から俺達を見下ろす。ギロりと光る目は良い獲物を見つけた時の様な雰囲気を醸し出していた。
「…くそ、デコピンアタック!」
俺は思い切り叫ぶと、宙にでかい手が現れた。
あれだ。なにかに例えるならスマブラのマスターハンドみたいなやつ。そんなでっかい手がデコピンの体勢になり、勢い良くモンスターをデコピンした。超絶でかいモンスターは吹っ飛んだ。地鳴りが響く。
「…矢部先生凄い!」
「…ま、まぁ!ゴリラぐらいデコピンで倒せますし!」
意味のわからない嘘を決め台詞に俺は叫んだ。
しかし、吹っ飛んだモンスターは唸り声を上げて起き上がった。
「…まじで!?」
仰天しながら俺は言うと、そのモンスターから拳が俺に向かって向かってきた。
あ、死ぬ。本能的にそう思った時、俺は叫んだ。
「ホンノウテキジガイ!」
ドオオオオオン!と大きい爆発が起きて、目の前が真っ暗になった。
「ちょっと待ちな、調べてやる」
サウラさんは機械を取り出しおもむろに俺の体に何やらセンサーを当てた。ピコン、と音が鳴ると宙に何かが写し出された。
「…デコピンアタックと…ホンノウテキジガイ…?はぁ!?自害!?」
俺は自害という言葉に目を白黒させた。
本能寺で自害した織田信長にかけて本能的自害ってか…即死技かよ!?
「…どうやらピンチの時に自害する事で皆のHPとMP回復するそうだ。敵を即死させれるそうだ」
サウラさんが面白い魔法だと笑いながら言った。
「ね、矢部先生、両方やってみてくださいよ」
「はぁ!?今ですか!?俺に死ねと!?」
松本先生がにやりとしながら俺に近寄って囁いた。いやいやいや松本先生、俺に死ねって言ってんのか。ピンチでもあるまいのに死ねってか!すると、タイミングを見計らっていたのかのように、地面が揺れる程の呻き声が聞こえた。急に当たりが暗くなったので俺達は上を見上げると、そこには超絶でかいモンスターがいた。
「…あ、あはは、タイミングばっちりですね」
「笑ってる場合じゃ無いぞ松本先生!」
「人間の本能的行動だ!許せっ!」
モンスターは上から俺達を見下ろす。ギロりと光る目は良い獲物を見つけた時の様な雰囲気を醸し出していた。
「…くそ、デコピンアタック!」
俺は思い切り叫ぶと、宙にでかい手が現れた。
あれだ。なにかに例えるならスマブラのマスターハンドみたいなやつ。そんなでっかい手がデコピンの体勢になり、勢い良くモンスターをデコピンした。超絶でかいモンスターは吹っ飛んだ。地鳴りが響く。
「…矢部先生凄い!」
「…ま、まぁ!ゴリラぐらいデコピンで倒せますし!」
意味のわからない嘘を決め台詞に俺は叫んだ。
しかし、吹っ飛んだモンスターは唸り声を上げて起き上がった。
「…まじで!?」
仰天しながら俺は言うと、そのモンスターから拳が俺に向かって向かってきた。
あ、死ぬ。本能的にそう思った時、俺は叫んだ。
「ホンノウテキジガイ!」
ドオオオオオン!と大きい爆発が起きて、目の前が真っ暗になった。
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