私が死んだ後の話

倉箸🥢

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断末魔だろうか、、、、(諦観)

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「駄目だ俺駄目…ホラー大丈夫だけどこれは駄目亡くなった先生が視えるのはちょっと駄目…リアルなのは…あああ…」

片桐先生はまたもや頭を抱えると、ずるずると座り込んだ。
生徒達は叫び疲れたのかくたりと倒れ込んでいた。いや、数名気絶してそう。

「…え、なんか…悪霊…なんですか??」

「何故に!?」

片桐先生は小さく頭を上げて、聞いた。
悪霊な訳ないでしょう!と頭をこつんと叩こうとするも、透けて片桐先生の中に手が入る。
片桐先生はそんな自分の中を通る半透明な手を見て「ひぇ…」と頼りない声を出すと、また頭を抱えた。どんだけ頭抱えるんだこの人。
そんな時、断末魔の様な叫び声を聞いて、危機感を感じたのか色々な先生方が飛び出してきた。

「何事だーーーー!?!?」

ガラッと勢いよく開けられた扉。
ただでさえ青ざめた表情だったのに、倒れ込んだ生徒、頭を抱えている片桐先生、そんな片桐先生の近くにいる半透明に透けている私を目に入れると、今度は先生方が叫び声をあげた

「うわああああああああああああ!!!」

するとただ事では無い大人たちの叫び声を聞いて、3年生の生徒達が集まってきた。
そしてまた腰を抜かした先生方と、倒れ込んだ生徒達と、また深く頭を抱えた片桐先生と
宙を浮く私を目に入れ叫び声をあげた

「「きゃーーーーーーーーっ!!!!」」

「男子もきゃーって言うのね…」

本当に断末魔だろうか、、、、。そう呆れ初めて来た時に、階段の方から足音が聞こえた。
やばい、1、2年生だ。これ以上騒がれては困ると、クラスの扉をすり抜け、階段の前に立った。

「教室に戻りな!先生帰ってくるまで自習でもして……………」

そう言葉を放った時に、ふと気づいた。
こりゃ、逆効果だったな!

「うわあああああああああ!!」

ちょっとおてんばな男子だったけど、その時はあまりにもの怖さに泣きそうな顔をして叫んだ。その叫び声を聞いて「やっぱりなんかあったんだ!」と足音が聞こえてきた。
あああっ、やばい!
そのおてんばな男子は逃げようとするも、階段の途中だったせいで足を踏み外した。

「あっ、危ない!」

「うわ、あぶねーな」

私がその男子の手を掴もうとするも、すかっと通り抜け空振り。
たまたま現れた他の男子が受け止めてくれた。
安心から息をつくと、その男子とも目が合った。

「…????」

目が?になってる。心做しか頭の周りに?が沢山見える。その男子はおてんば男子を綺麗に立たせると、この場を立ち去った。
すると叫び声がまた聞こえた。

「おーーーーい!みんなー!酒井先生が帰ってきたぞーーー!!」

「まてやめろーーー!!」


    
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