やけに先生と色んな所で会う話

ホームセンターにて

私のばあちゃんが、ホームセンターで花の種を買いたいと言っていたので、一緒にホームセンターにやってきた。
可愛らしい花々を眺めているばあちゃんがもう可愛い。
ぶらぶらと私も花を見てると、レジの方から人影がやってきた。

「…！高橋先生！？」

「あ、佐々木さん…！」

木材を両脇にいっぱいかかえ、袋を両手に持っている。
体の大きい先生だけど、流石にきついのかぷるぷる震えてる。
「ぐぅぅ…」と唸りながらよたよた歩くので、いてもたっても居られず脇に抱えた木材を引っ張り出し持ち上げた。

「ちょっとは楽なりましたか！？車までついてきますよ！！」

「ありがとう…！申し訳ない！」

ばあちゃんに「ちょっとうちの先生の手伝いしてくるー！自由に見てて」と伝えて、高橋先生の停めた車まで歩く。

「いやぁ、さ、久しぶりに木で銃でも作ろうかなって思ってさ」

「えっ！？なんですかそれ凄いっすね！？」

“木で銃を作る“と言うパワーワードにびっくりする。
そう言えば、中学1年の時の担任が「高橋先生の木で作った銃が凄い」って言ってたのを思い出す…。あれか！

「ホームセンター大好き人間だからついつい二時間長居して、こんなに買っちゃった！」

「二時間！！！大好きが溢れてますね！？」

高橋先生がそんなにホームセンター大好き人間だったとは……
ここのホームセンターに務めてるうちの父親に教えたろ。