やけに先生と色んな所で会う話

フードコートにて

放課後。いつも通り家に帰った私は、すぐさま母親にショッピングモールに連れてかれた。
「アイスを食べに行くよ！」と言われ、学校終わりで疲れきった私は身体が甘いものを要求するのが身に染みて感じたので「食べたい！」と元気よく答えた。
フードコートの奥の方のアイス屋さん。どうやら国民的ゲームのキャラクターとコラボをしているらしい。「それが目的だったのね」と私は母を見たが、母は私の眼力に気付かず、何味のアイスにしようか考えていた。結局、母はコラボ味とチーズケーキ味のアイスで、私はコラボ味となんかパチパチと弾けるラムネ？の入ったアイスを選んだ。
可愛いカップに入ったアイスを受け取って、すぐ近く席に座る。あまりにも可愛いカップなので写真を数枚撮ってから、溶けないうちにアイスを1口食べた。
あ、美味しい。久しぶりに食べたアイスはやはり美味しかった。もぐもぐと食べていると、すぐ近くを通りかかった人影に目がいった。あれっ、先生じゃない？
あまり関わりは無いけれど、私の入っている委員会の担当である小杉先生が小さい子供たちを連れていた。
小杉先生もこちらに気づいたのか、目と目があった。
挨拶のひとつぐらいはしなければと、挨拶しようとした。

「お、おんにひは！」
 
「…え？」

アイスが口いっぱいだった…