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お祭りにて
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近くで夏祭りがやっているらしい。暇だし、何でか焼き鳥がとても食べたくなったので財布だけ抱えて祭りに行ってみた。
やはり祭りだからやけに人が多くて、同級生がちらほらとうろついている。こんなんなら友達誘えば良かったなぁと思いながら一目散に焼き鳥屋へと向かう。何本買おうかな…とりあえず20本ぐらい買おうか。そう思い焼き鳥屋に並んだけど、結局25本買ってしまった。
とりあえず自販機でジュースを買って、人気の無い場所に向かう。歩道に座って焼き鳥を食べた。あ、意外と美味しい。
「ちょっと待って姪っ子!」
「まつりだ!まつりだーー!」
遠くから声が聞こえてくる。浴衣なのに元気よく走り出す小さい女の子と、その女の子を「姪っ子」と呼び同じく浴衣姿で追いかける女性…松本先生だ。え!浴衣姿だ!
姪っ子って事は…よく先生が話していた、階段でくるりんぱと回って階段から転び落ちて怪我をしたとかいう…姪っ子ちゃんか!
よくよく見てみると松本先生の腕には、くじ引きで当たったであろう大きい、空気の入ったイルカが抱えられており、右手の指には2個のヨーヨー、左手の指には金魚の入った袋、口にはりんご飴が入っている。大変そう。
「ちょっと本当に君りんご飴飽きるの早くない!?」
「だってあきたんだもん!」
微笑ましいなと焼き鳥食べながら見守っていたら、ちょうど私の前で姪っ子ちゃんが石につまづき転んだ。あまりにも私の目の前で転んだものだから、駆け寄って声をかけた。
「…大丈夫かい?」
「うぅぅ…う…」
素早く姪っ子ちゃんは立ち上がったが、目がうるうるとしていて、今にも泣きそうだ。
「…焼き鳥食べる?」
はっとして、沢山ある焼き鳥を差し出すと
姪っ子ちゃんは「食べる!」と言って焼き鳥を美味しそうに食べ始めた。涙も引っ込んだっぽい。姪っ子ちゃんの浴衣の汚れを軽く落とす。大丈夫、そんな汚くないや。
「転んでなかった?大丈夫…って、佐々木さん!?」
「こんにちは!」
遅れてやってきた松本先生に、姪っ子ちゃんは駆け寄って「このおねえちゃんにね!ころんだときやきとりもらった!」と嬉しそうに焼き鳥を持ち、話した。「佐々木さんにかい!良かったね~」と松本先生は笑うと、すぐ様私に向かい「本当にありがとう、焼き鳥奢らせて」と駆け出し、焼き鳥を30本買ってきた。
「本当にありがとう~!!!またね!」
「またねーーっ!」
松本先生と姪っ子ちゃんはそういうと何処かへと居なくなった。手には30本の焼き鳥がある。
食べれないなこの量…という事で友達に電話をかけてみた。
「もしもし美咲?焼き鳥食べない…?30本」
『え、なんで…?なんで30本も…?』
「松本先生が買ってくれた…」
『なんで…?????』
やはり祭りだからやけに人が多くて、同級生がちらほらとうろついている。こんなんなら友達誘えば良かったなぁと思いながら一目散に焼き鳥屋へと向かう。何本買おうかな…とりあえず20本ぐらい買おうか。そう思い焼き鳥屋に並んだけど、結局25本買ってしまった。
とりあえず自販機でジュースを買って、人気の無い場所に向かう。歩道に座って焼き鳥を食べた。あ、意外と美味しい。
「ちょっと待って姪っ子!」
「まつりだ!まつりだーー!」
遠くから声が聞こえてくる。浴衣なのに元気よく走り出す小さい女の子と、その女の子を「姪っ子」と呼び同じく浴衣姿で追いかける女性…松本先生だ。え!浴衣姿だ!
姪っ子って事は…よく先生が話していた、階段でくるりんぱと回って階段から転び落ちて怪我をしたとかいう…姪っ子ちゃんか!
よくよく見てみると松本先生の腕には、くじ引きで当たったであろう大きい、空気の入ったイルカが抱えられており、右手の指には2個のヨーヨー、左手の指には金魚の入った袋、口にはりんご飴が入っている。大変そう。
「ちょっと本当に君りんご飴飽きるの早くない!?」
「だってあきたんだもん!」
微笑ましいなと焼き鳥食べながら見守っていたら、ちょうど私の前で姪っ子ちゃんが石につまづき転んだ。あまりにも私の目の前で転んだものだから、駆け寄って声をかけた。
「…大丈夫かい?」
「うぅぅ…う…」
素早く姪っ子ちゃんは立ち上がったが、目がうるうるとしていて、今にも泣きそうだ。
「…焼き鳥食べる?」
はっとして、沢山ある焼き鳥を差し出すと
姪っ子ちゃんは「食べる!」と言って焼き鳥を美味しそうに食べ始めた。涙も引っ込んだっぽい。姪っ子ちゃんの浴衣の汚れを軽く落とす。大丈夫、そんな汚くないや。
「転んでなかった?大丈夫…って、佐々木さん!?」
「こんにちは!」
遅れてやってきた松本先生に、姪っ子ちゃんは駆け寄って「このおねえちゃんにね!ころんだときやきとりもらった!」と嬉しそうに焼き鳥を持ち、話した。「佐々木さんにかい!良かったね~」と松本先生は笑うと、すぐ様私に向かい「本当にありがとう、焼き鳥奢らせて」と駆け出し、焼き鳥を30本買ってきた。
「本当にありがとう~!!!またね!」
「またねーーっ!」
松本先生と姪っ子ちゃんはそういうと何処かへと居なくなった。手には30本の焼き鳥がある。
食べれないなこの量…という事で友達に電話をかけてみた。
「もしもし美咲?焼き鳥食べない…?30本」
『え、なんで…?なんで30本も…?』
「松本先生が買ってくれた…」
『なんで…?????』
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