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真実が終わりを告げる
Chap.6 Sec.8
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尖塔の暗い小部屋で、長いあいだ考えていた。
メイドが持ち込んでくれた書物には手をつけず、ほとんどの時間、考えを巡らせて過ごしていた。
父の死や、元気だった頃の母の思い出、今日に至る自分の人生までも。
ルネのことは意識しなくとも、思い出のなかで常にそばにいて、記憶をたどると必然的に彼について思い出すことにもなった。
——いつでも、おそばに。
古い記憶から届く声は、いつだって穏やかでやわらかだ。
忘れるはずもない。
今日もいつもどおり静かな夜を過ごしていて、なにやら外が騒がしい——そんな違和感から思考を止め、外の様子に耳をすました。
遠くで響く大きな声、やかましい足音。
(ルネじゃない……?)
彼特有の静かな足音とは違う、ガンガンと踏み鳴らす音に正体が分からず身を硬くしていると、小部屋のドアの前、鍵を回す音が。
ガチャリと開かれたドアを、小さなイスに座って身動きできないまま見返し、
「ほんとに囚われてやがった……」
「……フィリップ様」
くしゃりと崩れたダークブロンドの髪に、はっきりした黒眼。いつぶりだろうと思うほど懐かしさを覚える彼は、苦い顔で「久しぶりだな」と応えた。
「あなた、ここで何を……?」
「それは俺が言いたい。あんたこんなとこで何してるんだ?」
何してる、と問われても、閉じ籠められている側の人間に言い分はない。
「——まあいい、とりあえず出てこい」
狭い室内に逃げ場はなく、踏み込んできたフィリップによって腕を掴まれ、抵抗する前に引っ張り上げられる。
「えっ、ちょっと……」
止めようとしたのに、部屋から連れ出す力に負けて、小部屋から足を出していた。
廊下の感触までも懐かしい。たかだか10日くらいだと思うが、数ヶ月は閉じ籠められていたように錯覚する。廊下には使用人たちもいたが、手を出すことなく困った顔で控えていた。
いったいどういう状況なのか。
「待って、フィリップ様。どこへ行くの?」
「俺に考えがあるんだ。まずあんたを攫って……」
「さらう?」
回らない頭で復唱し、早足に手を引かれるせいで足がもつれそうになりながらも3階の廊下を進んでいた。
説明が足りない。下に降りるための階段に差し掛かったところで、フィリップの足を止めようと手を強く引いた。
「待って、話が分からないわ。ルネは? ルネに何かあったの?」
「あいつは何もない。美食会に参加してる」
「美食会ってあなたのとこでしょ? あなたは何して……」
「——俺は、エレアノール嬢たちから話を聞いてあんたを攫いに来た」
フィリップの口から出た名前に、それこそ懐かしくて恋しい賑やかなお茶の時間が浮かんだ。
高く響く声と、落ち着いた控えめな声。
貴族じゃなくなっても、わたしのことを案じてくれていたのか——。
「……二人だけじゃない。あんたを心配してるやつはいっぱいいる。こんな所にいつまでもいるのは駄目だ。あんたは閉じこもっていたいのか?」
「いいえ……出たいわ」
「だったら、なんで大人しくしてるんだ? あんたらしくない」
「それは……」
——貴方に出歩かれると私が迷惑なのです。
「あいつが出せない理由を、あんたはちゃんと分かってないだろ? 分かってたら、あんたが大人しくしてるはずがないんだ」
「……どういうことなの」
「あいつがあんたを閉じこめてる理由は——」
「おやめください!」
フィリップの言葉を遮って、深いゲランの声が階段に響き渡った。
声の方を向くと、下から階段を上がってきたゲランがこちらを見上げていた。
「やはり……お引き渡しできません。主人の命であっても、お嬢様を貴方に託すことは認められません」
厳しい表情で行く手を塞ぐゲランを、フィリップが鼻で笑った。
「——ああ、そういうことか。どうりで誰も邪魔して来ないと思った。俺もあいつの計算のうちか?」
「……お嬢様から離れてください。その手をお離しください」
「断る。俺にも俺の考えがある。あんたらだって、本当のことを話してこいつの意見を聞くべきだ」
フィリップの主張は、わたしには分からない。
ただ、ゲランには響いたようだった。
はっと見開かれた目がわたしに向き、言葉なく見つめられる。わずかに開かれた唇が、何かを伝えようと、でも、ためらうように。
「言えないなら俺が言ってやる」
振り返った黒い眼が、わたしを捉えた。
「あんたは今、世間から罪人の娘と呼ばれてる」
——罪人の娘。
言葉が、重く胸にのし掛かった。
「あんたにも罪があると主張する奴らがいる。捜し出して見せ物にしようとしてる下賤な奴らも。……そいつらから護りたくて、でもあんたに現状を知らせたくないから隔離してるんだ。使用人は誰もあんたの敵に回ったわけじゃない。あんたが現状を受け入れるなら、こんなとこに隠れる必要はないんだ」
本当なの?
そう問わずとも、ゲランの顔を見れば答えは出ていた。
思い詰めた青い顔は、わたしを案じている。彼も昔から近くで見守ってくれていた。
彼だけじゃなく、使用人の多くは長く仕えてくれていて、いつだってわたしに優しく接してくれた。
「お嬢様、申し訳ありません……」
頭を下げる彼に、手を伸ばした。
——謝らないで。
そう伝えるために口を開いたが、ゲランの言葉は続いていた。
「わたくしは……全て知っていたのでございます。お父上の入れ替わりのことだけではなく……ルネ様と初めて対面したご主人様が、既視感にとらわれ……成長するにつれて『まさか』と……密かにルネ様の出自を調べるよう、わたくしに指示されたのでございます。ですから、遺言で開示された証拠の品は、全てわたくしが用意した物なのです。ルネ様に家の全てを返すことは、ご主人様のご意志でした。遺書も……きちんと、あったのです。どうしてもお嬢様の目に触れさせるに忍びなく……処分いたしましたが……」
告げられた事実が、自分のなかにあった考えと結びついていく。
驚くことはなかった。
ああ、そうなのか、と。
長い時間をかけてわたしが出した答えを、支えるように。
訊きたいと思ったのは、ひとつだけ。
「……遺書が、あったの? どうしてわたしに見せられなかったの……?」
「遺書に……お嬢様のお名前がなかったのでございます。それで……」
「……ルネが、処分を命じたのね?」
「……はい」
「そう……」
会話が途絶えると、焦れたようなフィリップに腕を引かれた。
「とにかく、あんたは俺と来い」
「いえ、行けないわ」
「本気で来なくてもいい。途中まで、攫われるフリをしてくれれば……」
「——いいえ、行かない」
掴む手に触れて、引き離した。
びっくりする丸い目を、しっかりと見返す。
「ネリーとジョゼットが、何か考えてくれたのね? ……ありがとう。でも、その考えには乗れないわ。わたしは、彼に——偽りなく向き合いたいのよ。……試すようなことはしない。あなたのおかげで答えが出たから、もう大丈夫。ありがとう」
きょとんとした顔に笑って、ゲランへと目を向けた。
「ゲランさん、わたし、もしかしたら遺書の真実が分かるかもしれないわ」
「……遺書の、真実?」
「尖塔の地下室の鍵を、貸してちょうだい」
——私に、もしものことがあったら、家宝を確認しておくれ。あの場所はお前にしか話していないから、何かのときはあれを頼りにしなさい。
今この瞬間まで、父のあの言葉を捉え違えていた。
貴族でなくなるわたしに、今後の暮らしのための宝石を遺してくれたのかと思っていたけれど……
「きっと、あそこに答えがあるんだわ」
悪夢の夜。
わたしの知らないルネの顔を見たくて、好奇心から踏み入れてしまった秘密の場所。
彼をもっと知りたいと願った、始まりの場所へ。
メイドが持ち込んでくれた書物には手をつけず、ほとんどの時間、考えを巡らせて過ごしていた。
父の死や、元気だった頃の母の思い出、今日に至る自分の人生までも。
ルネのことは意識しなくとも、思い出のなかで常にそばにいて、記憶をたどると必然的に彼について思い出すことにもなった。
——いつでも、おそばに。
古い記憶から届く声は、いつだって穏やかでやわらかだ。
忘れるはずもない。
今日もいつもどおり静かな夜を過ごしていて、なにやら外が騒がしい——そんな違和感から思考を止め、外の様子に耳をすました。
遠くで響く大きな声、やかましい足音。
(ルネじゃない……?)
彼特有の静かな足音とは違う、ガンガンと踏み鳴らす音に正体が分からず身を硬くしていると、小部屋のドアの前、鍵を回す音が。
ガチャリと開かれたドアを、小さなイスに座って身動きできないまま見返し、
「ほんとに囚われてやがった……」
「……フィリップ様」
くしゃりと崩れたダークブロンドの髪に、はっきりした黒眼。いつぶりだろうと思うほど懐かしさを覚える彼は、苦い顔で「久しぶりだな」と応えた。
「あなた、ここで何を……?」
「それは俺が言いたい。あんたこんなとこで何してるんだ?」
何してる、と問われても、閉じ籠められている側の人間に言い分はない。
「——まあいい、とりあえず出てこい」
狭い室内に逃げ場はなく、踏み込んできたフィリップによって腕を掴まれ、抵抗する前に引っ張り上げられる。
「えっ、ちょっと……」
止めようとしたのに、部屋から連れ出す力に負けて、小部屋から足を出していた。
廊下の感触までも懐かしい。たかだか10日くらいだと思うが、数ヶ月は閉じ籠められていたように錯覚する。廊下には使用人たちもいたが、手を出すことなく困った顔で控えていた。
いったいどういう状況なのか。
「待って、フィリップ様。どこへ行くの?」
「俺に考えがあるんだ。まずあんたを攫って……」
「さらう?」
回らない頭で復唱し、早足に手を引かれるせいで足がもつれそうになりながらも3階の廊下を進んでいた。
説明が足りない。下に降りるための階段に差し掛かったところで、フィリップの足を止めようと手を強く引いた。
「待って、話が分からないわ。ルネは? ルネに何かあったの?」
「あいつは何もない。美食会に参加してる」
「美食会ってあなたのとこでしょ? あなたは何して……」
「——俺は、エレアノール嬢たちから話を聞いてあんたを攫いに来た」
フィリップの口から出た名前に、それこそ懐かしくて恋しい賑やかなお茶の時間が浮かんだ。
高く響く声と、落ち着いた控えめな声。
貴族じゃなくなっても、わたしのことを案じてくれていたのか——。
「……二人だけじゃない。あんたを心配してるやつはいっぱいいる。こんな所にいつまでもいるのは駄目だ。あんたは閉じこもっていたいのか?」
「いいえ……出たいわ」
「だったら、なんで大人しくしてるんだ? あんたらしくない」
「それは……」
——貴方に出歩かれると私が迷惑なのです。
「あいつが出せない理由を、あんたはちゃんと分かってないだろ? 分かってたら、あんたが大人しくしてるはずがないんだ」
「……どういうことなの」
「あいつがあんたを閉じこめてる理由は——」
「おやめください!」
フィリップの言葉を遮って、深いゲランの声が階段に響き渡った。
声の方を向くと、下から階段を上がってきたゲランがこちらを見上げていた。
「やはり……お引き渡しできません。主人の命であっても、お嬢様を貴方に託すことは認められません」
厳しい表情で行く手を塞ぐゲランを、フィリップが鼻で笑った。
「——ああ、そういうことか。どうりで誰も邪魔して来ないと思った。俺もあいつの計算のうちか?」
「……お嬢様から離れてください。その手をお離しください」
「断る。俺にも俺の考えがある。あんたらだって、本当のことを話してこいつの意見を聞くべきだ」
フィリップの主張は、わたしには分からない。
ただ、ゲランには響いたようだった。
はっと見開かれた目がわたしに向き、言葉なく見つめられる。わずかに開かれた唇が、何かを伝えようと、でも、ためらうように。
「言えないなら俺が言ってやる」
振り返った黒い眼が、わたしを捉えた。
「あんたは今、世間から罪人の娘と呼ばれてる」
——罪人の娘。
言葉が、重く胸にのし掛かった。
「あんたにも罪があると主張する奴らがいる。捜し出して見せ物にしようとしてる下賤な奴らも。……そいつらから護りたくて、でもあんたに現状を知らせたくないから隔離してるんだ。使用人は誰もあんたの敵に回ったわけじゃない。あんたが現状を受け入れるなら、こんなとこに隠れる必要はないんだ」
本当なの?
そう問わずとも、ゲランの顔を見れば答えは出ていた。
思い詰めた青い顔は、わたしを案じている。彼も昔から近くで見守ってくれていた。
彼だけじゃなく、使用人の多くは長く仕えてくれていて、いつだってわたしに優しく接してくれた。
「お嬢様、申し訳ありません……」
頭を下げる彼に、手を伸ばした。
——謝らないで。
そう伝えるために口を開いたが、ゲランの言葉は続いていた。
「わたくしは……全て知っていたのでございます。お父上の入れ替わりのことだけではなく……ルネ様と初めて対面したご主人様が、既視感にとらわれ……成長するにつれて『まさか』と……密かにルネ様の出自を調べるよう、わたくしに指示されたのでございます。ですから、遺言で開示された証拠の品は、全てわたくしが用意した物なのです。ルネ様に家の全てを返すことは、ご主人様のご意志でした。遺書も……きちんと、あったのです。どうしてもお嬢様の目に触れさせるに忍びなく……処分いたしましたが……」
告げられた事実が、自分のなかにあった考えと結びついていく。
驚くことはなかった。
ああ、そうなのか、と。
長い時間をかけてわたしが出した答えを、支えるように。
訊きたいと思ったのは、ひとつだけ。
「……遺書が、あったの? どうしてわたしに見せられなかったの……?」
「遺書に……お嬢様のお名前がなかったのでございます。それで……」
「……ルネが、処分を命じたのね?」
「……はい」
「そう……」
会話が途絶えると、焦れたようなフィリップに腕を引かれた。
「とにかく、あんたは俺と来い」
「いえ、行けないわ」
「本気で来なくてもいい。途中まで、攫われるフリをしてくれれば……」
「——いいえ、行かない」
掴む手に触れて、引き離した。
びっくりする丸い目を、しっかりと見返す。
「ネリーとジョゼットが、何か考えてくれたのね? ……ありがとう。でも、その考えには乗れないわ。わたしは、彼に——偽りなく向き合いたいのよ。……試すようなことはしない。あなたのおかげで答えが出たから、もう大丈夫。ありがとう」
きょとんとした顔に笑って、ゲランへと目を向けた。
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「……遺書の、真実?」
「尖塔の地下室の鍵を、貸してちょうだい」
——私に、もしものことがあったら、家宝を確認しておくれ。あの場所はお前にしか話していないから、何かのときはあれを頼りにしなさい。
今この瞬間まで、父のあの言葉を捉え違えていた。
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