16 / 34
高校の、ちょっと不良な先輩
狼と赤ずきん Fin.
しおりを挟む
地下のライブハウスや、隣の練習スタジオ。どちらも、私にとってはまだまだ馴染みがない。でも、どちらに顔を出しても、なぜかそれなりに知名度がある。
「あ、瀬戸クンの——」
練習スタジオの受付にいたバイトのひとが、私を見て何か言いかけた。会員証のためのQRコードを読み込んでいた私は、目を上げたけれど、バイトのひとは身を縮めて唇を固く結んでいる。彼の目を追うと、私の横にいた瀬戸先輩が……怖い顔でバイトを睨んでいた。余計な口を出すな、と言いたげな。
「……あの?」
「あ、登録できました?」
「……はい」
「……オッケーす。2番どうぞー」
ゆるっとした空気で、奥を示される。もう少し説明があるのが普通な気がするが、顔が知られているせいか隣の先輩が怖いからか、初めてだというのになんの案内もなかった。
細い廊下を進んで、2の番号が振られたコンパクトな部屋へ。こちらは個人のドラム専用で、ものすごく狭い。入室してドアを閉めると、瀬戸先輩がとても近い。
「……狭いですね」
「そうだな」
「私が座ればいいですか?」
「まあ、そうだな」
「……何か曲を見せるといいですか?」
「できるのか? お前の実力が全然わかんねぇけど……」
「エイトビート、それっぽくやれるようになりました」
「……そうか。(つまり曲は無理だよな?)」
とりあえずと促され、シンバルを叩く。胸のなかで数字を数えつつ、ビートを刻む。いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち。1と5のときに、足でバスドラムも。3と7で、スネアドラム。手前のドラムをジャン、ジャンと入れるが、
「まてまて、崩れすぎだ! 一回止まれ!」
……だめらしい。
横に並んでいた先輩から素早く止められた。
「上と下が重なってねぇだろ。同時に鳴らすんだぞ? 分かってるか?」
「分かってます。(頭では)」
「形から入ろうとすんな。ゆっくり刻んでやるから……まずハットから」
瀬戸先輩の低い声が、八分音符のリズムで数える。声が近い。狭い部屋のせいで、先輩のいる右肩あたりがチリチリする。
「ん、そのままな。それはずっとそのままだぞ?」
「はい」
「で、俺の足にあわせて……キック」
瀬戸先輩の足が、私の足のそばに並んで、つま先だけ動いてみせる。それに合わせて、ペダルを踏んでみる。
「それが綺麗に重なるまで、次にいくな」
「……これ、ずっとですか?」
「ずっと。感覚つかむまで」
「………………」
先輩。気づいてないかも知れないですけど、とっても近いです。
足を並べ、のぞきこむように上半身を傾けている瀬戸先輩との距離は、あってないようなもの。
「おいまて。なんでリズム狂ってくんだ」
「……ちょっと、緊張して難しいです」
「客もいねぇのに緊張しねぇだろ」
「……先輩がいます」
「俺は別に怖くないだろ。お前、さんざん俺の周りうろちょろしてるじゃねぇか」
「……怖くは、ないです、けど……」
手を止めて、振り返ってみる。斜め上の先輩の顔に向けて。
——すると、あちらも近さに驚いたように距離を取られた。
「急に振り向くな」
「……すみません」
「……お前な、前から言ってるけど、もう少し危機感を持て。俺じゃなかったら勘違いするだろ」
勘違い、って、なんですか。
俺じゃなかったら、も、気になります。
吊り上がった目を、上目遣いに様子見しながら、
「……でも、先輩も、私のこと……俺の女って言ってました……よね?」
「——はっ?」
「あれも、勘違いさせると思います。私より、瀬戸先輩のほうが……だめだと、思い、ます」
小さく訴える。途中で先輩の眉頭に力が入って、ものすごく怒ってるみたいな顔になったけれど……たぶん、怒ってない。困ってる顔なのだと、思う。
眉間を細めたまま、先輩が沈黙する。防音があまいのか、隣の部屋からバスドラムの重い音が伝わってくる。
「……俺のは、べつにいいだろ」
「……どうしてですか」
「俺は、勘違いされても困らねぇ——つぅか、勘違いじゃねぇ。こっちはお前が気になってんだから、勘違いも何も、そのままだろ」
見下ろす怖い顔を見つめて、首をかしげる。言葉の意味を考えて、5秒ほど。
私が何か言う前に、先輩のほうがハッとした。
「——いや、まて。今のは、」
「先輩、」
取り消されてしまいそうだったので、考えるよりも先に声を出していた。
「好きです」
ただ一言で、すべてが伝わる。
言葉って偉大だな、なんて思う。
見つめる先の顔は、いつかのときみたいに、一瞬で赤く——赤ずきんちゃんは、先輩のほうが合いそうなくらい——染まった。
無言の先輩に、何か言うべきだろうかと考える。
でも、私のほうも熱くなってきた頭のせいで、うまく考えられない。頬も、熱い。
「……あの、先輩、」
言う言葉が決まらないのに、口を開いてしまった。
——すると、ふいに先輩の手が伸びてきて、私の頭のうしろに。なんだろう? と思ったときには、キスされていた。
背をかがめた先輩の顔が、真上から降ってきて。
迷いなく、唇が奪われていて。
(赤ずきんは、取り消そう……)
狼のような目つきの先輩は、意外にも、ほんとうに狼になってしまいそうだったので、
「……先輩、ここ、スタジオなんです」
「そういや……そうだったな」
肩を押さえて告げると、思い出したように離れていった。顔は赤い。きっと、私も。
「……練習、します……?」
「……おう」
緊張のエイトビート。
リズムは乱れて、タイミングもバラバラ。
でも——心は、重なったので。
ドキドキと弾む心臓のビートを、楽しもう。
§
翌日。
多大なるアドバイスをいただいていたカラフル先輩に、結果を報告してみた。昼食時なので、瀬戸先輩もいるけれど。
ピンクな先輩が、
「彼女かぁ……うちも後輩がいいんやけどぉ、落とし方教えてくれんかぁ~? 瀬戸センパーイ」
「階段から突き落とすぞ」
「それはひどいやろ! 幸せいっぱいなんやから、うちにも優しくして!」
絡まれるのを鬱陶しげに払いつつ、瀬戸先輩は私の作ったお弁当を食べている。今日は昨日よりもがんばった。ゆで卵が卵焼きに昇格した。
眺めていると、横からカラフル先輩が、
「おめでとォ~、赤ずきんちゃん♪」
「……あの、その赤ずきんちゃんって、気になるんですけど……赤城じゃだめですか?」
「い~じゃん? 狼に喰われるの、合ってるだろ?」
「……私、食べられてないですよ?」
ニヤッと笑うカラフル先輩が、私の耳に口を寄せて、
——油断したら、すぐにでも喰われるんじゃね?
身に覚えがあるので、否定も肯定もせずに黙りこむ。
カラフル先輩の距離を目にした瀬戸先輩が、
「おい、離れろ!」
ドラムの音みたいな、鋭い声を挟んだ。
そこは、俺の女に手を出すな、ではないのか。
「うざァ~……嫉妬深い男は嫌われンの、知らねェ?」
「嫉妬じゃねぇ。基本お前は近いんだよ、離れとけ」
「ハイハイ……『俺の女』だもんなァ~?」
望まないほうの口から聞けた。
もう一度くらい、今度は正式な関係で言ってみてもらいたい気もするが……
気持ちを込めて見つめていると、瀬戸先輩に気づいてもらえた。重なった目の奥が、困惑している。
「……俺の、後輩だ」
「後輩は、いっぱい、います」
「……なら、」
一呼吸おいて、はっきりとした音で、
「——彼女」
……たしかに、それは特別かも。
じわじわと恥ずかしさが広がる胸で、ぱくりとパンにかじりつく。
(……先輩になら、食べられてもいいですよ)
それを言うのは、もうすこし——あとで。
Fin.
「あ、瀬戸クンの——」
練習スタジオの受付にいたバイトのひとが、私を見て何か言いかけた。会員証のためのQRコードを読み込んでいた私は、目を上げたけれど、バイトのひとは身を縮めて唇を固く結んでいる。彼の目を追うと、私の横にいた瀬戸先輩が……怖い顔でバイトを睨んでいた。余計な口を出すな、と言いたげな。
「……あの?」
「あ、登録できました?」
「……はい」
「……オッケーす。2番どうぞー」
ゆるっとした空気で、奥を示される。もう少し説明があるのが普通な気がするが、顔が知られているせいか隣の先輩が怖いからか、初めてだというのになんの案内もなかった。
細い廊下を進んで、2の番号が振られたコンパクトな部屋へ。こちらは個人のドラム専用で、ものすごく狭い。入室してドアを閉めると、瀬戸先輩がとても近い。
「……狭いですね」
「そうだな」
「私が座ればいいですか?」
「まあ、そうだな」
「……何か曲を見せるといいですか?」
「できるのか? お前の実力が全然わかんねぇけど……」
「エイトビート、それっぽくやれるようになりました」
「……そうか。(つまり曲は無理だよな?)」
とりあえずと促され、シンバルを叩く。胸のなかで数字を数えつつ、ビートを刻む。いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち。1と5のときに、足でバスドラムも。3と7で、スネアドラム。手前のドラムをジャン、ジャンと入れるが、
「まてまて、崩れすぎだ! 一回止まれ!」
……だめらしい。
横に並んでいた先輩から素早く止められた。
「上と下が重なってねぇだろ。同時に鳴らすんだぞ? 分かってるか?」
「分かってます。(頭では)」
「形から入ろうとすんな。ゆっくり刻んでやるから……まずハットから」
瀬戸先輩の低い声が、八分音符のリズムで数える。声が近い。狭い部屋のせいで、先輩のいる右肩あたりがチリチリする。
「ん、そのままな。それはずっとそのままだぞ?」
「はい」
「で、俺の足にあわせて……キック」
瀬戸先輩の足が、私の足のそばに並んで、つま先だけ動いてみせる。それに合わせて、ペダルを踏んでみる。
「それが綺麗に重なるまで、次にいくな」
「……これ、ずっとですか?」
「ずっと。感覚つかむまで」
「………………」
先輩。気づいてないかも知れないですけど、とっても近いです。
足を並べ、のぞきこむように上半身を傾けている瀬戸先輩との距離は、あってないようなもの。
「おいまて。なんでリズム狂ってくんだ」
「……ちょっと、緊張して難しいです」
「客もいねぇのに緊張しねぇだろ」
「……先輩がいます」
「俺は別に怖くないだろ。お前、さんざん俺の周りうろちょろしてるじゃねぇか」
「……怖くは、ないです、けど……」
手を止めて、振り返ってみる。斜め上の先輩の顔に向けて。
——すると、あちらも近さに驚いたように距離を取られた。
「急に振り向くな」
「……すみません」
「……お前な、前から言ってるけど、もう少し危機感を持て。俺じゃなかったら勘違いするだろ」
勘違い、って、なんですか。
俺じゃなかったら、も、気になります。
吊り上がった目を、上目遣いに様子見しながら、
「……でも、先輩も、私のこと……俺の女って言ってました……よね?」
「——はっ?」
「あれも、勘違いさせると思います。私より、瀬戸先輩のほうが……だめだと、思い、ます」
小さく訴える。途中で先輩の眉頭に力が入って、ものすごく怒ってるみたいな顔になったけれど……たぶん、怒ってない。困ってる顔なのだと、思う。
眉間を細めたまま、先輩が沈黙する。防音があまいのか、隣の部屋からバスドラムの重い音が伝わってくる。
「……俺のは、べつにいいだろ」
「……どうしてですか」
「俺は、勘違いされても困らねぇ——つぅか、勘違いじゃねぇ。こっちはお前が気になってんだから、勘違いも何も、そのままだろ」
見下ろす怖い顔を見つめて、首をかしげる。言葉の意味を考えて、5秒ほど。
私が何か言う前に、先輩のほうがハッとした。
「——いや、まて。今のは、」
「先輩、」
取り消されてしまいそうだったので、考えるよりも先に声を出していた。
「好きです」
ただ一言で、すべてが伝わる。
言葉って偉大だな、なんて思う。
見つめる先の顔は、いつかのときみたいに、一瞬で赤く——赤ずきんちゃんは、先輩のほうが合いそうなくらい——染まった。
無言の先輩に、何か言うべきだろうかと考える。
でも、私のほうも熱くなってきた頭のせいで、うまく考えられない。頬も、熱い。
「……あの、先輩、」
言う言葉が決まらないのに、口を開いてしまった。
——すると、ふいに先輩の手が伸びてきて、私の頭のうしろに。なんだろう? と思ったときには、キスされていた。
背をかがめた先輩の顔が、真上から降ってきて。
迷いなく、唇が奪われていて。
(赤ずきんは、取り消そう……)
狼のような目つきの先輩は、意外にも、ほんとうに狼になってしまいそうだったので、
「……先輩、ここ、スタジオなんです」
「そういや……そうだったな」
肩を押さえて告げると、思い出したように離れていった。顔は赤い。きっと、私も。
「……練習、します……?」
「……おう」
緊張のエイトビート。
リズムは乱れて、タイミングもバラバラ。
でも——心は、重なったので。
ドキドキと弾む心臓のビートを、楽しもう。
§
翌日。
多大なるアドバイスをいただいていたカラフル先輩に、結果を報告してみた。昼食時なので、瀬戸先輩もいるけれど。
ピンクな先輩が、
「彼女かぁ……うちも後輩がいいんやけどぉ、落とし方教えてくれんかぁ~? 瀬戸センパーイ」
「階段から突き落とすぞ」
「それはひどいやろ! 幸せいっぱいなんやから、うちにも優しくして!」
絡まれるのを鬱陶しげに払いつつ、瀬戸先輩は私の作ったお弁当を食べている。今日は昨日よりもがんばった。ゆで卵が卵焼きに昇格した。
眺めていると、横からカラフル先輩が、
「おめでとォ~、赤ずきんちゃん♪」
「……あの、その赤ずきんちゃんって、気になるんですけど……赤城じゃだめですか?」
「い~じゃん? 狼に喰われるの、合ってるだろ?」
「……私、食べられてないですよ?」
ニヤッと笑うカラフル先輩が、私の耳に口を寄せて、
——油断したら、すぐにでも喰われるんじゃね?
身に覚えがあるので、否定も肯定もせずに黙りこむ。
カラフル先輩の距離を目にした瀬戸先輩が、
「おい、離れろ!」
ドラムの音みたいな、鋭い声を挟んだ。
そこは、俺の女に手を出すな、ではないのか。
「うざァ~……嫉妬深い男は嫌われンの、知らねェ?」
「嫉妬じゃねぇ。基本お前は近いんだよ、離れとけ」
「ハイハイ……『俺の女』だもんなァ~?」
望まないほうの口から聞けた。
もう一度くらい、今度は正式な関係で言ってみてもらいたい気もするが……
気持ちを込めて見つめていると、瀬戸先輩に気づいてもらえた。重なった目の奥が、困惑している。
「……俺の、後輩だ」
「後輩は、いっぱい、います」
「……なら、」
一呼吸おいて、はっきりとした音で、
「——彼女」
……たしかに、それは特別かも。
じわじわと恥ずかしさが広がる胸で、ぱくりとパンにかじりつく。
(……先輩になら、食べられてもいいですよ)
それを言うのは、もうすこし——あとで。
Fin.
20
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
年下の彼氏には同い年の女性の方がお似合いなので、別れ話をしようと思います!
ほったげな
恋愛
私には年下の彼氏がいる。その彼氏が同い年くらいの女性と街を歩いていた。同じくらいの年の女性の方が彼には似合う。だから、私は彼に別れ話をしようと思う。
【完結】夫もメイドも嘘ばかり
横居花琉
恋愛
真夜中に使用人の部屋から男女の睦み合うような声が聞こえていた。
サブリナはそのことを気に留めないようにしたが、ふと夫が浮気していたのではないかという疑念に駆られる。
そしてメイドから衝撃的なことを打ち明けられた。
夫のアランが無理矢理関係を迫ったというものだった。
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる