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燕、天を裂く。そして新たなるDデイ
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同日5時40分
フランス リール空軍基地
「ドーバー方面より敵爆撃機隊、多数接近中。」
「敵上陸部隊の支援空爆と推察さる!」
「JV777、邀撃せよ!」
「ブラウ1からゲルプ4、発進準備よろし!」
「ガーランド、了解!JV777全機発進せよ、繰り返す、全機発進せよ‼」
「了解!」
「血祭りに上げるぞ!出撃!」
メッサーシュミットMe262シュワルベの群れ、220機が、轟音とともに次々と地を蹴り天空へと舞い上がる。
空中総指揮を執るのは戦闘機総監と兼任でJV777司令を務めるアドルフ・ガーランドである.
「1時方向、敵ランカスター爆撃機群!周辺には護衛戦闘機P―51も認む!」
「敵戦闘機は今は無視だ!でかぶつ優先でやるぞ!全機ローラーコースター戦法だ!」
Me262の編隊は緩降下から一気に加速し、猛スピードで上昇しつつランカスターの下腹を突きあげる!
30㎜機関砲が吠え、ランカスターの翼をへし折り、あるいは胴体を砕いた。
「今度は急降下だ。スピードを落とすと食われるぞ。全機一気にターン!」
再度ランカスター群に食らいつく燕たち。
面白いように敵が墜ちていく。
「喰らえ!」
カティア・フォン・グリューネワルト少尉のMe262も、この日すでに3機撃墜をマークしていた。
「墜ちろ!」
さらに4機目のランカスターに、30㎜が叩き込まれる。
その直後。
異音とともに、左エンジンが黒煙を噴き始めた。
しまった…。
機速が一気に落ちる。
2機の敵P―51Dマスタングが、それに気づいて襲い掛かってきた。
復帰戦で…よりによって…エンジンがいかれるなんて…。
脱出の選択肢が頭をよぎった時、一機のマスタングが火を噴いた。もう一機も翼を撃ち抜かれぐらつく。
2機のFw190D―9(試作量産型)が援護に回ってくれたのだ。
「大丈夫か⁉基地まで護衛していく。」
「グラーフ大尉⁉ありがとうございます!」
「とっととエンジン直してまた上がってこい。敵はいくらでも押し寄せてくるぞ。」
上陸準備空爆に来襲したランカスター、B―17、1500機は、この日が本格デビュー戦となったMe262、Fw190D―9の迎撃を受け、850機以上を撃墜されることとなる。
そしてノルマンディー沿岸でも激闘が展開されようとしていた。
午前7時15分
どうにか艦砲射撃、空爆による支援体制を確立した連合軍は、海岸線を5つの管区に分け、それぞれに上陸を開始させた。
破壊し損ねた沿岸砲台等の砲撃により無視できぬ損害を出しながらも、上陸用舟艇の群れは海岸線に肉薄し、一斉に上陸部隊を吐き出す。
「ひるむな!」
「GO!GO‼GO‼」
「敵の火点を潰せ!」
「水陸両用戦車をまず前に出せ!橋頭堡を確保するッ!」
艦砲射撃にも、空爆にも潰されなかったドイツ側の火点から、猛烈な銃砲撃が加えられる。
まだ海水の中にいるうちから、バタバタと米英軍兵士が斃されていく。
ようやく水の中を脱した兵士や車両に、無数の地雷が牙を向く。
それでも突破した上陸軍兵士たちに、なんとドイツ軍Ⅳ号、Ⅴ号戦車の群れが襲い掛かる。
ロンメルが増設した掩体壕に艦砲射撃等を避けて、隠し持っていたのだ。
猛砲撃に水陸両用戦車が吹き飛ばされ、歩兵も薙ぎ払われていく。
沖合から艦砲を撃とうにも敵味方が入り乱れた状況ではどうにもならない。
さらには連合国側が制空権を握っているはずの空からHs129、Ju87等のドイツ軍爆撃機が大挙襲来し上陸部隊に猛空爆を加える。むろん連合軍側戦闘機に撃墜されるものも多かったが。
連合国上陸予想地点をノルマンディー一点に絞り、防御リソースを集中させた我が方の戦略が、見事的中してくれた。
「オマハビーチ、損害甚大!」
「ユタビーチ、水陸両用戦車全滅、援護を求む!」
「ゴールドビーチ、第47コマンド損耗7割…。」
…正午を過ぎても、どこの管区でも橋頭堡を確保できていない。連合国側にとって由々しき事態が現出しつつあった。
「司令官閣下、一度全面撤退し態勢を立て直された方が…味方の人的被害が増えすぎます。」
参謀の言葉にも、モントゴメリーは首を縦に振らなかった。
「この作戦は…単なる限られた地域、局面の一作戦とは訳が違う。我が国チャーチル首相、米国大統領、そしてスターリンがこの作戦の行く末に注視しておる。この戦争全体を揺るがすものであると…。
今更…。
敵の守りが固いから、被害が増えたからと引けるものではないッ…!
もし一時的にでも引いてしまったらば…。
私のクビ程度では済まない。
連合国の威信が地に墜ちることになるのだ…ッ。
控置してある後続の英第8~15師団、米11~22師団を投入する!
無論引き続き艦砲と空爆による支援は続ける!」
連合軍側呼称、ソードビーチ管区。
「糞っ、まだ来やがるのか…。」
守備陣地にいたドイツ兵の一人、シュターデンが呟く。
夕方5時を過ぎても、眼前の海を埋め尽くす上陸用舟艇の群れが途切れることが無い。
殺到してくる上陸軍兵士の群れも…。撃っても撃っても押し寄せてくる。
「ぐあああ!」
3つ隣の沿岸砲台が砲撃で吹き飛ばされた。
そろそろ限界か…!?
シュターデンの脳裏をそんな考えがよぎった時。
「ここは持たん!撤退する!殿は第2装甲師団が務める!」
自分より若い中尉が、裏返りかけた声でそう言った。
Ⅴ号戦車数両が、猛然と海岸線に向け突進し、砲を撃ちまくる。
「急げ急げ急げ!」
近くで響いた轟音に振り向くと、味方の戦車が吹き飛ばされていた。
「やばいやばいやばい!」
今度は艦砲か、さらに至近で爆音が響き、シュターデンは転びかける。
目の前を兵員輸送車が発進しようとしていた。
「待って、乗せてくれえ!」シュターデンが開きかけた後部扉に掴まる。
足がタラップにかかる。助かった…。
次の瞬間。
「どけえ一兵卒が!」
名前も知らない少尉?に押しのけられ、シュターデンは地べたに叩きつけられた。
走り去る輸送車。
「糞ッ、なにしやがる…同じドイツ人じゃねえか…。」
身体のそこかしこの打撲の痛みに耐え、シュターデンが身を起こしたとき、後頭部に冷たい銃口が突きつけられた。
瞬時にすべてを察し、両手を上げる。
捕虜…か…。
15日午後7時を過ぎ、連合国軍はようやく各管区で橋頭堡を築くことに成功する。
人的損害は、すでに戦死傷20万を超えていた。
途方もない犠牲に連合軍司令部は言葉を失ったが、それでも内陸部への侵攻作戦をやめるわけにはいかない。
ドイツ側の激しい抵抗を受けつつも、連合軍は最初の要衝カーンを目指して前進し続けた。
5月19日 カーンへの中継地ヴィレル・ボカージュへ差し掛かったイギリス第7機甲師団を、ドイツSS第101重戦車大隊第2中隊が迎撃することとなる。
それを率いるのは柏葉騎士鉄十字章の持ち主、ミハエル・ヴィットマンSS中尉である。
「連中、勝った気でいやがる」
相棒ヴォル軍曹の言葉にヴィットマンは獰猛な笑みで応えた。
「よろしい、ならば教育してやるか。」
…完全にこちら側の奇襲であった。
ティーガーⅠの8、8cm砲の咆哮に、英クロムウェル戦車が次々と撃破される。
わずか6両のティーガーⅠの襲撃に200両近い装甲車両を有していた英軍は大混乱に陥った。
後退しようと方向転換し、仲間の戦車の行く手を塞いでしまい、もろともに撃破される者。
勇敢に砲を撃つがティーガーの装甲は破れず、あえなく返り討ちに遭う者。
まさに阿鼻叫喚であった。
途中から第101重戦車大隊の第一中隊も加わり、ますます激化する殴り合い。
ついに英軍はカーンの確保を断念することになった。
ヴィットマンはこの戦いで戦車12両、その他戦闘車両15両を撃破し、剣付柏葉騎士鉄十字章を授与されることとなる。
上陸から一週間余り。他の戦線でもドイツ装甲師団は、米英軍に痛撃を与え続けることとなる。
フランス リール空軍基地
「ドーバー方面より敵爆撃機隊、多数接近中。」
「敵上陸部隊の支援空爆と推察さる!」
「JV777、邀撃せよ!」
「ブラウ1からゲルプ4、発進準備よろし!」
「ガーランド、了解!JV777全機発進せよ、繰り返す、全機発進せよ‼」
「了解!」
「血祭りに上げるぞ!出撃!」
メッサーシュミットMe262シュワルベの群れ、220機が、轟音とともに次々と地を蹴り天空へと舞い上がる。
空中総指揮を執るのは戦闘機総監と兼任でJV777司令を務めるアドルフ・ガーランドである.
「1時方向、敵ランカスター爆撃機群!周辺には護衛戦闘機P―51も認む!」
「敵戦闘機は今は無視だ!でかぶつ優先でやるぞ!全機ローラーコースター戦法だ!」
Me262の編隊は緩降下から一気に加速し、猛スピードで上昇しつつランカスターの下腹を突きあげる!
30㎜機関砲が吠え、ランカスターの翼をへし折り、あるいは胴体を砕いた。
「今度は急降下だ。スピードを落とすと食われるぞ。全機一気にターン!」
再度ランカスター群に食らいつく燕たち。
面白いように敵が墜ちていく。
「喰らえ!」
カティア・フォン・グリューネワルト少尉のMe262も、この日すでに3機撃墜をマークしていた。
「墜ちろ!」
さらに4機目のランカスターに、30㎜が叩き込まれる。
その直後。
異音とともに、左エンジンが黒煙を噴き始めた。
しまった…。
機速が一気に落ちる。
2機の敵P―51Dマスタングが、それに気づいて襲い掛かってきた。
復帰戦で…よりによって…エンジンがいかれるなんて…。
脱出の選択肢が頭をよぎった時、一機のマスタングが火を噴いた。もう一機も翼を撃ち抜かれぐらつく。
2機のFw190D―9(試作量産型)が援護に回ってくれたのだ。
「大丈夫か⁉基地まで護衛していく。」
「グラーフ大尉⁉ありがとうございます!」
「とっととエンジン直してまた上がってこい。敵はいくらでも押し寄せてくるぞ。」
上陸準備空爆に来襲したランカスター、B―17、1500機は、この日が本格デビュー戦となったMe262、Fw190D―9の迎撃を受け、850機以上を撃墜されることとなる。
そしてノルマンディー沿岸でも激闘が展開されようとしていた。
午前7時15分
どうにか艦砲射撃、空爆による支援体制を確立した連合軍は、海岸線を5つの管区に分け、それぞれに上陸を開始させた。
破壊し損ねた沿岸砲台等の砲撃により無視できぬ損害を出しながらも、上陸用舟艇の群れは海岸線に肉薄し、一斉に上陸部隊を吐き出す。
「ひるむな!」
「GO!GO‼GO‼」
「敵の火点を潰せ!」
「水陸両用戦車をまず前に出せ!橋頭堡を確保するッ!」
艦砲射撃にも、空爆にも潰されなかったドイツ側の火点から、猛烈な銃砲撃が加えられる。
まだ海水の中にいるうちから、バタバタと米英軍兵士が斃されていく。
ようやく水の中を脱した兵士や車両に、無数の地雷が牙を向く。
それでも突破した上陸軍兵士たちに、なんとドイツ軍Ⅳ号、Ⅴ号戦車の群れが襲い掛かる。
ロンメルが増設した掩体壕に艦砲射撃等を避けて、隠し持っていたのだ。
猛砲撃に水陸両用戦車が吹き飛ばされ、歩兵も薙ぎ払われていく。
沖合から艦砲を撃とうにも敵味方が入り乱れた状況ではどうにもならない。
さらには連合国側が制空権を握っているはずの空からHs129、Ju87等のドイツ軍爆撃機が大挙襲来し上陸部隊に猛空爆を加える。むろん連合軍側戦闘機に撃墜されるものも多かったが。
連合国上陸予想地点をノルマンディー一点に絞り、防御リソースを集中させた我が方の戦略が、見事的中してくれた。
「オマハビーチ、損害甚大!」
「ユタビーチ、水陸両用戦車全滅、援護を求む!」
「ゴールドビーチ、第47コマンド損耗7割…。」
…正午を過ぎても、どこの管区でも橋頭堡を確保できていない。連合国側にとって由々しき事態が現出しつつあった。
「司令官閣下、一度全面撤退し態勢を立て直された方が…味方の人的被害が増えすぎます。」
参謀の言葉にも、モントゴメリーは首を縦に振らなかった。
「この作戦は…単なる限られた地域、局面の一作戦とは訳が違う。我が国チャーチル首相、米国大統領、そしてスターリンがこの作戦の行く末に注視しておる。この戦争全体を揺るがすものであると…。
今更…。
敵の守りが固いから、被害が増えたからと引けるものではないッ…!
もし一時的にでも引いてしまったらば…。
私のクビ程度では済まない。
連合国の威信が地に墜ちることになるのだ…ッ。
控置してある後続の英第8~15師団、米11~22師団を投入する!
無論引き続き艦砲と空爆による支援は続ける!」
連合軍側呼称、ソードビーチ管区。
「糞っ、まだ来やがるのか…。」
守備陣地にいたドイツ兵の一人、シュターデンが呟く。
夕方5時を過ぎても、眼前の海を埋め尽くす上陸用舟艇の群れが途切れることが無い。
殺到してくる上陸軍兵士の群れも…。撃っても撃っても押し寄せてくる。
「ぐあああ!」
3つ隣の沿岸砲台が砲撃で吹き飛ばされた。
そろそろ限界か…!?
シュターデンの脳裏をそんな考えがよぎった時。
「ここは持たん!撤退する!殿は第2装甲師団が務める!」
自分より若い中尉が、裏返りかけた声でそう言った。
Ⅴ号戦車数両が、猛然と海岸線に向け突進し、砲を撃ちまくる。
「急げ急げ急げ!」
近くで響いた轟音に振り向くと、味方の戦車が吹き飛ばされていた。
「やばいやばいやばい!」
今度は艦砲か、さらに至近で爆音が響き、シュターデンは転びかける。
目の前を兵員輸送車が発進しようとしていた。
「待って、乗せてくれえ!」シュターデンが開きかけた後部扉に掴まる。
足がタラップにかかる。助かった…。
次の瞬間。
「どけえ一兵卒が!」
名前も知らない少尉?に押しのけられ、シュターデンは地べたに叩きつけられた。
走り去る輸送車。
「糞ッ、なにしやがる…同じドイツ人じゃねえか…。」
身体のそこかしこの打撲の痛みに耐え、シュターデンが身を起こしたとき、後頭部に冷たい銃口が突きつけられた。
瞬時にすべてを察し、両手を上げる。
捕虜…か…。
15日午後7時を過ぎ、連合国軍はようやく各管区で橋頭堡を築くことに成功する。
人的損害は、すでに戦死傷20万を超えていた。
途方もない犠牲に連合軍司令部は言葉を失ったが、それでも内陸部への侵攻作戦をやめるわけにはいかない。
ドイツ側の激しい抵抗を受けつつも、連合軍は最初の要衝カーンを目指して前進し続けた。
5月19日 カーンへの中継地ヴィレル・ボカージュへ差し掛かったイギリス第7機甲師団を、ドイツSS第101重戦車大隊第2中隊が迎撃することとなる。
それを率いるのは柏葉騎士鉄十字章の持ち主、ミハエル・ヴィットマンSS中尉である。
「連中、勝った気でいやがる」
相棒ヴォル軍曹の言葉にヴィットマンは獰猛な笑みで応えた。
「よろしい、ならば教育してやるか。」
…完全にこちら側の奇襲であった。
ティーガーⅠの8、8cm砲の咆哮に、英クロムウェル戦車が次々と撃破される。
わずか6両のティーガーⅠの襲撃に200両近い装甲車両を有していた英軍は大混乱に陥った。
後退しようと方向転換し、仲間の戦車の行く手を塞いでしまい、もろともに撃破される者。
勇敢に砲を撃つがティーガーの装甲は破れず、あえなく返り討ちに遭う者。
まさに阿鼻叫喚であった。
途中から第101重戦車大隊の第一中隊も加わり、ますます激化する殴り合い。
ついに英軍はカーンの確保を断念することになった。
ヴィットマンはこの戦いで戦車12両、その他戦闘車両15両を撃破し、剣付柏葉騎士鉄十字章を授与されることとなる。
上陸から一週間余り。他の戦線でもドイツ装甲師団は、米英軍に痛撃を与え続けることとなる。
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