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美味
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モレルが下がった後、従卒が食事を運んできた。
息の詰まる最高権力者としての政務軍務の日々において、数少ない楽しみのひとつ
である。
ん?この匂い?
クロッシュが開けられる。
うお!マジか!!p. 17
…ステーキッ!
牛肉、分厚く堅牢でそれでいてジューシーなサーロイン!
思わず僕は従卒にありがとうと口走ってしまった。
ナイフを入れる。
転生の半年前位にファミレスで食って以来だ…。
最初の一口…。
美味い!硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどよい歯ごたえ。
そして口内に染みわたる肉汁!
思わず目を潤ませてしまうほどの多幸感!
今まではシチューや炒め物に申し訳程度に入っているだけだった肉が、これほどの
スケールでいきなり提供されるとは。
シェフに謝辞を述べねばなるまい。あと今後も時々はこれを出してほしいとも。
分厚いステーキに舌鼓を打つアドルフ・ヒトラー…後世の歴史家が見たらなんとい
うやら。
そうも考えたが、この肉の魅力の前には吹き飛んでしまう。
腹と心が膨れたところで、僕は地図を持ってこさせた。
ハリコフ方面の地理地形を、頭に叩き込んでおこう。
見知らぬロシアの大地が、立体的映像となって頭に浮かぶ…。
無論、実際の戦闘指揮はマンシュタインはじめ配下の将帥達が取るとは言え…。
今後も戦場となる地域に関してはそうするつもりだ。
おこがましいかもしれないが、ベテランの将軍たちですら気づかない何かに、僕 が
着目できるかもしれない…今後の戦いにおいて…。
2月10日 ロシア、オリョール周辺。
「前進速度を緩めるな!ここで一気に押し切るぞ!!」
ソ連赤軍 マルキアン・ポポフ将軍は配下の軍団を叱咤する。
T―34の群れは76ミリ砲を猛射し、旧式のドイツ軍Ⅲ号、Ⅳ号戦車を次々と屠
っていく。
「正面の敵戦車中隊、損耗7割と推定!」
「308高地の敵、後退していきます!」
「デスナ川までのルート、間もなく打通の見込み!」
もたらされる報告は皆、自軍の圧倒的優勢を伝えるものばかりだ。
(いける。このまま進撃速度を緩めず、ザポリージャを抜くまで突っ切るべきだな。
こ の 優 勢 下 で 慎 重 に な っ て は 大 本 営 か ら 怠 慢 と 見 做 さ れ か ね ん … 他 の 将 帥 に 出 し
抜かれるなど論外だ…。)
補給部隊が本隊の前進速度に追いつけていないことを憂慮する参謀の進言も、ポポ
フはやんわり退けた。
ドイツ軍側は赤軍の濁流のような攻勢に無理に逆らわず、一旦大きく後退し、ミウ
ス川に防衛線を引いた。
B 軍集団を解消し、マンシュタインのドン軍集団を南方軍集団へ改組。第 1 装甲軍
は南方軍集団へ移され、徐々に組織的改編が進められ、そして…。
ザポリージャ、南方軍司令部。
「SS装甲軍団 本日1500を持ちまして閣下の指揮下に入ります。」
「着任を認めます。お待ち申し上げておりました。」
マンシュタインは右手を差し出す。
「ふぉっふぉっ。この老骨もまだまだお国の役に立てることを証明できればよいで
すがの。よろしくお頼み申す…。」
マンシュタインの手を握り返し、パウル・ハ ウサー上級大将は莞爾と笑みを浮かべ
た。p. 19
一方、ソ連軍は急激な連続進撃による補給能力の限界を迎えつつあった。
さすがにポポフら将帥達も危機感を抱いたが、ドイツ軍の完全崩壊を信じて疑わな
いモスクワの上層部は遮二無二戦果の拡大を要求して尻を叩くばかりであった。
マンシュタインの反撃が、始まった。
2 月 1 9 日 S S 機 甲 軍 団 は ハ リ コ フ 南 部 戦 域 ク ラ ス ノ グ ラ ー ド に 進 出 し て い た
赤軍ポポフの戦車軍団に襲いかかった。
武装SSの中でも勇猛で名高いパイパー戦闘団は、北へ南へと機動してポポフの軍
団を翻弄。容赦なく叩きまくった。
「よおし、敵の側面に亀裂が生じた。この機を逃さず包囲にかかれっ ‼」
ハウサーの号令一下、SS戦車軍の 全戦力が投入される。
第1機甲軍、第4機甲軍も連動し、ついに28日には包囲網を完成させる。
後は殲滅のみであった。
この戦いで実にソ連赤軍4個軍団が叩きのめされることとなる!
そして、北部戦域である。
ニコライ・ヴァトゥーチン将軍が指揮するヴォロネジ方面軍。こちらも大軍である。
しかしポポフ戦車軍団同様、彼らも無理な進撃で疲弊していた。
3 月 2 日 ド イ ツ 第 4 機 甲 軍 と S S 機 甲 師 団 を 始 め と す る 精 鋭 が ク ラ ス ノ グ ラ ー
ドで襲い掛かる。
クニスペルのティーガーⅠもその戦列に加わっていた。
「オラァ!4両目撃破!」
「今日は調子いいっすね車長!」
「ははは!今日〝も ”だろ⁉」
クニスペルは一瞬だけハッチから顔を出し、素早く周囲の敵の配置を頭に入れる。
「左前方から新たな一団だ、旋回して先頭の奴からやるゾ!」
「ヤー!」
操縦手がクラッチ変更をした瞬間。
耳障りなガタピシ音が車内に響き渡る。
「うわっ、バッカ野郎‼何やらかしてんだオスカー‼」
「しょ、しょうがないっすよおおお、こいつのギアが繊細過ぎるのが…!」
「糞、マジかよ、最前線でトランスミッションが壊れやがった。」
いつもクレーンで砲塔を持ち上げてから、メンテナンスしている部位である。
つまりこの場での修理は不可能…。
「動けないなら動けないで殺れるだけ殺ってやるぜ!砲手!照準だ!」
「ヤ、ヤー!」
その後もクニスペルのティーガーⅠは数両のT ―34を屠るが、数には勝てず、何
両かに後方に回り込まれかけてしまう。
「糞、ケツから火をつけられたら…。」
重装甲のティーガーⅠと言えど、後方からの一撃には脆い 。
クニスペルらが覚悟を決めたとき。
後方に砲口を向けていたT―34が次々と装甲を撃ち抜かれ擱座していった。
味方のⅣ号戦車…それも長砲身75ミリ砲搭載のG型の群れが来援したのだ!
「へへっ…頼もしいぜ!ダンケ!」
彼らならばT―34に十分対抗できる!
しかも戦場全体を見渡せば、こちらが敵を包囲しかけているのである。
この戦い…勝ったな。
…ヴォロネジ方面軍は壊滅し、あとは要衝ハリコフの奪取が残されるのみとなった。
まさにマンシュタインの「バックハンド・ブロウ」機動防御戦術の面目躍如であっ
た。
息の詰まる最高権力者としての政務軍務の日々において、数少ない楽しみのひとつ
である。
ん?この匂い?
クロッシュが開けられる。
うお!マジか!!p. 17
…ステーキッ!
牛肉、分厚く堅牢でそれでいてジューシーなサーロイン!
思わず僕は従卒にありがとうと口走ってしまった。
ナイフを入れる。
転生の半年前位にファミレスで食って以来だ…。
最初の一口…。
美味い!硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどよい歯ごたえ。
そして口内に染みわたる肉汁!
思わず目を潤ませてしまうほどの多幸感!
今まではシチューや炒め物に申し訳程度に入っているだけだった肉が、これほどの
スケールでいきなり提供されるとは。
シェフに謝辞を述べねばなるまい。あと今後も時々はこれを出してほしいとも。
分厚いステーキに舌鼓を打つアドルフ・ヒトラー…後世の歴史家が見たらなんとい
うやら。
そうも考えたが、この肉の魅力の前には吹き飛んでしまう。
腹と心が膨れたところで、僕は地図を持ってこさせた。
ハリコフ方面の地理地形を、頭に叩き込んでおこう。
見知らぬロシアの大地が、立体的映像となって頭に浮かぶ…。
無論、実際の戦闘指揮はマンシュタインはじめ配下の将帥達が取るとは言え…。
今後も戦場となる地域に関してはそうするつもりだ。
おこがましいかもしれないが、ベテランの将軍たちですら気づかない何かに、僕 が
着目できるかもしれない…今後の戦いにおいて…。
2月10日 ロシア、オリョール周辺。
「前進速度を緩めるな!ここで一気に押し切るぞ!!」
ソ連赤軍 マルキアン・ポポフ将軍は配下の軍団を叱咤する。
T―34の群れは76ミリ砲を猛射し、旧式のドイツ軍Ⅲ号、Ⅳ号戦車を次々と屠
っていく。
「正面の敵戦車中隊、損耗7割と推定!」
「308高地の敵、後退していきます!」
「デスナ川までのルート、間もなく打通の見込み!」
もたらされる報告は皆、自軍の圧倒的優勢を伝えるものばかりだ。
(いける。このまま進撃速度を緩めず、ザポリージャを抜くまで突っ切るべきだな。
こ の 優 勢 下 で 慎 重 に な っ て は 大 本 営 か ら 怠 慢 と 見 做 さ れ か ね ん … 他 の 将 帥 に 出 し
抜かれるなど論外だ…。)
補給部隊が本隊の前進速度に追いつけていないことを憂慮する参謀の進言も、ポポ
フはやんわり退けた。
ドイツ軍側は赤軍の濁流のような攻勢に無理に逆らわず、一旦大きく後退し、ミウ
ス川に防衛線を引いた。
B 軍集団を解消し、マンシュタインのドン軍集団を南方軍集団へ改組。第 1 装甲軍
は南方軍集団へ移され、徐々に組織的改編が進められ、そして…。
ザポリージャ、南方軍司令部。
「SS装甲軍団 本日1500を持ちまして閣下の指揮下に入ります。」
「着任を認めます。お待ち申し上げておりました。」
マンシュタインは右手を差し出す。
「ふぉっふぉっ。この老骨もまだまだお国の役に立てることを証明できればよいで
すがの。よろしくお頼み申す…。」
マンシュタインの手を握り返し、パウル・ハ ウサー上級大将は莞爾と笑みを浮かべ
た。p. 19
一方、ソ連軍は急激な連続進撃による補給能力の限界を迎えつつあった。
さすがにポポフら将帥達も危機感を抱いたが、ドイツ軍の完全崩壊を信じて疑わな
いモスクワの上層部は遮二無二戦果の拡大を要求して尻を叩くばかりであった。
マンシュタインの反撃が、始まった。
2 月 1 9 日 S S 機 甲 軍 団 は ハ リ コ フ 南 部 戦 域 ク ラ ス ノ グ ラ ー ド に 進 出 し て い た
赤軍ポポフの戦車軍団に襲いかかった。
武装SSの中でも勇猛で名高いパイパー戦闘団は、北へ南へと機動してポポフの軍
団を翻弄。容赦なく叩きまくった。
「よおし、敵の側面に亀裂が生じた。この機を逃さず包囲にかかれっ ‼」
ハウサーの号令一下、SS戦車軍の 全戦力が投入される。
第1機甲軍、第4機甲軍も連動し、ついに28日には包囲網を完成させる。
後は殲滅のみであった。
この戦いで実にソ連赤軍4個軍団が叩きのめされることとなる!
そして、北部戦域である。
ニコライ・ヴァトゥーチン将軍が指揮するヴォロネジ方面軍。こちらも大軍である。
しかしポポフ戦車軍団同様、彼らも無理な進撃で疲弊していた。
3 月 2 日 ド イ ツ 第 4 機 甲 軍 と S S 機 甲 師 団 を 始 め と す る 精 鋭 が ク ラ ス ノ グ ラ ー
ドで襲い掛かる。
クニスペルのティーガーⅠもその戦列に加わっていた。
「オラァ!4両目撃破!」
「今日は調子いいっすね車長!」
「ははは!今日〝も ”だろ⁉」
クニスペルは一瞬だけハッチから顔を出し、素早く周囲の敵の配置を頭に入れる。
「左前方から新たな一団だ、旋回して先頭の奴からやるゾ!」
「ヤー!」
操縦手がクラッチ変更をした瞬間。
耳障りなガタピシ音が車内に響き渡る。
「うわっ、バッカ野郎‼何やらかしてんだオスカー‼」
「しょ、しょうがないっすよおおお、こいつのギアが繊細過ぎるのが…!」
「糞、マジかよ、最前線でトランスミッションが壊れやがった。」
いつもクレーンで砲塔を持ち上げてから、メンテナンスしている部位である。
つまりこの場での修理は不可能…。
「動けないなら動けないで殺れるだけ殺ってやるぜ!砲手!照準だ!」
「ヤ、ヤー!」
その後もクニスペルのティーガーⅠは数両のT ―34を屠るが、数には勝てず、何
両かに後方に回り込まれかけてしまう。
「糞、ケツから火をつけられたら…。」
重装甲のティーガーⅠと言えど、後方からの一撃には脆い 。
クニスペルらが覚悟を決めたとき。
後方に砲口を向けていたT―34が次々と装甲を撃ち抜かれ擱座していった。
味方のⅣ号戦車…それも長砲身75ミリ砲搭載のG型の群れが来援したのだ!
「へへっ…頼もしいぜ!ダンケ!」
彼らならばT―34に十分対抗できる!
しかも戦場全体を見渡せば、こちらが敵を包囲しかけているのである。
この戦い…勝ったな。
…ヴォロネジ方面軍は壊滅し、あとは要衝ハリコフの奪取が残されるのみとなった。
まさにマンシュタインの「バックハンド・ブロウ」機動防御戦術の面目躍如であっ
た。
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