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切り裂かれる空、そして…
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716: 俊也:15/03/22(日)20:30:10 ID:wEG主 ×
「敵戦爆連合500・・・いや、ゆうに600以上が接近中!」
「突っ込んできたな・・・・GF司令部および栗田艦隊に打電!ワレ敵空母部隊の誘致に成功セリ・・・・と!」
彡(゚)(゚)「小沢長官、複数のチャンネルで、複数回打電を・・・・。まちごうても、栗田艦隊に届かない、ということがないように・・・・。」
「うむ、わかっている!」
「343空は全機発艦せよ!!」
彡(゚)(゚)「ほな、ワイは暴れてきますわ!!」
ほぼ全機を攻撃隊に送り出し、生き残りも地上基地に向かわせてしまった小沢艦隊の直掩は、わずか・・・・
「我々紫電改40機のみだ。数的にはあきれる程劣勢だが、一騎当千の
貴様らベテランにこの新鋭機ならば、一泡吹かせられる筈だ!目にもの見せてやれ!!」
指揮官 鴛淵大尉が檄を飛ばす。
彡(゚)(゚)「よっしゃ!しっかりついてくるやで!今日は全員敵機食っていいぞ!!」
(´・ω・`)「おう!」
717: ↓名無し:15/03/22(日)20:33:18 ID:pJH ×
343空が直衛か、たまげたなぁ・・・
718: 俊也:15/03/22(日)20:35:06 ID:wEG主 ×
一方、栗田艦隊である・・・・
「小沢艦隊より入電!敵空母部隊の誘引に成功した模様!」
「長官!もはや躊躇する理由はありませんぞ!!」
「う、うむ・・・・」
「長官!!」
宇垣は声を荒げる
「さ、再反転!0200までにサンベルナルジノ海峡を突破し、レイテに向かう!」
「はっ!」
719: ↓名無し:15/03/22(日)20:36:09 ID:pJH ×
栗田ターンターンキターーーー(°∀°)ーーーーー!
720: 俊也:15/03/22(日)20:37:26 ID:wEG主 ×
米第7艦隊&第6軍輸送船団
「まーだ時間かかりそうですかねえ?」
輸送艦ワサッチ座乗の第7艦隊司令長官キンケイドへ、マッカーサーからの催促の無線電話であった。
「元帥閣下、逸るお気持ちは判りますが・・・・上陸はせめて夜が明けるまでお待ちを。日本の一部艦隊の動向も不透明・・・・」
「んふふ。判ってますよお・・・・言ってみただけです。英雄の帰還は、輝く太陽のもとでないと様になりませんからねえ・・・」
「・・・・・・・」
(付き合いきれん・・・それにしても、ハルゼー提督は敵空母部隊殲滅にしゃかりきになっているが、水上部隊の方は本当に撃退したのか?
見切り発車で上陸開始になってしまいそうだが・・・・)
721: 俊也:15/03/22(日)20:39:01 ID:wEG主 ×
今宵はこれまでと致すやで!
あす以降、いよいよ大詰めや!
723: 名無し:15/03/22(日)20:43:56 ID:5Sk ×
乙やで!今まで以上に楽しみになってきたで!
724: ↓名無し:15/03/22(日)20:50:27 ID:pJH ×
乙やで!いよいよレイテの大決戦や!
725: ↓名無し:15/03/22(日)21:32:43 ID:0MF ×
おつつ
毎夜楽しみにしとります
悪夢の七面鳥打ちの回避でワイ涙ですわ
726: ↓名無し:15/03/22(日)21:39:15 ID:Xyt ×
キテター!
ええかっこしいのマックに一泡吹かせたってや!
727: 名無し:15/03/22(日)21:51:28 ID:VyK ×
はよ最後まで書けやコンラッド(自分のペースでええんやでコンラッド)
728: ↓名無し:15/03/23(月)00:13:26 ID:040 ×
ワクワクが止まらんで
729: 名無し:15/03/23(月)04:24:51 ID:dg4 ×
毎日の楽しみにしとるでイッチ!
731: 名無し:15/03/23(月)20:07:57 ID:nL9主 ×
そして、黎明・・・・
「準備砲撃開始!!」
オルデンドルフ少将率いる旧式戦艦部隊が、一斉に艦砲射撃を開始する。
キンケイドも、一時の逡巡を封じ込める。
やはり、一気に決めるべし!上陸作戦開始!!
上陸用舟艇の群れが、一気に海岸線との距離を詰めていく。
わらわらと、完全武装の兵士たちが舟艇から降りてくる。
「0-10ライン確保!」
「GO!!GO!!GO!!」
「止まるな!一気にいけ!!」
彼らの頭上を、護衛空母からの艦載機が通過し、はるか前方の日本軍が潜んでいると思しきジャングルに爆弾やロケット弾を叩き込む。
「最初の10万の上陸は夕方までかかりそうですね。私は橋頭堡が出来てから・
・・・そう昼過ぎに上陸するとしましょうか。」
マッカーサーはコーンパイプをくゆらせつつ、ナッシュビルの艦橋で高みの見物を決め込んでいた・・・・
エンガノ岬沖 小沢艦隊周辺上空
彡(゚)(゚)「喰らえ!!5機目!!」
この決戦の為、陸軍の整備マニュアルを参照し、テキサコの良質オイルを使い、
ベストコンディションに仕上げた紫電改搭載の誉エンジン。
ヘルキャットをはるかに上回る640キロの快速と、自動空戦フラップがもたらす旋回性能を、
歴戦の搭乗員たちが最大限に発揮し、恐るべき戦闘能力を振るう343空。
「なんだ、テメエら・・・・」
「Fuck you!!」
「ゼロじゃねえ!!ヘルキャットより速ええ!!」
「ぐわああ喰われる!!」
732: 名無し:15/03/23(月)20:08:51 ID:040 ×
きた
733: 名無し:15/03/23(月)20:09:12 ID:ovM ×
おっ、始まったか
734: 俊也:15/03/23(月)20:11:02 ID:nL9主 ×
それでも圧倒的な数の暴力にものを言わせ、空母群に殺到する米編隊。
伊勢、日向の零式弾やロケット砲を前に少なからぬ被害を出しつつも、攻撃態勢に入る!
「な・・・・なんだあの空母」
「で、でけえ・・・・・」
「どっちにしろやるぞ!!」
500キロ爆弾が信濃に数発叩き込まれる・・・・が・・・・
カスが効かねえんだよ!
「なぜだ!?直撃の筈だ!」
「シット!あれも装甲甲板か!」
「魚雷も・・・・もう4本は当ってるぞ!!」
信濃、大鳳は、マリアナ以降さらに強化された装甲防御力をフルに活かし、米機の攻撃を吸収し続ける。
735: 俊也:15/03/23(月)20:11:59 ID:nL9主 ×
サマール沖 米第77任務部隊 護衛空母群
「な・・・・なんだあれは・・・」
「司令部に伝達!敵の水上部隊!戦艦5、重巡6以上!!大部隊だ!!」
「馬鹿な、なんでいきなり・・・・・」
夜明けまで、日本航空部隊の散発的な襲撃への対応に忙殺されていたとはいえ・・・今の今まで気づかなかったとは!
栗田艦隊旗艦 大和
「あれは・・・・・もしや敵正規空母群!?」
「いえ、長官。ハルゼーの空母群はまだ北方の筈。それに例の未来予知でもここにいるのは
小型空母群とのことでした・・・・まあ私個人はあまり信じませんが・・・・いずれにせよ、砲戦の指揮は私が執りましょう」
「う、うむ、頼むぞ、宇垣君。」
そこへ緊急電が飛び込む。
「最上座乗の西村中将より打電!敵空母への砲雷撃はわが艦隊と志摩艦隊とで行わんとす!第二艦隊戦艦群は後方よりの牽制射撃に当られたし・・・・・」
「ほう・・・・」
宇垣は軽く口元を緩める。
「承知した、と伝えよ!」
護衛空母群にむけ、猛然と砲雷撃を開始する西村&志摩艦隊
米側も必死である、水雷戦隊が肉薄し、最上以下の日本艦隊と殴りあいになる。
栗田艦隊の水雷部隊も加勢。
十分な距離を取った上で、戦艦部隊も掩護砲撃を開始した。
736: 俊也:15/03/23(月)20:13:47 ID:nL9主 ×
「スプレイグ少将より緊急電!敵水上部隊と遭遇戦!救援を求めています。」
「な・・・んだと」
キンケイドは青ざめた。
しまった・・・・
最悪のタイミングだ。
下手したら数時間で奴らが殴りこんでくるということだ。
痛恨のミス・・・・、せめて2時間様子見してから上陸判断を下すべきだった・・・・。
「ってか、ハルゼーは何してやがる!!太平洋艦隊司令部から呼び出させろ!!・・
・・・あとスプレイグには・・・・そこで可能な限り時間を稼げと伝えろ!」
遭遇から2時間後・・・・
スプレイグの護衛空母6隻は全滅した。
が、彼らの艦載機を発進させての必死の防戦により、最上が沈み、西村中将も戦死。
西村&志摩艦隊はほぼ壊滅したのである・・・
また、艦列を組み直し、南下を再開する前後、他の護衛空母艦載機の空爆を受け、鳥海、筑摩が落伍した。
それでも、栗田艦隊はレイテ泊地まで2時間弱の距離まで進出したのである。
737: 俊也:15/03/23(月)20:15:42 ID:nL9主 ×
第三艦隊 戦艦ニュージャージー
「手を緩めるな!オザワの艦隊はすべて海の底に沈めろ!」
ハンバーガーを齧りつつ、督戦するハルゼーのもとに、カーニー参謀長が駆け寄る
「閣下!緊急電です、太平洋艦隊司令部より・・・・」
「ああん!?」
「レイテに敵水上部隊が迫りつつあり、貴艦隊はいずこにありや、全世界が知らんと欲す!」
「・・・・・・・!!!」
どうする・・・・
もう3分の1の戦力は揚陸させてしまった
キンケイドは極限の選択を迫られていた。
一時避退を決断するなら、いまだ。マッカーサー将軍に連絡を・・・・・
「提督!マッカーサー将軍より無線電話が入っております!」
「!?」
「ああ、提督、御気分はいかがですか?」
「・・・・最悪ですな。というより、閣下の方も安穏とは・・・・まずはここは・・・」
「なりませんよ。」
「は?」
「日本人に、東洋のサルたちに、今ここで背中を向けることは、合衆国が許しません。
あなたの艦隊は飾りですか?全力で頑張ってみたらどうです?」
「な・・・・・」
「では健闘を祈ります。そのうちハルゼーの猪も来てくれるでしょう。
私は記者を連れて、上陸の絵を取ってもらわないとなりませんので・・・」
738: 俊也:15/03/23(月)20:18:06 ID:nL9主 ×
エンガノ岬沖
小沢“艦隊”とよべるものは、もはや残ってはいなかった。
彡(゚)(゚)「ワイら紫電改も相当落としたが、衆寡敵せずほぼ全滅や・・
・・・信濃、大鳳もさすがにもたんかったか・・・・」
(´・ω・`)「お兄ちゃん!あそこ!」
彡(゚)(゚)「ファッ!?瑞鶴生きとる!奇跡や!」
彡(゚)(゚)「小沢長官!ご無事で!」
さすがに憔悴している機動艦隊指揮官
「君らも・・・・しかし343空の連中は・・・・何人かは救助されてるようだが。艦艇も軒並み全滅・・・・・ハルゼーは十分すぎる程吊り上げたとはいえ・・・・」
(´・ω・`)「栗田艦隊は突入してくれるでしょうか?」
「わからぬ・・・・栗田の決断と・・・あとは歴史の波に、勝てるかどうかだな。」
栗田艦隊 旗艦 大和
「北方、ヤキ1カに敵機動部隊だと!?」
「敵戦爆連合500・・・いや、ゆうに600以上が接近中!」
「突っ込んできたな・・・・GF司令部および栗田艦隊に打電!ワレ敵空母部隊の誘致に成功セリ・・・・と!」
彡(゚)(゚)「小沢長官、複数のチャンネルで、複数回打電を・・・・。まちごうても、栗田艦隊に届かない、ということがないように・・・・。」
「うむ、わかっている!」
「343空は全機発艦せよ!!」
彡(゚)(゚)「ほな、ワイは暴れてきますわ!!」
ほぼ全機を攻撃隊に送り出し、生き残りも地上基地に向かわせてしまった小沢艦隊の直掩は、わずか・・・・
「我々紫電改40機のみだ。数的にはあきれる程劣勢だが、一騎当千の
貴様らベテランにこの新鋭機ならば、一泡吹かせられる筈だ!目にもの見せてやれ!!」
指揮官 鴛淵大尉が檄を飛ばす。
彡(゚)(゚)「よっしゃ!しっかりついてくるやで!今日は全員敵機食っていいぞ!!」
(´・ω・`)「おう!」
717: ↓名無し:15/03/22(日)20:33:18 ID:pJH ×
343空が直衛か、たまげたなぁ・・・
718: 俊也:15/03/22(日)20:35:06 ID:wEG主 ×
一方、栗田艦隊である・・・・
「小沢艦隊より入電!敵空母部隊の誘引に成功した模様!」
「長官!もはや躊躇する理由はありませんぞ!!」
「う、うむ・・・・」
「長官!!」
宇垣は声を荒げる
「さ、再反転!0200までにサンベルナルジノ海峡を突破し、レイテに向かう!」
「はっ!」
719: ↓名無し:15/03/22(日)20:36:09 ID:pJH ×
栗田ターンターンキターーーー(°∀°)ーーーーー!
720: 俊也:15/03/22(日)20:37:26 ID:wEG主 ×
米第7艦隊&第6軍輸送船団
「まーだ時間かかりそうですかねえ?」
輸送艦ワサッチ座乗の第7艦隊司令長官キンケイドへ、マッカーサーからの催促の無線電話であった。
「元帥閣下、逸るお気持ちは判りますが・・・・上陸はせめて夜が明けるまでお待ちを。日本の一部艦隊の動向も不透明・・・・」
「んふふ。判ってますよお・・・・言ってみただけです。英雄の帰還は、輝く太陽のもとでないと様になりませんからねえ・・・」
「・・・・・・・」
(付き合いきれん・・・それにしても、ハルゼー提督は敵空母部隊殲滅にしゃかりきになっているが、水上部隊の方は本当に撃退したのか?
見切り発車で上陸開始になってしまいそうだが・・・・)
721: 俊也:15/03/22(日)20:39:01 ID:wEG主 ×
今宵はこれまでと致すやで!
あす以降、いよいよ大詰めや!
723: 名無し:15/03/22(日)20:43:56 ID:5Sk ×
乙やで!今まで以上に楽しみになってきたで!
724: ↓名無し:15/03/22(日)20:50:27 ID:pJH ×
乙やで!いよいよレイテの大決戦や!
725: ↓名無し:15/03/22(日)21:32:43 ID:0MF ×
おつつ
毎夜楽しみにしとります
悪夢の七面鳥打ちの回避でワイ涙ですわ
726: ↓名無し:15/03/22(日)21:39:15 ID:Xyt ×
キテター!
ええかっこしいのマックに一泡吹かせたってや!
727: 名無し:15/03/22(日)21:51:28 ID:VyK ×
はよ最後まで書けやコンラッド(自分のペースでええんやでコンラッド)
728: ↓名無し:15/03/23(月)00:13:26 ID:040 ×
ワクワクが止まらんで
729: 名無し:15/03/23(月)04:24:51 ID:dg4 ×
毎日の楽しみにしとるでイッチ!
731: 名無し:15/03/23(月)20:07:57 ID:nL9主 ×
そして、黎明・・・・
「準備砲撃開始!!」
オルデンドルフ少将率いる旧式戦艦部隊が、一斉に艦砲射撃を開始する。
キンケイドも、一時の逡巡を封じ込める。
やはり、一気に決めるべし!上陸作戦開始!!
上陸用舟艇の群れが、一気に海岸線との距離を詰めていく。
わらわらと、完全武装の兵士たちが舟艇から降りてくる。
「0-10ライン確保!」
「GO!!GO!!GO!!」
「止まるな!一気にいけ!!」
彼らの頭上を、護衛空母からの艦載機が通過し、はるか前方の日本軍が潜んでいると思しきジャングルに爆弾やロケット弾を叩き込む。
「最初の10万の上陸は夕方までかかりそうですね。私は橋頭堡が出来てから・
・・・そう昼過ぎに上陸するとしましょうか。」
マッカーサーはコーンパイプをくゆらせつつ、ナッシュビルの艦橋で高みの見物を決め込んでいた・・・・
エンガノ岬沖 小沢艦隊周辺上空
彡(゚)(゚)「喰らえ!!5機目!!」
この決戦の為、陸軍の整備マニュアルを参照し、テキサコの良質オイルを使い、
ベストコンディションに仕上げた紫電改搭載の誉エンジン。
ヘルキャットをはるかに上回る640キロの快速と、自動空戦フラップがもたらす旋回性能を、
歴戦の搭乗員たちが最大限に発揮し、恐るべき戦闘能力を振るう343空。
「なんだ、テメエら・・・・」
「Fuck you!!」
「ゼロじゃねえ!!ヘルキャットより速ええ!!」
「ぐわああ喰われる!!」
732: 名無し:15/03/23(月)20:08:51 ID:040 ×
きた
733: 名無し:15/03/23(月)20:09:12 ID:ovM ×
おっ、始まったか
734: 俊也:15/03/23(月)20:11:02 ID:nL9主 ×
それでも圧倒的な数の暴力にものを言わせ、空母群に殺到する米編隊。
伊勢、日向の零式弾やロケット砲を前に少なからぬ被害を出しつつも、攻撃態勢に入る!
「な・・・・なんだあの空母」
「で、でけえ・・・・・」
「どっちにしろやるぞ!!」
500キロ爆弾が信濃に数発叩き込まれる・・・・が・・・・
カスが効かねえんだよ!
「なぜだ!?直撃の筈だ!」
「シット!あれも装甲甲板か!」
「魚雷も・・・・もう4本は当ってるぞ!!」
信濃、大鳳は、マリアナ以降さらに強化された装甲防御力をフルに活かし、米機の攻撃を吸収し続ける。
735: 俊也:15/03/23(月)20:11:59 ID:nL9主 ×
サマール沖 米第77任務部隊 護衛空母群
「な・・・・なんだあれは・・・」
「司令部に伝達!敵の水上部隊!戦艦5、重巡6以上!!大部隊だ!!」
「馬鹿な、なんでいきなり・・・・・」
夜明けまで、日本航空部隊の散発的な襲撃への対応に忙殺されていたとはいえ・・・今の今まで気づかなかったとは!
栗田艦隊旗艦 大和
「あれは・・・・・もしや敵正規空母群!?」
「いえ、長官。ハルゼーの空母群はまだ北方の筈。それに例の未来予知でもここにいるのは
小型空母群とのことでした・・・・まあ私個人はあまり信じませんが・・・・いずれにせよ、砲戦の指揮は私が執りましょう」
「う、うむ、頼むぞ、宇垣君。」
そこへ緊急電が飛び込む。
「最上座乗の西村中将より打電!敵空母への砲雷撃はわが艦隊と志摩艦隊とで行わんとす!第二艦隊戦艦群は後方よりの牽制射撃に当られたし・・・・・」
「ほう・・・・」
宇垣は軽く口元を緩める。
「承知した、と伝えよ!」
護衛空母群にむけ、猛然と砲雷撃を開始する西村&志摩艦隊
米側も必死である、水雷戦隊が肉薄し、最上以下の日本艦隊と殴りあいになる。
栗田艦隊の水雷部隊も加勢。
十分な距離を取った上で、戦艦部隊も掩護砲撃を開始した。
736: 俊也:15/03/23(月)20:13:47 ID:nL9主 ×
「スプレイグ少将より緊急電!敵水上部隊と遭遇戦!救援を求めています。」
「な・・・んだと」
キンケイドは青ざめた。
しまった・・・・
最悪のタイミングだ。
下手したら数時間で奴らが殴りこんでくるということだ。
痛恨のミス・・・・、せめて2時間様子見してから上陸判断を下すべきだった・・・・。
「ってか、ハルゼーは何してやがる!!太平洋艦隊司令部から呼び出させろ!!・・
・・・あとスプレイグには・・・・そこで可能な限り時間を稼げと伝えろ!」
遭遇から2時間後・・・・
スプレイグの護衛空母6隻は全滅した。
が、彼らの艦載機を発進させての必死の防戦により、最上が沈み、西村中将も戦死。
西村&志摩艦隊はほぼ壊滅したのである・・・
また、艦列を組み直し、南下を再開する前後、他の護衛空母艦載機の空爆を受け、鳥海、筑摩が落伍した。
それでも、栗田艦隊はレイテ泊地まで2時間弱の距離まで進出したのである。
737: 俊也:15/03/23(月)20:15:42 ID:nL9主 ×
第三艦隊 戦艦ニュージャージー
「手を緩めるな!オザワの艦隊はすべて海の底に沈めろ!」
ハンバーガーを齧りつつ、督戦するハルゼーのもとに、カーニー参謀長が駆け寄る
「閣下!緊急電です、太平洋艦隊司令部より・・・・」
「ああん!?」
「レイテに敵水上部隊が迫りつつあり、貴艦隊はいずこにありや、全世界が知らんと欲す!」
「・・・・・・・!!!」
どうする・・・・
もう3分の1の戦力は揚陸させてしまった
キンケイドは極限の選択を迫られていた。
一時避退を決断するなら、いまだ。マッカーサー将軍に連絡を・・・・・
「提督!マッカーサー将軍より無線電話が入っております!」
「!?」
「ああ、提督、御気分はいかがですか?」
「・・・・最悪ですな。というより、閣下の方も安穏とは・・・・まずはここは・・・」
「なりませんよ。」
「は?」
「日本人に、東洋のサルたちに、今ここで背中を向けることは、合衆国が許しません。
あなたの艦隊は飾りですか?全力で頑張ってみたらどうです?」
「な・・・・・」
「では健闘を祈ります。そのうちハルゼーの猪も来てくれるでしょう。
私は記者を連れて、上陸の絵を取ってもらわないとなりませんので・・・」
738: 俊也:15/03/23(月)20:18:06 ID:nL9主 ×
エンガノ岬沖
小沢“艦隊”とよべるものは、もはや残ってはいなかった。
彡(゚)(゚)「ワイら紫電改も相当落としたが、衆寡敵せずほぼ全滅や・・
・・・信濃、大鳳もさすがにもたんかったか・・・・」
(´・ω・`)「お兄ちゃん!あそこ!」
彡(゚)(゚)「ファッ!?瑞鶴生きとる!奇跡や!」
彡(゚)(゚)「小沢長官!ご無事で!」
さすがに憔悴している機動艦隊指揮官
「君らも・・・・しかし343空の連中は・・・・何人かは救助されてるようだが。艦艇も軒並み全滅・・・・・ハルゼーは十分すぎる程吊り上げたとはいえ・・・・」
(´・ω・`)「栗田艦隊は突入してくれるでしょうか?」
「わからぬ・・・・栗田の決断と・・・あとは歴史の波に、勝てるかどうかだな。」
栗田艦隊 旗艦 大和
「北方、ヤキ1カに敵機動部隊だと!?」
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