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【27】あのカフェ、再び(マイラ視点)

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お義母様に連れられて、私はまたドレスショップに来ている。
シャーリドへの視察の前に、いろいろと服などを買っていただいて以来だ。
今回はあの時よりも緊張している。
国王陛下ご夫妻から王宮に招かれており、その時に着るドレスなどを買いに来ているのだから仕方がない。

「あまりにも時間がなくてオーダーメイドが間に合わないの。でも王都随一のこのショップなら、マイラが一番輝くドレスが見つかるはずよ!」

お義母様は、この日のドレスショップを昼から貸切り、店に入るなり緑色のドレスをどんどん出してちょうだいねと張り切っている。
緑色……それは、リカルド殿下の美しい新緑のような瞳の色だ。


***


シャーリドで地下に閉じ込められて助け出された後、何故か一緒の馬車に乗って王宮に戻った。その馬車の中で、リカルド殿下から王宮で少し休んだ後、食事を一緒にできないかと誘われた。

王宮に戻ると、私は真っ先にお義父様の元へと行った。
無事に解放されたことをとても喜んでくださったけれど、お義父さまのいつもの強い目がそこになく少しの違和感を覚えた。

「お義父様、先ほどリカルド第二王子殿下から、このあとのお食事に誘われました。お断りできる立場ではございませんのでその場で承諾いたしましたが、問題ないでしょうか」

お義父様は一瞬驚いたような顔を見せ、静かに言った。

「マイラが行きたいと思っているのかどうか、聞かせてくれるか」

その言葉を聞いて、私こそが驚いた。
これまで私がどう思っているかなどお義父様から聞かれたことなどなかったし、おそらくどの時も私が何を感じているかに興味もなかっただろう。

私がリカルド殿下のお誘いに応じたいと思っているのかどうか……。

殿下が助けに来てくださったあの時まで、言葉を交わしたことはなかった。学園でそのお姿をお見かけしたことがあったくらいだ。

あの時、殿下は上着を脱いで私を守るように羽織らせてくださった。
上の階でお茶を飲もうとしていた時は暑かったのに、地下に降りてからは酷い目に遭ったせいもあるのかずっと寒気を感じていた。
リカルド殿下の上着がとても暖かくて何より安心を感じ、涙が浮かびそうになった。
足枷の鍵を解錠しようとなさっている時、『恐ろしかったでしょう、ずいぶん頑張ってくださいましたね。もう大丈夫ですよ』と優しく声を掛けられ、強張っていた身体が解けていくような不思議な感覚があった。
もう少し落ち着いてリカルド殿下とお話をしてみたいという気持ちは、私の中に確実に芽生えていた。

「お義父様、私はリカルド殿下と……もっとお話をしてみたいと思っております」

「……分かった。マイラがそう思うのなら、リカルド殿下との食事の席に行くといいだろう」

「私がそうすることで、お義父様が思い描いていらした未来の絵図は変わってしまうでしょうか」

私をアルフレッド殿下の婚約者にしようとして養女にしたのだ。お義父様の胸にあった未来図は、ハワード公爵家から王妃を輩出することだったのだから……。

「マイラ、未来など誰にも分からない。シャーリドに来て私が得たのは、そんな誰でも分かっているはずのことだった。
何も考えることなく、マイラはただリカルド殿下との食事を楽しんでくるといい。マイラの未来はマイラが歩いていく道の先にあり、それに色を付けるのは私ではなくマイラ自身だ」

そう言ってくださったお義父様の顏は、何か憑き物が落ちたように見えた。


リカルド殿下が迎えに来てくださり、シャーリド王宮内のある部屋に通された。
そこは二面が床から天井まで大きなガラスの壁になっていて、その向こうは美しいとしか言いようのない、艶やかな緑と白い花だけが咲いている庭だった。
出入口を含めたもう二面は真珠のような輝きの白い壁で、床も天井もテーブルのクロスもすべて乳白色だった。

「バースィル殿下に、この王宮で借りることができる中でとびきり美しい部屋を貸して頂きたいと頼んだんだ。そうしたらこの部屋に案内してもらった。
なんでもシャーリド王の私的な部屋で、バースィル殿下も初めて入られたらしく、見回していらっしゃったよ。シャーリド王がここを僕らに貸してくださったようだ」

そんな特別で貴重な場所でのリカルド殿下とのお食事は、言い表せないほど素晴らしい物だった。
お料理もとても美味しかったけれど、何より部屋が寛げるようになっていたのだ。
互いの従者が見えないところに控えて居られるようになっていて、従者たちの気配をまったく感じることなく、ずっと二人きりのようだった。
シャーリド王と王妃殿下専用の部屋だと聞けば納得できる、素晴らしい作りだった。

料理は、最初にすべて運ばれてきた。温かいものは、温められる器具の上に載った形で置かれていた。食後のお菓子とお茶が運ばれてくるまでは、誰も部屋に入ってこなかった。

ゆっくりとリカルド殿下とお話ができた。どうしてシャーリドにいらしたのかも、すべてお話くださった。
私も、ハワード公爵家の養女となった経緯いきさつや、お義父様が私をアルフレッド殿下の婚約者にすることを諦めていないことなど、問われるままに話した。
そして最後に、リカルド殿下はおっしゃった。

『マイラ嬢、兄上ではなく僕の婚約者となっていただけないだろうか』と。

リカルド殿下は、ご自分が私より一つ年下であることをお気になさり、頼れる男として見てもらえるように努力を怠らないと言ってくださった。
背丈はアルフレッド殿下とあまり違わないし、何より助けに来てくださった時に胸に広がった安堵感、それを思うとリカルド殿下は私にとって頼れる人だ。
私の足枷を外してくださった時、同時に私の心の重石のようなものからも解放されたようにさえ思えた。
これから義父に了解をいただかなければならないけれど、リカルド殿下をお傍で支えていく婚約者となりたく思います。
そうお伝えすると、リカルド殿下は嬉しそうな笑みを浮かべた。

「僕はこれまで何かを欲しいと口にしたことが一度もないんだ。二番目だからいつも遠慮があった。陛下にもハワード公爵にも、僕は初めてのお願いをする。
僕はマイラ嬢、あなたと一緒に居たい。あなたの人生を僕に預けてください」

テーブルの上で、私の手にその手を重ねて言ってくださった。
私もずっと遠慮の中で生きてきた。
三人姉妹の末子で、欲しいと思うものは姉たちが先に選んでいく。色違いの物が与えられるとき、欲しい色のものが残ったことがない。
特にハワード公爵家の養女となってからは、何かを希望することが許されるのか分からない日々を過ごしていた。
リカルド殿下から、『あなたと一緒に居たい』と言われて、私を望んでもらえることがこんなにも心を温かく灯してもらえるのだと初めて知った。
私は貴族の娘という恵まれた環境にいたにも関わらず、どこかで足枷を付けられているような拘束感を抱えていた。アルフレッド殿下の婚約者の座を奪えと無理難題を言われてからは、ずっと。
リカルド殿下は、あの日の地下で、私の心のかせも外してくれたのだ。


***


ヴェルーデに戻り、リカルド殿下は迅速に動いた。
陛下に私を婚約者にする承認を得られ、ハワード公爵家にもいらっしゃった。
お義父様は意外にも驚いていらっしゃらなかったけれど、お義母様はたいそう驚いていらした。
リカルド殿下がお帰りになってから、どうして事前に話してくれなかったのかと私に言ったが、そんな時間もないくらいにリカルド殿下の動きが速かったのだと、お義父様が私を援護してくださった。

そうして今、王家との顔合わせに着ていくドレスを探しに来ている。
アルフレッド殿下は陛下と似た青色の瞳をしていらっしゃるが、リカルド殿下は王妃殿下の緑色の瞳を受け継がれている。
お義母様が緑色のドレスをずらりとラックに掛けさせているのはそういう訳だ。
例によって私に特に希望は無く、お義母様が満足のいく格式のドレスであればなんでもいい。
という態度を取るのも気が引けて何か希望を言おうと、とりあえず煌めく石がたくさん縫い付けられていて重たそうなドレスは下げてもらった。

だいたい十二着ほど着たり脱いだりを繰り返したところで、自分でも『これは』というドレスにめぐり会った。
新緑を思わせる鮮やかな緑色のドレスで、緑の上布の下はクリーム色の光沢のある生地がたっぷりと使われている。
まるであの日のシャーリドの部屋を映し取ったようなドレスだった。
布地の触り心地もなめらかで、着て少し動くとその布地が光を返してとても美しい。
夜会に着ていくような派手さも胸や背中の開きもないが、今回はこういう控えめなデザインを求めていた。

「まあ、マイラ……。これがいいわ、とても似合っている。わたくしこのドレスがいいと思うの」

「お義母さま、私もこのドレスがとても気に入りました……素敵です……」

意見が見事に一致して、お義母様はとても上機嫌でドレスと靴を買ってくださったけれどジュエリーは買わなかった。
これから王家から贈られてくるのだから要らないわと、下手なものを用意してリカルド殿下の機嫌を損ねても良くないものねとおっしゃった。
当日は、ハワード公爵家に伝わる真珠のネックレスとイヤリングをお義母様の宝石箱からお借りすることになった。


***


それから、やはり今日も前回のカフェを予約していると連れていかれた。
今日はほぼ時間どおりに到着し、お義母様が予約しているハワードだと名乗るとすぐに席に案内される。
この前と同じ席の正面に、なんとお義父様が座っていらした。

「まあ、あなた!」

「お義父様……」

「二人とも、いいから早く座りなさい」

私と同じくらいお義母様も驚いたと思うけれど、さすが公爵夫人ともなると切り替えも素晴らしく、テキパキと三人分のお茶とケーキを注文した。

「あなたの分も、わたくしたちと同じ季節限定の桃のケーキでよろしいかと思ってホールで注文しましたの。食べきれなかったらお箱に入れてもらって持ち帰りましょう」

「そんな食べ残しを持ち帰るとは、公爵家とあろう者がみっともないじゃないか」

「あら、持ち帰りたくなるくらいに美味しく頂いたということになるのですよ?」 

最初から不穏な空気がテーブルに漂っている。
そもそもお義父様は、フルーツとクリームのふんわりした甘いケーキはそれほどお好きではなかったように思うけれど……。
お義父様は、ナッツがぎっしり入っていて甘さ控えめなパウンドケーキのようなものならよく召し上がっていた。

「お待たせいたしました、桃のケーキでございます」

お義父様の前に、丸い生クリームの土台に薔薇のように艶やかな白桃を並べた見た目も美しいケーキが運ばれてきた。

「難しそうだけれど六等分に切り分けてもらえるかしら。そのうちの三切れを今ここで頂くわ。残りはお箱に入れておいてね」

「かしこまりました」

店の人はホールのケーキを厨房に持ち帰り、その間に紅茶がセットされていく。
そしてティーカップがそれぞれの前に置かれた頃合いで、切り分けられたケーキの皿がやってきた。

「ごゆっくりお過ごしくださいませ」

「本当に美味しそうね。まずはケーキを頂いてからおしゃべりしましょう」

桃のケーキはスポンジが三段になっていて一番上に白桃、次の段にチーズ味のクリームに黄桃のシロップ漬け、その下の段に生クリームにビワのシロップ漬けが挟まっていて、フルーツたっぷりでとても美味しい。一番上の白桃は生のものが使われていてフレッシュで、なんとも言えない上品な甘さだ。

「ほう、これはなかなか美味いな」

「そうでしょう? 生の桃はなかなか手に入りにくいそうよ」

「本当に美味しいです。チーズのクリームは特別好きという訳ではありませんでしたが、これは黄桃と合っていてとても美味しいです。いくらでも食べられますわ」

お義父様には甘すぎたのか、半分も残してフォークを置いてしまった。

「あらあなた、もうおしまいですか?」

「ああ、美味いが一切れがわしには大きかった」

「お義父様、お残しになるのでしたら頂きますわ」

「マイラ、わしの食べ残しのケーキなど……」

私は自分の食べ終わった皿と、お義父様のケーキが半分残された皿を入れ替える。
そしてごく普通の仕草でケーキを食べた。

「マイラ……」

お義父様はそんな私をじっと見ていた。
私は昔のことを思い出していた。


まだ私が子爵家の三女だった頃、家族だけの小さな誕生日会にお義父様とお義母様も両親が招いていた。
ケーキを残す『おじさま』に、私はいつもそのケーキを貰っていたのだ。
『おじさま』は、最初に未使用のフォークとナイフでケーキを半分にしてから、フルーツなどが載っていないほうだけを食べていた。
そして苺などがある美味しそうなところは、いつも私にくれていたのだ。
最初から私に美味しいところをくださるつもりで半分にしてから食べていた。
今日もそうして半分に分けてから、お義父様は切り分けた二つのうち、あまり白桃が載っていないほうを食べていた。
お義父様は私が小さい姪っ子だった時からずっと、一番美味しそうなところを私のためにとっておいてくださっていた。甘い物が苦手なわけではなかったのだ。


「まさかマイラが、リカルド殿下から婚約者にと願われるとはなぁ」

「わたくしはとてもいいお話を戴いたと思いましたわ。マイラとリカルド殿下は、とてもお似合いだと思うの。リカルド殿下は甘えん坊さんだと伺っているし、マイラは末っ子なのにお姉さん気質だもの。きっとマイラは幸せになるわ、ね、旦那様?」

リカルド殿下が甘えん坊? シャーリドで見た彼は、世の中の裏まで見てきたような、どこか達観した雰囲気を漂わせていた気がするけれど……。
きっと他者から甘えん坊と見られる必要があるときには、そうした顔を見せてきたのだ。シャーリドで話してくださった任務のために、リカルド殿下はいろいろな顔を使い分けてきたのね。

「……リカルド殿下の婚約者となりいずれ結婚すれば、ヴェルーデで一番安全な王宮内で暮らすことができる。マイラには無理ばかりを押し付けてきたが、マイラが望む相手と婚約できるようでこれで良かったと思っているよ、これは本当の気持ちだ」

「お義父様……」

お義父様は、節くれ立った指で目じりを押さえている。

「旦那様のお茶にだけお酒でも入っていたのかしら」

「お義父様、桃のケーキの残りを家でまた一緒に食べましょう。今度は桃のところも全部食べてくださいね。お義父様、甘い物がお嫌いではないのですから。
小さい頃から、私にケーキの美味しいところをとっておいてくださってありがとうございました……。
お義父様の娘として、このハワード公爵家からリカルド殿下の婚約者となりますこと、とても嬉しくありがたく思っています」

「そ、そんな挨拶めいたものは、まだずっと先のことだ。まだまだ……まだ早いわ! 
 ……もう少し、心の準備ができてからにしてくれ……」

「マイラが王室に嫁いで行ったら我が家は寂しくなるでしょう? でも旦那様が甘い物がお好きと分かったのですもの、二人になったら王都のカフェ巡りに行きたいわ」

「その時は私も誘ってください!」

「そんなことで里帰りばかりしていたら、リカルド殿下との間に何かあると思われるだろう! しかもマイラが里帰りする家はもうひとつあるのだぞ?」

陛下へのご挨拶もまだこれからだというのに、私たちはもう里帰りの話をしていることに笑ってしまい涙が出た。
お義父様は私の生まれた子爵家のことも考えてくださっていた。なんだか涙が止まらなくなってしまったら、お義父様が私にハンカチを差し出してくださった。

「まだ使っていないから安心しなさい」

そう言いながらお義父様も涙声で、この家のこの父と母の娘となって、私はとても幸せ者だ。
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