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【12】ヴェルーデ最南端の夕陽(アリシア視点)

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視察に向かう者たちがシャーリドを目指し城の門前広場から出発する。
アリシアは侍女のメリッサと荷物をノックスビル家の馬車に乗せた。
二人は馬に乗っていく。

──だって馬車の中では小さな窓からしか外が見えないもの。

メリッサは元々女性騎士を目指していたそうで、護衛としても安心できる。
公爵令嬢付きの侍女として、日頃はその能力を発揮する機会があまりないだけだ。
このような国の外に出る時の供として、メリッサほど心強い者はいない。

アリシアはゆったりとしたシャーリド製の乗馬服を身に着け、髪はぎゅっと小さくまとめている。
ヴェルーデを出るとシャーリドまでの行程は、乾燥地帯を進んでいくことになる。
そのためにシャーリドの服を用意した。
どれもゆったりと生地を使っており、一見すると暑いところで着る服には見えないが袖も丈も長いので太陽の光が直接当たらず短い袖の服より涼しく感じられた。

ノックスビル家に古くから勤める馬丁頭に、馬でシャーリドまで行きたいという話をすると、『アルーブ』と呼ばれる種類の馬を勧めてくれた。
持久力に優れ、歩様はまるで宙に浮かんでいるように走行するというアルーブは、勇猛であると同時に大変優しい気質の馬だという。
ノックスビル家が保有する『アルーブ』種の中で、瞳の美しいレニという名前の馬を選び、それから毎日朝晩とレニと過ごす時間を持った。
乗馬は以前から嗜んでいたが、レニとの絆は短いものなので不安がまったくないとは言えない。
それでもレニはとてもいいパートナーだった。
メリッサはジルという同じアルーブの馬を馬丁に選んでもらっていた。

「アリシアも馬で行くのか!」

「ええ、このほうが視察には便利ですから」

アルフレッド殿下も艶のいいよく手入れをされた『アルーブ』種の馬に乗っている。
殿下も乗馬に適した装飾を抑えた服を着ていた。
朝の透明な空気と光をまとって輝く殿下に、装飾は必要ないと改めて思う。
馬上の殿下はまるで彫像のようだ。

──王城の噴水広場にこのまま置くととても映えそうよ。

ハワード公がマイラ様を伴ってやってくるのが見えた。
光り輝く殿下に見惚れている場合ではなかった。
マイラ様はつばの広い美しい帽子に丈の長いワンピース姿。
乾燥地帯を旅するというよりは、王都にお忍びで遊びにきた地方の令嬢という雰囲気だ。

「アルフレッド殿下、娘のマイラです……あっ二人は同級生でしたな! わざわざ紹介するまでもなかった、学園同様仲良くご一緒させてもらえれば。視察団は色気が足りないですからな!」

ハワード公はそう言うと、アルフレッド殿下が何か言いかけたことに気づかずそのまま行ってしまった。
私もマイラ嬢に挨拶をしたかったのにそんな隙もなかった。
殿下の隣にいた馬上の私に話かけることはなかったハワード公の態度に、この短い旅が何事もなく終わるだろうかと不安になった。


***


最初の宿までは何の問題もなく進んだ。
レニはアルーブ種の性質である穏やかさを発揮してくれて快適だったが、さすがに少し疲れを感じる。
道中一泊目はヴェルーデの最南端の街コルツだ。
王都から少し距離があるコルツの街並みは長閑で、シャーリドと接しているからかどこかエキゾチックな雰囲気がある。

「アリシア、宿に着いて荷ほどきをしたら一緒にコルツの街を散策しないか?」

「え、ええ、それは構いませんが……」

そう話しかけてきたアルフレッド殿下の向こうに、ハワード公がやってくるのが見えた。

「殿下! この後コルツ市長と茶の席を設けております。なんでもコルツの街並みを一望できる楼閣だとか。そこから眺める夕陽は大変美しいらしいですぞ。コルツ市長の嫡男はシャーリドの貴族の娘を娶っているらしく、いい話が聞けそうですな」

「あ、ああ分かった。婚約者であるアリシアも同席でいいのだな?」

「ああ、申し訳ございません。女性は旅慣れないものでございますからお休みいただこうと思ってお席をご用意いたしませんでした。マイラは弁えており無理はしておりませんから出席いたします。
どうしても、どうしてもとおっしゃるのでしたら、今から調整できないこともありませんが」

「どうしてもハワード公にとってわたくしはお邪魔のようですから遠慮いたします」

「そうでしょう、お顔に疲れが見えますからな! こちらのことはお気になさらずお休みください」

「アリシア、いいのか?」

「今日のところは遠慮しておきます」

顔が疲れているとハワード公に言われたのは腹立たしいが、疲労感は確かにある。
こんな状態でハワード公がセッティングした席に行くのは武器を持たずに魔物と戦うようなものだわ。
ほんの少しでもいいから頭も身体も休めたかった。
でも、楼閣から眺める美しい夕陽とやらを殿下はマイラ嬢と一緒に見ることになるのだと思うと胸がざわざわする。

「お嬢様、宿に参りましょう」

メリッサが何事もなかったかのように歩いていく。
私は遊びに来ているのではなく、視察に来ているのだと思い直して宿に向かった。



「どういうことでしょうか、ベッドが一つしかない部屋で二人泊まれというのは」

メリッサが宿割りを担当している者と話をしている。
私とメリッサが案内された部屋は、天井が低く狭い部屋だった。
狭いだけならどうということもないけれど、ベッドが一つしかないのは困る。
もっと狭くてよいので部屋をもう一室用意してもらうか、ベッドが二つある部屋に移動したいとメリッサは伝えているところだ。

「ありがとうメリッサ、私が話すわ」

部屋割りの担当の者とメリッサの会話を聞いていると埒が明かない雰囲気なので、私が話をつけようと前へ出る。

「一つのベッドを二人で使うわけにはいかないので、別のお部屋を用意していただきたいのですが。ハワード公は、従者の分もベッドを用意すると事前の説明でおっしゃっていましたが」

「ですから、部屋割りはハワード公爵が間違いなくなさり私は部屋番号とそこに書かれたお名前どおりにご案内しているだけなのです。
ノックスビル公爵令嬢が粗末な部屋には泊まることができないとおっしゃるのでしたら、直接この宿の者に掛け合っていただくしかありません。本日は全館貸し切りということなので、余分な部屋は無いと聞いてはおりますが」

「粗末な部屋などと申しておりませんわ。二人で泊まるのにベッドが一つでは……」

「騒がしいがどうしたのだ!」

ハワード公がやってきたところで、『ハワード公爵の間違いのない部屋割り』の意味を正確に理解した。
この旅の間ずっと、この調子で私を厄介な女だと周囲に宣伝するつもりなのだろう。

「公爵様、ノックスビル嬢が粗末な部屋では泊まれないとの苦情を」

「なんと! それは大変失礼を! すぐにノックスビル公爵令嬢を豪華な部屋にお通しするのだ!」

居合わせた者たちが私を上から下まで舐めるように見て、ひそひそと囁いている。
何も声を上げなければメリッサと二人で一つのベッドを使うことになり、声を上げれば我がままを通す令嬢のレッテルを貼られると言うわけだ。

「お父様よろしいでしょうか?」

「な、なんだマイラ。おまえは殿下と茶の席に向かったはずでは……」

マイラ様が私とハワード公の間に割って入った。

「私は今夜アリシア様と夜通し語り合いましょうとお約束をしていました。私がアリシア様の部屋に伺う約束をしていたのです。
それでアリシア様の部屋にはどうしてベッドが一つしかないのでしょうか。
従者のベッドも用意されると聞いており、わたくしの部屋には侍女用のベッドもあります。
アリシア様のお部屋にベッドが一つなのはお父様の間違いですか? それともあの担当の者が間違ったのですか?」

「マイラ……ノックスビル公爵令嬢と、仲が良かったのか……? 間違ったのは……部屋割り担当の者に決まっておる。ノックスビル公爵令嬢を別の部屋に案内しよう」

「よかったですわ。どうぞご担当のかたの処分はごくごく軽くお願いいたします。こうして何事もなかったのですから」

とりあえず助けてくれたマイラ様の話に乗っておいた。
先日の学園で上級生に絡まれた時も助けてくれたわ。
ハワード公に『相応の処分』なんて言われて青ざめた担当も気の毒に。

それにしても、マイラ様はハワード公にアルフレッド殿下の婚約者の立場に私と入れ替われと言い含まれているはずなのに、どうして私を助けてくれるのだろう。

「お父様申し訳ありません。コルツ市長とのお茶の席に参ることができません。
ここまで馬車に揺られて少々頭痛がしますので、少し休みたく思います」

「……それならば仕方がない」

「お父様、コルツ市長とのお茶の席にアリシア様を伴われてはいかがでしょうか。
席を一つ空けてしまうよりもいいと思いますわ。アリシア様のご都合と折り合えばですが」

「わたくしはかまいませんが」

どうしてもと言われれば座ってさしあげてもよくってよ。
とは口にはしない。
疲れは取れていないが美しい夕陽は見てみたい。

「……まあ、マイラがそれがよいと言うのであれば……」

「ではアリシア様、どうぞよろしくお願いいたします」


面白くないという顔を隠さないハワード公に案内されて、コルツ市長とのお茶の席に着くとアルフレッド殿下が驚いた顔でこちらを見た。
私が案内された席は殿下と少し離れている。
長テーブルの真ん中にアルフレッド殿下が座り、その隣にコルツ市長夫妻が座っていた。
ハワード公がコルツ市長とその嫡男夫妻、アルフレッド殿下と私たちをざっと紹介する。
シャーリドのお菓子とお茶が振舞われた。
それぞれ近くにいる者同士、雑談に興じる。
私の向かいに座っているのはコルツ市長の嫡男夫妻だ。
シャーリドの貴族令嬢を娶ったらしく、二人はシャフラーン語で会話をしている。

「妻のスメナルです。シャーリドから嫁いできて日が浅く、我々の間ではシャフラーン語で話すことをお許しください」

「初めまして、アリシア・ノックスビルと申します。スメナル様の首飾りがとてもお美しいですわ」

シャフラーン語で話し掛ける。
スメナル様の首飾りは、二匹の蛇が絡み合っていて赤い石と青い石を互いに咥えている意匠だ。周りにダイヤが散りばめられていてとても美しい。

「はい、シャーリドで作られた物です。婚礼の祝いに父が贈ってくれました」

「まあ! 婚礼の祝いというと『アスクーの祝福』ですね! お父様が込められた願いのとおり、スメナル様はとてもお幸せそうですわ」

『アスクーの祝福』とは、シャーリドなど砂漠地帯に伝わる風習で、嫁に出す娘の健康と幸せを願って蛇をかたどった宝飾品を父から贈られるというものだ。
二匹の蛇がなんらかの宝石を咥えている意匠で、娘が生まれた家では父の家に伝わる石と母の家に伝わる石で作るらしい。そうお妃教育の講義で教わったばかりだった。

「シャーリドのことをよくご存じなのですね! そうです、これは『アスクーの祝福』ですわ。
ヴェルーデの言葉や風習などはまだ勉強中なのですが、とても素晴らしい国です。夫にも大切にしてもらっています」

少しはにかんだように言うスメナル様は本当に幸せそうだ。
なんだか少し羨ましい。

「女性同士で話が弾んでいて楽しそうですね。スメナルの笑顔を引き出してくださって感謝しています。
それにしてもアリシア様はシャフラーン語がお上手で驚きました」

「まだまだ勉強中でございます」

スメナル様とはシャフラーン語でたくさん話をした。
今日のお茶とお菓子はスメナル様がシャーリドのものを用意したようだった。
焼き菓子はヴェルーデのものよりしっとりした歯ざわりで、酒に漬けた果実が入っている。
お茶は最初からミルクが入っていて香辛料の香りもする。
シャーリドで流行っている食べ物、とりわけお菓子のことをいろいろ聞いた。

「シャーリドの方々にとっての『定番』のお菓子はなんでしょうか」

「定番、ですか……。そうですね、どの家にもいつもある菓子といえば、芒果(マンゴー)の砂糖漬けでしょうか。
砂糖漬けにしてから干したものを子供も大人もよく食べますの」

「まあ、それは食べてみたいです。シャーリド領に入れば買えますか?」

「ええ、もちろん。ここコルツでも買えますわ」

まずはそれを買わなくては! コルツのものと、シャーリドのものどちらも買ってみよう。
この香辛料の効いたお茶も。
いろいろなお菓子をあるだけ全部買おうとワクワクしてきた。
あくまでも調査のためだもの、ええ。

「若い皆さんは話が弾んでいるようで何よりですな。そろそろ夕陽が沈みかける頃ですぞ、ここからでも見えますがあちらのバルコニーに出るのがお勧めでして」

コルツ市長がそう言って大きなドアを指す。

「アリシア、夕陽を見てみよう」

アルフレッド殿下が私の背中と腰の間のあたりにそっと手を添えて、一緒にバルコニーに出た。
こういうことをさらりとできるところは本当に王子様という感じだ。
あまりにも優雅で慣れた動きに、こちらも照れずにいられる。

コルツの街並みの向こうに大きくて楕円の形をした夕陽があった。
空の高いところは薄い藍色で、オレンジ色の夕陽とのコントラストは言葉もないほど美しい。
そしてその夕陽で金色の髪をオレンジ色に輝かせているアルフレッド殿下は、コルツの夕陽と同じくらいに美しかった。
あの夕陽に、殿下は何を思っているのかしら……。

「きれいだな……」

殿下が目を細めて私を見ながら、夕陽の感想を呟く。

「きれいですね……」

──夕陽よりも、あなたが。 とは、言えるはずもない。

「アリシア……その……」

殿下がじっと私を見つめ何か言おうとしていた。
続きの言葉を待つ間、どこを見ていればいいのか視線がふらふらする。
夕陽を見ていると、胸が締めつけられるような切なさのようなものを感じた。
面倒なことをあれこれ考えるのを全部捨てて、誰もいないところでアルフレッド殿下と二人でこの夕陽を見ていたい。
そんな夢物語は、たとえ叶ったとしてもきっと長くは続かないのでしょうね。
あの夕陽が美しいのは一瞬を照らしているからで、すぐに暗い夜の空に吸い込まれてしまうのよ。
そんなことを思ってしまうほどに、切なく美しい夕陽だ。

「……あの夕陽、今朝いただいたパンに似ています」

「パン? ははっ、そうか」

殿下が吹き出して、少し安心する。
夕陽が見せた夢物語も切なさも、殿下の心地よい笑い声にかき消された。

***

お茶会を終え、宿の部屋に戻ると疲れが床に滲み出していく感じがする。
食事会のようなものはなく、各自で摂るようだ。
アルフレッド殿下に食事に誘われたが、あまりにも疲れていたので断ってしまった。
夕食はメリッサがコルツの街で簡単なものを買ってきてくれて済ませた。
マイラ嬢の助けのおかげで替えてもらった部屋は快適だった。
広いバスルームがついていて、メリッサの手を煩わせることなく一人でのんびり入浴した。
明日からはいよいよシャーリド領に入る。
しばらくハワード公が私に何を仕掛けてくるかを警戒しなくてはならないことが煩わしい。そこに割く時間も心ももったいないのに。

そんなことを考えながら湯から出ると、メリッサがタオルを持ってきてくれた。
続いて入ってというと、メリッサは顔を輝かせた。
公爵邸で一人の従者だけにそんなことを言えないが、ここには私とメリッサしかいない。
ある意味それが一番の旅の贅沢だった。

***

「お嬢様、マイラ・ハワード様がお見えです」

「マイラ様が!?」

部屋で夜通しおしゃべりするのだとハワード公に言って、私の部屋を替えてくれたマイラ様が本当にやってきた。

「お寛ぎの時間に失礼いたします」

「いえ、いらしてくださって嬉しいですわ」

「この者は私の侍女のベスと申します。私の一部のような存在ですので、この者の前で何を話しても私しか聞いていないのと同じです」

「まあ、それはこちらのメリッサも同じです。どうぞご安心ください、私も安心いたしております」

マイラ嬢を部屋に案内しメリッサがお茶を淹れる。
すると、マイラ嬢が連れてきた侍女のベスが持参したお菓子を出す。
メリッサとベスの二人で茶の用意をしていた。


「アリシア様、父が何かと失礼をいたしまして、申し訳ございません。私がこの旅に同行しましたのは、真の意味で父を助けようと思ったからなのです」

「真の意味で、というのをお伺いしてもよろしいでしょうか」

「はい。お恥ずかしい話ですが、父は私をアルフレッド殿下の婚約者にしようとまだ画策しております。もちろん私にそのつもりはなく、父がそれを頑張り続けてしまえば遠くない将来ハワード公爵家は不幸になるでしょう。
私は養女ではありますが、ハワード公爵家に恩があります。
父を真の意味で助けたいのです。
無駄な野望を抱いて失脚することを防ぎたい。
ですから、父がアリシア様をアルフレッド殿下から遠ざけようですとかアリシア様を貶めようとするすべてを妨害しようと思います」

「……そうでしたの。これでいろいろと分かりました。これまでマイラ様には助けていただいてばかりで、どうしてなのだろうと思っておりました。マイラ様のお気持ち、ありがたく思います」

「アリシア様の為というよりも、ハワード公爵家の安寧の為という利己的なところが出発点ですから、感謝いただかなくて良いのです。
それに……たとえ私に野望があったとしても、アルフレッド殿下の婚約者になるのは無理ですもの」

そうかしら……。
マイラ様は養女とはいえハワード公爵令嬢として、私と家格も立場もそれほど変わらないのだから無理ということもないと思うけれど。

「アリシア様、さあお菓子をどうぞ。コルツの街で買ったばかりの焼き菓子ですわ」

「まあ! ありがとうございます、素早くていらっしゃいますわ。美味しそうですね、いただきます」

アルフレッド殿下とコルツの街を散策するのは、市長とのお茶の会に変わってしまった。
散策できたら私もお菓子をいろいろ買えたのに。
この焼き菓子はナッツがぎっしりと入っていてとても美味しい。
これも探して買おう。

学園をやめてからあまり同世代の女性と話す機会がなくて、マイラ様とのおしゃべりはとても楽しかった。
途中からくだけた口調で長年の友人のように話せるようになった。
さすがに夜通しということはなく、マイラ様とベスはお茶を二回お替りしてから部屋に戻って行った。

頭のノートには書くことがたくさんあった。
スメナル様から聞いたシャーリドの話、マイラ様のこと。
一日馬に乗っていた疲れから、すぐに眠りの淵に引き込まれた。
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