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-12月24日- 

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 次の日、ルーは太陽の日差しで目が覚めました。
嵐は過ぎ、海は穏やかです。
しかし、あと一日で雪島に着くことが出来るか不安で、ルーは太陽を感じても笑顔になれませんでした。

「はやく、はやく帰らなきゃ」

ルーは洞窟から勢いよく飛び出すと雪島の方角にぐんぐんと進んでいきました。
太陽が地平線に沈むまで休みなく泳ぎ続けてもまだ雪島は見えません。
月が現れ夜がきても雪島はまだ見えません。
あたりは暗く、寒く、寒いのは雪島に近づいている証拠なのですが、とにかく悲しくなります。
ルーは泳いでいるのか泣いているのか分からなくなってきました。

「う、う、サンタさーーーん。会いたいよーーーー」

ルーがそう叫ぶと
ソリに乗ったサンタさんが月を超えてやってきました。
雪だるまが編まれた暖かそうなセーターを着ています。
ソリをひいたトナカイたちも心配そうな顔でルーを見ていました。
ルーがいつもいる位置は空いたままです。

「仕方がない子だねえ。皆で探していたんだよ。」

「どうしてここにいるって分かったの?」

「ようやく呼んでくれただろう。
ルーがベルを持っていくのを忘れたから随分探し回ったよ。」

「サンタさん、有難う。」

「おや?前より素直になったね。」

「…、僕、いろんな人と出会っておしゃべりしたんだ。」

「そうかそうか、いい時間を過ごしたんだね。
でも、どんな旅をしたかをきくのはあとだ。
クリスマスが迫っているからね、ルーは明日に備えて休まなきゃいかん。
早く帰ろう。」

そういうと、サンタはルーをソリに乗せて雪島に戻るようトナカイ達にお願いしました。
ソリに乗ったルーは安心して家に着く前に眠ってしまいました。
月はにっこりサンタにウインクをしました。

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