7 / 8
第二章 まるごと! エルフの森!
大公爵シトリー
しおりを挟む
「ま、魔族!?」
ふむ、いかにもいかにも、艷やかな黒翼と、黒壇色の角、人の話を聞かないのが少々難点だが、シトリーは魔族の中でもそこそこ偉いのである。
もっとも、薄紫の髪は葉っぱまみれ、角には蜘蛛の巣が絡んで実に間が抜けた姿だが、その程度で大公爵の威厳が……。
「魔王様、申し訳ありません、申し訳ありません」
前言撤回である、威厳もクソもなかった……。恥も外聞もなく、ペコペコと頭を下げるシトリーに、吾輩は額に手をやりため息を付いた。
いや、まあエルフ共が闇の大公爵がペコペコ頭を下げる吾輩に対して、大層萎縮しているのでまあよいか。
「まおーさん?」
突然の闖入者と吾輩の顔を交互に見ながら、シェリスが心配そうな声を上げる。
「ふむ、あれが昨晩、シェリスに話してやったシトリーである」
シェリスが頭からつま先まで、穴が空くほどシトリーを見つめ、小さなため息をつく。平らな胸に手をやってため息を付いたところを見ると、なにやら敗北感を覚えたようだ。
「案ずるな、小さきものよ。控えめであるのもまた、美徳というものだぞ」
その言葉にシェリスの翡翠の瞳が閃き、剣呑な目で睨まれたような気がするが、それはまあよい。些細なことであるからして。
「さてシトリー、頭から齧られる前になにか言いたいことはあるか?」
トテトテと大公爵につめより吾輩は両頬を肉球で挟み込んだ。
「まままま、まおう、さささ」
「ふむ、麻黄はおなかのくすりであるな」
赤面しながら慌てふためくシトリーの頬を、両手のひらで捕まえたまま、吾輩は焼きたての白パンも裸足で逃げ出すモチモチの肉球で彼女の顔をこねくり回す。
「あっ、ちょ、ちょっ」
「ふむ、腸詰めが食いたいのであるか?」
その場にポテリと座り込み、吾輩はあぐらの中にシトリーを抱え込んだ。もちろん魔力は全開だ、知恵の女神も形を失う、必殺の肉球地獄を食らわせることにする。こねこね。
「我輩を面倒事に巻き込んだ礼に、貴様で腸詰めを作ってやるのも悪くないな」
言いながら吾輩は、シトリーのむちむちの腹に爪を立て、頬をペロリと舐めてやった。
「ひっ、まままま」
必死で逃げようとあがいているようだが、圧倒的に力がたりぬ。ふみふみ。
「ひまわりの種はうまいが殻がめんどくさい」
まあこんな鬱蒼とした場所に放り込んでくれた罰だ、耳長どもの前でせいぜい情けない姿をさらすがいい。ふみふみ、こねこね。
「ら、ちょ、らめ、とんじゃいます、そんなにこねたら、とぶ、とんじゃいます」
「ふむ、シトリーには翼もあるゆえ飛ぶこともあろう」
いきなり魔族が現れたかと思って萎縮していたエルフ共がこんどはドン引きしている、ふはははは、吾輩の機嫌を損ねた罰に定命の者を前に存分に恥をさらすがいい。
「ま、まおーさん!!」
「なんだ、小さきもの」
「小さきものじゃありません! シェリスです!! あの……もう許してあげて下さい」
定命のものであれば絶命するほどの魔力を通した、至高の肉球マッサージに、いい具合にとてもダメに仕上がりったシトリーは、吾輩の膝の上で白目を剥いていた。
褐色肌の美人もこうなれば、残念この上ない。浜に打ち上げられたクラーケンのごとく、体中から色んな液体を染み出してプルプル震えている。じつに情けなくて見るに堪えない、ざまぁみろだ。
「ふむん……もう少し頑張るかと思ったが、軟弱者め」
これ以上やると、いろんな方面から怒られてしまいそうなので許してやろう。それにシトリーの手勢、「東の塔の魔術師」は、この手の仕事にはおあつらえ向きである。
しかたがないので、マシュマロに変えるのは今しばらく勘弁しやるてことにしよう。吾輩は寛大なのだ、魔王であるからして。
「シトリーさん大丈夫ですか? こっちです」
ぐったりとしたシトリーの手を引いて自分の方に引き寄せながら、少女が我輩をにらみつける。
「た、助かったのです、耳長の娘」
「ふふふ、それはどうかな?」
「ひっ!!!」
「縦」、「横」、「高さ」、どれをとってもシェリスの倍はあろうかというワガママボディを小さくして、魔族の大公爵が耳長の娘に縋り付く姿に、吾輩は溜飲を下げながら、そういいって目を細めた。
「まおーさん! だめ!」
「ふむ……、だが、そ奴がそもそもの元凶なのであるからして」
「それでもダメですぅ」
ぷぅ、と頬を膨らませてすねるシェリスに吾輩は鼻を鳴らす。
「ふむ、シェリスが止めなければ、|貴様が骨抜きになるまでこねてやる所だったのだがな……。その小さき勇者に感謝するが良い大公爵」
「ううう……」
我が必殺の肉球で本気でこねた日には、樹木人をパンケーキに、怪魚の王をつみれ汁にすることなぞ朝飯前だ。
「まあよい、折角来たのだから、お前も働いてもらうぞシトリー」
「え? 私は魔王様に休暇を……なんでもありません、ごめんなさい仕事大好き、まおー様バンザイ」
ニヤリと笑いながら、両手をワキワキさせてシトリーを黙らせると、吾輩はシェリスの瞳をまっすぐにのぞき込む。
「さて、シェリス、貴様は今からこの村の長である、文句はないな?」
「は……はい」
「異論のあるものはおらぬか? おらぬな?」
お互いに顔を見合わせたエルフ達から異論が返ってこないのを確かめて、吾輩はよっこらしょと立ち上がった。
「その後見人とやらは、お主の言う通り追放刑とせよ、お主が族長であるからな」
元後見人の、マスタードソースだかなんだかいう、長い名前の耳長を押さえていた手が離される。怒りで血走った目でこちらをにらみつけるの男の足元に、吾輩は指を鳴らして雷の矢を突き立ててやった。
「半時くれてやる、さっさと去れ、吾輩の寛大さと族長の勇気に感謝するがよいぞ」
沈黙と金気臭い空気があたりを包み、腰を抜かしてへたり込んだ、マから始まる以下略がガクガクと首を振る。
だが吾輩はその瞳にこもる怨嗟の色があるのを見逃さなかった。ふむ、これでよい、こうしておけばシェリスより先に吾輩に鉾を向けるであろうからな。
「さて、シェリス、森に残る“死にたくない者”を全員集めよ」
「死にたくない者をですか? 全員?」
「助かる気があるものは助けてやってもよい、家畜や愛玩動物にいたるまでな」
吾輩の言葉に回りがざわめいた。ひそひそと交わされる「魔族を信じられるか?」という当たり前の議論を吾輩は聞き逃さない。魔王の耳は地獄耳なのだ。
「でも、お父様たちは今……」
「それはまあ、後で何とかしてやろう。ただし、条件がある」
シェリスが固唾をのんで吾輩の金色の目を見つめる。
「皆を救う代わり、貴様は吾輩のブラッシング係である、生きておる限りな」
「ぶらっしんぐがかり」
「まままま、魔王さま、毛づくろいならわたく、ぴゃん」
横やりを入れようと身を乗り出したシトリーのわき腹に、最大限魔力を乗せた肉球をぽむ、と押し付けて黙らせた。膝から崩れ落ちて震えているようだがまあ、大丈夫だろう。
「それが交換条件である」
「わかりました、一生懸命お仕えいたします」
「うむ、シトリー何をしておる?」
『検閲削除』な感じで転がっているシトリーの首根っこを、ひょいとつまんで引きずり起こし、吾輩はデコピンを一発入れてやる。
「はっ! わた、わた」
「綿菓子は後で耳長の子供たちと食うてもよいが、今は仕事だシトリー」
「あっ、ハイ」
仕事の時間である。とりあえず、そういう事になった。
ふむ、いかにもいかにも、艷やかな黒翼と、黒壇色の角、人の話を聞かないのが少々難点だが、シトリーは魔族の中でもそこそこ偉いのである。
もっとも、薄紫の髪は葉っぱまみれ、角には蜘蛛の巣が絡んで実に間が抜けた姿だが、その程度で大公爵の威厳が……。
「魔王様、申し訳ありません、申し訳ありません」
前言撤回である、威厳もクソもなかった……。恥も外聞もなく、ペコペコと頭を下げるシトリーに、吾輩は額に手をやりため息を付いた。
いや、まあエルフ共が闇の大公爵がペコペコ頭を下げる吾輩に対して、大層萎縮しているのでまあよいか。
「まおーさん?」
突然の闖入者と吾輩の顔を交互に見ながら、シェリスが心配そうな声を上げる。
「ふむ、あれが昨晩、シェリスに話してやったシトリーである」
シェリスが頭からつま先まで、穴が空くほどシトリーを見つめ、小さなため息をつく。平らな胸に手をやってため息を付いたところを見ると、なにやら敗北感を覚えたようだ。
「案ずるな、小さきものよ。控えめであるのもまた、美徳というものだぞ」
その言葉にシェリスの翡翠の瞳が閃き、剣呑な目で睨まれたような気がするが、それはまあよい。些細なことであるからして。
「さてシトリー、頭から齧られる前になにか言いたいことはあるか?」
トテトテと大公爵につめより吾輩は両頬を肉球で挟み込んだ。
「まままま、まおう、さささ」
「ふむ、麻黄はおなかのくすりであるな」
赤面しながら慌てふためくシトリーの頬を、両手のひらで捕まえたまま、吾輩は焼きたての白パンも裸足で逃げ出すモチモチの肉球で彼女の顔をこねくり回す。
「あっ、ちょ、ちょっ」
「ふむ、腸詰めが食いたいのであるか?」
その場にポテリと座り込み、吾輩はあぐらの中にシトリーを抱え込んだ。もちろん魔力は全開だ、知恵の女神も形を失う、必殺の肉球地獄を食らわせることにする。こねこね。
「我輩を面倒事に巻き込んだ礼に、貴様で腸詰めを作ってやるのも悪くないな」
言いながら吾輩は、シトリーのむちむちの腹に爪を立て、頬をペロリと舐めてやった。
「ひっ、まままま」
必死で逃げようとあがいているようだが、圧倒的に力がたりぬ。ふみふみ。
「ひまわりの種はうまいが殻がめんどくさい」
まあこんな鬱蒼とした場所に放り込んでくれた罰だ、耳長どもの前でせいぜい情けない姿をさらすがいい。ふみふみ、こねこね。
「ら、ちょ、らめ、とんじゃいます、そんなにこねたら、とぶ、とんじゃいます」
「ふむ、シトリーには翼もあるゆえ飛ぶこともあろう」
いきなり魔族が現れたかと思って萎縮していたエルフ共がこんどはドン引きしている、ふはははは、吾輩の機嫌を損ねた罰に定命の者を前に存分に恥をさらすがいい。
「ま、まおーさん!!」
「なんだ、小さきもの」
「小さきものじゃありません! シェリスです!! あの……もう許してあげて下さい」
定命のものであれば絶命するほどの魔力を通した、至高の肉球マッサージに、いい具合にとてもダメに仕上がりったシトリーは、吾輩の膝の上で白目を剥いていた。
褐色肌の美人もこうなれば、残念この上ない。浜に打ち上げられたクラーケンのごとく、体中から色んな液体を染み出してプルプル震えている。じつに情けなくて見るに堪えない、ざまぁみろだ。
「ふむん……もう少し頑張るかと思ったが、軟弱者め」
これ以上やると、いろんな方面から怒られてしまいそうなので許してやろう。それにシトリーの手勢、「東の塔の魔術師」は、この手の仕事にはおあつらえ向きである。
しかたがないので、マシュマロに変えるのは今しばらく勘弁しやるてことにしよう。吾輩は寛大なのだ、魔王であるからして。
「シトリーさん大丈夫ですか? こっちです」
ぐったりとしたシトリーの手を引いて自分の方に引き寄せながら、少女が我輩をにらみつける。
「た、助かったのです、耳長の娘」
「ふふふ、それはどうかな?」
「ひっ!!!」
「縦」、「横」、「高さ」、どれをとってもシェリスの倍はあろうかというワガママボディを小さくして、魔族の大公爵が耳長の娘に縋り付く姿に、吾輩は溜飲を下げながら、そういいって目を細めた。
「まおーさん! だめ!」
「ふむ……、だが、そ奴がそもそもの元凶なのであるからして」
「それでもダメですぅ」
ぷぅ、と頬を膨らませてすねるシェリスに吾輩は鼻を鳴らす。
「ふむ、シェリスが止めなければ、|貴様が骨抜きになるまでこねてやる所だったのだがな……。その小さき勇者に感謝するが良い大公爵」
「ううう……」
我が必殺の肉球で本気でこねた日には、樹木人をパンケーキに、怪魚の王をつみれ汁にすることなぞ朝飯前だ。
「まあよい、折角来たのだから、お前も働いてもらうぞシトリー」
「え? 私は魔王様に休暇を……なんでもありません、ごめんなさい仕事大好き、まおー様バンザイ」
ニヤリと笑いながら、両手をワキワキさせてシトリーを黙らせると、吾輩はシェリスの瞳をまっすぐにのぞき込む。
「さて、シェリス、貴様は今からこの村の長である、文句はないな?」
「は……はい」
「異論のあるものはおらぬか? おらぬな?」
お互いに顔を見合わせたエルフ達から異論が返ってこないのを確かめて、吾輩はよっこらしょと立ち上がった。
「その後見人とやらは、お主の言う通り追放刑とせよ、お主が族長であるからな」
元後見人の、マスタードソースだかなんだかいう、長い名前の耳長を押さえていた手が離される。怒りで血走った目でこちらをにらみつけるの男の足元に、吾輩は指を鳴らして雷の矢を突き立ててやった。
「半時くれてやる、さっさと去れ、吾輩の寛大さと族長の勇気に感謝するがよいぞ」
沈黙と金気臭い空気があたりを包み、腰を抜かしてへたり込んだ、マから始まる以下略がガクガクと首を振る。
だが吾輩はその瞳にこもる怨嗟の色があるのを見逃さなかった。ふむ、これでよい、こうしておけばシェリスより先に吾輩に鉾を向けるであろうからな。
「さて、シェリス、森に残る“死にたくない者”を全員集めよ」
「死にたくない者をですか? 全員?」
「助かる気があるものは助けてやってもよい、家畜や愛玩動物にいたるまでな」
吾輩の言葉に回りがざわめいた。ひそひそと交わされる「魔族を信じられるか?」という当たり前の議論を吾輩は聞き逃さない。魔王の耳は地獄耳なのだ。
「でも、お父様たちは今……」
「それはまあ、後で何とかしてやろう。ただし、条件がある」
シェリスが固唾をのんで吾輩の金色の目を見つめる。
「皆を救う代わり、貴様は吾輩のブラッシング係である、生きておる限りな」
「ぶらっしんぐがかり」
「まままま、魔王さま、毛づくろいならわたく、ぴゃん」
横やりを入れようと身を乗り出したシトリーのわき腹に、最大限魔力を乗せた肉球をぽむ、と押し付けて黙らせた。膝から崩れ落ちて震えているようだがまあ、大丈夫だろう。
「それが交換条件である」
「わかりました、一生懸命お仕えいたします」
「うむ、シトリー何をしておる?」
『検閲削除』な感じで転がっているシトリーの首根っこを、ひょいとつまんで引きずり起こし、吾輩はデコピンを一発入れてやる。
「はっ! わた、わた」
「綿菓子は後で耳長の子供たちと食うてもよいが、今は仕事だシトリー」
「あっ、ハイ」
仕事の時間である。とりあえず、そういう事になった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
異世界隠密冒険記
リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。
人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。
ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。
黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。
その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。
冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。
現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。
改稿を始めました。
以前より読みやすくなっているはずです。
第一部完結しました。第二部完結しました。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる