夫に愛されるため努力していたはずが、初恋の執事に溺愛されていました

言えるわけない3 ※

　ひんやりとした上質なシーツは火照った肌に心地よい。
　乱れた呼吸と、全然大人しくならない鼓動に、セレスティアはすぐに自分の格好を認識できなかった。
　足を抱えられ開かされている。
　その間に薄暗さの中でもわかる銀糸。
　
「――ひっ、そこ、はっ、……ああっ」
　
　ぐんと尻が浮くほどに無遠慮に、腰が掴まれた。
　丈の短いナイトドレスが捲り上がる。
　脚の間にあるレオリオの体に内股を閉じられず、先ほど粗相した場所に熱い呼気を感じた。
　漏らしてしまったことを思い出せば、身を捩るが、びくともしない鍛えられた腕の拘束。
　まだ、達した余韻で細かな痺れを残す淫核へ、薄い唇が張り付き、じゅと吸い付かれた。
　セレスティアの背が跳ね仰反る。
　それは、ますます、男の顔に敏感な粒を擦り付けることになり、また、とぷりと秘裂の奥から淫水が溢れる。
　
「いや、ッ、きた、ない、から、……っ、んんッ！ぅ……」
　
　セレスティアが漏らした液体は小水とは違い、むしろ雌の匂いがレオリオの舌には甘くすら感じる。
　唇を吸い付かせたまま、口内で尖らせた舌先がぴんと膨れた剥き出しの肉粒をつつきなぶり続ける。
　真っ赤になるまで弄ばれた淫核をようやく解放された頃、セレスティアは何の抵抗もできないくらい、自分の意思で体に力が入らなかった。
　繰り返す甘イキで不随に体は強張るが、もう与えられる刺激に抗う術がなく、そのうち、秘裂を割り蜜壺へと太い指を押し込まれた。
　
「……れお、も、いったの、そこ、かがないで……」
「――こんなに濡れていれば、発情した雌の匂いしかしない、ティアの匂いだ……」

　あらぬ場所に与えられる刺激だけでなく、レオリオはしつこくそこをかいでいるようで、恥ずかしさに泣き出す。
　何度も達かされた雌穴は太い中指と薬指を存外すんなりと受け入れた。
　レオリオは秘所から顔を離すと、セレスティアの泣き顔を覗き込んできた。
　いつもは紳士的なレオリオが、セレスティアの泣き顔に悦んでいる。
　わざと、痴態を煽るような言葉に、セレスティアはわずかに首を振る。
　それだけでなく身も捩るが、レオリオはセレスティアの抵抗を宥めるように目尻や濡れた頬へと唇を落とした。
　
「……男をその気にさせたいんだろう？――……ティアの匂いを嗅ぐだけでこうなるんだから、嬉しくないのか？」
　
　閉じられないように足の間へ居座るレオリオの腰。
　意図的に、太腿の柔らかさへ、硬くなって膨れた股間を、ぐりと押しつけられた。
　布ごしなのに熱く、まるで焼けた鉄の塊があるようだった。
　その気にさせた、との言葉に、レオリオの顔を見上げる。
　余裕すら感じていた声に反して、耐えるよう寄せた眉間に、欲情に濡れた菫色の双眸は今は赤が強く映えていた。
　
「……れお、」
「……ティアが、素直に気持ちよくなる方が、俺は興奮するよ」
　
指を膣内で曲げ、腹側のざらつきを指腹が掻く。
　ぐちゅぐちゅと粘ついた音を立て、執拗に蜜口を解し、同時に親指の腹がまだ膨れたままの淫核を押し潰した。
　
「んんッああ！……れお、だめぇ、またいっちゃうッ、！……やだぁっ」
　
　ぷしっ、と、またイキ潮を吹いた秘裂に、3本目の指が押し込まれた。
　レオリオが熱を込めて見下ろすセレスティアは、普段は儚いほどに清楚な相貌が歪み、色濃く朱に染まっている。
　もう何度目かわからぬほど達した素直なセレスティアに、レオリオは身を起こすと、秘裂から指を引き抜いた。
　どろりとした愛液が手首まで伝い、十分な滑りが見て取れる。
　リボンで留められただけのナイトドレスの胸元がレオリオの手で解かれ、汗を吸って重くなったそれを乱雑に剥ぎ取られた。
　まろび出る柔らかな胸の膨らみは、着痩せに反して豊かで質量がある。
　薄桃の胸の頂はすでに勝手に尖り、ぷくりとした粒を見せている。
　レオリオはセレスティアの脚を膝を折り抱える。
　蜜口が上向くと太ももの間がセレスティアにも見えるようになり、羞恥に顔を背けた。
　
「……ティア、こっちを見るんだ。――初めてティアの中に入るのが誰か、ちゃんと見ていて」
　
　レオリオもガウンを脱ぐと逞しい筋肉に覆われた身体がさらけ出される。脱ぎ去る下衣の中からは、色濃く滾った雄竿が飛び出てセレスティアの視線を奪った。
　セレスティアにはそれを比べられるような記憶はないが、そもそも小柄なセレスティアの体に対して、レオリオのそれは明らかに質量過多にみえた。
　
「……れお、れお、――むり、おおきすぎるの……」
　
　レオリオは先程の手淫で濡れた自分の手指で愛液をなすりつけるよう肉棒を扱いた。
　手を離しても、腹に反り返るてら付いた異形のような見た目にセレスティアは無意識にいやいやと首を振った。
　そんな、セレスティアの怯えなど気にしないレオリオの掌が薄い下腹部にふれる、
　まるでどこまで入るか確かめるように撫でてくる愛撫に、怯えと甘さの混じった被虐的な感覚にぞくりとセレスティアの背が震えた。
　
「……さっき避妊薬は飲んだから、……心配しなくとも入る、ティアはちゃんと大人の女だからな」
「でも――……、ぁ、ぁ、ぅ、」
「――ほら、入れるから、力抜いて」
　
　体格差のあるレオリオが覆いかぶさってくると、それだけでもう、どこにも逃げられないという圧迫感がある。
　カリの張った雄竿の先端、丸みのある亀頭が泥濘んだセレスティアの処女地に擦り付けられる。
　はしたないほど滲み出た蜜を、肉棒に塗りつけるようにぐちぐちと擦り付けられると、粘膜同士の直の熱に二人とも無意識に腰がびくつく。
　淫核も一緒くたに柔らかな蜜口を捏ねていた先っぽが、ぐぶと内側へとはまった。
　そうして、無理やり隘路を押し広げてくる圧迫が始まると、セレスティアの喉が戦慄く。
　そのくせ、見ろとの言葉を拒否できなくて素直なセレスティアは結合から目が離せず、自分の初めてを奪う凶悪な繋がりを思い知ることとなる。
　
「――れおっ、あ、あ、れお、たすけて、」
　
　みぢみぢと押し込まれる雄竿が三分の一ほどで引っかかる。
　もう、セレスティアは恐ろしくてぽろぽろと涙を零し、レオリオに縋るよう腕を伸ばす。
　レオリオは呼ばれるままに、小さな身体へと身を寄せ、その勢いのまま残りの膣洞へ、一息に滾りを捩じ込んだ。
　
「―――ク、ッ、」
「ぃっ、ひあああッ」
　
　処女膜を突き破り、狭すぎる隙間を雄の形にひらかれ、形を変えられる衝撃。
　たったひと突きで、セレスティアは雄を知る雌にされ、知らなかった感覚を植え付けられた。
　助けを求める伸ばした手を掴まれ、無慈悲に圧し掛かるよう捉えられると、ずりずりと根元まで腰をすすめられる。
　
「――は、……悦すぎて、でるかと、……はあ、やっと、」
　
　十分な潤いはあるが、過ぎた大きさに中が引き攣れたようひくついている。
　けれども心に拒絶はない。
　そのうち、本能的な雌の反応で、隘路の粘膜が中の雄竿に吸い付き始める。
　レオリオは、それでもすぐには抜き差しせず、亀頭の先端を子宮口に当てたまま、時折腰を揺する程度で、かわりに、セレスティアの唇や汗ばんだ髪に口付ける。
　片手が、互いの間にある胸の膨らみに触れると、乳房を優しく揉みその柔らかさを堪能する。
　
「ティアはどこも、小さいのに、ここはずいぶん大きいな」
「んんっ、……ぅ、ぅぅ、……いわ、ないで、」
「……っ、どうしてだ？……俺は大好きだけど、」
「――……れお、も？」
「……もちろん、……でもこれは、俺だけが、知ってればいい、」
「あ、あ、んっ、……ん、ひっぱら、ないで、」
　
ちゅちゅ、と、繰り返し落とされる唇に、まるで本当に愛されているかのようで、ようやくセレスティアは強張りを解く。
　それに、時折零される独占欲じみた言葉には、いけないと思っても、心が喜んでしまう。
　滑らかで吸い付くような乳房の先端をくりくりと無骨な指が弄ると、じん…と下腹部が疼き、腹の裏に収まった肉棒を締め付けてしまう。
　レオリオはその反応を楽しむように、左右の胸を愛撫し、小さな粒を引っ張る。
　胸への強い刺激に、子宮口が戦慄き亀頭に吸い付くようで、
　
「……ここ、気持ちいい？――なか、すごい締まる、……そろそろ動かすよ、」
　
　長く留まり続けた雄竿が引き抜かれると、切ないような喪失感に膣洞が狭まる。
　そしてまたすぐに大きな質量に充される、その繰り返しに、セレスティアは甘えを含んだ嬌声を零す。
　逞しい首へと腕を回すと、破瓜の痛みなど忘れ、厚みのある胴へと足を絡める。
　熱に浮かされた思考に、本来の目的すら霞み、縋り付く目の前の男のことしか考えられなくなる。
　そのうち、上から突き込むよう、レオリオの大きな体の重みを使って腰を打ちつけられ、ばちゅばちゅと肌を打つような音が速くなる。
　
「――く、ッ、だすぞ、ティア、」
「れお、れお、ッ、いく、い、っく、あ、あ、――～～ッ、」
　
　もう何度目かのセレスティアの絶頂に、レオリオの吐精が重なる。
　一番深くまで打ち付けられた雄竿が中で膨れ、すぐにビクビクと爆ぜた。
　初めての交わりに、初めて胎の奥で受ける熱。
　達したまま白む意識の外で、子宮口に念入りに子種を擦り付けてくる感触が追い詰める。
　そうして息も整わぬまま、眠るように落ちかけた意識を、頬を撫でて体を揺さぶられ起こされた。
　なぜ、と、とろりとしたセレスティアの双眸は、しかしすぐに見開かれた。
　まだ、セレスティアの中に居座る質量が、再び大きくなったのだ。
　
「ティア……、男は一度くらいじゃ、おさまらないんだ」
「……れお、うそでしょ、……もう、む……ぁ、あ、だめ、ん、む、むぅッ！」
　
　意識を手放すなど許されず、さらにピッタリと弾力のある体をくっつけて繋がりを深くするレオリオに、セレスティアの弱々しい抵抗がキスで封じられる。
　そのままキスハメで前から一度出され、獣の交尾のように後ろから突かれた時は前からとは違う深さと場所を開かれてまた粗相しながら一度出され、対面で膝を抱きかかえられ散々胸を吸われながら一度、どくどくとたっぷりと中へと注がれた。途中からは中に出される感覚だけで甘イキしてしまい、セレスティアはレオリオを責めることも出来なくなる。
　最後は朝の明るさの中、過ぎた快楽に泣きながら許しを乞うた気がするが許されず、腰をがっちり抱えられながら吐精を受け今度こそ意識を手放した。














　(おかしいわ……、指導のつもりだったのに、最初から最後まで本番な感じだった……)
　その日夕方までベッドの住人となり、起きた時には片頬に殴られた跡のあるニコニコとしたレオリオと、憤怒のセーラが甲斐甲斐しく付き添うのだった。