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第十三章 魔塔に残った魔塔主と修行する弟子
351.精霊王の祝福<レイヴン視点>
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シルフィード様とお父さんのやり取りを眺めていると、シルフィード様がふわりと俺の方へ寄ってきてくださった。
「レイヴン、もしかして君も撫でられたい?」
「え? あ、ええと。そういう訳では……」
本当にそんなつもりじゃなかったんだけど、シルフィード様に撫でられてしまった。
手つきが優しいだけじゃなくて、手のひらから暖かくて爽やかな力を感じる。
「これは……?」
自然と俺の中での力の流れが変わる。
同時に髪の毛の色がブロンドに変化して、左目がお父さんと同じセルリアンブルーの瞳に変化する。
「シルフィード様、ありがとうございます。レイヴンにも祝福を与えてくださったのですね」
「ふふ。レイヴンは風と仲良しみたいだから。僕とも仲良くしてもらえると嬉しいな」
「ありがとうございます。確かに俺の得意な魔法は風です。すぐに分かるだなんて、さすがシルフィード様ですね」
シルフィード様の優しい力を身体に受けて、力が高まっていくのを感じる。
なんだか身体が軽くなった気がした。
「これで少しは精霊魔法も使いやすくなったでしょ。僕が少し力を貸してあげるから、レイヴンもこれでとっくんだっけ。しやすくなるんじゃない?」
「そうですね。お力を借りられて良かったです。風の精霊のみなさんともっと仲良くなる必要がありますから」
精霊王にも祝福されたんだから、俺も特訓を頑張らないとな。
シルフィード様のおかげで精霊の力の流れがより分かりやすくなったから、精霊魔法の理解を深められそうだ。
今までは魔力の流れとぶつかってしまって、制御しづらいところがあった。
だけど、前より魔力との違いが分かりやすくなっているから精霊魔法をより発動しやすいはず。
テオの期待にも答えたいし、今回の特訓で精霊を呼び出す時間を縮められるようにするのを目標にしよう。
「良かったな。特訓もやりやすくなったことだし、まずは風の精霊魔法から練習してみるといいだろう」
「はい、よろしくお願いします」
にこやかに笑っているシルフィード様とお父さんに見守られながら、レクシェルさんと一緒に風の精霊を召還してみる。
まずは目を瞑って力の流れに集中してみる。
身体の中を爽やかな風が流れていくような感じがする。
「力を押さえつけるのではなく、力に逆らわず放出する感じですね」
「逆らわず……」
焦らず流れに任せる。
そうすると、いつもより早く妖精さんを呼び出すことができた。
「わっ! シルフィード様もいる!」
「ちゃんとレイヴンの言うことを聞いて出てきたんだね。偉い偉い」
シルフィード様が妖精さんを褒めてあげると、妖精さんも喜んでクルクルと踊るように飛び始めた。
「レイヴン、もしかして君も撫でられたい?」
「え? あ、ええと。そういう訳では……」
本当にそんなつもりじゃなかったんだけど、シルフィード様に撫でられてしまった。
手つきが優しいだけじゃなくて、手のひらから暖かくて爽やかな力を感じる。
「これは……?」
自然と俺の中での力の流れが変わる。
同時に髪の毛の色がブロンドに変化して、左目がお父さんと同じセルリアンブルーの瞳に変化する。
「シルフィード様、ありがとうございます。レイヴンにも祝福を与えてくださったのですね」
「ふふ。レイヴンは風と仲良しみたいだから。僕とも仲良くしてもらえると嬉しいな」
「ありがとうございます。確かに俺の得意な魔法は風です。すぐに分かるだなんて、さすがシルフィード様ですね」
シルフィード様の優しい力を身体に受けて、力が高まっていくのを感じる。
なんだか身体が軽くなった気がした。
「これで少しは精霊魔法も使いやすくなったでしょ。僕が少し力を貸してあげるから、レイヴンもこれでとっくんだっけ。しやすくなるんじゃない?」
「そうですね。お力を借りられて良かったです。風の精霊のみなさんともっと仲良くなる必要がありますから」
精霊王にも祝福されたんだから、俺も特訓を頑張らないとな。
シルフィード様のおかげで精霊の力の流れがより分かりやすくなったから、精霊魔法の理解を深められそうだ。
今までは魔力の流れとぶつかってしまって、制御しづらいところがあった。
だけど、前より魔力との違いが分かりやすくなっているから精霊魔法をより発動しやすいはず。
テオの期待にも答えたいし、今回の特訓で精霊を呼び出す時間を縮められるようにするのを目標にしよう。
「良かったな。特訓もやりやすくなったことだし、まずは風の精霊魔法から練習してみるといいだろう」
「はい、よろしくお願いします」
にこやかに笑っているシルフィード様とお父さんに見守られながら、レクシェルさんと一緒に風の精霊を召還してみる。
まずは目を瞑って力の流れに集中してみる。
身体の中を爽やかな風が流れていくような感じがする。
「力を押さえつけるのではなく、力に逆らわず放出する感じですね」
「逆らわず……」
焦らず流れに任せる。
そうすると、いつもより早く妖精さんを呼び出すことができた。
「わっ! シルフィード様もいる!」
「ちゃんとレイヴンの言うことを聞いて出てきたんだね。偉い偉い」
シルフィード様が妖精さんを褒めてあげると、妖精さんも喜んでクルクルと踊るように飛び始めた。
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