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第十一章 強気な魔塔主と心配性の弟子
330.甘い余韻
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ゆっくりと自身を引き抜くと、一緒にゴポリと飲み込みきれなかった白濁が流れ出てくる。
汗で張り付いた鬱陶しい髪を片手で適当に流し、レイヴンの髪の毛も整えて額に唇を落とす。
「ぁ、あぁ……ん…っ……はぁ」
「良さそうだったじゃねぇか。ま、俺もゆっくりと愉しんだからいいか」
レイヴンは意識を半分飛ばした様子で、ぼんやりと俺を見上げてくる。
呼吸を繰り返しているのを見守っていると、ゆっくり小首を傾げて唇を開いた。
「……も、終わった……?」
「何だよ、足りねぇならお替りするか? 俺は一晩中でも構わねぇが」
ニィと笑んで、レイヴンの唇へキスをする。
優しくしてやってんのに、レイちゃんは嫌そうに頭を振って遠慮してくる。
「も、いい……」
「そんなに遠慮しなくてもいいのによ」
「も、やだ……」
レイヴンは快楽が抜けきらない赤く染まった顔で俺を見上げながら、涙目で訴えてくる。
あぁクソ。自然と喉が鳴る。
もう一度、昂りをねじこんで泣かせたくなっちまうじゃねえか。
このままもっと蹂躙したいが、勢いに任せて無理やりヤるとレイヴンのことだから暫く触れるのも許さねぇ気がするんだよなぁ。
仕方ねぇ、今日はこのくらいにしてやるか。
レイヴンの隣に寝転がり、手を翳して先ほどと同じ風と水の魔法を纏わりつかせた手のひらで触れながらお互いの身体を清めていく。
奥で燻る身体の熱をなかったことにして、レイヴンを優しく抱き寄せた。
「あのなぁ。赤い顔してもういい、とか言うのは、否定じゃなくてお強請りだからな。俺以外のヤツの前で絶対に言うんじゃねぇぞ」
「……知らないし。テオ以外とこんなこと……しないし」
「全く。可愛い子にお強請りされたら続きをしたくなるんだっての。まぁ、今日はこのくらいで勘弁してやるから」
わしわしと頭を撫で回すと、レイヴンは一瞬嫌そうな顔をして見せてから甘えるように瞳を閉じた。
あー……我慢できるかコレ。
何とか欲望を飼いならしながら、唇を瞼へ優しく落とす。
「ん……擽ったい」
「あー……明日起きられないくらいに抱き潰してぇなー……」
「テオ……声、漏れてる。まんま、漏れてる」
「仕方ねぇだろ。レイが煽ってくるから」
「……煽って、ないし。も、今日はしません。だけど……側にいて欲しい……です」
可愛いお強請りは聞いてやるしかねぇか。
今日はしませんって言ってるから、明日なら許されそうだしな。
だったら、明日もレイちゃんを可愛がればいい話だしな。
「仕方ねぇなぁ」
フと笑い、レイヴンを腕の中に閉じ込める。
高めの体温は次第に眠気を誘ってくる。
甘い誘いには逆らわず、俺もゆっくりと瞳を閉じた。
汗で張り付いた鬱陶しい髪を片手で適当に流し、レイヴンの髪の毛も整えて額に唇を落とす。
「ぁ、あぁ……ん…っ……はぁ」
「良さそうだったじゃねぇか。ま、俺もゆっくりと愉しんだからいいか」
レイヴンは意識を半分飛ばした様子で、ぼんやりと俺を見上げてくる。
呼吸を繰り返しているのを見守っていると、ゆっくり小首を傾げて唇を開いた。
「……も、終わった……?」
「何だよ、足りねぇならお替りするか? 俺は一晩中でも構わねぇが」
ニィと笑んで、レイヴンの唇へキスをする。
優しくしてやってんのに、レイちゃんは嫌そうに頭を振って遠慮してくる。
「も、いい……」
「そんなに遠慮しなくてもいいのによ」
「も、やだ……」
レイヴンは快楽が抜けきらない赤く染まった顔で俺を見上げながら、涙目で訴えてくる。
あぁクソ。自然と喉が鳴る。
もう一度、昂りをねじこんで泣かせたくなっちまうじゃねえか。
このままもっと蹂躙したいが、勢いに任せて無理やりヤるとレイヴンのことだから暫く触れるのも許さねぇ気がするんだよなぁ。
仕方ねぇ、今日はこのくらいにしてやるか。
レイヴンの隣に寝転がり、手を翳して先ほどと同じ風と水の魔法を纏わりつかせた手のひらで触れながらお互いの身体を清めていく。
奥で燻る身体の熱をなかったことにして、レイヴンを優しく抱き寄せた。
「あのなぁ。赤い顔してもういい、とか言うのは、否定じゃなくてお強請りだからな。俺以外のヤツの前で絶対に言うんじゃねぇぞ」
「……知らないし。テオ以外とこんなこと……しないし」
「全く。可愛い子にお強請りされたら続きをしたくなるんだっての。まぁ、今日はこのくらいで勘弁してやるから」
わしわしと頭を撫で回すと、レイヴンは一瞬嫌そうな顔をして見せてから甘えるように瞳を閉じた。
あー……我慢できるかコレ。
何とか欲望を飼いならしながら、唇を瞼へ優しく落とす。
「ん……擽ったい」
「あー……明日起きられないくらいに抱き潰してぇなー……」
「テオ……声、漏れてる。まんま、漏れてる」
「仕方ねぇだろ。レイが煽ってくるから」
「……煽って、ないし。も、今日はしません。だけど……側にいて欲しい……です」
可愛いお強請りは聞いてやるしかねぇか。
今日はしませんって言ってるから、明日なら許されそうだしな。
だったら、明日もレイちゃんを可愛がればいい話だしな。
「仕方ねぇなぁ」
フと笑い、レイヴンを腕の中に閉じ込める。
高めの体温は次第に眠気を誘ってくる。
甘い誘いには逆らわず、俺もゆっくりと瞳を閉じた。
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