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第十一章 強気な魔塔主と心配性の弟子

329.誘い、誘われる※

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 風と水の魔法を同時に使用しながら、白濁で汚れた身体を手で撫でて綺麗にしていく。
 レイヴンは呆けた顔を晒したまま、俺のやることをぼんやりと眺めるだけだ。

「また……そういう、ことを……」
「ん? この方が楽だからなぁー」
「それ、テオだけ……ぁっ!」

 綺麗になった肌をツーっと撫でて尻の窄まりへ指先を埋めると、途端に甘い声があがる。
 擽るように出し入れすると刺激が足りないとでも言わんばかりに、レイヴンが指をナカへと導いていく。

「んっ、あっ……っふ」
「足りないか? じゃあもっと沈めないとなァ」

 愉しげに笑んでもっと深く指を差し入れる。
 トンと弱いところを刺激して快楽を誘うと、レイヴンは喉を反らしてビクンと反応を返してきた。

「あぁっ! ぁ、やぁっ!」
「……素直だな。素直な子はご褒美あげねぇとな」
「そういうの、いらな……あぁんっ!」

 指を二本に増やしクチクチという音を立てながら抜き差しすると、レイヴンは喘ぎながら身体を強張らせる。
 いらないと言いながら、俺の指を締め付けてくるのが堪らねぇな。

「感じてる顔、見せろって」

 首を振ってギュッと目を瞑っているレイヴンに優しく話しかけ、舌で溢れた涙を掬い取る。
 その目が薄く開かれると、唇を合わせて指の動きを再開させる。

「んむぅ……んぅ、ん、ん……」

 レイヴンが熱い吐息を逃そうと口を開いたところを、隙間から舌を差し込んで強引に探っていく。
 徐々にレイの力は抜けていき、俺に身体を委ねていく頃にはとろんと表情も蕩けていた。

「んぁ……ぁ……」
「よしよし、いい具合に蕩けてきてるじゃねぇか」

 キスしている間、ずっと指でレイヴンのナカを刺激していたから堪えきれなくなったらしいな。
 指だけじゃ満足できないのか、強請るように身体を俺へ寄せてくる。
 すっかりと硬さを取り戻した欲望を俺の腹に擦りつけるように身体をくねらせて、はふはふと息を逃している。

「テオ、も……」
「どうした? 物足りない顔して」
「指じゃ、なくて……テオが…ほし……」

 レイヴンは赤く染まった顔を向けて、途切れ途切れに言葉を紡ぎながらきゅうっと指を締め付けて俺自身を強請ってくる。

「いいぜ」

 可愛いお強請りも聞けたし、言うことねぇな。
 ニヤリと笑み、レイヴンの身体を優しくベッドへ横たえる。
 指を引き抜き、すでに準備万端の屹立をヒクヒクと物欲しげに呼び込んでくる後孔へグッと押し進めた。

「んぁぁぁっ!」
「ク――軽く、イったか?」
「あ、あぁっ、あ、んんっ」

 俺までもっていこうとするとは、感じまくってるじゃねぇか。
 レイの反応を見てると、気分がイイ。
 誘われるがままにがつがつと腰を打ち付けると、その度に可愛い昂りから堪えきれない熱い白濁が溢れていく。
 レイヴンはしっかりと俺を受け止め、快感を拾おうと蠢きながら締め付けてくる。

「あぁ、たまんねぇな。レイが吸い付いて離さねぇ感じ」
「し、知らな…ぁあっ、あ、あぁ! ン!」

 レイが必死に否定しようとしても出るのは甘い声ばかりで、身体は正直に俺を求めて絡みついてこようとする。
 伸ばしてきた両腕で、俺の背中に縋り付いてきた。
 レイヴンの甘えるような仕草に、ご褒美をやらねぇとな。
 吐息ごと奪うように、唇を重ね合わせる。

「んん、んむ、ぅ……ン――」
「……従順な子には、褒美をやらねぇとな」

 レイヴンを宥めるようにペロと唇を舐めて離し、快楽を貪るように膨らむ欲望をガツガツと最奥へ叩きつける動きに変えていく。
 レイヴンの身体は俺の動きに合わせるようにビクンビクンと跳ね、ベッドがギシギシと音を立てる。

「あぁっ! ああ、んぁっ! ぁぁ!」
「そろそろか? ナカ……熱いな」

 レイヴンを蹂躙していると、自然と口端を上がっちまう。
 何度も奥を突き上げると、レイヴンは嬌声を上げ続けて俺の耳も愉しませてくれる。
 堪えきれなくなってきたのか、熱い後孔がビクビクと蠕動し始めた。

「あぁん! も、むりぃ! い、…ぁあ!」
「ク、コッチも絞り取られそうだな。そろそろイッてもらうか」

 腰を引いてから、最奥を強く叩くとレイヴンが連動してビクンと跳ねて白濁を零していく。
 同時に俺もレイヴンのナカへ熱い奔流を吐き出していく。
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