17 / 94
第三章 ギルド長からのご指名
17.必要な手助け※
しおりを挟む
「大丈夫、誰も見てない。早く戻って報告したいんだろう? だったら、僕が手伝ってあげるから。そのためのバディだし」
「……」
「こんな辛そうなリューを置いて行ける訳ないし、誰かに見せるのも何か癪だしね。どうせなら、僕だけが見て愉しみたい」
「お前……」
少しだけ目を開けたリューがジッとこちらを見上げている。
その視線が助けを乞うように見えて、僕は人助けという名目を持って触れられることに、自然と笑んだ。
リューは結局これ以上、僕に帰れとは言わなかった。
まずはリューの側に腰掛けて、リューの頭を僕の膝の上へと乗せる。
もう一度頬を撫でて指を滑らせると、リューの口に僕の指先を近づける。
「リュー。声聞かれたくないなら、指舐めて?」
リューは指示された通りに口を開いて僕の指を咥え、素直に指に舌先を這わせてペロペロと舐め始めた。
「ふふ……素直で良い子。じゃあ、僕は熱を逃してあげるためにリューの身体を触るからね? 発散させた方がきっと早く抜けるから。リューも遠慮せずに感じること」
開いている手でリューの身体に手を伸ばす。
シャツの上からでもすでに胸の突起は尖っていて、くっきりと形を浮かび上がらせていた。
「あぁ、これは辛そうだ。ここまできたらもっと感じた方がいいんじゃない?」
僕が少し触れるだけで、くぐもった声が漏れる。
ピンと指先で弾くと、目を瞑ってやり過ごそうとする。
必死に指を咥えて声を押し殺しているのが、堪らなく僕の興奮を煽る。
「イイね。リュー、気持ちいいの?」
僕の問いかけには答えずに、また縋るように指を舐め始める。
そんなに指がお気に召したのだろうか? 今度は口の中を探るように指を動かしてみる。
「…っぐ、……ぅ……」
「口の中も熱いね? ねぇ、指を僕だと思ってしゃぶって?」
胡乱げな目でこちらを見上げてくるが、熱が勝るのかリューは遠慮がちに指に吸い付いて顔を動かし始めた。
チュパチュパと吸う様子は性器を咥えているように見えて、僕もリューを見ているだけで妙な気分になってくる。
「ん、ちょっと細いけど、動きはそれっぽい。僕の見て勉強してたの? リューもやればできるじゃない」
「……るさい」
珍しく声を出して抗議するが、やはりまだ表情も反応もいつもの不愛想で冷静なリューとは程遠い。
それでも必死なリューを見ていると、とことん可愛がってあげたくなる。
「あぁ、いいね。よく出来ました。それじゃあ、リュー。一旦起きて服、脱いじゃおうか? 擦れるのも辛いだろうから、直接触ってあげる」
名残惜しそうに僕の指を口から放すと、何とか起き上がって自分の服に手をかける。
バサリと脱いでしまうと、これでいいか? と裸体を顕にして問いかけてくる。
シャツ一枚しか着ていないことは服が干してあるから知っていた。
だけれど、僕は脱いでいないのに対してリューは全裸だという事実を改めて認識すると余計に妙な期待が膨らんでしまった。
「……」
「こんな辛そうなリューを置いて行ける訳ないし、誰かに見せるのも何か癪だしね。どうせなら、僕だけが見て愉しみたい」
「お前……」
少しだけ目を開けたリューがジッとこちらを見上げている。
その視線が助けを乞うように見えて、僕は人助けという名目を持って触れられることに、自然と笑んだ。
リューは結局これ以上、僕に帰れとは言わなかった。
まずはリューの側に腰掛けて、リューの頭を僕の膝の上へと乗せる。
もう一度頬を撫でて指を滑らせると、リューの口に僕の指先を近づける。
「リュー。声聞かれたくないなら、指舐めて?」
リューは指示された通りに口を開いて僕の指を咥え、素直に指に舌先を這わせてペロペロと舐め始めた。
「ふふ……素直で良い子。じゃあ、僕は熱を逃してあげるためにリューの身体を触るからね? 発散させた方がきっと早く抜けるから。リューも遠慮せずに感じること」
開いている手でリューの身体に手を伸ばす。
シャツの上からでもすでに胸の突起は尖っていて、くっきりと形を浮かび上がらせていた。
「あぁ、これは辛そうだ。ここまできたらもっと感じた方がいいんじゃない?」
僕が少し触れるだけで、くぐもった声が漏れる。
ピンと指先で弾くと、目を瞑ってやり過ごそうとする。
必死に指を咥えて声を押し殺しているのが、堪らなく僕の興奮を煽る。
「イイね。リュー、気持ちいいの?」
僕の問いかけには答えずに、また縋るように指を舐め始める。
そんなに指がお気に召したのだろうか? 今度は口の中を探るように指を動かしてみる。
「…っぐ、……ぅ……」
「口の中も熱いね? ねぇ、指を僕だと思ってしゃぶって?」
胡乱げな目でこちらを見上げてくるが、熱が勝るのかリューは遠慮がちに指に吸い付いて顔を動かし始めた。
チュパチュパと吸う様子は性器を咥えているように見えて、僕もリューを見ているだけで妙な気分になってくる。
「ん、ちょっと細いけど、動きはそれっぽい。僕の見て勉強してたの? リューもやればできるじゃない」
「……るさい」
珍しく声を出して抗議するが、やはりまだ表情も反応もいつもの不愛想で冷静なリューとは程遠い。
それでも必死なリューを見ていると、とことん可愛がってあげたくなる。
「あぁ、いいね。よく出来ました。それじゃあ、リュー。一旦起きて服、脱いじゃおうか? 擦れるのも辛いだろうから、直接触ってあげる」
名残惜しそうに僕の指を口から放すと、何とか起き上がって自分の服に手をかける。
バサリと脱いでしまうと、これでいいか? と裸体を顕にして問いかけてくる。
シャツ一枚しか着ていないことは服が干してあるから知っていた。
だけれど、僕は脱いでいないのに対してリューは全裸だという事実を改めて認識すると余計に妙な期待が膨らんでしまった。
10
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――
天海みつき
BL
族の総長と副総長の恋の話。
アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。
その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。
「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」
学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。
族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。
何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。
成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
晴れの日は嫌い。
うさぎのカメラ
BL
有名名門進学校に通う美少年一年生笹倉 叶が初めて興味を持ったのは、三年生の『杉原 俊』先輩でした。
叶はトラウマを隠し持っているが、杉原先輩はどうやら知っている様子で。
お互いを利用した関係が始まる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる