彼の素顔は誰も知らない

めーぷる

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第二章 バディになった二人の奇妙な関係

8.ここは強引に※

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 (アレ?もしかして……間違えた?)

 僕は内心焦ったが、ここで引き下がっては嫌われるだけで終わりだ。
 そうはいかないと傷ついた表情を作る。

「ふふ……酷いなぁ。そうだよね、僕はそういう人間だから。そう思われても仕方ないよね。だけど、リュー。君のことを心配している気持ちだけは本物だから。もう、信じてもらえはしないと思うけど……」
「……」
「心配している気持ちがたまたま性行為に繋がっただけで。誰とでも距離を取る君のことが心配なんだよ」

 リューは少し間を置いてから、僕を真剣な眼差しで見つめてくる。
 今度は怒っているわけではなさそうだが、やはり何を考えているのか読めない。

「……俺は、お前と共に過ごすのが、そこまで嫌ではなくなっていたらしい。バディとして過ごすのは悪くないと。だが……お前の言う通り、余計なことをさせていたようだ。普通はしないことだろう。今までのことは礼を言う。だから、お前も誰か新しいバディを……」

 (こういうタイプはあんまりいなかったから、泣き落としも効かないか……こうなったら最終手段!)

「――嫌だ。僕はリューがいい。リューも僕のこと少しはいいって思ってくれたなら、一緒にいよう? それに、僕はリューのことが気に入った。好きだよ、リュー」

 口を開こうとしたリューの唇を無理矢理に奪って、強引に舌をねじ込んだ。
 不意打ちにはやはり対応できないリューを翻弄するように舌を絡ませていく。
 両手で突き飛ばそうとしていた手の力が少しずつ抜けてきたところで、そのままリューを床に押し倒す。

「――ッグ……う」

 何とも言えない表情を浮かべたまま、受け身に回っているリューに馬乗りになってしまうと、腕を後ろに回して先程まで口に含んでいたリュー自身を擦り上げる。

 抵抗している力を押しのけるように、こちらも全体重でのしかかってキツく舌を吸い上げる。

「ぅ……」
「……っふ、ぁ……」

 愉しくなってきたので擦る力を強めていくと、あっと言う間に硬度を保って起立する。
 クチュクチュと音を響かせてやると嫌そうに眉間に皺を寄せた。
 ギリギリ押し返そうとしているが、力は大分弱まってきている。

「ん、ふぅ……ふふ……コレくらいで、いいよね?」
「……何、が……」

 何とか正気を保とうとしているが、リューは大分参っているようだ。
 僕は艷やかに笑んで見せると、パッと手を離して棒を自身の後孔へと一気に突き入れる。
 かなりの物量を一気にいれたので圧迫感はあるが、これくらいなら何とかなりそうだ。
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