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第三章 天界と食事の神編
第108話 スイハの祝い 【★】
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裁判フードファイト後の一週間はまさに怒涛だった。
まずコゲの神殿の増設。
俺たちが食事の神だと証明した上、バージルの勢力を取り込んだ様子を配信で見ていた神々が殺到した影響だ。
これにはまだどっちつかずだった日和見組、スイハの元に居た一部の神、そして食通同盟に所属していたが「あのフードファイトを見て少しでもお近づきになりたくなって!」と住居を移した神が含まれる。
拠点の建物そのものに手を加えるわけではなく、隣に新しく居住区を建てる形になったが……それが増えに増えてちょっとした村のようになってしまった。建築関連の神々が異様に張り切った結果だがやりすぎだろ。
レモニカみたいに通いでもいいのに俺と同じ場所に住みたがる神が多すぎる。
これは地上に戻る際によく言い含めないとテーブリア村に移住してきそうだな……。
バージルの仕事環境に関しては迅速に改善案が出し合われ、今は複数の案を採用し良い方向へと向かっていた。
ただバージルも言っていたことだが、記録の神ビスカとの性格の相性がとことん悪い。
予想通りビスカは食事の神を陥れたバージルに怒髪天で、初めは「協力なんてするものですか!」と常に怒り肩状態だった。
俺は見たぞ、寝る前も起きた時も怒り肩を保っていたのを。きっと寝てる間もそのままだったに違いない。
しかしこの件に関しては俺とコゲがダブルでビスカを説得するという形で何とか解決できた。
バージルが自ら謝罪したのも大きいだろう。「謝っても明日には忘れてるからプライドは傷つかないしね!」と余計なことを言っていたが、そのおかげか「今後一切忘れないよう徹底的に楽にしてやりますよ!」とビスカはやる気を出していた。
相性は最悪だが一周回って噛み合ってるんじゃないか?
セージはあれから何度も足しげく俺の元へ通っては下界の裁判について訊ねてきた。
変わろうとしてくれるのは嬉しいが、一日に二回も来るならいっそ皆みたいにウチに越してこればいいのに、と思ったが裁判所から離れる気はないようだ。
ああ、そうそう、セージは天界裁判所内の専用の部屋で寝起きしているらしい。筋金入りだろ。
そしてスイハについて。
スイハは今も食通同盟の傘下に入るつもりはない様子だったが、一件落着し天界が落ち着きを取り戻したことを素直に喜び俺たちを労っていた。
そこで祝いの席を設けてくれたのが今日だ。
堅苦しい場所ではないものの、今が大切な時期なんだからとフライデルに無理やり良い服を着せられて少し息苦しい。見た目で威厳を出すのは未だに慣れないな。
今回の祝いの席は俺のリクエストで小規模なものにしてもらった。
参加者は俺、スイハ、コムギ、コゲの四名だ。大々的に祝うのもいいが、まだ皆ちょっと忙しいタイミングだからな。
白く丸いテーブルに並んだのはピラルクみたいな巨大魚の丸焼きや五段ケーキといった全然小規模じゃない代物だったが、これに関しては嬉しい。
大きな魚って淡泊な味が多いのかと思ってたけど、味付け次第でこんなに化けるんだな……! 普通の魚より分厚めの皮や、その周辺のコラーゲンたっぷりなぷるぷるとした部分が特に好きだった。
そんな巨大魚のお頭を齧っているコゲを横目で見ているとスイハが声をかけてきた。
「食事の神。あなたは遠からず下界へ帰るのですね?」
「ああ、そのつもりだ。もう少し気軽に行き来できたら良いんだが、俺は魔法みたいなのはからっきしだからなぁ……」
神気を上手く使えば出来そうだが、パーシモンたちみたいに風の精霊にお願いして天界に上げてもらうのは難しそうだ。
「もちろん天界に来るのがこれっきりってわけじゃないけどな、ここまで首を突っ込んで中途半端なまま放り出すのは俺としても嫌だ」
「ふふふ、さすがは食事の神! 懐が深いですね!」
「いや、けど天界に戻るたび送迎を頼むのが心苦しいから、そんなしょっちゅうってわけにはいかないが」
そう言いながらさっぱりとした旨味のある魚肉ハンバーグを口に運んでいると、スイハのすり寄るような声がした。
「向こう五十年は天界の転換期。いいのですか? このような時に長く留守にしていると、その間にこのスイハが天界を牛耳ってしまうかもしれませんよ?」
「あはは、天界が混乱して下界に影響を出さないなら何でもいいよ。けど黙ってない神も多いだろ」
だからまた下界が巻き込まれかけかねない。
俺はスイハの星空のような目を凝視する。思えばこれがこっちの世界で初めて見た瞳だ。あの時から癖の強い女神だと思ったし、その印象は今も変わらないが――何だかんだで天界のため、そして下位の神たちのために動いている人物だということはわかってきた。
だから、まあ、こういう願い事をする相手としては妥当だろう。
「スイハ、留守中は俺の代理として皆を纏めてくれないか?」
「――はい?」
「組織を纏めるのに適してるだろ、バージルもそうだけど今は立場がちょっとな」
「いえ、いえいえいえ! それはそうですが何という申し出でしょう、私こんなに驚いたのは久しぶりですよ!」
イスから腰を浮かせたスイハはぽかんと口を開けていた。
だがスイハたちと俺たちは敵対していないし、それぞれ独立した状態で共同者として手を組むのもアリだと思うんだ。友好的な組織同士の協力ってやつ。
もちろんスイハの手に余るなら断ってくれていい、と言うとスイハは「そんなことはありません、ありませんとも」と再び腰を下ろす。
「しかし相当の信頼がないとそんなことは出来ませんよ、食事の神のいない間に本当に好き勝手することも――」
「これに関しては信頼してるよ、これに関しては」
これに関してはと強調したが、スイハは「信頼している」という言葉だけが耳に入ったのか嬉しげににやにやと笑うと、その笑みを意図的に自信ありげなものに変えた。
「いいでしょう、その間に私がきっちりしっかりかっちり管理してさしあげましょう! 私はこういうことが得意ですからね!」
「助かる。宜しくな、他の皆もサポートしてくれると思うからさ」
「ふふふ、私だけで十分なのに過保護ですね」
信頼はしてるが、万一スイハが暴走した場合は皆が止めてくれるという意図も込めてある。が、今は言わないでおこう。
そう頷いているとスイハがにっこりと笑って口を開いた。
「……まあ、それにたしかに天界が落ち着くなら私もそれでいいのです。だからこの有能なスイハを存分に利用してくださいな」
スイハは自分の使い勝手の良さを自覚している。
バージルはそう言っていたが……その言葉は概ね当たっていたようだった。
スイハ(イラスト:縁代まと)
まずコゲの神殿の増設。
俺たちが食事の神だと証明した上、バージルの勢力を取り込んだ様子を配信で見ていた神々が殺到した影響だ。
これにはまだどっちつかずだった日和見組、スイハの元に居た一部の神、そして食通同盟に所属していたが「あのフードファイトを見て少しでもお近づきになりたくなって!」と住居を移した神が含まれる。
拠点の建物そのものに手を加えるわけではなく、隣に新しく居住区を建てる形になったが……それが増えに増えてちょっとした村のようになってしまった。建築関連の神々が異様に張り切った結果だがやりすぎだろ。
レモニカみたいに通いでもいいのに俺と同じ場所に住みたがる神が多すぎる。
これは地上に戻る際によく言い含めないとテーブリア村に移住してきそうだな……。
バージルの仕事環境に関しては迅速に改善案が出し合われ、今は複数の案を採用し良い方向へと向かっていた。
ただバージルも言っていたことだが、記録の神ビスカとの性格の相性がとことん悪い。
予想通りビスカは食事の神を陥れたバージルに怒髪天で、初めは「協力なんてするものですか!」と常に怒り肩状態だった。
俺は見たぞ、寝る前も起きた時も怒り肩を保っていたのを。きっと寝てる間もそのままだったに違いない。
しかしこの件に関しては俺とコゲがダブルでビスカを説得するという形で何とか解決できた。
バージルが自ら謝罪したのも大きいだろう。「謝っても明日には忘れてるからプライドは傷つかないしね!」と余計なことを言っていたが、そのおかげか「今後一切忘れないよう徹底的に楽にしてやりますよ!」とビスカはやる気を出していた。
相性は最悪だが一周回って噛み合ってるんじゃないか?
セージはあれから何度も足しげく俺の元へ通っては下界の裁判について訊ねてきた。
変わろうとしてくれるのは嬉しいが、一日に二回も来るならいっそ皆みたいにウチに越してこればいいのに、と思ったが裁判所から離れる気はないようだ。
ああ、そうそう、セージは天界裁判所内の専用の部屋で寝起きしているらしい。筋金入りだろ。
そしてスイハについて。
スイハは今も食通同盟の傘下に入るつもりはない様子だったが、一件落着し天界が落ち着きを取り戻したことを素直に喜び俺たちを労っていた。
そこで祝いの席を設けてくれたのが今日だ。
堅苦しい場所ではないものの、今が大切な時期なんだからとフライデルに無理やり良い服を着せられて少し息苦しい。見た目で威厳を出すのは未だに慣れないな。
今回の祝いの席は俺のリクエストで小規模なものにしてもらった。
参加者は俺、スイハ、コムギ、コゲの四名だ。大々的に祝うのもいいが、まだ皆ちょっと忙しいタイミングだからな。
白く丸いテーブルに並んだのはピラルクみたいな巨大魚の丸焼きや五段ケーキといった全然小規模じゃない代物だったが、これに関しては嬉しい。
大きな魚って淡泊な味が多いのかと思ってたけど、味付け次第でこんなに化けるんだな……! 普通の魚より分厚めの皮や、その周辺のコラーゲンたっぷりなぷるぷるとした部分が特に好きだった。
そんな巨大魚のお頭を齧っているコゲを横目で見ているとスイハが声をかけてきた。
「食事の神。あなたは遠からず下界へ帰るのですね?」
「ああ、そのつもりだ。もう少し気軽に行き来できたら良いんだが、俺は魔法みたいなのはからっきしだからなぁ……」
神気を上手く使えば出来そうだが、パーシモンたちみたいに風の精霊にお願いして天界に上げてもらうのは難しそうだ。
「もちろん天界に来るのがこれっきりってわけじゃないけどな、ここまで首を突っ込んで中途半端なまま放り出すのは俺としても嫌だ」
「ふふふ、さすがは食事の神! 懐が深いですね!」
「いや、けど天界に戻るたび送迎を頼むのが心苦しいから、そんなしょっちゅうってわけにはいかないが」
そう言いながらさっぱりとした旨味のある魚肉ハンバーグを口に運んでいると、スイハのすり寄るような声がした。
「向こう五十年は天界の転換期。いいのですか? このような時に長く留守にしていると、その間にこのスイハが天界を牛耳ってしまうかもしれませんよ?」
「あはは、天界が混乱して下界に影響を出さないなら何でもいいよ。けど黙ってない神も多いだろ」
だからまた下界が巻き込まれかけかねない。
俺はスイハの星空のような目を凝視する。思えばこれがこっちの世界で初めて見た瞳だ。あの時から癖の強い女神だと思ったし、その印象は今も変わらないが――何だかんだで天界のため、そして下位の神たちのために動いている人物だということはわかってきた。
だから、まあ、こういう願い事をする相手としては妥当だろう。
「スイハ、留守中は俺の代理として皆を纏めてくれないか?」
「――はい?」
「組織を纏めるのに適してるだろ、バージルもそうだけど今は立場がちょっとな」
「いえ、いえいえいえ! それはそうですが何という申し出でしょう、私こんなに驚いたのは久しぶりですよ!」
イスから腰を浮かせたスイハはぽかんと口を開けていた。
だがスイハたちと俺たちは敵対していないし、それぞれ独立した状態で共同者として手を組むのもアリだと思うんだ。友好的な組織同士の協力ってやつ。
もちろんスイハの手に余るなら断ってくれていい、と言うとスイハは「そんなことはありません、ありませんとも」と再び腰を下ろす。
「しかし相当の信頼がないとそんなことは出来ませんよ、食事の神のいない間に本当に好き勝手することも――」
「これに関しては信頼してるよ、これに関しては」
これに関してはと強調したが、スイハは「信頼している」という言葉だけが耳に入ったのか嬉しげににやにやと笑うと、その笑みを意図的に自信ありげなものに変えた。
「いいでしょう、その間に私がきっちりしっかりかっちり管理してさしあげましょう! 私はこういうことが得意ですからね!」
「助かる。宜しくな、他の皆もサポートしてくれると思うからさ」
「ふふふ、私だけで十分なのに過保護ですね」
信頼はしてるが、万一スイハが暴走した場合は皆が止めてくれるという意図も込めてある。が、今は言わないでおこう。
そう頷いているとスイハがにっこりと笑って口を開いた。
「……まあ、それにたしかに天界が落ち着くなら私もそれでいいのです。だからこの有能なスイハを存分に利用してくださいな」
スイハは自分の使い勝手の良さを自覚している。
バージルはそう言っていたが……その言葉は概ね当たっていたようだった。
スイハ(イラスト:縁代まと)
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