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アスタリア王国編
147 気弱な令嬢とお茶をしましょう
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本日は図書館で知り合ったナディヤが遊びに来るということで、リズは張り切って部屋を掃除し迎える準備をしていた。エリーナは勉強中で、リズは侍女仕事に励んでいる。家具を磨き上げたリズが満足げに部屋を見回した時、ドアがノックされた。
すぐに返事をしてドアを開け、来訪者が目に入ったとたん一歩引いて恭しく頭を下げる。
「クリス様、おはようございます」
「リズ……エリーはもう勉強に行ったんだね」
クリスは部屋を覗き込み、エリーがいないのを確認すると少し落胆する。
「はい、何かお伝えしましょうか」
「いや、仕事の前に顔を見たかっただけだから……」
クリスはエリーナが悩んでいると知ってから朝食の席などで注意深く観察し、それとなく訊いてみたが空振りに終わっていた。そしてリズの顔を見て、少し考えるようなそぶりを見せる。
「リズはエリーが勉強している間は、手が空いているよね」
「あ、はい……掃除などをしておりますが、命じていただければ何なりと」
思案顔のクリスは頭の中で自分の予定を思い出す。現在十年間のしわ寄せが一気に来ているため、クリスは多忙を極めていた。一日中政務に駆り出されており、その中リズを休憩時間や夜に呼び出すのも申し訳ない。となると、午前中のエリーナが勉強をしている時間がよいのだが……。
「すぐにじゃないけど、エリーのことで話したいことがあるから。また日にちは追って連絡するね」
リズは王女付きであり、始終エリーナの側にいるためクリスと話す機会は少ない。リズはエリーナの話が聞きたいのかと納得し、にこやかに頷いた。
「かしこまりました」
そして政務へと向かうクリスに頭を下げて見送ると、今度は本棚の周辺をさらに綺麗に磨き、本の順番がおかしくないかを確認する。ナディヤは大切なロマンス小説仲間になるはずなので、一切妥協しない。
そうしているうちにエリーナが勉強から戻ってきて、ナディヤが来る時間になったのだった。
「ナディヤさん。これが全部ラルフレアのロマンス小説よ」
エリーナはさっそく自室にナディヤを案内し、壁一面を埋めるロマンス小説を披露した。エリーナの背より高い、大きめの本棚三つ分。どうしても置いてこられなかった小説たちで、残る本棚二つ分の小説はオランドール家で預かってもらっている。
「す、すごいです」
ナディヤはふるふると感動に震え、口を開けてロマンス小説の背表紙に目を滑らせていた。隣に立つエリーナは得意気であり、壁際で見守っているリズが苦笑いを浮かべていた。アスタリアへ引っ越すにあたり、ロマンス小説の量を巡ってクリスとエリーナの攻防を思い出したからだ。最後は量を削ると、服の間や荷物の隙間に詰められると学んだクリスが折れた。
「好きなだけ借りたらいいわ。そして、読んだ本について語りましょう」
「あ、ありがとうございます!」
エリーナはいきいきとお気に入りの本を紹介していく。好みの押し売りにならないように、丁寧にナディヤの好みを訊いていた。そしてひと段落したところで、お茶を飲みながらおしゃべりへと移る。
部屋の真ん中にティーセットが置かれており、リズがタイミングを見てお茶を淹れた。ナディヤはすっと動き始めたリズに驚いたのか、目を丸くしている。リズはさすがのモブであり、存在を消して壁になることに長けていた。
静かに優美な動きでお茶を淹れると、またすっと壁に戻る。
「あ、あの。改めまして、今日はこのような光栄な機会を設けていただき、ありがとうございます。生きているうちに王族の方とお話ができるなんて、感無量です……」
ナディヤは身を小さくして、ちんまりと椅子に腰かけていた。ガチガチに緊張しており、固まっている。見かねたエリーナがお茶を勧めれば、やっと震える手でカップを取った。
「そんなおおげさに言わなくても……知ってるでしょうけど、わたくし、少し前までは伯爵令嬢よ?」
目の前に座るナディヤ・グリフォンは侯爵令嬢だ。今年で十八歳であり、一個下なのだが童顔で十五、六歳に見える。桃色のふわふわした髪は腰に届き、長めの前髪の奥に琥珀色の丸い瞳がきらめいていた。庇護欲をそそる可愛らしい顔をしているのに、隠れているのがもったいないとエリーナは思う。
「い、いえ。眩しすぎて、同じだなんて思えません」
うつむきがちなナディヤを見ながら、エリーナは事前にクリスや侍女から教えられた情報を思い浮かべた。
ナディヤはグリフォン侯爵家の三女だが後妻の子であり、上二人が前妻の子どもだった。ナディヤの母親は昨年この世を去り、前妻よりも位が低かったことやナディヤの性格もあって姉二人からきつく当たられているそうだ。
もともと気が弱くお淑やかで優しかったナディヤは、ますます人の顔色を窺うようになり自信を持てなくなったらしい。そんな不憫なナディヤであり、おどおどとエリーナに不安げな視線を送っていた。
「ナディヤさん。卑屈になる必要はないわ。悪役令嬢のように堂々と覇気を纏うのよ」
そこですかさずおすすめの悪役令嬢が出てくる小説を勧める。壁と同化しているリズは「そのアドバイスは違う」と無表情の下でつっこんだ。
「あ、悪役令嬢?」
「そうよ。好きな人を一途に思い、自分の想いを貫く姿は素晴らしいわ」
突如悪役令嬢の良さを語られ、ナディヤは目を白黒させる。そしてしばらくエリーナの悪役令嬢談義に相槌を打っていた。このままではナディヤが悪役令嬢に感化されてしまうと危機感をもったリズがお茶を淹れに動く。お菓子も追加した。
そして話題が出されているお菓子に変わり、場が少し和みだしたところでナディヤがちらちらと壁の絵に視線を向けていた。それに気づいたエリーナが小首を傾げて尋ねる。
「あの絵がどうかしたの?」
「その、もしかして、シルヴィオ殿下の御作ですか?」
ナディヤは期待する目をしており、いい表情をしていると思いつつエリーナは頷いた。
「そうよ。殿下がラルフレアに留学中に描かれた学園の庭園なの」
「あの、近づいて見てもいいですか」
「いいわよ」
ナディヤは嬉しそうに、いそいそと近づき絵を見上げる。小さめのキャンパスには噴水と色とりどりの花が描かれていた。ナディヤは感嘆の声を漏らし、うっとりと見つめる。エリーナは隣に立ち、それほどすごい絵なのかと改めてじっくり見た。エリーナに絵の良し悪しはあまり分からない。
「ナディヤさんは絵が好きなの?」
初めて会った時も、芸術分野の本を借りていた。
「はい。特に風景画が好きなんです。これを見ているだけで遠くへ行けた気分になるので」
裏を返せば遠くへ行くことがほとんどないということだ。ますます不憫に思えて、エリーナはじぃっとナディヤを見つめた。
「機会があれば他の絵も借りてくるわね」
「え、そんな! 恐れ多いです!」
その後ナディヤはエリーナ推薦の小説を三冊抱え、何度も頭を下げてエリーナの自室を後にした。敷地内にある図書館にはよく来ていても、王宮内は慣れていないようで、終始キョロキョロして侍女について行った。なんとも心配になる後ろ姿である。
そして二人きりになった途端、リズが侍女の顔から友達の顔に変えてエリーナに近づいて来た。何か気にかかっている顔をしている。それはエリーナも同じで、余っていたお菓子をつまみながら、口を開いた。
「ねぇリズ。あの子、すごくヒロインっぽいわね」
「思いました? 同感です」
可愛い顔をしているのに残念な見た目。義理の姉たちに冷遇されているという不憫さ。弱弱しく守ってあげたくなる性格。それはヒロイン像の一つだ。
「辛い目にあっていたヒロインが攻略対象に出会って返り咲くというテンプレが起こりそうですよね」
「本当ね。ゲームじゃなくてもああいう子っているのね」
エリーナはそう呟いてからリズと目を合わせた。お互い黙り込む。
「エリーナ様……一応ここはゲームをもとにした世界です」
「……何も起こらないわよね」
乙女ゲームに詳しい二人がヒロインっぽいと感じたことは脅威である。ナディヤが急に何かの鍵のような気がしてきて、言い知れぬ不安がよぎる。クリスを選びアスタリア王国へ来た。リズの中にもシナリオはなく、何が自分たちに関係するのかが分からない。
エリーナは気を取り直してお菓子を口に入れる。だがバターの効いたクッキーは先ほどより硬く、あまり味を感じることはできなかった。
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「クリス様、おはようございます」
「リズ……エリーはもう勉強に行ったんだね」
クリスは部屋を覗き込み、エリーがいないのを確認すると少し落胆する。
「はい、何かお伝えしましょうか」
「いや、仕事の前に顔を見たかっただけだから……」
クリスはエリーナが悩んでいると知ってから朝食の席などで注意深く観察し、それとなく訊いてみたが空振りに終わっていた。そしてリズの顔を見て、少し考えるようなそぶりを見せる。
「リズはエリーが勉強している間は、手が空いているよね」
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思案顔のクリスは頭の中で自分の予定を思い出す。現在十年間のしわ寄せが一気に来ているため、クリスは多忙を極めていた。一日中政務に駆り出されており、その中リズを休憩時間や夜に呼び出すのも申し訳ない。となると、午前中のエリーナが勉強をしている時間がよいのだが……。
「すぐにじゃないけど、エリーのことで話したいことがあるから。また日にちは追って連絡するね」
リズは王女付きであり、始終エリーナの側にいるためクリスと話す機会は少ない。リズはエリーナの話が聞きたいのかと納得し、にこやかに頷いた。
「かしこまりました」
そして政務へと向かうクリスに頭を下げて見送ると、今度は本棚の周辺をさらに綺麗に磨き、本の順番がおかしくないかを確認する。ナディヤは大切なロマンス小説仲間になるはずなので、一切妥協しない。
そうしているうちにエリーナが勉強から戻ってきて、ナディヤが来る時間になったのだった。
「ナディヤさん。これが全部ラルフレアのロマンス小説よ」
エリーナはさっそく自室にナディヤを案内し、壁一面を埋めるロマンス小説を披露した。エリーナの背より高い、大きめの本棚三つ分。どうしても置いてこられなかった小説たちで、残る本棚二つ分の小説はオランドール家で預かってもらっている。
「す、すごいです」
ナディヤはふるふると感動に震え、口を開けてロマンス小説の背表紙に目を滑らせていた。隣に立つエリーナは得意気であり、壁際で見守っているリズが苦笑いを浮かべていた。アスタリアへ引っ越すにあたり、ロマンス小説の量を巡ってクリスとエリーナの攻防を思い出したからだ。最後は量を削ると、服の間や荷物の隙間に詰められると学んだクリスが折れた。
「好きなだけ借りたらいいわ。そして、読んだ本について語りましょう」
「あ、ありがとうございます!」
エリーナはいきいきとお気に入りの本を紹介していく。好みの押し売りにならないように、丁寧にナディヤの好みを訊いていた。そしてひと段落したところで、お茶を飲みながらおしゃべりへと移る。
部屋の真ん中にティーセットが置かれており、リズがタイミングを見てお茶を淹れた。ナディヤはすっと動き始めたリズに驚いたのか、目を丸くしている。リズはさすがのモブであり、存在を消して壁になることに長けていた。
静かに優美な動きでお茶を淹れると、またすっと壁に戻る。
「あ、あの。改めまして、今日はこのような光栄な機会を設けていただき、ありがとうございます。生きているうちに王族の方とお話ができるなんて、感無量です……」
ナディヤは身を小さくして、ちんまりと椅子に腰かけていた。ガチガチに緊張しており、固まっている。見かねたエリーナがお茶を勧めれば、やっと震える手でカップを取った。
「そんなおおげさに言わなくても……知ってるでしょうけど、わたくし、少し前までは伯爵令嬢よ?」
目の前に座るナディヤ・グリフォンは侯爵令嬢だ。今年で十八歳であり、一個下なのだが童顔で十五、六歳に見える。桃色のふわふわした髪は腰に届き、長めの前髪の奥に琥珀色の丸い瞳がきらめいていた。庇護欲をそそる可愛らしい顔をしているのに、隠れているのがもったいないとエリーナは思う。
「い、いえ。眩しすぎて、同じだなんて思えません」
うつむきがちなナディヤを見ながら、エリーナは事前にクリスや侍女から教えられた情報を思い浮かべた。
ナディヤはグリフォン侯爵家の三女だが後妻の子であり、上二人が前妻の子どもだった。ナディヤの母親は昨年この世を去り、前妻よりも位が低かったことやナディヤの性格もあって姉二人からきつく当たられているそうだ。
もともと気が弱くお淑やかで優しかったナディヤは、ますます人の顔色を窺うようになり自信を持てなくなったらしい。そんな不憫なナディヤであり、おどおどとエリーナに不安げな視線を送っていた。
「ナディヤさん。卑屈になる必要はないわ。悪役令嬢のように堂々と覇気を纏うのよ」
そこですかさずおすすめの悪役令嬢が出てくる小説を勧める。壁と同化しているリズは「そのアドバイスは違う」と無表情の下でつっこんだ。
「あ、悪役令嬢?」
「そうよ。好きな人を一途に思い、自分の想いを貫く姿は素晴らしいわ」
突如悪役令嬢の良さを語られ、ナディヤは目を白黒させる。そしてしばらくエリーナの悪役令嬢談義に相槌を打っていた。このままではナディヤが悪役令嬢に感化されてしまうと危機感をもったリズがお茶を淹れに動く。お菓子も追加した。
そして話題が出されているお菓子に変わり、場が少し和みだしたところでナディヤがちらちらと壁の絵に視線を向けていた。それに気づいたエリーナが小首を傾げて尋ねる。
「あの絵がどうかしたの?」
「その、もしかして、シルヴィオ殿下の御作ですか?」
ナディヤは期待する目をしており、いい表情をしていると思いつつエリーナは頷いた。
「そうよ。殿下がラルフレアに留学中に描かれた学園の庭園なの」
「あの、近づいて見てもいいですか」
「いいわよ」
ナディヤは嬉しそうに、いそいそと近づき絵を見上げる。小さめのキャンパスには噴水と色とりどりの花が描かれていた。ナディヤは感嘆の声を漏らし、うっとりと見つめる。エリーナは隣に立ち、それほどすごい絵なのかと改めてじっくり見た。エリーナに絵の良し悪しはあまり分からない。
「ナディヤさんは絵が好きなの?」
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「はい。特に風景画が好きなんです。これを見ているだけで遠くへ行けた気分になるので」
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「機会があれば他の絵も借りてくるわね」
「え、そんな! 恐れ多いです!」
その後ナディヤはエリーナ推薦の小説を三冊抱え、何度も頭を下げてエリーナの自室を後にした。敷地内にある図書館にはよく来ていても、王宮内は慣れていないようで、終始キョロキョロして侍女について行った。なんとも心配になる後ろ姿である。
そして二人きりになった途端、リズが侍女の顔から友達の顔に変えてエリーナに近づいて来た。何か気にかかっている顔をしている。それはエリーナも同じで、余っていたお菓子をつまみながら、口を開いた。
「ねぇリズ。あの子、すごくヒロインっぽいわね」
「思いました? 同感です」
可愛い顔をしているのに残念な見た目。義理の姉たちに冷遇されているという不憫さ。弱弱しく守ってあげたくなる性格。それはヒロイン像の一つだ。
「辛い目にあっていたヒロインが攻略対象に出会って返り咲くというテンプレが起こりそうですよね」
「本当ね。ゲームじゃなくてもああいう子っているのね」
エリーナはそう呟いてからリズと目を合わせた。お互い黙り込む。
「エリーナ様……一応ここはゲームをもとにした世界です」
「……何も起こらないわよね」
乙女ゲームに詳しい二人がヒロインっぽいと感じたことは脅威である。ナディヤが急に何かの鍵のような気がしてきて、言い知れぬ不安がよぎる。クリスを選びアスタリア王国へ来た。リズの中にもシナリオはなく、何が自分たちに関係するのかが分からない。
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