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四ノ巻 剣術指南はお任せを 虎之介
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お蘭は居住部屋のほうを振り返る。
「さて、話は聞いてただろう? 虎之介」
「にゃあ」
顔をのぞかせた虎之介は、渋い顔をしていた。
「お蘭。あれじゃあ、依頼を受けたっていうのと、ほぼ同じにゃ」
「そうだね。だから虎之介、頼んだよ」
虎之介はひげをふくらませる。
「俺はいやだって、言ったにゃ」
「あの子はいま、暴力に真っ向から受けることしか知らない。まずは、避けることを覚えさせなきゃ」
お蘭がそう言うも、虎之介は不満そうに、しっぽで床を叩く。
「いじめ問題に関しては、事情を知らないやつが、首をつっこむべきではないにゃ」
「事情を知ればいいんだろう? 知るためには虎之介が、あの子と一緒に寺子屋へ通えばいいってことさ」
「にゃに!?」
お蘭の予想外の言葉に、虎之介は飛び上がった。
「いざとなったら、虎之介が守っておやり」
「お、お蘭! 考えなおすにゃ! あんまりだにゃ!!」
「もう決まりだ。主人の言うことは、聞くものだよ」
「にゃ、にゃあ~」
虎之介は頭を抱えてうなだれた。
「さて、話は聞いてただろう? 虎之介」
「にゃあ」
顔をのぞかせた虎之介は、渋い顔をしていた。
「お蘭。あれじゃあ、依頼を受けたっていうのと、ほぼ同じにゃ」
「そうだね。だから虎之介、頼んだよ」
虎之介はひげをふくらませる。
「俺はいやだって、言ったにゃ」
「あの子はいま、暴力に真っ向から受けることしか知らない。まずは、避けることを覚えさせなきゃ」
お蘭がそう言うも、虎之介は不満そうに、しっぽで床を叩く。
「いじめ問題に関しては、事情を知らないやつが、首をつっこむべきではないにゃ」
「事情を知ればいいんだろう? 知るためには虎之介が、あの子と一緒に寺子屋へ通えばいいってことさ」
「にゃに!?」
お蘭の予想外の言葉に、虎之介は飛び上がった。
「いざとなったら、虎之介が守っておやり」
「お、お蘭! 考えなおすにゃ! あんまりだにゃ!!」
「もう決まりだ。主人の言うことは、聞くものだよ」
「にゃ、にゃあ~」
虎之介は頭を抱えてうなだれた。
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