209 / 228
第14環「金色の真実」
⑭-2 そして、君は王の山と呼ばれた②
しおりを挟む
『グガァ‼』
悍ましい程の悲鳴が上がり、黒龍からどす黒い靄のような者が崩れ落ちた。
『皆待ってくれ! 攻撃しないでくれ‼』
「アルブレヒト、話してわかる相手じゃない。あいつは、黒龍は長年ルゼリア国を苦しめてきた。ミラージュもそれを望んでいるだろう」
「そうだ、アルブレヒト。あいつがしたことは、決して甘いものじゃない」
ルクヴァにとって、黒龍は宿敵である。愛する妻との離婚の原因を作ったのも、レンが苦しんできたことも、全て黒龍の仕業だ。そして、娘のミリティアとトゥルクを苦しめ、義父であるクラウスを苦しめたのも、黒龍だ。許せるとは思えなかった。
『それでも、あいつは寂しかっただけなんだ。竜は罪を犯す。俺もそうだった!』
『アルブレヒト……』
レンは悲しげに、その名を口にする。それでも、レンは黒龍を睨み続けていた。
『生まれ変わった俺は暴走して、レンを焼いた。フェルド庭園を焼け野原に変えた。今になっても、フェルドが平原のままなのは、俺のブレスのせいだ』
『それでも、君はまっとうに生きようと、人々を愛していた。それは皆が知っていることだよ』
レンは頷いた。レンがアルブレヒトを信じているのは、何年もの付き合いがあるからだ。黒龍にはそれが無い。
『それでも、黒龍は慕われていた。熱心な信者として、遠い地球にまで広げていたんだ。信者は地球で卑劣な行為を続けていた。それはキミも知っているでしょう? でも、黒龍はどうしていた?』
『俺だって、崇められていた。信じる者の中にも、犯罪を犯すものだっていたはずだ。それに黒龍になく、俺にあったものがある』
黒龍は黙って聞いていた。レンはそれでも黒龍から目を離せずにいた。
『多くのグリフォンたち家族。それから、レンだ』
『それはそうだけれど……』
黒龍は身震いするように、アルブレヒトを見下ろした。レンはその動作に驚き、一瞬拳に力を込めたが、瞳はアルブレヒトを追っていた。
『俺だって、一人だったらどうなっていたかわからない。レンは俺が命を粗末にしているのを心配して、湖鏡の魔法をおいていってくれた』
『それは違う。それは、水の竜が……』
『湖鏡を通して、俺は一匹の狐を見ていた』
『…………』
アルブレヒトは紅い大きな瞳を潤ませた。黒龍は上空から見下ろしたまま、大人しく話に耳を傾けている。それはレンの話であるからなのか、興味をもったのかはわからない。
『地球で生まれた子狐は、毒を一身に受けて死んだケーニヒスベルクの生まれ変わりだった。子狐は病弱で、生まれてすぐに死んでしまった。次も、その次も。魂へと浸透した竜を殺す毒は、生まれ変わってもレンを苦しめていた。俺は命の尊さを学んだよ』
一瞬、黒龍が息を飲みこんだのを一行は見ていた。それは、ブレスを吐くためではない。
『帝国はおろかだった。魂の研究という、罰当たりなことに手を出していた。そして、その研究を恐れた他国が、毒のミサイルを放った。獣の王は人々を庇い、身をもってその毒を受け、死に絶えた。遺体はいつしかケーニヒスベルク、王の山と呼ばれた。レンは狐に生まれ変わっても尚、その毒に苦しんでいた』
『キミ、どうしてその時の記憶を……。キミが生まれる前じゃないか』
『記憶を継承した時に、兄さんの記憶も継承したんだ。義姉さんの記憶も。レンの瞳が教えてくれた』
『あ……。地球でか…………』
アルブレヒトは大きく頷くと、黒龍を見上げた。黒龍は少し離れた所に降り立つと、降り立った月面の一面が黒く汚れていく。
『なあ、黒龍。アドニスに憑依して、お前はどうだった』
『どう、とは……。フン、人間の暮らしなど反吐が出る』
『楽しかっただろう、人間との暮らしは』
『…………』
『人間は飽きないからな』
『フン。争いばかり起こしていたぞ……』
黒龍はポツリと言葉を落としていった。その答えを予想していたのか、アルブレヒトは話を続ける。
『ニミアゼルと崇拝する宗教だって、あれはレンを信仰していたに過ぎない。それを、獣の王だからと捻じ曲げ、人間の女神にしてしまった』
『ああそうだ。ニミアゼルはレンだ。良く知っているじゃないか』
『レンは愚かな人間のために死に絶えた。セシュールの守護獣たちも、レンの後を追う様に毒を喰らい、死んでいった。狼なんて、惨たらしい顛末だった』
『そうだ。その結果、守られたのがルゼリア大陸だ』
黒龍はルゼリア大陸の成り立ちを、気だるそうに吐き捨てる。
『そして、お前が生まれたんだ。ぬくぬくとグリフォンたちにと共に生きてきた』
『……そうだ。俺はその後で生まれた。そして、レンを湖鏡を通して見つめて、影を送って一緒に冒険した。グリフォンと一緒にな。それからゲートを作って、レンをレスティン・フェレスへ連れ帰った』
『だが、お前はレンの死後にレンの転生を待たず、最後の毒を喰らって死に絶えた』
『…………そうだ』
『アルの亡骸を悲しんだグリフォンが土をかけ続け、エーディエグレスを作り上げた……』
レンは寂しそうに語った。俯きながらも、その瞳はアルブレヒトを見つめたままだ。
『キミは、今でもルゼリア大陸を守るように、中央で眠ってる』
『…………レンが生まれ変わって、すぐにエーディエグレスに来てくれたこと、嬉しく思う。それから、悪いことをしたとも』
『あの童話、修正するようにタウ族に言ったんだけどなあ』
レンの言葉に、レオポルトはハッとしてその言葉を口にする。
「タウ族の、祭りの話か」
「あれはそういう話だったのか?」
ルクヴァも信じられない様子でレンを見つめた。
『うん。ボクは生まれ変わって、すぐにエーディエグレスへ行った。そこで、アルブレヒトの死を知ったんだ。大泣きしたボクのせいで、作物が枯れるほど雨天が続き、冷夏を呼び込んでしまった』
レンは狐の姿を解き、人間の女性の姿に戻った。それでも狐の耳が頭から二つ映え、大きなふさふさの尻尾が生えている。
「黒龍、ボクはお前を許さない。アルブレヒトの死を愚弄しないで」
『……フン』
「それでも、アルブレヒトは君を許すみたい」
レンは槍を構えた。
「黒龍が戦いを辞めないなら、ボクがコアを貫く」
『レン、それは……』
「戦いを辞めるなら、黒龍は竜として、レスティン・フェレスで償いをしていくんだ。……新たな守護獣になればいい」
黒龍は笑みを浮かべた。そのまま咆哮すると、再び笑みを浮かべた。どす黒い感情の湧き出た、悍ましい笑みだった。
「戦うっていうなら、ボクは封印を解く」
『……封印?』
「お前は知らなくて当然だろうね。アルブレヒトは知っているけれどね」
レンのぶっきらぼうな言い方に、黒龍は対応が遅れた。レンの身体が金色をまとい、眩い光を放った。
「ふふふん、ボクは物理法則を超えるからね。一世一代の大嘘さ!」
眩い光に包まれ、レンは咆哮した。
悍ましい程の悲鳴が上がり、黒龍からどす黒い靄のような者が崩れ落ちた。
『皆待ってくれ! 攻撃しないでくれ‼』
「アルブレヒト、話してわかる相手じゃない。あいつは、黒龍は長年ルゼリア国を苦しめてきた。ミラージュもそれを望んでいるだろう」
「そうだ、アルブレヒト。あいつがしたことは、決して甘いものじゃない」
ルクヴァにとって、黒龍は宿敵である。愛する妻との離婚の原因を作ったのも、レンが苦しんできたことも、全て黒龍の仕業だ。そして、娘のミリティアとトゥルクを苦しめ、義父であるクラウスを苦しめたのも、黒龍だ。許せるとは思えなかった。
『それでも、あいつは寂しかっただけなんだ。竜は罪を犯す。俺もそうだった!』
『アルブレヒト……』
レンは悲しげに、その名を口にする。それでも、レンは黒龍を睨み続けていた。
『生まれ変わった俺は暴走して、レンを焼いた。フェルド庭園を焼け野原に変えた。今になっても、フェルドが平原のままなのは、俺のブレスのせいだ』
『それでも、君はまっとうに生きようと、人々を愛していた。それは皆が知っていることだよ』
レンは頷いた。レンがアルブレヒトを信じているのは、何年もの付き合いがあるからだ。黒龍にはそれが無い。
『それでも、黒龍は慕われていた。熱心な信者として、遠い地球にまで広げていたんだ。信者は地球で卑劣な行為を続けていた。それはキミも知っているでしょう? でも、黒龍はどうしていた?』
『俺だって、崇められていた。信じる者の中にも、犯罪を犯すものだっていたはずだ。それに黒龍になく、俺にあったものがある』
黒龍は黙って聞いていた。レンはそれでも黒龍から目を離せずにいた。
『多くのグリフォンたち家族。それから、レンだ』
『それはそうだけれど……』
黒龍は身震いするように、アルブレヒトを見下ろした。レンはその動作に驚き、一瞬拳に力を込めたが、瞳はアルブレヒトを追っていた。
『俺だって、一人だったらどうなっていたかわからない。レンは俺が命を粗末にしているのを心配して、湖鏡の魔法をおいていってくれた』
『それは違う。それは、水の竜が……』
『湖鏡を通して、俺は一匹の狐を見ていた』
『…………』
アルブレヒトは紅い大きな瞳を潤ませた。黒龍は上空から見下ろしたまま、大人しく話に耳を傾けている。それはレンの話であるからなのか、興味をもったのかはわからない。
『地球で生まれた子狐は、毒を一身に受けて死んだケーニヒスベルクの生まれ変わりだった。子狐は病弱で、生まれてすぐに死んでしまった。次も、その次も。魂へと浸透した竜を殺す毒は、生まれ変わってもレンを苦しめていた。俺は命の尊さを学んだよ』
一瞬、黒龍が息を飲みこんだのを一行は見ていた。それは、ブレスを吐くためではない。
『帝国はおろかだった。魂の研究という、罰当たりなことに手を出していた。そして、その研究を恐れた他国が、毒のミサイルを放った。獣の王は人々を庇い、身をもってその毒を受け、死に絶えた。遺体はいつしかケーニヒスベルク、王の山と呼ばれた。レンは狐に生まれ変わっても尚、その毒に苦しんでいた』
『キミ、どうしてその時の記憶を……。キミが生まれる前じゃないか』
『記憶を継承した時に、兄さんの記憶も継承したんだ。義姉さんの記憶も。レンの瞳が教えてくれた』
『あ……。地球でか…………』
アルブレヒトは大きく頷くと、黒龍を見上げた。黒龍は少し離れた所に降り立つと、降り立った月面の一面が黒く汚れていく。
『なあ、黒龍。アドニスに憑依して、お前はどうだった』
『どう、とは……。フン、人間の暮らしなど反吐が出る』
『楽しかっただろう、人間との暮らしは』
『…………』
『人間は飽きないからな』
『フン。争いばかり起こしていたぞ……』
黒龍はポツリと言葉を落としていった。その答えを予想していたのか、アルブレヒトは話を続ける。
『ニミアゼルと崇拝する宗教だって、あれはレンを信仰していたに過ぎない。それを、獣の王だからと捻じ曲げ、人間の女神にしてしまった』
『ああそうだ。ニミアゼルはレンだ。良く知っているじゃないか』
『レンは愚かな人間のために死に絶えた。セシュールの守護獣たちも、レンの後を追う様に毒を喰らい、死んでいった。狼なんて、惨たらしい顛末だった』
『そうだ。その結果、守られたのがルゼリア大陸だ』
黒龍はルゼリア大陸の成り立ちを、気だるそうに吐き捨てる。
『そして、お前が生まれたんだ。ぬくぬくとグリフォンたちにと共に生きてきた』
『……そうだ。俺はその後で生まれた。そして、レンを湖鏡を通して見つめて、影を送って一緒に冒険した。グリフォンと一緒にな。それからゲートを作って、レンをレスティン・フェレスへ連れ帰った』
『だが、お前はレンの死後にレンの転生を待たず、最後の毒を喰らって死に絶えた』
『…………そうだ』
『アルの亡骸を悲しんだグリフォンが土をかけ続け、エーディエグレスを作り上げた……』
レンは寂しそうに語った。俯きながらも、その瞳はアルブレヒトを見つめたままだ。
『キミは、今でもルゼリア大陸を守るように、中央で眠ってる』
『…………レンが生まれ変わって、すぐにエーディエグレスに来てくれたこと、嬉しく思う。それから、悪いことをしたとも』
『あの童話、修正するようにタウ族に言ったんだけどなあ』
レンの言葉に、レオポルトはハッとしてその言葉を口にする。
「タウ族の、祭りの話か」
「あれはそういう話だったのか?」
ルクヴァも信じられない様子でレンを見つめた。
『うん。ボクは生まれ変わって、すぐにエーディエグレスへ行った。そこで、アルブレヒトの死を知ったんだ。大泣きしたボクのせいで、作物が枯れるほど雨天が続き、冷夏を呼び込んでしまった』
レンは狐の姿を解き、人間の女性の姿に戻った。それでも狐の耳が頭から二つ映え、大きなふさふさの尻尾が生えている。
「黒龍、ボクはお前を許さない。アルブレヒトの死を愚弄しないで」
『……フン』
「それでも、アルブレヒトは君を許すみたい」
レンは槍を構えた。
「黒龍が戦いを辞めないなら、ボクがコアを貫く」
『レン、それは……』
「戦いを辞めるなら、黒龍は竜として、レスティン・フェレスで償いをしていくんだ。……新たな守護獣になればいい」
黒龍は笑みを浮かべた。そのまま咆哮すると、再び笑みを浮かべた。どす黒い感情の湧き出た、悍ましい笑みだった。
「戦うっていうなら、ボクは封印を解く」
『……封印?』
「お前は知らなくて当然だろうね。アルブレヒトは知っているけれどね」
レンのぶっきらぼうな言い方に、黒龍は対応が遅れた。レンの身体が金色をまとい、眩い光を放った。
「ふふふん、ボクは物理法則を超えるからね。一世一代の大嘘さ!」
眩い光に包まれ、レンは咆哮した。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
人生負け組のスローライフ
雪那 由多
青春
バアちゃんが体調を悪くした!
俺は長男だからバアちゃんの面倒みなくては!!
ある日オヤジの叫びと共に突如引越しが決まって隣の家まで車で十分以上、ライフラインはあれどメインは湧水、ぼっとん便所に鍵のない家。
じゃあバアちゃんを頼むなと言って一人単身赴任で東京に帰るオヤジと新しいパート見つけたから実家から通うけど高校受験をすててまで来た俺に高校生なら一人でも大丈夫よね?と言って育児拒否をするオフクロ。
ほぼ病院生活となったバアちゃんが他界してから築百年以上の古民家で一人引きこもる俺の日常。
――――――――――――――――――――――
第12回ドリーム小説大賞 読者賞を頂きました!
皆様の応援ありがとうございます!
――――――――――――――――――――――
いずれ最強の錬金術師?
小狐丸
ファンタジー
テンプレのごとく勇者召喚に巻き込まれたアラフォーサラリーマン入間 巧。何の因果か、女神様に勇者とは別口で異世界へと送られる事になる。
女神様の過保護なサポートで若返り、外見も日本人とはかけ離れたイケメンとなって異世界へと降り立つ。
けれど男の希望は生産職を営みながらのスローライフ。それを許さない女神特性の身体と能力。
はたして巧は異世界で平穏な生活を送れるのか。
**************
本編終了しました。
只今、暇つぶしに蛇足をツラツラ書き殴っています。
お暇でしたらどうぞ。
書籍版一巻〜七巻発売中です。
コミック版一巻〜二巻発売中です。
よろしくお願いします。
**************
塩対応の公子様と二度と会わないつもりでした
奏多
恋愛
子爵令嬢リシーラは、チェンジリングに遭ったせいで、両親から嫌われていた。
そのため、隣国の侵略があった時に置き去りにされたのだが、妖精の友人達のおかげで生き延びることができた。
その時、一人の騎士を助けたリシーラ。
妖精界へ行くつもりで求婚に曖昧な返事をしていた後、名前を教えずに別れたのだが、後日開催されたアルシオン公爵子息の婚約者選びのお茶会で再会してしまう。
問題の公子がその騎士だったのだ。
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
チート勇者も楽じゃない。。
小仲 酔太
ファンタジー
ギミック多めのオリジナル異世界ファンタジーです。人の身に余る運命を仲間とともに乗り越えろ!
――――――――
人類は長らく魔族、そしてその王たる魔王と戦ってきた。勇者を夢見て旅をしていた戦士ロイは、歴代勇者の強大な光の力を引き継ぎ、遂に魔王に挑んだ。
激しい戦闘が繰り広げられた。だが気がつくとロイは見知らぬ土地で魔物に囲まれていた……!?なんと魔王との戦いに敗れ、少年に転生してしまっていたのだ。
少年テオンはもう13歳。絶体絶命のピンチにロイの意識が覚醒し、光の力が暴走を始める……。
一方、ロイを失った元の世界では、彼の上官で想い人でもあるスフィアが次の勇者候補となり、光の力を受け継ぐための厳しい修行に明け暮れていた。
いつしか彼女は王国最強となり、姫騎士の称号を得るに至る。しかし未だに力は継承できない。何故なら、その力は今も転生したロイと共にあるのだから……。
これは勇者を夢見た転生戦士と勇者になれなかった最強少女の、波乱の運命を巡る冒険譚である。
※この作品は「小説家になろう」でも同名義同タイトルで公開しております。
※タイトル画(https://28683.mitemin.net/i368864/)は
美風慶伍さん(http://mypage.syosetu.com/33146/)に描いて頂きました。ありがとうございます。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる