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第11環「ルゼリア事変」
⑪-8 再びの再会の町②
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ひとしきり泣いたトゥルクと別れをすませ、ルクヴァは部屋を去っていった。次の日の進軍に備え、軍の編成をするという。トゥルクの腕には、ラダ族の白い紐が結ばれている。ルクヴァからの贈り物だ。
「大丈夫か、トゥルク」
「うん。みっともないところ、見せちゃった」
「無理もない。7年、いや8年越しか?」
「7年かな……。947年の大陸同盟以来だね」
実の父親との再会は、兄と再会するよりもずっと嬉しかったであろう。トゥルクは泣きはらしてスッキリしたようだ。真面目な表情を浮かべると、レオポルトへ頭を下げた。メリーナも隣で控えており、頭を下げた。
「どうしたんだ、突然」
「兄さんも、お願いだよ。ミリーを助けてあげて」
「助けるか。……大丈夫だ、任せろ」
「兄さん!」
去り行く兄の背中に対し、トゥルクは声を張り上げた。
「どうか、気を付けて……!」
「ああ。任せろ」
レオポルトとトゥルクのやり取りを眼にし、心配そうなメリーナも声を張り上げる。
「アルブレヒト兄さん! 気を付けて行って。無事に戻ってきて……」
「ああ。お前らも気を付けるんだぞ!」
「またここで会おう」
そう、また会える。生きてさえいれば。
レオポルトの力強い言葉に、トゥルクとメリーナだけでなく、アルブレヒトもまた決意したのだ。再び会おうと。
◇◇◇
次の日、外では既に兵士の整列が整っており、進軍の合図を待つだけであった。ルクヴァは旗を掲げるセシリアの横に立つと、手を上へ掲げた。兵士が一斉に姿勢を正す。
「これから、我々はシュタイン辺境伯領を通って、ルゼリア国へ進軍する! 今、ルゼリア国は混乱と悲しみの真っ只中にある。しかし、この場に集った全ての者と共に、我々はその絶望を払拭するために進むのだ!」
ルクヴァの激励が始まった。ルクヴァ王の力強い言葉に、兵士たちの視線が一層鋭くなる。王の言葉に、場には静かな緊張感が漂う。
「皆が心に信念を抱き、ルゼリア国の未来のためにその身を捧げて欲しい。滅多な暴力は禁止とする。我々の目的は、平和を取り戻し、彼らに再び希望と安寧を与えることだ!」
その言葉に応えるように、兵士たちは雄たけびを上げた。セシュール軍の結束は固く、その強さは対戦したアルブレヒトにとって、手強かったのだ。彼らは今、一つの意志の元、ルゼリアに光を取り戻すために進んでいく。
「皆の者、眼を冴え渡らせろ!」
「「守護獣の名の下に!」」
「「ケーニヒスベルクに誓って!」」
「「うおおおぉおお!」」
ルクヴァの後方に控えるレオポルトの表情は硬く、その闘志は戦時中を思い起こさせた。かの国に、自身の国は滅ぼされたのだ。アルブレヒトは身に染みてそれを感じ取っていた。
◇◇◇
軍の編成はルクヴァ王の近衛を主体に、レオポルト軍、そしてセリシア軍に分かれる。アルブレヒトは当然のようにレオポルトの軍に編成された。
「レオポルト様、またあなたの部隊に配属されて、私は幸せです!」
「お前はマキャーナ・ラダ・チェイニーか。またお前の武勇自慢を聞く機会が出来たな」
「何を言うのですか。アルブレヒト様とも戦えるなんて、感無量でございます」
「マキャーナ? あの二番槍か!」
マキャーナは自慢の槍を高々に掲げた。恐らくお手製のその槍には、家族から贈られたであろう紐がいくつも括り付けられている。
「レオポルト様がいつも単身で突っ込まれましたからな! いつも二番煎じでしたよ」
「コルネリア将軍が、自重なされー!って続いていくんだ、お前は三番槍だろ!」
「すっげえ、アルブレヒト様と同じ舞台に立てるとは! あんたの剣は重くて、俺は半年寝込んでいたぞ」
すぐ後ろの細身の男が笑みを浮かべている。その肩には古傷が見て取れる。
「そうか、俺がお前を傷つけてしまったのか」
「戦争だったんだ、仕方あるまい。今回は共闘だ。あんたには期待してるよ」
「俺も一兵士だ。様は余計だよ」
アルブレヒトは想う。
彼等の中にはいるだろう、アルブレヒトが奪った戦死者の家族が、同胞が。あれだけの戦争だったのだ。それでも彼等は自身を受け入れてくれた。戦死者のことを考えなかった日はないものの、その家族は自身のことを恨んでいるのではないだろうか。
故郷の兵士たちにも家族がいた。仲間だった。かけがえのない国民、家族だったはずだ。
彼らはどうしているだろう。あの放置された土地で。
ティトーの言葉が蘇ってくる。
『アルブレヒトさんが夜を眠れずにいるのを、僕は知っています。夢に、悪いことが出てくるんだよね。苦しそうに唸っているのを、何度か聞いてます。父上や母上という寝言も、僕は何度か聞いていたから』
ティトーはアルブレヒトの真意を見抜いていた。
『アルブレヒトさん。僕は何もわかりませんが、アルブレヒトさんが祖国を愛しているってことはわかっています。その為にセシュール国へ行って、祖国へ帰れるように努めて欲しいんです。僕は、ここまで連れて来てくれた貴方に、恩を返したい』
そして囁くのだ。
『だから、ここでお別れです。僕は、ルゼリア国に行きます。行って、どうしてあんな戦争をしたのか、ルゼリア側からの理由も勉強してきます』
(お別れなどにはさせない。ティトー。いや、ティニア……)
呼び名は出会うたびに変わる。ケーニヒスベルクであった時もあり、レンでもあった。
「ティニア……」
それでも、今はあの時の彼女の名を呼んでしまう。
「アルブレヒト」
俯いていたアルブレヒトに、親友のレオポルトが声を掛ける。
かつても友人がいた。かけがえのない親友だった。彼は、のちにルゼリアの王族に生まれ変わった。彼はいつしか生まれ変わり、地球という星へ連れて来られて罪を犯したと言うが、それは大いに償われただろう。人々を支える医師になり、そして多くの人々を救った。それは、人以外の生き物たちをも……。
(そうか、二人の子孫なのか。レオも、ティトーも……)
「行こう。時間だ」
「ああ。わかった、レオポルト……」
6月初夏のケーニヒスベルクは、青々とした色で見下ろしていた。全てを愛する彼女は、何を語りかけているのだろうか。
それは、今のアルブレヒトにはわからない。
それでも、彼女を助けるためにも。
救援に向かうのだ。
再び、ルゼリア大陸は戦火に包まれることとなる。
「大丈夫か、トゥルク」
「うん。みっともないところ、見せちゃった」
「無理もない。7年、いや8年越しか?」
「7年かな……。947年の大陸同盟以来だね」
実の父親との再会は、兄と再会するよりもずっと嬉しかったであろう。トゥルクは泣きはらしてスッキリしたようだ。真面目な表情を浮かべると、レオポルトへ頭を下げた。メリーナも隣で控えており、頭を下げた。
「どうしたんだ、突然」
「兄さんも、お願いだよ。ミリーを助けてあげて」
「助けるか。……大丈夫だ、任せろ」
「兄さん!」
去り行く兄の背中に対し、トゥルクは声を張り上げた。
「どうか、気を付けて……!」
「ああ。任せろ」
レオポルトとトゥルクのやり取りを眼にし、心配そうなメリーナも声を張り上げる。
「アルブレヒト兄さん! 気を付けて行って。無事に戻ってきて……」
「ああ。お前らも気を付けるんだぞ!」
「またここで会おう」
そう、また会える。生きてさえいれば。
レオポルトの力強い言葉に、トゥルクとメリーナだけでなく、アルブレヒトもまた決意したのだ。再び会おうと。
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次の日、外では既に兵士の整列が整っており、進軍の合図を待つだけであった。ルクヴァは旗を掲げるセシリアの横に立つと、手を上へ掲げた。兵士が一斉に姿勢を正す。
「これから、我々はシュタイン辺境伯領を通って、ルゼリア国へ進軍する! 今、ルゼリア国は混乱と悲しみの真っ只中にある。しかし、この場に集った全ての者と共に、我々はその絶望を払拭するために進むのだ!」
ルクヴァの激励が始まった。ルクヴァ王の力強い言葉に、兵士たちの視線が一層鋭くなる。王の言葉に、場には静かな緊張感が漂う。
「皆が心に信念を抱き、ルゼリア国の未来のためにその身を捧げて欲しい。滅多な暴力は禁止とする。我々の目的は、平和を取り戻し、彼らに再び希望と安寧を与えることだ!」
その言葉に応えるように、兵士たちは雄たけびを上げた。セシュール軍の結束は固く、その強さは対戦したアルブレヒトにとって、手強かったのだ。彼らは今、一つの意志の元、ルゼリアに光を取り戻すために進んでいく。
「皆の者、眼を冴え渡らせろ!」
「「守護獣の名の下に!」」
「「ケーニヒスベルクに誓って!」」
「「うおおおぉおお!」」
ルクヴァの後方に控えるレオポルトの表情は硬く、その闘志は戦時中を思い起こさせた。かの国に、自身の国は滅ぼされたのだ。アルブレヒトは身に染みてそれを感じ取っていた。
◇◇◇
軍の編成はルクヴァ王の近衛を主体に、レオポルト軍、そしてセリシア軍に分かれる。アルブレヒトは当然のようにレオポルトの軍に編成された。
「レオポルト様、またあなたの部隊に配属されて、私は幸せです!」
「お前はマキャーナ・ラダ・チェイニーか。またお前の武勇自慢を聞く機会が出来たな」
「何を言うのですか。アルブレヒト様とも戦えるなんて、感無量でございます」
「マキャーナ? あの二番槍か!」
マキャーナは自慢の槍を高々に掲げた。恐らくお手製のその槍には、家族から贈られたであろう紐がいくつも括り付けられている。
「レオポルト様がいつも単身で突っ込まれましたからな! いつも二番煎じでしたよ」
「コルネリア将軍が、自重なされー!って続いていくんだ、お前は三番槍だろ!」
「すっげえ、アルブレヒト様と同じ舞台に立てるとは! あんたの剣は重くて、俺は半年寝込んでいたぞ」
すぐ後ろの細身の男が笑みを浮かべている。その肩には古傷が見て取れる。
「そうか、俺がお前を傷つけてしまったのか」
「戦争だったんだ、仕方あるまい。今回は共闘だ。あんたには期待してるよ」
「俺も一兵士だ。様は余計だよ」
アルブレヒトは想う。
彼等の中にはいるだろう、アルブレヒトが奪った戦死者の家族が、同胞が。あれだけの戦争だったのだ。それでも彼等は自身を受け入れてくれた。戦死者のことを考えなかった日はないものの、その家族は自身のことを恨んでいるのではないだろうか。
故郷の兵士たちにも家族がいた。仲間だった。かけがえのない国民、家族だったはずだ。
彼らはどうしているだろう。あの放置された土地で。
ティトーの言葉が蘇ってくる。
『アルブレヒトさんが夜を眠れずにいるのを、僕は知っています。夢に、悪いことが出てくるんだよね。苦しそうに唸っているのを、何度か聞いてます。父上や母上という寝言も、僕は何度か聞いていたから』
ティトーはアルブレヒトの真意を見抜いていた。
『アルブレヒトさん。僕は何もわかりませんが、アルブレヒトさんが祖国を愛しているってことはわかっています。その為にセシュール国へ行って、祖国へ帰れるように努めて欲しいんです。僕は、ここまで連れて来てくれた貴方に、恩を返したい』
そして囁くのだ。
『だから、ここでお別れです。僕は、ルゼリア国に行きます。行って、どうしてあんな戦争をしたのか、ルゼリア側からの理由も勉強してきます』
(お別れなどにはさせない。ティトー。いや、ティニア……)
呼び名は出会うたびに変わる。ケーニヒスベルクであった時もあり、レンでもあった。
「ティニア……」
それでも、今はあの時の彼女の名を呼んでしまう。
「アルブレヒト」
俯いていたアルブレヒトに、親友のレオポルトが声を掛ける。
かつても友人がいた。かけがえのない親友だった。彼は、のちにルゼリアの王族に生まれ変わった。彼はいつしか生まれ変わり、地球という星へ連れて来られて罪を犯したと言うが、それは大いに償われただろう。人々を支える医師になり、そして多くの人々を救った。それは、人以外の生き物たちをも……。
(そうか、二人の子孫なのか。レオも、ティトーも……)
「行こう。時間だ」
「ああ。わかった、レオポルト……」
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