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暁の荒野 番外編2「白狐のB面」
番外編②-3 白狐のB面③
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アルベルトが贈ってきた花、スノードロップ。過去、共に探し回ったその花はレスティン・フェレスにも存在し、咲き乱れていたという。その思い出が、思い出せないのだ。アルベルトはその記憶を覚えてはいないだろう。偶然が呼んだことだ。深い意味はない。
歯がゆい思いだけが、ティニアとして存在しているレンを包みこんでしまう。今アルベルトに甘えたところで、現状は変わらない。アルベルトに至っては記憶の継承もしていないのだ。自身を殺しにくくなるだけで、アルベルトが死んでしまう。
アルベルトはまだ奴らに捕捉されていない。まさか、探し人自らティニアを訪ねてくるとは誰も思っていなかっただろう。灯台下暗しだ。未だに奴らは世界中を探し回っていることだろう。
もし、補足されてしまえば、その命までもが危うくなる。彼は再びゲートを開けるようなことはしない。そんなことをするのなら、彼はまた死を選ぶであろう。
優しい君を、二度と死なせはしない。
住み慣れてしまった家が見えてきてしまった。もっと一緒に歩けたらいいのにという考えが頭を過ぎり、どす黒い感情となって込み上げてくる。今共に居られたとしても、それはティニアとアルベルトであり、レンと緋竜アルブレヒトではないのだ。
「君は仕事でしょう」
「休みを、もらったんだが」
「ああ。僕が仕事依頼を蹴ったからか」
椅子の作成をシュタイン親分の工房に依頼していたのだ。その仕事は、孤児院の閉鎖という事実でなくなってしまった。孤児院を閉鎖するしかないのは、ティニアが可笑しいからだ。元々誰も賛成していなかった孤児院設立。無謀だったのであろうか。
ティニアとして活動の限界がある以上、表立った活動は終わりだ。幸い、子供の保護なら裏側でも出来るだろう。
ドアノブに手を伸ばした時、アルベルトが腕で強引にティニアを止めた。
「待ってくれ。何をそんなに怒っているんだ。勝手に誕生日を聞いて、祝った事か?」
今日の6月14日はティニアの誕生日であるが、それはティニアの誕生日ではない。レンの誕生日だ。アドニスが余計なことを言わなければ、誕生日などとっくに忘れ去っていただろう。
ティニアとして生きるレン。そんな事も、彼は知らない。ティニアは自身の弱さに憤っていた。それでも、緋竜の欠片も覚えていない彼に、そんな話は通じない。
地球で生きてきた、ただの人間にとっては眉唾な話なのだ。竜だの人造人間だのという話が通じるとは思えない。それは、人造人間であったマリアにも言えることだ。彼女にもまた、ティニアとして接してしまった。レンとして、何の話もしていない。
もはや、自分はティニアなのか。レンなのか。
「別にそれくらいいいけど。あと鉢植えなら、ちゃんと飾ってるし。お礼も言ったよね」
「じゃあなんでそんなに」
「……君はさあ」
徐ろに、ティニアはアルベルトの胸倉を掴んだ。その瞳は青く、赤の片鱗も見えない。アルベルトは体勢を崩したが、そんなものはどうでもよかった。
アルベルトは呑気だ。
どうしてこうも、彼は変わらないのか。
変わらないということに、一喜一憂している暇など無い。
今もどこかで、アンチ・ニミアゼルを名乗る黒龍信仰の邪教集団が、世界で暗躍しているのだ。
そもそも、彼が自身を見ているのではないことが許せない。彼にとって、かつてのティニアとはかけがえのない存在だったのであろう。それは、自身よりもかけがえのない存在だとでもいうのだろうか。
胸にチクチクと何かが刺さり、更にどす黒いものがこみ上げてゆく。
<皇帝ゲオルギウスより命ずる。緋竜アルブレヒトを討て――>
繰り返される、エラーではない不可思議な声は今も続いている。
「君は、ボクに誰を見ているんだ。ボクはボクだ。ボクに、誰を見ている⁉」
ティニアは自身より大きな男を雑に振りほどくと、家へ入っていった。
「誰って、誰も見てなんて。キミは君だろう」
「最初に会った時、人を探しているって言っていたよね。その人はどうしたの」
振り返り様、冷たい言葉をかける。そんなことを望んでいたわけではなかったのに。止まらないのだ。
「そ、それは…………」
「心変わりが随分と早いんだね。大切な人だったんじゃないの。随分と、薄情なんだね。ボクに彼女を見るのはやめるんだ」
(君にとって、ティニアはただのお姉さんだったのではなかったの?)
気がつけばティニアはアルベルトを睨みつけていた。それが堪らなく苦しく、涙が込み上げてくる。どうすることもできず、慌てて自室へ逃げてしまった。
(僕は壊れているのに、君はその壊れていく僕に、何を望んでいるの?)
「胸が、苦しい…………」
「違う、俺は君を!」
アルベルトがノックもせずに部屋の扉を開け、室内へ入ってきた。
ティニアは白銀の懐中時計を握りしめ、今にも泣きそうな瞳で見つめていた。
慌ててアルベルトが見つめる懐中時計を、背中の方へ慌ててしまい込む。
「なに、隠してる」
「なんでもない」
「うそだろ。なんだよ、それ」
「うるさい」
ティニアは目線を逸らしたが、長い沈黙だけが部屋を支配した。アルベルトは引き下がらず、ティニアは奥へと引き下がるしか出来なかった。窓枠に差し掛かったところで、カーテンから注ぎ込む光が、銀に輝くそれをいたずらに煌めかせてしまった。
「その銀の。見せろよ」
「なんなの、ほんと。関係ないじゃん」
「なんだよ。昔の男からもらったものか」
(何を言うのか。自分が渡したくせに)
ティニアは視線を外し、本当に何も覚えてないアルベルトへ悲しみ感じた。
(緋竜のキミはもう、どこにもいないんだ)
「なんだよ、そんなもん。昔の男のことなんて、忘れろよ」
(君を忘れることは出来るかもしれない。それでも、ボクはキミを忘れたくはない。只でさえ、記憶なんてもう無いというのに)
忘れたくはなかった、赤い緋色の大きなエーテル。あたたかいエーテルだった。
かけがえのないエーテルであったはずだった。
それが、もう何も思い出せず、ただ無理やり事実として突き付けられるだけなのだ。
町の喧騒が、静寂へと変貌する。
「なんだそんなもの、くだらない」
男の言葉は鋭利な矛先となって、ティニアを襲っていた。
ティニアはアルベルトを思い切りひっぱたくと、そのまま部屋を後にした。
大きな音がしたが、それが自分から発せられた音であるのだと気付いたのは、スイスを離れた後だった。
歯がゆい思いだけが、ティニアとして存在しているレンを包みこんでしまう。今アルベルトに甘えたところで、現状は変わらない。アルベルトに至っては記憶の継承もしていないのだ。自身を殺しにくくなるだけで、アルベルトが死んでしまう。
アルベルトはまだ奴らに捕捉されていない。まさか、探し人自らティニアを訪ねてくるとは誰も思っていなかっただろう。灯台下暗しだ。未だに奴らは世界中を探し回っていることだろう。
もし、補足されてしまえば、その命までもが危うくなる。彼は再びゲートを開けるようなことはしない。そんなことをするのなら、彼はまた死を選ぶであろう。
優しい君を、二度と死なせはしない。
住み慣れてしまった家が見えてきてしまった。もっと一緒に歩けたらいいのにという考えが頭を過ぎり、どす黒い感情となって込み上げてくる。今共に居られたとしても、それはティニアとアルベルトであり、レンと緋竜アルブレヒトではないのだ。
「君は仕事でしょう」
「休みを、もらったんだが」
「ああ。僕が仕事依頼を蹴ったからか」
椅子の作成をシュタイン親分の工房に依頼していたのだ。その仕事は、孤児院の閉鎖という事実でなくなってしまった。孤児院を閉鎖するしかないのは、ティニアが可笑しいからだ。元々誰も賛成していなかった孤児院設立。無謀だったのであろうか。
ティニアとして活動の限界がある以上、表立った活動は終わりだ。幸い、子供の保護なら裏側でも出来るだろう。
ドアノブに手を伸ばした時、アルベルトが腕で強引にティニアを止めた。
「待ってくれ。何をそんなに怒っているんだ。勝手に誕生日を聞いて、祝った事か?」
今日の6月14日はティニアの誕生日であるが、それはティニアの誕生日ではない。レンの誕生日だ。アドニスが余計なことを言わなければ、誕生日などとっくに忘れ去っていただろう。
ティニアとして生きるレン。そんな事も、彼は知らない。ティニアは自身の弱さに憤っていた。それでも、緋竜の欠片も覚えていない彼に、そんな話は通じない。
地球で生きてきた、ただの人間にとっては眉唾な話なのだ。竜だの人造人間だのという話が通じるとは思えない。それは、人造人間であったマリアにも言えることだ。彼女にもまた、ティニアとして接してしまった。レンとして、何の話もしていない。
もはや、自分はティニアなのか。レンなのか。
「別にそれくらいいいけど。あと鉢植えなら、ちゃんと飾ってるし。お礼も言ったよね」
「じゃあなんでそんなに」
「……君はさあ」
徐ろに、ティニアはアルベルトの胸倉を掴んだ。その瞳は青く、赤の片鱗も見えない。アルベルトは体勢を崩したが、そんなものはどうでもよかった。
アルベルトは呑気だ。
どうしてこうも、彼は変わらないのか。
変わらないということに、一喜一憂している暇など無い。
今もどこかで、アンチ・ニミアゼルを名乗る黒龍信仰の邪教集団が、世界で暗躍しているのだ。
そもそも、彼が自身を見ているのではないことが許せない。彼にとって、かつてのティニアとはかけがえのない存在だったのであろう。それは、自身よりもかけがえのない存在だとでもいうのだろうか。
胸にチクチクと何かが刺さり、更にどす黒いものがこみ上げてゆく。
<皇帝ゲオルギウスより命ずる。緋竜アルブレヒトを討て――>
繰り返される、エラーではない不可思議な声は今も続いている。
「君は、ボクに誰を見ているんだ。ボクはボクだ。ボクに、誰を見ている⁉」
ティニアは自身より大きな男を雑に振りほどくと、家へ入っていった。
「誰って、誰も見てなんて。キミは君だろう」
「最初に会った時、人を探しているって言っていたよね。その人はどうしたの」
振り返り様、冷たい言葉をかける。そんなことを望んでいたわけではなかったのに。止まらないのだ。
「そ、それは…………」
「心変わりが随分と早いんだね。大切な人だったんじゃないの。随分と、薄情なんだね。ボクに彼女を見るのはやめるんだ」
(君にとって、ティニアはただのお姉さんだったのではなかったの?)
気がつけばティニアはアルベルトを睨みつけていた。それが堪らなく苦しく、涙が込み上げてくる。どうすることもできず、慌てて自室へ逃げてしまった。
(僕は壊れているのに、君はその壊れていく僕に、何を望んでいるの?)
「胸が、苦しい…………」
「違う、俺は君を!」
アルベルトがノックもせずに部屋の扉を開け、室内へ入ってきた。
ティニアは白銀の懐中時計を握りしめ、今にも泣きそうな瞳で見つめていた。
慌ててアルベルトが見つめる懐中時計を、背中の方へ慌ててしまい込む。
「なに、隠してる」
「なんでもない」
「うそだろ。なんだよ、それ」
「うるさい」
ティニアは目線を逸らしたが、長い沈黙だけが部屋を支配した。アルベルトは引き下がらず、ティニアは奥へと引き下がるしか出来なかった。窓枠に差し掛かったところで、カーテンから注ぎ込む光が、銀に輝くそれをいたずらに煌めかせてしまった。
「その銀の。見せろよ」
「なんなの、ほんと。関係ないじゃん」
「なんだよ。昔の男からもらったものか」
(何を言うのか。自分が渡したくせに)
ティニアは視線を外し、本当に何も覚えてないアルベルトへ悲しみ感じた。
(緋竜のキミはもう、どこにもいないんだ)
「なんだよ、そんなもん。昔の男のことなんて、忘れろよ」
(君を忘れることは出来るかもしれない。それでも、ボクはキミを忘れたくはない。只でさえ、記憶なんてもう無いというのに)
忘れたくはなかった、赤い緋色の大きなエーテル。あたたかいエーテルだった。
かけがえのないエーテルであったはずだった。
それが、もう何も思い出せず、ただ無理やり事実として突き付けられるだけなのだ。
町の喧騒が、静寂へと変貌する。
「なんだそんなもの、くだらない」
男の言葉は鋭利な矛先となって、ティニアを襲っていた。
ティニアはアルベルトを思い切りひっぱたくと、そのまま部屋を後にした。
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