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第3章 シュルトーリア
街へ
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タルトが初めて魔法を発動させてから3日。昨日はタルトも狩りについて行って最低限戦えるようになったことをガルドが確認したので街に戻ることにした。
「街に戻ったらタルトの従魔登録と溜まってる魔物の解体を依頼して、あと色々買い出しに行かないとな。みんなのおかげで肉には困らないけど野菜とかパン、調味料なんかは買っておかないと。」
「(結構、やることがたくさんありますね。)」
ロアに跨って街まで走る道中街でやることを確認しているとロアが声をかけてきた。
「長いこと引きこもってたからな。」
今外に出てるのはバラム、ガルド、ロア、ダブといつものメンバーにタルトが加わっている。それ以外のオーク達はディメンジョンルームで待機だ。
ロアの背にはタルト、俺、ガルドの順で乗せてもらっている。タルトがまだ子供だからこれで移動できているが大人になったらさすがに難しいかもしれない。ダブが乗るのは確実にアウトなのでロアに速度を抑えてもらってダブはバラムを肩に乗せてロアと一緒に走ってもらっている。
「これは移動の足の確保か移動中一緒にいるメンバーの再考が必要かな。移動用の魔物がテイムできればいいけどダブが乗れるような魔物となるとな……。」
課題が山積みだと頭を悩ませている間に街まで戻ってきた。
門でギルドカードと従魔帳を見せ、記載がないタルトについては新しく仲間した従魔だからこれから登録しに行くと説明しておく。
無事門を通り抜けるとまっすぐギルドへと向かう。
ギルドに入るとすでに朝にピークを過ぎているおかげか中は空いてい、カウンターにファナさんの姿があった。
「ファナさん、お久しぶりです。」
「あら、タカシさん。お久しぶりですね。ずっと姿を見ませんでしたけどどうしてたんですか?」
「ちょっと森に籠ってまして。今日は新しい従魔の登録と森に籠ってる間に狩った物の解体を依頼しにきました。」
そういうとファナさんの顔がわずかに引きつった。
「じ、従魔の登録ですか?また大量にテイムしてきたんですか?」
「いえ、今日はこの子だけです。」
そういって俺の後ろに隠れていたタルトの頭に手を添えて前に出てくるように促した。そうするとファナさんはあからさまにほっとしたように息を吐いた。
「そうですか。まだ子供ですね。従魔の子供ですか。」
「え、えぇ、そうです。」
さすがに自分の子だとはいえず、従魔のガルドの子供には違いないので肯定の返事を返しておく。
「それでは登録しますのでギルドカードと従魔帳をお願いします。」
「はい、これですね。それとこの子の種族ですがハイ・オークです。」
「ハイ・オークです?タカシさんの従魔にハイ・オークはいないはずですが?」
「そうなんですよね。突然変異かなにかだと思います。」
「そうですか。まぁ従魔の親やその上の世代の種族はどうかわからないですし、先祖返りの線もありますしね。」
そう言われて初めて俺との子供だからではなく単に先祖返りの線に思い至った。
「あぁ、そう言われるとその可能性もありますね。」
「種族については一応鑑定させてもらいますね。」
「はい、お願いします。」
鑑定を行い、従魔帳に問題なくタルトのことが追記された。
「解体はいつも通りあちらのカウンターでお願いします。」
「わかりました。」
「街に戻ったらタルトの従魔登録と溜まってる魔物の解体を依頼して、あと色々買い出しに行かないとな。みんなのおかげで肉には困らないけど野菜とかパン、調味料なんかは買っておかないと。」
「(結構、やることがたくさんありますね。)」
ロアに跨って街まで走る道中街でやることを確認しているとロアが声をかけてきた。
「長いこと引きこもってたからな。」
今外に出てるのはバラム、ガルド、ロア、ダブといつものメンバーにタルトが加わっている。それ以外のオーク達はディメンジョンルームで待機だ。
ロアの背にはタルト、俺、ガルドの順で乗せてもらっている。タルトがまだ子供だからこれで移動できているが大人になったらさすがに難しいかもしれない。ダブが乗るのは確実にアウトなのでロアに速度を抑えてもらってダブはバラムを肩に乗せてロアと一緒に走ってもらっている。
「これは移動の足の確保か移動中一緒にいるメンバーの再考が必要かな。移動用の魔物がテイムできればいいけどダブが乗れるような魔物となるとな……。」
課題が山積みだと頭を悩ませている間に街まで戻ってきた。
門でギルドカードと従魔帳を見せ、記載がないタルトについては新しく仲間した従魔だからこれから登録しに行くと説明しておく。
無事門を通り抜けるとまっすぐギルドへと向かう。
ギルドに入るとすでに朝にピークを過ぎているおかげか中は空いてい、カウンターにファナさんの姿があった。
「ファナさん、お久しぶりです。」
「あら、タカシさん。お久しぶりですね。ずっと姿を見ませんでしたけどどうしてたんですか?」
「ちょっと森に籠ってまして。今日は新しい従魔の登録と森に籠ってる間に狩った物の解体を依頼しにきました。」
そういうとファナさんの顔がわずかに引きつった。
「じ、従魔の登録ですか?また大量にテイムしてきたんですか?」
「いえ、今日はこの子だけです。」
そういって俺の後ろに隠れていたタルトの頭に手を添えて前に出てくるように促した。そうするとファナさんはあからさまにほっとしたように息を吐いた。
「そうですか。まだ子供ですね。従魔の子供ですか。」
「え、えぇ、そうです。」
さすがに自分の子だとはいえず、従魔のガルドの子供には違いないので肯定の返事を返しておく。
「それでは登録しますのでギルドカードと従魔帳をお願いします。」
「はい、これですね。それとこの子の種族ですがハイ・オークです。」
「ハイ・オークです?タカシさんの従魔にハイ・オークはいないはずですが?」
「そうなんですよね。突然変異かなにかだと思います。」
「そうですか。まぁ従魔の親やその上の世代の種族はどうかわからないですし、先祖返りの線もありますしね。」
そう言われて初めて俺との子供だからではなく単に先祖返りの線に思い至った。
「あぁ、そう言われるとその可能性もありますね。」
「種族については一応鑑定させてもらいますね。」
「はい、お願いします。」
鑑定を行い、従魔帳に問題なくタルトのことが追記された。
「解体はいつも通りあちらのカウンターでお願いします。」
「わかりました。」
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おかえりなさい!戻ってきてくれて嬉しいです!
はじめまして。
コメント失礼します!
以前から読ませて頂いていて、また続きが読めて嬉しいです。
再開ありがとうございます^ ^
お身体に気をつけてこれからも無理なく頑張って下さい。
楽しみにしています。
更新ありがとうございます!!!めちゃめちゃ嬉しいです!!!
これからも作者様のペースで執筆していただければ嬉しいです!