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お嬢様を逃す方法
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しおりを挟むこれが私の考え出したお嬢様を逃す方法。
婚約者宅まで送り出すのは、私の役目だった。
無能な旦那様の所為で、数々の被害を被ってきたお嬢様。
最初の婚約破棄の件もそうだ…旦那様が先方に金の無心を始めたのが切っ掛けだった。
心優しいお嬢様は婚約者から浴びせられる罵詈雑言に耐えてきた。お父上が自分の知らぬ内に恥を晒しているなどと知りもしなく…。
でも、その受け取った金銭が、まさか手切れ金だとは思いもよらぬだろう。
相手にはお嬢様よりも前に交際していた女が居た。
それはお嬢様も承知の上だった。
自ら一応は正妻に留まるが、愛人を囲っても構わないと…。
愛の無い結婚だと分かっていたから、身分が上だろうとも立場は下なのだと、利口なお嬢様は覚悟を決めていたのだ。
それなのにお考えも虚しく、お嬢様との縁を切った相手の男。
後にお嬢様の魅力に気付いて出戻らぬように、当時私が始末しておいた。
今頃は生殖器を持たず、苦痛に耐えながら恋人と暮らしているのだろう。
お嬢様は知らない。
私が如何に貴女を信頼シテイルか。
貴女が馬車に乗る前に飲んだアレは、意図も容易く貴女を眠らせ、普段から質素な生活を強いられた貴女は、空気のように軽く、そして脆い。
でも私は貴女の中で貴女を愛したい。
(パチュン♡パチュン♡....パチュッ♡)
もう壊れたって構わない。
今この時に壊れてもらわなくてはいけないのだ。
私が壊して、私が愛でて、貴女の心を繋ぎ止めたい。
お嬢様の中が私のと順応し始めた頃、もうお互い何度果てたか分からない。
混濁した私たちの愛が溢れ出て、シーツを汚した。
まさかここまで自分がヤレるなんて思わなかった。
娼館の穢らわしいメス共を抱く時は、必ず顔を見ない様にクッションで抑えつけ、お嬢様の顔を想像し、偶像を抱いた気になっていた。
けれど声はお嬢様じゃない。
触れたことのないお嬢様の柔肌とは程遠く、カサついたメスでは、直ぐに萎えた。
何度繰り返そうとも、私はお嬢様以外のメスに性の喜びを得ることはない。
(パンパンパンっ…パチュン♡)
「…ハァハァ……さあ、もっと、…もっと私を受け止めてくださいっ…ァアッ♡お嬢様♡」
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