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どうなっているのか……

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 あの時の事を思い出し、僕は再び赤くなる。

 そうか、あの時、木の陰に人の気配がすると思ったら、ローザ嬢だったのか……
 あの場面見られていたんだな……

 ああ、だからか。
 だから、僕を人一倍敵視しているんだ。納得。

 ジェスターは黙り込んだ僕を横目で見て、いぶかし気な顔をした。

「どうした。ミカエル。なにか思い当たる事でも?」
「……いや……なにも……え、えっとさ……リーズル嬢の事だけどさ……」 

 赤くなったのを悟られない為、リーズル嬢から聞いた話を慌ててし始める僕。

 本当にあの日の事は嬉しいハプニングだったけど、心臓には悪い。
 他の男にも、あんな事してないよね?
 あんなの目の当たりにしたら、僕は正気じゃいられないよ……

「……で、リーズル嬢はどういう関係なわけ?」

 察しがいいジェスターが、僕を怪しんでいる。

 いけない。こいつらにバレたら、大激怒間違いない。
 僕への妨害が更に酷くなる。

 僕は素知らぬふりをし、話を続けた。

 義姉さまが子供の時、無自覚にリーズル嬢を口説き落とした……と。

 それを聞いた2人は、呆れたような、諦めたような、何とも言えない複雑な目で僕を見る。

 いや、そんなのは序の口。ここからが重要。

 リーズル嬢は義姉さまとブライトン兄弟のどちらかとくっつけるつもりらしい。と付け加えると、心底、疲れ切った顔をしたアルベルトが「なんだそれ……」とつぶやき、ジェスターは閉口してしまった。

 あのお茶会の出来事がこの2人にバレなくて良かった……けど、ローザ嬢が見てたのか……

 今後も敵視され続けるんだろうなぁ……と思うと、どっと疲れが襲い掛かり、僕は残っていたレモネードを一気に飲み干した。
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