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勉強は……
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僕がポカンとしていると、義姉さまは説明不足と思い直したのか、口を開く。
「あのね、授業の3分の1……下手したら3分の2かなぁ……布教してるの」
いやいやいや、全然、説明わかんないんだけど?
「布教って……あの、テダ神?」
太陽の神テダ神。
テダ神の末裔がタンザ王家といわれていて……で、布教活動なんかしなくても、我が国では存分に崇められていると思う。
「ううん、違うの。ザラ様教」
「ザラサマキョウ? なに? 聞いたことないんだけど」
「あ、うん。私が名付けたから」
え? ますます、わからない。
「王宮魔道士長ザラ様を熱狂的に崇拝してるの」
心底、疲れました……という顔をした義姉さまは、ポツリポツリと話し始める。
熱狂的に崇拝……?
「ザラ様はとても素晴らしい方で、魔力量、魔法力、魔法のコントロール、魔法のセンス、頭脳や美貌……どれをとっても超一流……だそうで」
「まぁ……だよね」
でなきゃ、あんなに若くして王宮魔道士長になれないだろうし……最後の美貌は関係ないけど。
でもその話、30分もあれば終わるよね?
「僕も授業で教えてもらったよ。ザラ様の事は」
イマイチ話が見えずにいると、義姉さまは深い溜息をつく。
「……量が……」
「え?」
「熱量が違うのよ!!!」
最後は吹っ切ったのか、大声で叫んだ。
話をまとめると、真面目なエリック先生はSSランクの魔道士の先生になる事に張り切り、ありとあらゆる魔法関連の事柄を授業で扱っているらしい。
まず、それで、義姉さまは普通の人より授業が進まない。
加えて、王宮魔道士長であるザラ様を崇拝している彼は「いかにザラ様が強く、素晴らしく、美しいか」を毎日、こんこんと語り……
あの真面目なエリック先生がザラ様の話をしている時は意気揚々と楽しそうに話している為、もう、誰にも止められない。
ザラ様は魔道士の頂点に立つお方。
魔法の授業と関係ない……とも、あながち言い切れず、毎日、布教活動に付き合ってるそうで……
事のあらましを理解した僕は……なんて言っていいのやら……
「義姉さま……お疲れ」
「ありがと……私ね、ザラ様テストなるものがあったら、100点とる自信あるわっ!」
声を高らかに上げ、自信満々にガッツポーズをとる義姉さまの姿に、その発想に、僕は笑いが止まらなかった。
なんか……自信の方向が違うよ、義姉さま。
「あのね、授業の3分の1……下手したら3分の2かなぁ……布教してるの」
いやいやいや、全然、説明わかんないんだけど?
「布教って……あの、テダ神?」
太陽の神テダ神。
テダ神の末裔がタンザ王家といわれていて……で、布教活動なんかしなくても、我が国では存分に崇められていると思う。
「ううん、違うの。ザラ様教」
「ザラサマキョウ? なに? 聞いたことないんだけど」
「あ、うん。私が名付けたから」
え? ますます、わからない。
「王宮魔道士長ザラ様を熱狂的に崇拝してるの」
心底、疲れました……という顔をした義姉さまは、ポツリポツリと話し始める。
熱狂的に崇拝……?
「ザラ様はとても素晴らしい方で、魔力量、魔法力、魔法のコントロール、魔法のセンス、頭脳や美貌……どれをとっても超一流……だそうで」
「まぁ……だよね」
でなきゃ、あんなに若くして王宮魔道士長になれないだろうし……最後の美貌は関係ないけど。
でもその話、30分もあれば終わるよね?
「僕も授業で教えてもらったよ。ザラ様の事は」
イマイチ話が見えずにいると、義姉さまは深い溜息をつく。
「……量が……」
「え?」
「熱量が違うのよ!!!」
最後は吹っ切ったのか、大声で叫んだ。
話をまとめると、真面目なエリック先生はSSランクの魔道士の先生になる事に張り切り、ありとあらゆる魔法関連の事柄を授業で扱っているらしい。
まず、それで、義姉さまは普通の人より授業が進まない。
加えて、王宮魔道士長であるザラ様を崇拝している彼は「いかにザラ様が強く、素晴らしく、美しいか」を毎日、こんこんと語り……
あの真面目なエリック先生がザラ様の話をしている時は意気揚々と楽しそうに話している為、もう、誰にも止められない。
ザラ様は魔道士の頂点に立つお方。
魔法の授業と関係ない……とも、あながち言い切れず、毎日、布教活動に付き合ってるそうで……
事のあらましを理解した僕は……なんて言っていいのやら……
「義姉さま……お疲れ」
「ありがと……私ね、ザラ様テストなるものがあったら、100点とる自信あるわっ!」
声を高らかに上げ、自信満々にガッツポーズをとる義姉さまの姿に、その発想に、僕は笑いが止まらなかった。
なんか……自信の方向が違うよ、義姉さま。
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