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2020年
年越し後の夜中に一体何が?(ヒロサダ編)
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「そろそろ眠気の限界じゃ~」
「おぃ~。そうだなおぃ~」
「じゃあプロテイ。おやすみじゃ~」
「おぃやぁすみぃ~」
現在時刻は午前1時33分。ヒロサダはプロテイとおやすみの挨拶をかわし、布団についた。
~約5時間後~
「………むっ………あ、朝じゃか~………………」
現在時刻は午前7時前。正月としては少し早くお目見えした太陽の光が、カーテンの隙間からわずかに差し込み、ヒロサダを起こした。
「………………あれ、…………こ、ここは………………」
目を開けたヒロサダは少し考えた。
「なぜワシがここに!?」
ヒロサダが寝ていたのは、フミタケ、珈琲麻呂、プロテイと一緒に寝た自分の部屋ではなく、単身赴任に行っている父ちゃんの部屋だったのだ。
「………………な、なんじゃ???」
不思議に思って起き上がろうとしたヒロサダだったが、身体が動かない。金縛りにあったようだ。
金縛りを解こうと必死に身体を動かそうとしているヒロサダの耳に、聞きなじみのある声が入ってきた。
「…………ふぁぁ。……あら、ヒロサダ君、おはよう!!!!新年の始まりをヒロサダ君と二人っきりで迎えることができるなんて、私、幸せよ~!!!!」
そう。眞名井ちゃんである。彼女はヒロサダの寝ている布団の中で、手足をヒロサダの体に絡みつけ、ヒロサダを抱き枕のようにしていた。
「ままままま、ま、ま眞名井ちゅわ~んーーーーー!?!?!?!?!?」
驚いたヒロサダは、28秒にわたって暴れ続け、眞名井ちゃんの抱きつきを解いた。華奢ながらも、リュージュで鍛えた身長177センチメートルのアスリートの抱擁力は、ヒロサダの想像以上だった。
「わ、ワシはなぜここに!?なぜ眞名井ちゅわ~んと一つの布団に寝ていたんじゃ!?!?!?……………ゆ、夢か!?プロテイはどこじゃ~!?」
混乱に混乱を重ねて混乱しているヒロサダ。自分は一体夜中に何をしていたのか?何をしでかしてしまったのか?と疑問に思っている。この光景をクラスメイトに知られたら、男子生徒や男性教員、そして一部の女子達から受ける仕打ちの結果は、半殺しでは済まない。
「グフフ、グフッ」
布団から出た眞名井ちゃんは、意味深な笑みを見せ、口元に人差し指を立てながらヒロサダに目配せをし、父ちゃんの部屋を出ていった。
「………………」
4分30秒の間、放心状態だったヒロサダ。彼が我に返ったのは、寝ていた布団の上にあった、自分の写真が一面にプリントされた枕を見た直後だった。
何が何だか分からないヒロサダは、とりあえず男子部屋に戻ることにした。
「おや、ヒロサダ君。先に起きていましたか。改めて、あけましておめでとうございますよ」
「ホー、あけましておめでホー」
「………………おぃ~、ヒロサダおぃ~」
部屋に帰ると皆起きていた。珈琲麻呂とフミタケはもちろん何も知らぬ顔で新年のあいさつをヒロサダにした。しかしやはり、プロテイは不審に思っているようだ。
「み、みんなあけましておめでとうございますじゃ~」
カーテンを全開にし、新年の空気を窓の外から感じながら布団を皆で片付け、リビングへと向かった。
「あけましておめでとうございますじゃ~!」
「HIROちゃん、みんなあけましておめでとう! さぁ、お雑煮食べましょ!!!」
リビングには雑煮を作っている母ちゃんと、その母ちゃんと親しげに話す眞名井ちゃん、そしてテーブルでお雑煮を待つ松野さんが居た。
皆でテーブルを囲み、新年をお雑煮で祝った。
「おぃ~、ヒロサダぁ~。お前昨夜どこに行ってたんだぁ~。おぃ~、寝る前は男子皆部屋にいたのに、俺が夜中目が覚めたときお前だけいなかったぞおぃ~」
「そ、それがワシも覚えてないんじゃよ………………。確かにプロテイの隣に布団を敷いて寝たはずなんじゃが…………」
「おぃ~、それで一体どこに居たんだ?おぃ~」
「そ、それはじゃな………………」
プロテイの問いかけに口をつぐんだヒロサダ。一体昨夜、何が起こったのか???
「おぃ~。そうだなおぃ~」
「じゃあプロテイ。おやすみじゃ~」
「おぃやぁすみぃ~」
現在時刻は午前1時33分。ヒロサダはプロテイとおやすみの挨拶をかわし、布団についた。
~約5時間後~
「………むっ………あ、朝じゃか~………………」
現在時刻は午前7時前。正月としては少し早くお目見えした太陽の光が、カーテンの隙間からわずかに差し込み、ヒロサダを起こした。
「………………あれ、…………こ、ここは………………」
目を開けたヒロサダは少し考えた。
「なぜワシがここに!?」
ヒロサダが寝ていたのは、フミタケ、珈琲麻呂、プロテイと一緒に寝た自分の部屋ではなく、単身赴任に行っている父ちゃんの部屋だったのだ。
「………………な、なんじゃ???」
不思議に思って起き上がろうとしたヒロサダだったが、身体が動かない。金縛りにあったようだ。
金縛りを解こうと必死に身体を動かそうとしているヒロサダの耳に、聞きなじみのある声が入ってきた。
「…………ふぁぁ。……あら、ヒロサダ君、おはよう!!!!新年の始まりをヒロサダ君と二人っきりで迎えることができるなんて、私、幸せよ~!!!!」
そう。眞名井ちゃんである。彼女はヒロサダの寝ている布団の中で、手足をヒロサダの体に絡みつけ、ヒロサダを抱き枕のようにしていた。
「ままままま、ま、ま眞名井ちゅわ~んーーーーー!?!?!?!?!?」
驚いたヒロサダは、28秒にわたって暴れ続け、眞名井ちゃんの抱きつきを解いた。華奢ながらも、リュージュで鍛えた身長177センチメートルのアスリートの抱擁力は、ヒロサダの想像以上だった。
「わ、ワシはなぜここに!?なぜ眞名井ちゅわ~んと一つの布団に寝ていたんじゃ!?!?!?……………ゆ、夢か!?プロテイはどこじゃ~!?」
混乱に混乱を重ねて混乱しているヒロサダ。自分は一体夜中に何をしていたのか?何をしでかしてしまったのか?と疑問に思っている。この光景をクラスメイトに知られたら、男子生徒や男性教員、そして一部の女子達から受ける仕打ちの結果は、半殺しでは済まない。
「グフフ、グフッ」
布団から出た眞名井ちゃんは、意味深な笑みを見せ、口元に人差し指を立てながらヒロサダに目配せをし、父ちゃんの部屋を出ていった。
「………………」
4分30秒の間、放心状態だったヒロサダ。彼が我に返ったのは、寝ていた布団の上にあった、自分の写真が一面にプリントされた枕を見た直後だった。
何が何だか分からないヒロサダは、とりあえず男子部屋に戻ることにした。
「おや、ヒロサダ君。先に起きていましたか。改めて、あけましておめでとうございますよ」
「ホー、あけましておめでホー」
「………………おぃ~、ヒロサダおぃ~」
部屋に帰ると皆起きていた。珈琲麻呂とフミタケはもちろん何も知らぬ顔で新年のあいさつをヒロサダにした。しかしやはり、プロテイは不審に思っているようだ。
「み、みんなあけましておめでとうございますじゃ~」
カーテンを全開にし、新年の空気を窓の外から感じながら布団を皆で片付け、リビングへと向かった。
「あけましておめでとうございますじゃ~!」
「HIROちゃん、みんなあけましておめでとう! さぁ、お雑煮食べましょ!!!」
リビングには雑煮を作っている母ちゃんと、その母ちゃんと親しげに話す眞名井ちゃん、そしてテーブルでお雑煮を待つ松野さんが居た。
皆でテーブルを囲み、新年をお雑煮で祝った。
「おぃ~、ヒロサダぁ~。お前昨夜どこに行ってたんだぁ~。おぃ~、寝る前は男子皆部屋にいたのに、俺が夜中目が覚めたときお前だけいなかったぞおぃ~」
「そ、それがワシも覚えてないんじゃよ………………。確かにプロテイの隣に布団を敷いて寝たはずなんじゃが…………」
「おぃ~、それで一体どこに居たんだ?おぃ~」
「そ、それはじゃな………………」
プロテイの問いかけに口をつぐんだヒロサダ。一体昨夜、何が起こったのか???
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