40歳を過ぎても女性の手を繋いだことのない男性を私が守るのですか!?

鈴木トモヒロ

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私、新たなステップに進みます!(1)

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草加部さんのお宅に行き、枝季ちゃんとも知り合いになれた私は嬉しい気持ちに包まれていた。

今まで誰にも理解してもらえなかったザワザワ影の存在を分かってもらえたからだ。

これからは、1人で抱え込まなくていい。

それが、どれだけの救いになるか分からない。


******************


デイサービスでの仕事も慣れてきた。
周りの職員の方々のサポートも親切丁寧で分かりやすかった。

来所されるご利用さんも、私のことを孫のように可愛がってくれた。

特に複数のお婆さんは
「香純ちゃん!今何歳?生まれはどこ?」など、様々な質問をしてくれた。

「私も若い頃は香純ちゃんに負けないくらい、可愛かったのよ!」と冗談を言ってくれる方もたくさんいた。

お爺さん達は、口数が少ない方が多かった。

中には将棋をしたりする人もいたが、基本は1人で時間を過ごしている方が多かった。

私から話しかけると、とても喜んで下さる方が多かったのは嬉しかったゲド。

私は、利用者さんとコミュニケーションを図る(話をしながら安否の確認や体調不良の確認をする)ことが中心だった。

お茶や昼食を運んだり、レクリエーションで職員のサポートをすることも慣れてきた。

そんな矢先、施設長より
「葉山さん。来週の土日から資格取得の為に勉強会へ参加してほしい」と話を受けた。

勉強会は、私も行きたかったことで、やっと日程が決まり嬉しい限りだった。

「はい!しっかり勉強してきます!」

私は力一杯、返事をしたのだった。
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