私とあなたが出逢う時

ぴぴ。

文字の大きさ
上 下
1 / 1

プロローグ

しおりを挟む
ある日の夏...7月19日(金)のことだった。
私、遥風美澄 は 吹奏楽部所属の中学2年。
平凡な毎日を送っている。
いつも通り 6時40分に起床、
朝ごはんを食べていた。
今日の朝ごはんは目玉焼きにハムエッグ そしてご飯 
一般的な朝食だ。
目玉焼きに醤油を少しかけ、君を割る。
どうでもいいが私は君が固まってない方が好きだ。
そしてご飯を口の中にかき込む。
醤油の味とトロットした黄身の部分がマッチして美味いのだ。
思わず笑みを浮かべてしまった。

朝ごはんを食べ終わり、
歯磨きや洗顔などをしていた。
準備が終わると家を飛び出した。
なんだか今日は調子がいい。
「行ってきまーす !」
と言い残し自転車に乗った。
思いっきりペダルを踏み、進み出した。
今日は金曜日。
明日が土曜日で学校が休みとなると心も清々しかった。
約15分後 校門の前着いた。
友達の 彩星 と合流し、教室の中へ入っていった。

それから約10時間後...学校終わりだ。

部活終わりということもあってか疲れが溜まっていた。
「ただいまー」
帰宅して真っ先に2階にある自分の部屋に向かった。
私はベットに飛び込んだ。
その頃の時刻はすでに18時を超えてしまっていた。
「もうこんな時間か ...」
時計を見ながらそう言った。
疲れているし、すぐに休みたかったが夜ご飯を食べに1階へ向かった。
テーブルにぽつんと1つ カレーライスが置いてある。
椅子を引き、座った。
「いただきます」
1口食べるとカレーライスの旨味が口全体に広がった。
そして、後味にピリッと辛味が残る。
いつも通りの味だ。

話が戻ってしまうが今ご飯を食べているのは私だけだ。
私の家族は 兄 父 母 、私を含め4人暮しだ。
兄は中学3年 で私と年子である。
部活に入っていないため家に帰ってくるのが私よりも早い。
父が仕事から帰ってくるのはいつも9時頃だ。
わが家ではみんな帰ってくる時間が違うのだ。
ということは家族全員でご飯を食べることも少ない。
私は家族と仲が悪い...と言う訳では無いが、良くもなかった。

といった話をしているうちにご飯を食べ終わってしまった。
「ごちそうさま」
食べ終わって自分の部屋に向かった。

時刻は19時15分。まだ寝るまでには時間があったので部屋の片付けをしていた。
タンスの中を片付けているとダンボールが出てきた。
「これなんだろ... ?」
開けてみると中にはアルバムや手紙といった懐かしいものが出てきた。
アルバムには私の幼稚園、小学校などの写真がぎっしり入っていた。
「うわぁ...。 懐かしい。」
何年も前のものを見返すというのはいいものだ。
手紙は...と言うと、宛先も送り主の名前も書いていないシンプルな封筒に
入っていて、開けるのにちょっと戸惑った。
見覚えのないものだったからだ。
勇気をだして開けてみると予想を裏返すかのように
見事ひらがなだけの手紙だった。

みすみちゃんへ
いつもあそんでくれてありがとう。
ぼくひっこしすることになったんだ。
とうきようにひっこすんだよ!
ぼくひっこしてもみすみちゃんのことぜったいに
わすれないからね!

という内容だった。誰から貰ったのかも覚えていない。
私の記憶に微かに残っていた。
(ひらがなだけ...ってことは幼稚園の頃に貰ったのかな...?)

手紙を発見してから私はこの子に興味を持った。
きっと私とすごく仲がよかった子なのだろう。
(もう一度会いたい。
 絶対この子を探し出してやる !)

この日を堺に手がかりになりそうな情報を探していった。
この手紙を見てわかることは
恐らく東京に引っ越したということと、
「ぼく」と言っているくらいだから男の子だということくらいしかわからない。

次の日から 美澄 の捜索が始まった。





しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

エロ・ファンタジー

フルーツパフェ
大衆娯楽
 物事は上手くいかない。  それは異世界でも同じこと。  夢と好奇心に溢れる異世界の少女達は、恥辱に塗れた現実を味わうことになる。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

就職面接の感ドコロ!?

フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。 学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。 その業務ストレスのせいだろうか。 ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。

ピアノ教室~先輩の家のお尻たたき~

鞭尻
大衆娯楽
「お尻をたたかれたい」と想い続けてきた理沙。 ある日、憧れの先輩の家が家でお尻をたたかれていること、さらに先輩の家で開かれているピアノ教室では「お尻たたきのお仕置き」があることを知る。 早速、ピアノ教室に通い始めた理沙は、先輩の母親から念願のお尻たたきを受けたり同じくお尻をたたかれている先輩とお尻たたきの話をしたりと「お尻たたきのある日常」を満喫するようになって……

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

処理中です...